「世界で使えて自宅で圏外」はいい
世界的には評価が高いが、日銀直下のインタバンクなどでは評価が低い福井総裁のこと。以前紹介したマーケットリポートを手掛けるディーラーの方の本日分にありました。なかなかの表現。ちなみに私は千葉湾岸沿いに住むが、なぜか自宅周辺では携帯が通じにくい。それで余計にツボにはまりました。しかし、英エコノミスト誌の「誉め殺し」(日銀幹部)が、日本では名総裁と受け止められた弊害は大きい。カモられる国民性なのだろうか…。セントラルバンキングの世界で福井氏が本当はどう思われているのか、知りたいところだ。
# by bank.of.japan | 2004-12-13 10:56 | Comments(0)
今年のヒット語録・用語などなど
年末も押し迫り、とりあえず思いつつままに
・総裁関連
「金利にフタをする」
「甘いささやきには乗らない」
「出口という言葉は嫌いだ」
「金融市場は地雷原」
「金利と量を別々に考えるのは精神・・だ」
追加 「JGBは人見知りする」
関連→「こんにちわ、総裁」(某TV局の美貌女子アナ。会見で、いきなり響く、鈴の声、かな)

・例の事件
「経済を見通しといると思いきや、スカートの中を見通していたのですね」(テレビのインタビューに答えたあの大学の学生のコメント→あまりの出来過ぎにやらせかと思ったほど)
「神の見えざる手“鏡”」(ネットで見つけた=経済論壇に神の見えざる浄化作用が働く?)

・その他
「現在価値革命だあー」(とても偉い人、某紙にて)
「セカチュー世代」(日銀はおろか世界の中心には俺たちがいる=49ers)
「余裕を持って対応を進められる」(誰が何を?、それに誰に向かって言っている?)

思いつけば追加していく予定。よろしければ、みなさんもどうぞ
# by bank.of.japan | 2004-12-10 00:21 | Comments(2)
中学受験は…
ストライクプライス不明のオプションにめちゃくちゃ高いプレミアム(金銭的にも精神的にも)を払うようなものである、と思った。地方公立出の私としては、だが。
先日、年末に飲む約束をしていたアナリストの方から事情があって延期したい、との申し出があった。事情とは、受験を控えたお子さんの塾の送り迎えがちょっと大変になったとの由。
私が子供の中学受験を経験していなかったら、「大変ですね」と口では言いながらも、大変さの実感は湧かなかった、と思う。不幸(?)にして、一昨年、そして今年と受験を経験してしまった以上、その大変さは超リアルな感覚で分かってしまった。
ほとんどボーっとして高校(県立普通科=県内マイナー校)まで上がり、案の定、大学入試に失敗。浪人でまあそこそこ頑張り(あくまでも主観)、素晴らしい運(山があたった)に恵まれて大学に入った身としては、12歳の子供が私にも分からないことを山のように勉強しないといけない中学受験とは理不尽極まる難事であり、今でも釈然としない思いが残る。
この時期、中学受験生と両親の方々は1月中旬から2月初旬の本番に向けて佳境を迎えているはずだ。日銀でも受験体勢に入った方々がちらほらといらっしゃるようであり、あと2ヶ月は政策変更などなければ(恐らくないだろうが)と願わずにはいられない。
この問題、語り尽くせぬほど多面的かつ根深いため、とりあえずこの辺で終わりたい。何かの折にでもまた触れてみたい。
 
# by bank.of.japan | 2004-12-09 00:33 | Comments(3)
「正社員はパートより有能なはずだ」と日銀論文は言う
詳細は7日発表の日銀調査統計局論文「雇用・所得情勢にみる日本経済の現状」のBOX(雇用の非正規化は「賃金の低下」か、「生産性の上昇」か)を参照のこと。
このエントリーもコメントが多くなりそうだ。

論文の解釈⇒ 社員とパートは時給が大きく違う
          労働の質は社員の方が高いはずだ、と考えるのが合理的
          社員とパートがそれぞれ1時間働くと
          実質労働投入量=社員>パート、という式が自然である

普通の解釈⇒ 社員とパートは時給が大きく違う
          パートの方が労働の質が高いことが多い
          われわれは合理的でないから、パートができる簡単な仕事を
          給料の高い社員がやっていた
          だから有名企業がバンバンつぶれた

