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「バブルは防げない」と私も思う
 日経新聞(29日付)にグリーンスパン前FRB議長のインタビューが掲載されていた。興味深かったのはやはりバブルに関するところであった。印象に残ったのは以下のところ(日経さん、お借りします)。
・バブルを予想したり、それを正常な状況で取り除くのも不可能
・(最優秀のセントラルバンカーの一人である)キング総裁(英中銀)ですら(ノーザンロックの件で批判されるなど)問題をうまく乗り切れないなら、誰にもできない
・(金融を強烈に引き締めて)経済を不安定にしない限り、バブルの台頭を止めるのは不可能
・中銀にできることは皆が思うより限られている
 もとより、住宅バブルを作ったとの批判もあるだけに、グリーンスパン氏の発言は自己正当化と取られかねない面もあるが、私自身は上記のポイントには賛同するところである。バブルは、それがシャボン玉のような泡であるなら、ポンと弾けてしまうものであり、困ったことに弾けて初めてバブルであったと事後的に分かるものであろう。仮に「かなりの確率でバブルの可能性が高い」としても、それを金利で制御するのは難しい。人々がキャピタルを狙って投機に走るとき、金利コストをかなり上げても焼け石に水であり、それでもなお金利を上げ続けるとグリーンスパン氏が言うように経済が持たなくなる(オーバーキル)公算が大きい。
 金融政策としてできることは、資産価格が(多くの人が上がり過ぎと思うような)上昇を基調的に示しているとき、(経済・物価と兼ね合う範囲で)そろりそろりと利上げする程度かもしれない(これも実践的には難しいが)。やっぱり、バブルに対処するなら、崩壊したときの金融緩和はもちろんだが、「ショックをうまく吸収できる柔軟な経済システムを作っておくこと」(グリーンスパン氏)なのだろう(経済システムの柔軟性も結構難しいテーマである)。

ps そういえば、最近のグリーンスパン氏に何となく違和感を覚えていたのだが、これはあれですね、フリーに話しているからでした(笑)。議長を辞めたのだから、フリーに話せるのは当たり前なのだが、超長期にわたってほとんど会見なし、ぶら下がりも無視の方でした(それこそ議会証言だけ)ので、フリーに話している姿に(私が)慣れていなかった、というわけでした。
by bank.of.japan | 2007-09-30 21:44 | 経済 | Comments(7)
原油動向をめぐるあれこれ(メモです)
 コメント欄でも何度か原油高についてご意見を頂いたことがあるので、あれこれと論点をまとめてみたい(半分は個人的なメモです)。取り敢えずは「投機資金」を切り口に箇条書きでいきます。お気づきのポイントがあればご指摘を。

・最近の動向
 サブプライムローン問題に端を発したクレジット市場の動揺を横目に上昇基調。投機資金が慣れこむ。
①投機資金が(比較的短期の)ホットマネーなら利益(or損失)確定の後に原油からエグジット
②原油需要の拡大を見込んだ中長期の運用(投機)資金が入ってきたもの
・需給が引き締まるには…
①米住宅バブルの崩壊で米経済が減速(or後退)しても、残る地域は拡大を続ける。いわゆるデカップル論の成立。中国、インドなど自力成長の過程に入る
→米経済に連動して世界経済が減速(or後退)すると需給にネガティブ
②世界人口が増大中
→これは当面変わりそうにない
・(掘削可能)埋蔵量の変化について
①原油価格が上がると掘削によりコストをかけられ、埋蔵量が増えるかもしれない。
②掘削技術が進歩することも埋蔵量を増やす
→あいにく私は専門家ではないので埋蔵量の実態は分からない
・枯渇懸念は燻り続けるか
→天然資源なので、みんないつか枯渇する、と思っている(実際そうなるのだろう、いつかは)。漠たる不安だが、これが何らかの要因(地政学的リスクとか)で燻り続けると、経済情勢に応じた需給とはかい離して高値が続く可能性

気が付いたことがあれば付け加えます。
by bank.of.japan | 2007-09-26 21:05 | マーケット | Comments(21)
替え歌です=政局(赤色)エレジー
 通りすがりの金融マンさんから替え歌いただきました。ありがとうございます。 みなさん、どうぞ。



