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FEDの準備預金付利が機能しない訳=下限金利下回るFF
 東短リサーチ・加藤さんのリポートで知ったのだが、FEDの準備預金付利が機能jせず、FFレートがゼロ近辺に落ち込んでいるのは、ドルインタバンクで付利対象外の参加者がいるからですね。利下げした日本よりもFFが低いのはどうしてかなと思っていたのだが、同リポートで合点がいった。まあ、これだけ各国中銀がドルを散布すれば付利対象外の先にもドルが流れ、それがFFを押し下げるのが仕様がない、と言えるだろう。
 リポート内容を少しお借りしますね。フレディマックやファニーメイなどGSE、それと国際機関などは、FEDに当座預金口座はある(注)けど付利される対象ではない、とのこと。従って、当座預金に入れても無利子である以上、余ったドルはインタバンクに放出する、という形となる。ここから先は推測であるが、各国中銀のドル供給が大量かつ断続的に行われた結果、金融機関は大量のドル超過準備を持つに至った。
 中央銀行からのドル供給を受けた金融機関は結果的に市場から調達量が減少(またはクレジットラインの関係で取りにくい面もあるだろう)。一方で、資金をインタバンクで運用したいGSEなどの金融機関は低いレートで出さざるを得ない、という構図であろうか。クレジットの関係で出せる先が少ないことも低利運用となっているのかもしれない。
 FEDとしてこれを打開するには、付利対象先を広げるぐらいしかない。または、英中銀やスイスのように日銀に追随して売手という吸収手段を導入し、売手対象にGSEなどを加えるといったことが必要となる。まあ、FEDとしては無理に誘導目標維持するよりも、流動性供給を優先するのに精一杯なのだろうと思われる。

注 「当座預金を持っている」との前提は私の判断です。この点、確認してみます。
by bank.of.japan | 2008-11-10 22:55 | マーケット | Comments(1)
山野井語録続き=極みに立つ者の言葉ですね
・(九死に一生を得て)運が良かったと言われるが、それなりの計算をしている。
・ギャチュンカン北壁からの生還も奇跡と言われたが、パニックにはならなかったし、生還のために脳をフル回転させ、最善の選択をした。
・運にまかせて登ったことは一度もない。凍傷で手足の指を失い、ドラマチックな生還と言われたが、そんなに悪い登山だったとは思っていない。
・今の実力は全盛期を「10」とすると「6」。だから「6.5」の山には登らない。
・自分でも異常なほど山が好き。四六時中、山のことだけを考え、登ってきた。30年間やっても全く飽きない。山にさえ登れれば楽しく生活できる。
・クライマーは山で死んではいけないと言われるが、死んでいい人間もいる。その一人がボクだと思う。山で死ぬのはごく自然なこと。悲惨な死に方をしても悲しんで欲しくない。

ここまで言えるほど熱中できることがある人は本当にうらやましい。
シリーズは今日で終わりのようです。
by bank.of.japan | 2008-11-07 21:12 | その他 | Comments(8)
山野井語録=「食うための仕事」のしのぎ方
 日経新聞(夕刊)が良いシリーズをやっている。『人間発見』に山野井泰史氏を登場させている。これは読み応えある。申し訳ないが、金融経済面よりもはるかに面白い。備忘録として印象に残った山野井語録を簡単にメモ。
・中学の時、山登りに猛反対した父と猛烈な喧嘩。僕は包丁を腹に当て「やめさせるならここで死んでやる」と泣き叫んだ。
・高校卒業後、ヨセミテへ。金がなくなると帰国してバイト。つまらない仕事でも夢のためなので、凄く充実していた。
・死にそうなことが面白いのかというとちょっと違う。苛酷な状況で一人闘っているんだと想像するとまた行きたくなる。
・挑戦意欲をかきたてる山に引かれる。名前や社会的評価で(山は)選ばない。
・(清貧の生活について)物欲はないので支出も少ない。別に節約している気はないので、つらくもわびしくもない。
・スポンサーはつけない。自分だけの判断ができないかもしれないから。お金使わない方が質の高いクライミングができる、というのが持論だ。

 死ぬのもいとわないほど山登りに熱中しているのが良く分かる。こういう人生は最高であろうと思う。食うための仕事で書き忘れたのだが、つまらぬ仕事でも別な夢があれば人生は充実する。つまり、食うための仕事をしのぐには、熱中できる趣味とかがあればいい。問題は、仕事を忘れるほどの趣味がない場合である。私もそうだった。この場合は右往左往を余儀なくされる。熱中できる仕事に出会えるかどうかは、私の経験上では運しかない。

日経夕刊では『広角鋭角』の「森林を守る」シリーズも良い。経済専門の新聞なのだが、なぜか文化・社会・生活の面は一般紙よりも質が高いのではないか、という印象を持つ。金融経済に妙に力が入っている分、その他の面はいい感じで力が抜けている、ということだろうか。
by bank.of.japan | 2008-11-06 21:43 | その他 | Comments(14)
総裁発言の備忘録的メモやらその他の雑感など
 少し風邪気味です。先週までのテンション高い状態が一気に緩んだせいか、日銀が肩透かしの結果を出したからか、エントリーアップが滞ってすいません。体調が戻り次第、いろいろ書きます。本日は、総裁講演での興味深い発言のメモやら、その他事象の雑感など。

総裁講演より
・現在、「金融の肥大化」に対する批判が強まっているが、そうした声が強くなり過ぎ、金融の果たしている正当な役割まで否定されると、その結果は長期的には成長の低下という形で実体経済に跳ね返ってくる。
→これはその通り。金融工学は単なるツールであって問題は使う側にある。
Q&Aより。今の危機は大恐慌と同じなのか、との質問に対するもの。
・市場混乱の規模は大恐慌以来だが、状況は同じではない。
・当時は中央銀行が最後の貸し手機能を果たさなかったが、今は十分にやっている。
・当時の通貨制度とは違って今は変動相場制である。
・今は各種のセーフティネットがある。
・貿易も自由化されている。

オバマ大統領の誕生
・初の黒人大統領ということが注目され過ぎて上げ底評価になるリスクがあるのではないか。ブログ活動の再開がうれしいEconomics, Technology & Mediaさんのこちらのエントリーが参考になる。衆愚的になり過ぎて保護主義が強まったらまずいことになる。ちょっと心配である。

小室哲哉という人
・よく知らない人だが、これだけ叩かれるのは余程の有名人だったのだろう。だが、なぜ特捜が出張ってこれだけ袋叩きになるのか良く分からない。ホリエモン的みせしめの臭いがする。個人的には、ネットで見つけたのだが、「食事はオリジン弁当→マクドナルド→ピザのローテーション」という生活だったところに好感を持った。本当か知らないが、昔から粗食のようである。個人的な感想→超金持ちになっても粗食な人は本当の悪人ではない。ただ音楽が好きで、それがたまたま当たり、時代の寵児になり、実は音楽以外の才能はなく、ビジネスもしかりで、欲ボケした連中にむしられた、ということであろう。
by bank.of.japan | 2008-11-05 21:31 | 日銀 | Comments(26)


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