私の周辺事例
・本社にいくと、
ULCの高さに恐怖する
有能なパートがパートのままで放置されていることに絶望する
賃下げされると対外的には文句を言うが、内心は仕方ないと思っている
・地元銀行支店にいくと、
行員より、フロアレディの方が優秀だ
支店長より課長・係長が優秀だ
・日銀の場合、
役職が上になるほどシャープさが乏しくなる
理事職、ときどき不要ではないかと思う
存在意義が不明な人が上層部にいる(シニョリッジの無駄使い?)
日銀は景気判断でたった数人の民間チームに負けることがある

あといっぱいあるが、きりがないのでやめる。
          
# by bank.of.japan | 2004-12-08 14:06 | Comments(1)
製造業のULC下げ止まりの根拠は
「工場の爆発事故が起きていることだ」と、ある日銀幹部は言った。
確かにこれは一理あるかもしれない。人件費を削ると、メンテナンスがおろそかになりやすいし、労働者のインセンティブも落ちる。結果的に安全対策への目配りが十分ではなく、工場の爆発事故が目立つことになる。生産性の上昇とは言っても、技術革新によるものではなく、人をより働かせることの影響が大きいなら、製造業の生産インフラは弱体化しているのかもしれない。
なお、非製造業のULCは「まだまだ下げ余地が大きいだろう」という。この点、工場の爆発ではないが、流通関係で運送業者にコストカットのしわ寄せがいけば、トラック事故が増えるような気がする。経済的にはULC低下は生産性の上昇となるわけだが、実生活においては身の危険が増すことになる。経済上の変化がどうのように家計に降りかかってくるか、所得ルート以外にも想像力をたくましくして考えなくてはならない。
# by bank.of.japan | 2004-12-07 16:52 | Comments(11)
晩飯を買いに行くと日銀マンに良く逢うわけだが…
私は出不精というか習性というか何と言うか、飯は昼も夜もあまり食いには行かない。コンビニあたりで何か買ってきて席で食う(飲み会は除く)。特に晩飯を買いに出ると、日銀の人に良く会う。帰宅途中の人、連れ立って飯に行く人など、出会う状況はそれぞれだ。今日は二人に会った。一人は考査の人。声をかけたらそそくさと行ってしまった。私が嫌い?とふと思い、ちょっぴり気になる。そうしたらもう一人とばったり。政策委の人だった。彼にしては帰宅がやや早い。立ち話して別れたが、飲みに行きましょうか、と誘えばよかったかな、とやや後悔する。そしたら、前にも同じようなことがあり、そのときは飲みに行ったことを思い出しだ。結果は…、神田駅近くの居酒屋でべろべろになりました。帰宅は午前の2時か3時。私はめったにべろべろにならない。限界が来ると、飲むペースががくんと落ちるためだ。そのときは家に帰ってから吐きました(数年に一回しかない)。これを書いているのは、彼と飲みに行けば良かったとかなり激しく後悔していることに気がつくと同時に、吐く事態にならなくて少し安心した、という心の動揺があるからだ。直感的には、彼はだいぶ溜まっているものがあると思った。単に道で出会っただけでいろいろ思うのは変かもしれないが、それだけ日銀という組織はいろいろな事情が詰まっているところなのだと、勝手に解釈して、この文章を終わらせたい。
一体何を言いたいのか、とりとめがなくなった。すまん。
# by bank.of.japan | 2004-12-07 00:36 | Comments(0)
日経金融=手探り改革の(下)が出た…
しょぼい。
これを読む限り、考査は間抜けに見える。頑張っているとの印象付けに失敗。
そして、記事上下を通じて発見したこと⇒
上の企画局問題では肝心の担当理事が見当たらない、
下では担当理事の顔写真があった。
これって役員クラスの微妙なパワーバランスの変化を感じさせるのだが…。
それが記事の狙いだったとすれば、かなり巧妙な人事抗争の道具になっている(または道具に利用されている)印象を受けるわけだが、まあそれは考え過ぎだろう。
# by bank.of.japan | 2004-12-06 11:45 | Comments(0)
水野委員、デビュー=実務的量的緩和弊害論者
