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日銀、負けちゃいましたね=“インフレファイターズ”の運命は
 エントリー連発、恐縮です。下で日本銀行のタカ派なインフレファイティングについて書いたばかりだが、某官僚branch氏のブログ経由で、霞ヶ関・日銀内定者のソフトボール大会の模様を知った。
 掲載された対戦図の写真からは、Bリーグで日銀チームは全敗のようである(ウーン、残念)。私は勝手に日銀内定者らのソフトボールチームを“インフレファイターズ”と命名している。ジンクス的にこれをどう占うか。①日本銀行の先行きの不運を暗示する②悪運は内定者らが引き受け、日本銀行の先行き運勢を好転させた-。さあ、どっちでしょう。
 bewaadさん始めとするリフレ派の方々、突っ込まれる前に敢えて書きますが、“デフレラバーズ”だろうと言いたい気持ちは分かりますよ(笑)。

ところで、来年の主幹事を争うビリ決定戦で日銀が2チームあるように見えるのは、参加者が多いから?

追記 大分前に「日銀雨男のジンクス」について書いたことがあるが、最近になって某局雨男氏が雨男でないことが分かった。本物は別にいたわけで、某局高官の直々の申し出を受け入れ、私は雨男氏に「スマン」と謝った。当該氏が雨男でなくて本当に良かった。ご報告まで。
by bank.of.japan | 2006-11-30 21:58 | 日銀 | Comments(11)
12月利上げの可能性を考えてみる=べき論は別にして
 生産統計が予想に反してプラスとなった。私のべき論としては、追加利上げは当面見送った方がいい(内需へのバトンタッチが確認され、インフレ期待が台頭するまで)と思うのだが、それは別にして利上げの可能性をエコノミストのノリで考えてみた。
 もともと12月とか1月とかの利上げ予想は、あくまでも「予想」であって、その時期の実施を見込んでいる日銀にしても、実際にできるかどうかは分かっていない。日銀も状況を無視して「この時期にやる」とはさすがに決めていないので、「スケジュールにない」とか、「オープンである」とかの福井総裁の答弁は本音であろう、と思う。
 では、12月利上げの可能性はどうか。生産統計のプラスをきっかけに、今後の指標がそこそこ良く、短観が良好な内容になると、蓋然性は高まると思う。もちろん、株価が底堅い、為替が比較的安定している、といったことも条件になるだろう。
 それでも見送られたら。この場合は年末・年始を挟んで何か確認したいことがある(米経済の動向など)ということになるが、せっかく好条件が揃っているのにやらない手はない、という判断をするのではないかと思われる。逆説的には、12月会合を控えて条件が揃うほど、見送られる可能性は小さくなるのではないだろうか。
 私は経済の先行きに不安を抱いているが、日銀は景気拡大が続くというシナリオに自信を持っている(これは本当です。一家計の主としては日銀の楽観シナリオを信じたい)。シナリオ通りになるためにも「追加利上げは避けがたい」と福井総裁は言う。利上げしなくてもシナリオ通りいくし、むしろこのまま後退するリスクもあると思うのだが、シナリオに自信を持ち、追加利上げ不可避と強調している中央銀行であるので、統計や市場が追い風ならやるんじゃないのか、と思う。

ps この予想、もちろん外れる可能性はあります。あしからず。
by bank.of.japan | 2006-11-30 21:16 | 日銀 | Comments(3)
ヘッジファンド幹部がこぼしたこと=共産主義ですか?
 知り合いの外人(英国人)がヘッジファンド(日本株投資)のマネージャーをやっているので久しぶりに電話した。彼がこぼしたのは以下のことである。とりあえず箇条書きまで紹介したい。

・消費者金融問題で上限金利を強制的に引き下げたのは驚きであった。なぜ市場原理に委ねる方法を模索しないのか。昔の共産圏のような手法だ。この国で投資していいのかと不安になる。

・日銀の追加利上げの姿勢も理解しにくい。「今後、利上げが不可避」と言うなら、早くやって欲しい。投資する立場としては、「利上げ」は雲のような存在であり、投資環境はいつまでたても晴れない。早くやって悪材料出尽くしにすべきだ。でも、本当に利上げする必要あるの?

