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現時点での日銀トップ人事は…=考えてもあまり意味がない
 と某誌の観測記事を読んでそう思った。総裁・副総裁は来年春に交替し、日銀は新体制に移行する。どんな顔ぶれになるのか、いろいろパターンはあるだろうが、これは想像するのは楽しいが、所詮決めるのは政府だし、その政府が先の総選挙の自民大敗でこれからどうなるのかさっぱり分からない以上、想像は想像でしかない。まあ、考えるだけ不毛かもしれませんな。
 この時期、観測記事を書くのは非常に苦しいと思う。商売上、書けと言われたら、かなりつらい作業になる。基本的に確たる見通しがない中、あれやこれやとそれっぽいことを書き連ね、それなりに行数を稼ぐ作業。うーん、難しいだろう。なかなかうまい締めに持っていけそうもない。せいぜい、参院が民主党支配となることで、「国会同意人事が難航し、日銀トップ人事も不透明感を増した」ぐらいしか言えない(これぐらい誰でも言えますね)。案の定、例の観測記事も苦しいストーリー展開であった。
 それと某誌に3人の理事をめぐる面白おかしいコラムがあった。まさに「面白おかしい」内容で、私にはストーリー展開が意表を突いた(聞いた事がないシナリオという意味です)。ちょっと残念だったのは、些細だが、重要な間違いがあったこと。具体的には「来年早々に退任を迎える3人の理事」という部分。事実は、来年春に退任する理事は一人だけ。残る二人の理事はまだ任期が続く。3人の一斉退任が前提になったコラムでもあるので、これはやや拍子抜け。ところどころ「笑える」文があったので、まあ酒の肴にはなりそうです。
 なお、この手の早過ぎる観測記事で、ある人を有望視する書き方は、逆にその人を不利にする方向に働きやすいので、私はそういった力学が記事の背景にあるんじゃないかと気になる。そう考えると、前哨戦の前哨戦が始まっておるのですかね。考えすぎか。今あるネタで苦し紛れに書いた、ということであろうか。

ps 日銀内は特に次期体制に関する話題で盛り上がっている感じは全くないです。「政府が決めること」ということで達観してるんじゃないかな。つまらないけど、そうなんですよね。現時点で誰も判断材料ないし。
by bank.of.japan | 2007-08-02 22:39 | 日銀 | Comments(12)
株急落とスケジュール感の否定
 株価がまた急落した。その背景である米サププライムローン問題とクレジットマーケットの動揺が、どんな感じで終息していくのかは誰にも読めない。コンセンサスとしては「最近の動揺は正常化であり、マクロ経済がダメージを受けることはない」というものだが、本当にマーケットがそういうソフトランディングするかはな形になるか何とも言えないだろう。私は悲観論者なので、実体経済が巻き込まれるシナリオを想像してしまう(そうなって欲しくはないが)。
 さて、日銀の政策運営がどうなるか、である。私は「利上げを見送りたいこともあるから、日銀はスケジュール感を否定してきた」と受け止めている。もとより、フォワードルッキングに自信があるなら、淡々とスケジュールを刻んだ利上げ路線(ピュアな正常化路線)を歩むはずで、そうなっていないのは先行きへの自信が十分に持てないからだと思われる。決定会合に至るまでの間、マーケットの動揺が続くようであるなら、普通なら自信が揺らぐはずで、そういうときは普通は利上げを見送りたいと思うのが心情。そういう心情になることがあるから、スケジュール感を否定してきたのだろう。
 このところの株安は、単に上がり過ぎた株価が調整した、というものではない。過去数年間、好調を続けてきたクレジットマーケットがついに修正を余儀なくされた、という潮目に差し掛かっている。信用膨張の逆転が実体経済を巻き込む信用収縮につながるのか、それともほどよい調整で終わるのか。これを見通せる人はいない。まあ、あまり利上げで勝負する場面ではないように思う。ここで利上げを見送っても、マーケットからブーイングはあんまり出ないんじゃないかと思うのだが…。ダメですか?
 もちろん、これからマーケットが急速に安定化して、株価が再び上昇基調に戻り、未来はバラ色である、という風になれば、利上げでgo!であろうが、このマーケット動向の帰趨がどうなるか見極めがつくにはかなり時間がかかる気がする。
by bank.of.japan | 2007-08-01 21:43 | 日銀 | Comments(5)


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