政局エレジー

党は党とて 何になる 小沢一郎 誠とて
康夫の幸は どこにある 小沢一郎 策士とて
平成余年は 秋も宵(よい) 議会開けば 票も舞う
恐ろしかったわ どうしたの 解散選挙の 夢見たね
浮動層の票も 欲しいよね いえいえ派閥が 保てたら
安倍さんの口から さようならは 云えないことと 想ってた
還元水に 絆創膏 踊りし日々は 走馬燈
党は党とて 何になる 小沢一郎 誠とて
康夫の幸は どこにある 小沢一郎 策士とて
康夫と一郎の 物語 お泪頂戴 ありがとう


原曲「赤色エレジー」 あがた森魚 作詞 八洲秀章 作曲

沁みる歌ですね…。
by bank.of.japan | 2007-09-24 22:15 | 替え歌 | Comments(3)
「哀しき誕生日」と金融サービスの行方
 先般、ある金融機関から「誕生日プレゼント」のカードが届いた。もうこの歳だと、誕生日などは老いを知らせる哀しいイベントでしかない(笑)。それに私自身の誕生日を祝う催しなどは幼少期を除いて「ほとんどない」のが実情で、気が付けば誕生日を過ぎていた、ということが多い。まあ、それでもプレゼントがもらえるのなら、と思って手続きを取ろうとしたのですね。
 プレゼント内容は「ちょっとしたもの」で、あれば便利だけどなくてもいい、というもの。多くの人は「めんどくせぇ」と思って手続きしないかもしれない。私もどっちかと言えばそういうタイプなんだが、たまたまそれがあれば便利だったので、アクション起こしたわけだ。ところが、フリーダイヤルしたところ、話がかみ合わない。「必要な手続き」を取っているのに、先方は商品の説明をするのである。つまり、外貨定期とか、投信とかそういうものを買えば「プレゼントがもらえる」のであった。
 なんじゃそりゃあ、そういうのプレゼントっていうのか、しかも誕生日を商品営業の餌に使うとは、それにこのご時勢(世界的な市場動揺)にパッケージ型のリスク商品(サヤ抜かれまくりの上にリスクも大)を買うかあ、誕生日にそんなものを買うのは悪い冗談だろ、とか思ったけど、実際にはちょっぴりとしか苦言は呈さなかった。でも、相手の対応は見事でしたね。淡々と「決まりですから」と動じずに受け応えしてたので。
 ここで視点を変えて、金融サービスの観点から当該金融機関の対応を考えてみたい。そこはネットバンキングに便利なので口座を作ったのだが、超小額預金の私のようなものを相手にしていたら儲からんだろうなと感じていた。案の定、最近になってサービスに制限が付き、不採算顧客の切り捨て、ないしはそれなりのコストを回収する措置をとり始めた。
 最初はサービスを過剰にして幅広く顧客を取り込み、その後、顧客選別を強化。リテールビジネスの収益性を挙げていくのは一つの手法であろう。もちろん、うまくいくかどうかは、他の金融機関の出方次第で、余りに採算重視に走ったら、顧客基盤が脆弱になる。でも、日本のリテールサービスは総じて収益性が低いので、この金融機関の取っている行動は、程度の差こそあれ拡がりを持っていくのではないか、と思っている。
 恐らく、割を食うであろう顧客は低額預金者層で、いずれタダで決済口座(普通預金など)をもてなくなるのではないか(なかなか想像はしにくいですが)。海外ではよくあるように、残高が少ないと口座維持手数料を取られたり、とか。そんなことを考えた「哀しい誕生日」でありました。
by bank.of.japan | 2007-09-23 14:55 | 金融システム | Comments(20)
改革の象徴、「子供用レーン」に隔離決定=お知らせあり
 まずは、お知らせから。下のエントリーのコメント欄で、ちゅうさんから面白いものをいただきました。非常に興味深いので、改めて紹介することにしました。ちゅうさん、ありがとうございます。コメディアンのジョン・スチュアートのグリーンスパン前FRB議長へのインタビューと、これを見たマンキュー教授の感想です。
インタビューはこれ http://www.ifilm.com/episode/22807?startsWith=2896263
マンキュー教授のブログはこれ http://gregmankiw.blogspot.com/2007/09/excellent-question.html