・(これは前回聞いた話) 頭のいい人たちが霞ヶ関や中央銀行に行く、というのが僕には分からない。(君はBOEに行きたくないのか?)だってつまらないでしょ。日銀の人たちはどういうやり甲斐があるのか。教えてくれ(国益への貢献ではないのか?)会社を作って雇用を創出するのが最高の経済的な貢献だと思う。

・ホリエモンや村上ファンドの事件などみても、日本は金融に向いていない風土のような気がする。やはりモノ作りが向いているのではないか。金融はゲーム的な側面が強い。ゲーム的に金融をやるのは日本ではいけないことなんでしょ? ヒタイニ汗シテハタラクだっけ。

いろいろこぼしたけれど、彼は基本的には親日家であり、日本経済の先行きには「期待している」のだそうだ。最近の海外投資家は「日本離れの傾向がある」と認めつつも、株が下がるのは結果的に「割安感をもたらす」そうで、それに「みんなが悲観的に見たときに買うのが投資の鉄則でしょ」と言っていた。一応、来年は株高を見込んでいるようであった。
by bank.of.japan | 2006-11-28 21:10 | マーケット | Comments(22)
現時点でのバブル警戒は早過ぎるのではないか
 福間日銀審議委員の講演(11月24日)を読んで、改めてそう思った。これはドラめもんさんも指摘されていたことだが、金融政策運営上、ただちに対処しないといけない課題ならまだしも、将来起こり得るバブルに今から警戒的なスタンスをにじませるのは、市場心理の面ではオーバーキルを予感させるような気がしてならない。
 知り合りのエコノミスト(複数)が最近、海外顧客を訪問した。最近の日本経済の冴えない動向を懸念し、それでもタカ派姿勢を崩さない福井日銀の評判が落ちている、という。私自身は日銀がそれほど利上げに前傾しているとは思っていない。もっぱらマスコミを通じた日銀のイメージがタカ派に映っている(なぜそうなるのかは別の機会に触れたい)面が大きいと見ている。
 日銀はしかし、真面目であり、マーケットの短期的変化に応じてメッセージを絶妙に変えていくほど芸達者ではない(不器用)。むしろ、表現を変えると判断の修正とみなされる恐れもあり、基本的には原則論を述べていく、という手法を取る。この原則論は「中長期的にタカ派」なので、評判が悪くなるのだろう。
 この原則論の中には、福間委員が述べた中長期的なバブル懸念が含まれる。
「持続的成長を実現していくうえで留意しなければならないのは、現在の成長率は2%程度とはいえ、景気拡大がさらに長く続けば、物価に加えていずれ資産価格への影響も出てくる可能性がある」
 確かにその可能性はゼロだと言い切れないので、「可能性はある」のだろう。だが、可能性が高いか低いかと言えば、低いと感じる向きが多いのではないだろうか。わが国は(社会主義的な面もあるが)一応は市場経済で、バブルは付き物だ。しかも、バブルはコントロールできない。強いてできることは、破裂したときのケア(迅速かつ大胆な緩和)ぐらいだ。
 福間委員のバブル警戒は、「バブルを予防する利上げ」をイメージさせるのではないだろうか。バブルがガンだとすると、金融政策は放射線治療に似ている。しかも、金融政策は全国に影響が及ぶので全身照射となる。首都の一部の地価がバブル(ガン)化し、その拡大を防ぐ利上げは、局地的なガンを退治するのに放射線を全身に浴びせる構図となる。これでは「バブルになるぐらいなら不況の方がましだ」というオーバーキル宣言になりかねない。
 バブルに対してもビハインド・ザ・カーブの対応でいいのではないか(そもそもバブルかどうかの認定ができないでしょ?)と思うのだが、どうだろう。
by bank.of.japan | 2006-11-27 22:35 | 日銀 | Comments(9)
銀行アナリストが銀行株動向を読み誤ったのは…
 金融新聞を読んでいたら、「預金金利の上昇に対して、思うように貸出金利の上乗せが進まないとの失望感が広がったことが、アナリストが(銀行の)株価動向を見誤った最大の理由だ。(銀行の)決算はそれを裏付けた」と書いてあった。ここで言われるアナリストとは、「銀行アナリスト」である。私が普段接触するアナリストは、マクロ経済や債券動向を分析するアナリスト(エコノミスト)で、エクィティ方面の銀行アナリストはまあ遠い存在である。
 このブログでは早い時期から、「利上げで銀行収益は拡大しない」、むしろ「資金需要が弱い中では利上げが正当化されにくい」といったことなどを指摘したつもりだ。少なくとも私の知り合いのエコノミスト、アナリストらは同じような見方を示していたし、日銀関係者も銀行収益のピークアウトの可能性を指摘していた。銀行関係者ですら、銀行株が上がることに驚いていたぐらいで、収益好転・株買いを本気で言っていた関係者は私の周りにはいなかった(私の環境が異常なのだろうか?)。
 では、銀行アナリストはなぜ見誤ったのか。私には謎である。資金吸収貸出動向、新規約定平均金利、地方銀行のアウトライヤー化、また仕組み物への傾斜。日銀さくらリポートに見る各地貸出事情。マクロ的な資金循環における金融システムの機能。銀行に対する公的制約の強い風土。こういったことのすべては貸出低迷を示唆し、日銀が利上げすれば負債コストが上昇し、銀行が原油高に直面したガソリンスタンド化するのは自明の理であるに思える。
 それでもなお、銀行株が上がる、というシナリオがなぜ描けるのか不思議である。一過性の美人投票で上がる可能性はあるにしても、利上げで預貸利ザヤが拡大し、収益増大・株高というシナリオは「資金需要をほとんど伴わない実感なき景気回復」によって否定されるだろう。
 地銀関係者と話をしていると、不思議なことを聞く。「貸出が振るわないので市場運用に力を入れる、との経営方針はウケが悪い」のだという。私が「誰のウケが悪いのか」と聞くと、「市場です」と言う。「市場とは具体的に何ですか」とさらに聞くと、「アナリスト説明会でのウケが悪い」のだそうだ。つまり「貸出増強路線は評価されるが、市場運用の強化はそうではない」という。私は大変驚いた。
 なぜなら、需要なき貸出の競争をやる銀行はむしろ「売り」であるからだ。以前のエントリーでも紹介したが、みずほ証券のチーフストラテジスト、高田創さんは邦銀融資行動を「南極の氷売り」と絶妙の表現をしている。氷(貸出)が既にたくさんあるところ、または氷の需要がないところで、氷を売ろうと努力するからだ。氷を売るとジリ貧になるから市場運用に傾斜するのは合理的な判断であり、それがなぜ評価されないのかちょっと分かりにくい。
 銀行(特に日本のような商業銀行形態)は収益がマクロ連動する。本来、銀行収益を予想するにはマクロ分析が欠かせない。また、銀行の投融資行動の影響が強く出る債券市場の分析も重要であろう。「銀行アナリスト」は何らかの理由によってマクロ・債券リサーチとの連携が取れないのだろうか。ファイヤーウォールの問題だろうか。金融新聞は「読み間違えた」と評しているが、単に予想を外したのではない何が構造的な理由がある気がする。考えすぎですかね。