就任会見は無難。就任直前まで言っていた解除時期(来年春にも)は会見では触れなかったが、何かサジェストがあったのかもしれない。クレジットスプレッドのタイト化、不動産価格の上昇、仕組み債が良く売れる、など量的緩和の弊害をさすがに実務的な観点で指摘したが、これって低金利の弊害のような気が…。それにクレジットカーブのフラット化は、貸出のリスクリターンが正常化していないことも大きい。意味がないから量を減らす、ということは否定していた。低インフレ下の資産バブルを警戒する姿勢は山口前副総裁と同じ発想だが、金融政策で対処しないといけないバブルになるのか、ちょっと疑問。一応タカ派ということになるのだろうが、もう少し様子を見たい。
# by bank.of.japan | 2004-12-03 22:55 | Comments(0)
本日の日経金融(日銀、手探りの内部改革)は…
問題の本質が分かっていない。
全般は「企画局」偏重の弊害論で、情報経路の変化を示す図表付き。
・まず、図表がおかしい。そもそも新日銀法の施行によって政策委員会方式が確立した時点で、企画局(当時企画室)は地盤沈下し、特に調査統計局の地位が向上した。従って、図表は6年前に起きたことを示している。
・前提として押さえるべきは、意思決定構造が速水体制から福井体制になって変わったこと。速水氏は信念の人として立派であったが、政策ロジックが弱く、事実上、山口副総裁以下の企画ラインが政策の主導権を発揮。ただし、量的緩和の導入に際しては、一部企画幹部が総裁をかつぎ、ロジック重視の山口派をねじ伏せるなど、変則的な企画主導となった。
・福井体制下はこれが一変。総裁トップダウンの政策運営となった。企画局は基本的には抵抗姿勢を押し切られる形となり、記事文中にある“「総裁-企画局」の政策方針”という表現は、「企画局が総裁に渋々従っている政策方針」が正しい。
・審議委員が企画局に不満めいた発言をみせているが、これは政策的には総裁の意向を受けて動かざるを得ない企画局への不満だと推測される。つまり、総裁への不満を企画にぶつけている側面があるように思える。
・マーケット情勢や経済実体について、企画ではなく、現局に聞くのはどうか。これは審議委員としてむしろ当たり前だろう。企画は各局から情報を吸い上げるが、これだけに満足する審議委員がおかしい。
・また、ある委員は「現場に近い担当者を呼んだ方が実態をつかめる」と言っているが、今の日銀の問題は現場に聞いても実態が掴みにくい、ということだ。なぜなら、圧倒的量的緩和でインタバンクは死んでおり、掴むべき実態がない。また、情報収集において、両ウイングとも全般にアナリスト的ないしリサーチ的なアプローチを取る傾向が強く、個別情報の収集力が弱体化している。昨年のVARショック時には、現場からの情報では何が起きているのかつかめないため、企画関係者が自ら情報収集に動いた形跡すらある。
・展望リポートの「余裕を持って」の下りは企画局の勇み足か。それはあり得ない。政策委の意向を無視し、企画局が勝手に意味不明の表現を挿入するのは想像を絶する。これは政策委または政策委の誰かから「時間的観念を示さずに解除がすぐではないことを表現しろ」などいった指示を受けて、企画局が考え出した表現ではないのか。従って、表現方法がいまいち、という点では企画局にバツが付くが、根本的には指示が愚かであったと見なすべき。
・企画への配属を断わった調統の若手は何を意味するのか。一般的に企画局は腐っても鯛であり、現にエリートが多い。現実には行けと言われれば喜ぶ人間が多いはずだ。研究・分析が大好き、いずれは外に出てもいい、という人間は興味を示さないかもしれないし、こんな滅茶苦茶な政策の企画などやりたくないという骨のある奴も居るかもしれないが、いずれも稀な例であろう。

<まとめ>
さまざまな俗人的不満が組織論にすりかわったような印象

なお、日銀組織論は今後もちょこちょこ取り上げたい。
# by bank.of.japan | 2004-12-03 12:15 | Comments(2)
財務省のスワップ取引、どーする日銀?
ついに来年度下期からスワップ取引が始まる。私は当初、かなり酷評したたため、怒りを買ってしまいました(笑)。それでもめげずに本業でもネタにし続けております。
問題は、誰が取引事務を執行するのか。財務省自前、または日銀の可能性も高い。
日銀関係各局の表面的な反応。「分からない」、「知らない」、「さあー」。
本音は「こんなバカなこと、やりたくない」に集約される。
依頼がきたとき、突っぱねられるか。
頑張れ、日銀。
# by bank.of.japan | 2004-12-02 17:32 | Comments(2)


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