 さて、郵貯銀行の件である。日銀は昨日(21日)、「本行作成統計上のゆうちょ銀行等の取扱いに関するお知らせ」を発表した。こちらです。先日のエントリーで書いたように、郵貯銀行は大人用プールに入れるけど、計算上は別扱い、すなわち“改革の象徴”を「子供用レーン」に隔離処理することを決めた。実施は、次の準備預金の積み期間が始まる10月16日から。本公表文と「『日銀当座預金増減要因と金融調節』の形式の変更等に関するお知らせ」(こちら)から幾つかポイントを紹介したい。
・ゆうちょ銀行は準備預金制度の適用先であり、ゆうちょ銀行の預け金は「準備預金額」に含まれます→大人用ブールに入れる
・「積み終了先」、「超過準備」、「積み期間の所要準備額」(積数)、「積み期間の所要準備額」(1日平均)、「残り要積立額」(積数)および「残り要積立額」(1日平均)の各項目については、市場参加者が市場における実質的な資金過不足の程度を把握するうえでの便宜等を考慮し、当分の間、ゆうちょ銀行の預け金に関する計数を含めない→分別計算、子供用レーンに隔離
 太字(筆者による)にあるように、小さなプールの中で泳げない巨鯨が不可解な身動きをしても、回遊魚達(銀行群)がスムーズに泳げるように遊泳域をきちんと示してあげるわけだ。

 郵貯は、本来は政府に抱かれつつ安楽死させるべきであったが、改革の象徴に奉られ、何のことはない「邪魔だ、出て行け」と放り出され、一方で受け入れた民間側のインタバンクというプロマーケットでも「邪魔だから隔離する」という待遇となった。願わくば、野垂れ死にしないことを。そして民業を圧迫しないように。両立は無理だよなあ。
 郵貯は何だか物悲しい存在である。「棄民」という言葉を連想してならない。
by bank.of.japan | 2007-09-22 10:58 | 日銀 | Comments(15)
中央銀行と資産価格が夫婦のようなものなら…=制御不能でしょ?
 限りなく同業の臭いがする「愉快痛快奇奇怪怪」さんが『ロゴフ教授がバーナンキ議長を批判』というエントリーをアップしていた。詳しくはそちらをお読み頂くとして、批判内容を簡単に紹介すると、①中央銀行は経済実体をリアルタイムに正確に把握できる統計を持っていないことが問題だ②だったらリアルの生データである株価など資産価格を参考に政策を運営すべし-というもの。資産価格を金融政策のターゲットにするかしないかの議論で言えば、ロゴフ教授は「すべし」なのであろう。
 面白い、と言うより、結論が(私から見て)はっきりしているのは、ロゴフ教授が中央銀行と資産価格の関係を夫婦に例えていること。教授は、妻(資産価格)が喜べば夫(中央銀行)も満足である、と解説しているのだが、そもそも(私の経験では)女房は制御不能なので(笑)、夫婦に例えた時点で、資産価格はターゲットにならず、となってしまう。違いますかね? もちろん、ちゃんと制御されている立派な方もいらっしゃると思いますが…。
 中央銀行と資産価格の関係は「夫婦」というより、「気紛れで気性の激しい女性」(資産価格)に思いを寄せる「生真面目な青年」(中央銀行)かもしれない。この関係、青年の立場から一般論として申し上げれば、手も足も出ない、何とかしようとするとろくなことにならない、触らぬ神に祟りなし、であろう。まあ、資産価格をターゲット的に扱えば、むしろ金融政策が振り回されて景気のブーム&バストを大きくしそうな気がする。
 資産価格が過熱局面に入った可能性が高いなら、そろりそろりと(資産市場が)気にしない程度に利上げしていき、崩壊局面に入った恐れがあるなら一気に利下げする、というFRB流の手法でいいんじゃないかと思う。この対応を女性と男性の関係で説明しようとすると、結構難しいですね。
 私はやっぱりロゴフ教授よりバーナンキ議長を支持したい。ちなみに日銀はバブルを予防したい(制御したい=モノにしたい)派の中銀だが、なんと言うか、この手の対応はうまくなさそう、というか相手に滅茶苦茶振り回されるタイプではないかな(笑)。
by bank.of.japan | 2007-09-20 22:15 | 日銀 | Comments(33)
日銀月報の「基調」動向は…=水野委員、Last Man Standing
 「金融経済月報」は様々な日銀文書の中でも重要度は高く、それだけ文学(修辞学)的にかなり力の入ったペーパーである。表現が多少でも変わると、それはそれなりに意味のある変化であり、この変化を読み解くのは日銀ウォッチ上、価値あることが多い(経済的な付加価値はない)。日銀文学上の変化として注目される事象の一つは「基調」の数である。
 「基調」が挿入されるのは、統計動向が想定からズレたときであり、このところ「基調」は増加基調である。今年に入ってからの「基調」動向を思いつつままに挙げると以下の通り。
生産は増加→生産は増加基調
設備投資は増加→設備投資は増加基調(今回くっついた)
このほか、物価はプラス「基調」とか、ありますね。
 また、「基調」に順ずる用語として「全体として」、「均してみれば」、「平均的には」といったものがある(ほかにあればご指摘を)。今月は、「世界経済の拡大」が「世界経済は全体として拡大」となった。これは米経済の下振れリスクを認めたもので、微妙に下方修正であろう。まとめると、今月は「基調」が一個、「全体として」が一個の計2個の増加となった。「基調(&似た用語)」が増加することは、日銀文学的には経済見通しが外れつつある兆候である公算が大きい。まあ、短期間で「基調」はなくなることもあるが、今後の「基調」傾向は要注意である。