ps 銀行が需要なき貸出で競争をするのは、ローンを借りている私から見れば、とても歓迎である。もっとも、個人的事情と状況分析は別であって、このエントリーは中立のスタンスで書いたつもりである。融資競争を評価するアナリストは私の家計の味方なんだが、それとこれとは別。
by bank.of.japan | 2006-11-24 21:18 | マーケット | Comments(26)
わが金融当局の施策が軍事作戦なら…
 日銀関係者との会話でたまたま上記テーマが話題になった。そして、「前大戦時と同様、相変らず兵・下士官が大量に戦死し、敗北を喫するだろう」という結論に至った。発端は、東京金先取引所のレポ金利先物上場の件で、現場が「変だ」と思う施策が取引所に限らず、日銀、財務省(他省庁もそうかも)に共通してみられるためだ。
 レポ金利が仮に上場されるなら、最初の時点で何かの勘違いがあったのだろうと思われる。似た例として、日銀ではABCPオペ(効果の壮大なる勘違い)がそうだ。財務省ならスワップ取引(使い方の壮大なる勘違い)であろうか。立案の根本部分で勘違いのある作戦は、軍事行動が始まると矛盾が露呈し、そのシワ寄せは一気に兵・下士官に向かい、不毛なる大量戦死につながる。
 なぜ、こういうことが起こるのだろうか。ぐっちーさんのエントリーで、世界最強の軍隊は「アメリカ人の将軍、ドイツ人の参謀、日本人の兵隊」とあった。ノモンハン事件の後、ソ連軍を指揮したジューコフ将軍が日本軍を「兵・下士官は勇敢(優秀)だが、将校は狂信的で、将軍は無能だ」(うろ覚えです。違うならご指摘を)と評したが、世界最強の軍隊論とジューコフ将軍の評を合わせると、マネジメントの能力の問題となる。
 私自身はこれとは別に、こと「金融」に関して勘違い作戦が起きやすいのは、もっぱら調整能力の長けた護送船団世代が今なお官民とも指導層に多く、金融に精通したプロフェッショナルな人材が少ないこと、も要因ではないかと思う。現に欧米金融機関には「企画」というセクションがない。企画は経営の仕事であり、下から上がってくるものではない、ということだろう。
 試しに三大勘違い作戦として、①財務省スワップ②日銀ABCP③東京金先のレポ金利先物(予定)-を日銀マンにぶつけたところ、一人は「失礼な」と憮然とし、もう一人は「それはないだろ」と言い、事情を良く知る一人は「そう言われても怒りはしない」と理解した。失礼な、とは他の二つほど酷くない、50歩と100歩の勘違いは違う、ということだろうか。でも五十歩百歩だと思う(笑)。そうか、激しく勘違いした前回ゼロ金利解除を持ってくればいいのか。いずれによ、三組織の兵・下士官、そして協力を余儀なくされた民間組織の兵・下士官には同情するところ大だ。

