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貞操帯としての「銀行券ルール」
日銀、財務省の要請に応じて6.4兆円のTBを再乗換え。国債償還のコブをならすのに「スワップを使えばいい」と浅はかさを露呈する相手だから、まあしょうがないのだろう。いずれによせ、対政府与信の歯止めとして「銀行券ルール」の重要性が問われる。このルールさえ頑なに守れば、国債管理政策に丸呑みされることはない。ただ、外為特会にはバックファイナンスしたり、政府与信に甘さが垣間見える。銀行券ルール=貞操帯がずれかけているように見えるのが不安。古株の記者らによると、昔の話だが、「金融政策はストリップみたいなもんだ」と福井氏は言ったことがある、という。うまく演技すればいいのだが、気が付くと貞操帯がなかったりして…。
# by bank.of.japan | 2004-12-20 16:43 | Comments(5)
日銀あれこれ=決定会合、輪番見送り、再乗換えetc
今週の日銀は話題てんこ盛り。
・すり替え問題の考察⇒券は回収したから事件でないなら、貨幣博物館に展示している一番券をすり替えても犯罪ではない。日銀は経済的損失がないために訴えられない。替えてくれと要求したとき、日銀は何を理由に拒否するのか。価値が高いから、とは言えない。
・決定会合がやや長引く⇒市場関係者の推測は「水野委員が張り切ったから」。確かに水野氏は話が長い。持ち時間をオーバーした可能性は高い。
・今週は短国の「売り切り」に長国買い切りの「見送り」⇒市場では輪番減額の懸念やら市場機能復活を狙ったオペではないか、などの思惑が浮上したが、残念ながら政策的な意図は何もない。強いて言えば、足元余剰をならして先々の供給をやりやすくする、という実に悲しい糊代オペだったわけかな。市場機能復活を狙うにしても、量的緩和を維持しながらの状態なら、量的緩和弊害論者の自己満足オペでしかない。遊んでいるだけだ。
・短期国債の再乗換え問題⇒これはそもそも論として、保有長期債を長期債に乗り換えていたルールを「短国乗り換え、そして現金償還する」というルールに替えたことまでさかのぼって考えないとトンチンカンとなる。銀行券見合いの資産として持つ国債の保有構成をどうするかは、券の特性も考慮する必要がある。券が長期負債なら長期・長期乗り換えでもいいし、無理に短期化する意味は乏しいように思える。日銀としてこの問題は実は正解がないのが実情。再乗換えが財政規律を緩めるとの発想はやや安直であろう。
・総裁の陳謝⇒頭を下げたとき、日銀幹部らにやや動揺の雰囲気。下げるかどうかははっきりとした筋書きはなく、一緒に頭を下げられなかったのが原因か。ちょっと興味深い。
# by bank.of.japan | 2004-12-17 18:55 | Comments(3)
今度は神戸支店かぁぁ。絶句…
特別調査チームに虚偽はまずい。これはいかんなあ。日銀もオペレーショナルリスクの適用が必要かも。もっとも、見えない信用の毀損にはいくら資本を積んでも意味はないかもしれないが。
# by bank.of.japan | 2004-12-16 17:15 | Comments(4)
「IT」を「ICT」と言うメリット=首相解釈に笑った
第30回経済財政諮問会議議事録より
まとめるとこんな感じ。

麻生委員 IT利活用とあるが、世界はICTという用語を使っている。Cを入れろ
竹中委員 事務的に調整しないのか
浜野政策統括官 さらに調整する
小泉議長 ITとICTはどう違うのか
麻生委員 コミュニケーション(C)が入る。通信だ。大変重要だ
小泉議長 でも、みんなITにそれが入っていると思っているだろ
麻生委員 世界はICTと言っているんだ。
小泉議長 「C」を入れたら、「it」と間違えることがないねえ(感心)
小泉議長 利活用とあるが、利用と活用は同じだろ。官庁用語だ。どうでもいいけど

わが国最高峰の経済会議がこんなに楽しいなんて…。いい国だなあ。
別の回ではもっと凄いやり取りがある。近く紹介するので、お楽しみに。
# by bank.of.japan | 2004-12-16 14:19 | Comments(1)
短観悪化。だからってやることもないわけだが…
短観、案の定悪化。驚きはないのだが、日銀はしばらく前から、弱い指標に「アレッ?、オヤッ?、オヨッ?」という感じがあった。ソフトパッチでは済まないことに敗北の弁も。景気回復を過大評価しがちないつもの癖が今回もまた出たわけだ。もっとも政策的にはこれ以上やりようもないわけで、どうってことはない。心配なのは、中間レビューでの下方修正の可能性を完全否定してしまった総裁が、追い詰められて変な言動をしないか、ということ。妙に変な解釈を撒き散らす報道もありそうなので、気分はややげんなり、である。
# by bank.of.japan | 2004-12-15 12:07 | Comments(0)
ULC(ユニット・ライフ・コスト=単位生命コスト)の低下?
生産性の上昇ないし維持を図ると
その裏側ではコスト削減(安全対策も含む)が進行。
その結果、工場の爆発、商品詰め込み店舗の火災が起きる。
人件費というより人命費の低下
労働環境は厳しくなりつつありますが、みなさん、健康が第一です。貧乏暇なしではなく、せめて貧乏暇ありを。
# by bank.of.japan | 2004-12-15 09:36 | Comments(0)
「預金いくら」の続き・負債や不動産など
見栄っ張りさんのリクエストに応じて