 ところで、本日の債券相場は午後から下げ足が速まった。ちょうど決定会合の結果が出たあたりで、私は「現状維持が何で売り材料なの?」と思った。聞くところによると、「全員一致の現状維持」だと売り方は踏まれるリスクがあり、水野委員の利上げ提案が確認されたところで海外勢を中心に売りが強まった、とされていた。実際はどうだったのか分からないが、水野さんの一票、影響力ありましたね。引き続き提案し続ける姿勢に敬意を表したいと思います。どんなに逆境になっても最後まで立っている男、Last man Standing を期待します。

ps Last…、はウォールストリート日記さんのエントリーから拝借しました。個人的には次の政策変更は利下げじゃないの、と思うが、もしかしたら利上げできるかもしれないし。チキンホークスの中で唯一ホーク役で突っ張るポジションはつらいでしょうが、頑張ってください。
by bank.of.japan | 2007-09-19 22:07 | 日銀 | Comments(4)
取り付け騒ぎが起きたら…=対応策を思いつつままに…
 英ノーザンロックの店頭に人が並んだ(私はその映像はみていない)。いわゆる“取り付け騒ぎ”だ(実際には“騒ぎ”はなく、静かな列だったらしい)。この件で、1997年秋のある日を思い出した。その日私は、某信託銀行で取り付け騒ぎが起きたと聞き、本店まで見に行った。すごい騒ぎが起きているかと思いきや、店の前は特に何もなかった。だが、店舗内にはかなりの人がいた。
 この時の対応は、①とにかく店の前に行列ができないようにする②来店者はなるべく中に入れ、パイプ椅子など用意してウロウロしないようにする③必要なら整理券を配って時間を置いて改めて来てもらう-だったと記憶している。これを逆手に取れば、バイトを何百人も雇ってライバル行の前に並ばせれば人為的に取り付け騒ぎを起こせるわけだが、これはあまりに悪質なので犯罪行為となる公算が大きい(まあ、こんなことを考える銀行はないはずだが)。
 その他目に付いたのは、数人ごとのグループが遠巻きにして当該行を観察していた印象があったこと。それぞれ携帯を手にしていたので、恐らくは周辺各行の偵察部隊であったのだろうと推測された。それと、店舗内に入ってみたら、某エコノミストとバッタリ会ってしまった(彼も偵察に来ていたようであった)。
 上記の経験を基にすると、ノーザンロックも行列が出来た時点で、店舗内に誘導して椅子を用意したり、整理券を配るなどして平静を装うことも出来たのではないかと考えられる。行列が出来てしまうと必ずメディア(映像系)の餌食になり、騒ぎが広がってしまうからだ。
 余談だが、ノーザンロックの件で日銀のプルーデンス関係者と話をした際、この手の危機になれた人材を欧米金融当局に派遣したらよいのではないか、というアイデアが出た。偶然ながら、本日夜、某外資系証券のエコノミストと会食した時にも同じアイデアを聞いた。彼曰く、本部の幹部(英国人)が「先進国で金融危機を経験したのは日本だけだ。我々は日銀や金融庁(旧大蔵省銀行局)にノウハウを学ばないといけない」と言っていたそうだ。
 日銀でこの任務に適しているのは、中曾金融市場局長であろう。金融危機時の信用機構課長でマーケットにも詳しい。英語も達者で、バーゼルにも出向していたこともある。適任でしょう。
by bank.of.japan | 2007-09-19 01:06 | 金融システム | Comments(17)
BOEのノーザンロック支援=個人的メモです
 今回はエントリーというより個人的なメモです(コメントは自由にどうぞ)
イングランド銀行(BOE)が14日、中堅銀行ノーザンロック( Northern Rock plc)の資金繰り支援を発表。声明はこちら
この件の時系列的な印象
・週末午後、FTの転電などで知る。記事だけでは詳細が分からず。ルール上の対応?、それともルール外の対応を余儀なくされたのか? ロンバート利用が誤解されたのか?、などの疑問。それにしては記事の中ではFSAも登場している。
・日銀法との対比では何条か。ロンバート対応でなければ38条の公算大。
・その後、BOEのホームページに声明がアップされる(上記通り)。
声明には対応根拠があった。
「The decision to authorise was made by the Chancellor on the basis of recommendations by the Governor of the Bank of England and the Chairman of the Financial Services Authority in accordance with the framework set out in the published Memorandum of Understanding between the Bank, FSA and HM Treasury」(下線は筆者による)
Memorandum of Understandingの説明はこちら。22 March 2006の日付あり。
金融システム安定化の流動性供給における原則の列挙。(日銀特融発動の原則に相当か)。