 関連の追記だが、硫黄島を舞台にした戦争映画を観て戦記物に興味を持ったという若き日銀参謀候補に『大本営参謀の情報戦記』(堀栄三)を勧めた。この本、以前このブログで紹介して中堅・若手に評判が良かったのだが、やはり身につまされるところが多いらしい。特に、参謀本部に配属された堀少佐が有末中佐に罵倒される場面、台湾沖航空戦で撃墜を免れて帰投したパイロットの聴取で戦果が捏造される場面などは心打たれるようだ。日銀、大本営参謀本部と似てますか? みんな戦死するなよ。

軍事関係でネット検索したら面白いもの見つけました。某掲示板の「今の仕事を戦場の一シーンに置き換えてみるスレ」です。どうぞ。私の場合、「正規軍からはぐれ、一人ゲリラ戦を展開中も、司令部に存在を忘れられる不安にさいなまれている、かな(笑)。追加利上げを視野に入れた日銀作戦参謀、戦況報告おくれ。ところで、みなさんの戦況は?
by bank.of.japan | 2006-11-22 22:24 | マーケット | Comments(6)
みんなのけぞったレポ金利先物!?=TIFFEさん、コールがいいと思うよ
 20日の日経新聞夕刊が伝えた「翌日物金利先物、上場へ=市場の利上げ予想反映-東京金融先物取引所」との記事。忙しい日銀マンらは見出ししか見ていなかったようで、ある中堅幹部にこの件をぶつけると「やっと日本でもFF金利先物のようにコールが上場するんだね」と感慨深げ。しめしめと思った私は「ちゃんと読んだ方がよろしいのでは」と助言。彼は「どれどれ」と読み始め、数十秒後に「えーーーーーーっ、レポなの!!」と絶叫。反応が面白かったので、日銀の何人かに試した。各人各様、絶句も含めてとても楽しいのけぞり反応であった。
 私が取材で知る限りのインタバンク関係者(都銀、証券、短資会社etc)に聞いたところ、「筋が違う」というものだった。これはレポ市場に歪みがあるうえに、そもそも「市場の利上げ予想を反映させる」のであれば、日銀の誘導金利である『無担保コール翌日物』を上場させたほうが理にかなっているためだ。記事では「無担保コールとレポ金利は基本的に連動している」と書かれてあるが、だったらなおさらコール翌日物の方を上場させた方がいい、となる。
 レポ市場の歪みとは①参加者が資金の取り手と出し手に分断している②しかも、出し手であるメガバンクの金利形成への影響力が大き過ぎる③客観的なデータがない(日銀が集計レートを出しているが、これとてヒアリングベースなので正確かどうか不透明)-という問題点がある。従って、清算値が恣意的に操作される余地があり、プレーヤーであるはずのメガバンクはやろうと思えば胴元的な存在になれるのである。
 知り合いのメガバンク関係者もそのリスクは認めており、「困った話だ」との感想であった。メガバンクに操作意図はなくても、疑われるケースはあるためだ。例えば、取り手がレポ金利上昇をヘッジするため、先物を売る(金利上昇方向)。このとき、メガバンクが買いに回る(金利低下方向)としよう。その後、メガバンクがたまたま大目に資金を放出すると、レポ金利は下がる。この結果、売った向きは踏まれ、買った側は利食うことが可能だ。
 無担保コール翌日物は、金融市場局が調節方針を守るために必死こいて誘導目標を維持している。第三者が影響力を行使しようとしても、日銀は誘導目標を死守する。また、金融政策運営の「第一の柱」は、市場が織り込む政策金利の経路を前提としており、無担保コール翌日物を上場させた方が、政策経路はマスコミも含めてより分かりやすくなり、政策運営の透明性は高まる。TIFFE広報によると、「何も決まっていない」という。であるなら、まだ見直しは可能なのだろう。翌日物金利を上場するなら、日銀も含めた参加者らが「普通の判断」と思っているように「コール」の方がいいと思う。
 なお、この件では、関係者(含む日銀)と思われる方々の口が激しく重い。一体背後にどんな事情があるのだろう。私はむしろ意思決定の過程で何が起きているのかに興味がある。
by bank.of.japan | 2006-11-21 20:12 | マーケット | Comments(14)
EB債もどき投信と“トリガーの法則”(追記)
追記 当エントリーにはプロと思われる方々から有益なるコメントを多く頂いております。投融資にご興味ある方々は、ぜひコメント欄をご参照されるとよいと思う次第です。