・借金のある世帯は調査対象のうち約4割
借金世帯だけの平均は1288万円
このうち二人以上の世帯は1304万円、単身世帯は852万円
ちなみに単身世帯で借金があるのは21%程度。
(注・借金の大半は住宅ローン)

・持ち家比率
全世帯中71%(二人以上の世帯も同程度)
単身世帯35%

・家計バランス
資産と負債のバランスが崩れて不安を抱えている比率
全体で13%(二人以上の世帯も同程度)

なお調査は全国対象であり、地方から首都圏に出た方々には参考にならない。首都圏に住む地方出身第一世代だけを調査すれば、もちろん家計バランスの不安比率が増大するのは必至。私のように。
# by bank.of.japan | 2004-12-14 21:14 | Comments(0)
預金、いくらありますか=中央値が大事
ちょっと古いが、金融広報委員会が9月17日に発表した「家計の金融資産に関する世論調査」の、預金など金融資産保有額の「平均値と中央値」に関するコラムが面白い。同調査では資産保有額を平均すると約1000万円(みんな凄いなあ)となる。ところが、中央値を出すと約400万円。当然だが、一部が大変なお金持ちのために平均値が上がってしまう。保有分布に沿って中央値を出すと400万円になるわけだ。(それでも私は中央値に届かない)
 日本経済の大半を占める非製造業のULCはまだ下がり、みな貧乏暇なしになるだろうから、平均値と中央値のギャップは広がりそうだ。景気を平均値的な観点で見るのは危険だろう。保有分布図はわが国経済階層の縮図に見える。日銀短観も業種別に加重平均したのが実像だと思うのだが。
 なお、この金融資産調査。アンケートなんだが、みんな正直に答えるのだろうか。私みたいな貧乏人は見栄張ってやや多目に、お金持ちは気兼ねして控え目に答えるような気が。平均・中央の実勢ギャップはもっと大きいかもしれない…。
# by bank.of.japan | 2004-12-14 11:28 | Comments(1)
替え歌です
私は金融システムの行方に依然として懐疑的である。不良債権は半減したが、それでもなお正常な状態に比べると高水準。一方、預貸スプレッドは異常に低く、リスクリターンの正常化も公的金融の肥大化を背景に望み薄。景気悪化で与信コストが上がると再び厳しくなる可能性が高いのではないか。資金繰り面というより、やはり資本不足が再び問題になりそうな気がする。替え歌はやはり悲観的な立場のエコノミストの方によるもの。ネガティブな方々へどうぞ、です。

銀行アナリストのみなさま。さん、はい、
♪銀行のからくり、猿芝居、台詞ひとつ、かわりはしない、官僚のすじがき、決算説明会、行く先の来期はみえない、銀行と官僚、あやつりつられ、太い絆の、糸引き引かれ、資本不足を、市場は待たない、銀行はいまでも、破綻状態ぃ♪

金融庁・日銀・銀行のみなさま。さん、はい、
♪銀行フリーウェイ、破綻企業に追い貸し、土地に向かっていけば、黄昏が、日本経済を染めて広がる、銀行フリーウェイ、片手で量的緩和、片手で公的資金、破綻してるって、言っても聞こえない株が強くて、インフレが、やがてまたたきだす、財政と流星になったみたい、銀行フリーウェイ、右に見える金融庁、左は監査法人、この国は、いつも繰り返す、破綻に続く、破綻に続く、破綻に続くぅ♪
# by bank.of.japan | 2004-12-13 12:28 | 替え歌 | Comments(3)
「世界で使えて自宅で圏外」はいい
世界的には評価が高いが、日銀直下のインタバンクなどでは評価が低い福井総裁のこと。以前紹介したマーケットリポートを手掛けるディーラーの方の本日分にありました。なかなかの表現。ちなみに私は千葉湾岸沿いに住むが、なぜか自宅周辺では携帯が通じにくい。それで余計にツボにはまりました。しかし、英エコノミスト誌の「誉め殺し」(日銀幹部)が、日本では名総裁と受け止められた弊害は大きい。カモられる国民性なのだろうか…。セントラルバンキングの世界で福井氏が本当はどう思われているのか、知りたいところだ。
# by bank.of.japan | 2004-12-13 10:56 | Comments(0)


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