・ノーザンロック支援はルールに沿ったもの。
以下、参考資料として、BOEのLLRについての考え方(これからはLOLRとしよう)。
「Central banks, in their traditional lender of last resort (LOLR) role, can lend “against good collateral at a penalty rate” to an individual bank facing temporary liquidity problems, but that is otherwise regarded as solvent. The rationale would be that the failure of such a bank would lead to serious economic damage, including to the customers of the bank. The moral hazard of an increase in risk-taking resulting from the provision of LOLR lending is reduced by making liquidity available only at a penalty rate. Such operations in this country are covered by the tripartite arrangements set out in the MOU between the Treasury, Financial Services Authority and the Bank of England. Because they are made to individual institutions, they are flexible with respect to type of collateral and term of the facility. LOLR operations remain in the armoury of all central banks.」
ポイントなど
“against good collateral at a penalty rate”
→有担保原則&罰則金利 モラルハザードの阻止 「日本銀行の金利が、市中の金利よりも高いというのが原則であるべきであります」(一万田総裁)
solventについての考察
→BOEには検査機能なし(ミクロプルーデンス切り離し)。判断はFSAか。BOE・FSA間の信頼関係など興味深い。日銀の場合、「solventでないから資金繰りが困難化する」との見解根強い。
by bank.of.japan | 2007-09-17 10:48 | 日銀 | Comments(8)
「特報首都圏」が伝えた現場の姿はスタグフレーションでしたね=訂正・番組名間違えました
・訂正 番組名間違えました。大変失礼しました。ご指摘ありがとうございます。
 クローズアップ現代NHKの特報首都圏で、原材料高に苦しむ現場の姿が紹介されていた。一つは、豆腐メーカー、もう一つは運送会社であった。いずれも経営環境は厳しくなっており、状況としてはスタグフレーションに陥っていた。具体的には、以下の通りである。
<豆腐メーカー(の社長)>
・原材料費の増大を相殺するためリストラを実施
・資金繰りがひっ迫し、社長は自宅を抵当に入れる
・スーパーに値上げを求めたら、あっさり拒否される
<運送会社(の運転手)>
・費用(燃料代など)節約のために営業所には戻らない
・配送先から配送先に移動(トラックが家になった。自宅には滅多に帰れない)
・高速代を節約するため一般道を使用(運転時間の長期化・過重労働)
・でも給料は下がった
 番組では、スーパーも消費者の目が厳しいために簡単には値上げできない状況を紹介していた。食品流通を風下から見ると、消費者も懐が厳しい→スーパーは値上げできない→納入価格を上げられない豆腐メーカーは材料費上昇に直撃され収益マージンが悪化している、という構図だ。原材料が上がったのは、国内需要が強いのじゃなくて海外需要の増大によるもの。従って、需要が低迷状態の国内食品市場ではスタグフレーションみたいになっているわけだ。
 「円安は原材料の輸入コストを増大させている」として、円高にするために利上げした方がいい、という声もある。問題は、利上げすると言ったって、仮に円安が金利差相場の結果なのだとすれば、ちょっと利上げしたぐらいじゃ効き目がない。もともと国内需要は弱いので、豆腐メーカーの社長は借り入れ金利が上がって苦しみが増すだけの公算が大きい。
 スタグフレーションになったとき、金融政策はどうすればよいのかは難しい。番組が紹介した現場だけを前提にすれば利下げなんだろうなあ。
by bank.of.japan | 2007-09-14 22:28 | 経済 | Comments(10)


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