 von_yosukeyanさんのところで、EB債もどきの投信が出回っている事を知った。EB債とは、ご存知かもしれないが、『他社株転換債』のこと。見た目は債券だが、中味は株式。しかも、株式に転換されるときには含み損が発生しているというシロモノ。ITバブルのころ流行ったが、株価急落でどんどん株式に転換され、株安が個人株主を増殖させるという笑えぬオチが付いた。私は、EB債的な商品はこのときを境に死に絶えたと思っており、投信バージョンでの登場は不覚にも知らなかった。株価参照型ファンドがどうもそのようだ。結構、流行っているのでしょうか?
 賢明な投資家の方なら、EB債(orもどき投信)を買うならストレートに株(or指数物ならETF)を買った方がましだと思われるだろうが、一般の方にはそのリスキーな商品内容は分かりにくい。逆説的には、オプションの売り型(利益限定・損失無限大)に近いリスク・リターンをかなりサヤを抜いたうえで債券ないしは投信の衣を被せて売れる商品にするという技術は、目くらましとしては天才的ではあるが…。この点、von_yosukeyanさんが警告されているように、私も田舎の親に電話してはめ込まれていないか確認しないと(既に特約外貨の犠牲者です・トホホ)。
 ところで、特約付き外貨とかEB債もどき商品は、原資産(為替や株)がある水準に到達すると損失が発生するが、この水準はトリガーポイントと呼ばれる。このポイント、かなり遠い水準のように感じるのだが、得てしてヒットすることが多い。従って、例えば“特約”などは「特別に約束された損失」となりがち。「引き金(トリガー)は引かれるために存在する」わけで、私はこれを『トリガーの法則』と命名している。
 株価の下落局面では、断続的にトリガーが引かれ、鳴り響く銃声の下で個人投資家の屍が横たわっていく、そんなイメージを抱いてしまう。ところで、株高方向でトリガーが設定された投信はあるんだろうか。ないか、多分。
by bank.of.japan | 2006-11-20 20:39 | マーケット | Comments(27)
現状維持でした=会見終わって一言(追記)
 日銀金融政策決定会合が終了。現状維持でした。注目は、福井総裁の会見。どんなヘッドラインが飛び出すのか…。ドキドキ。
 本日は、夕刻以降のスケジュールが立て込んでおり、エントリーアップは難しいかもしれません。あしからず。

追記 会見終わりました。金利物、多少買い戻しが入ったようですね。
知り合いのマネーディーラーの感想
「強い地均しがなかったことへの肩透かしor意外に大人であったことへの失望or期待されたほど未熟ではなかったことへの失望」

注目のやりとり
-追加利上げは
「予断を持っていない」
-年内利上げの可能性排除しないのか
「いかなるタイミングも排除して考えないのが、予断を持たないとの考えた方に平仄が合っている」(難しい答えですね)

明日のマスコミのヘッドラインは?
by bank.of.japan | 2006-11-16 12:52 | 日銀 | Comments(10)
ベアフラット化の意味は…=日銀“ヘッドラインリスク”を警戒?
 15日の円金利市場は、1年物のレートはやや上昇、残りの年限は遠い方に向けてレートは低下。一年以内の短期物も含めてイールドカーブの形状を見ると、ベアフラット化であった。前日はGDPのヘッドラインに大きく反応した長期・超長期の金利は冷静さを取り戻した格好である。背景としては、①GDPの中味はさほど良くない②インフレ懸念はない③従って、追加利上げしても、その次は当面ない-といった見方があるようだ。
 一方、短期物は日銀利上げの直撃ゾーンであるので、最大限のヘッジをしないといけないので、金利は強含み、ないしは上がったままとなってしまうわけだ。ベアフラット化の動きは、前日のエントリーの見出しではないが、「日銀がGDPのヘッドラインに飛びついて利上げするリスク」を警戒しているように見える。
 ベアフラット化につなが利上げの政策ロジックは、「将来の物価安定・持続的成長」のためというより、「金利正常化」すわなち「日銀が正常と思う水準まで利上げする」というものになってしまう。12月なのか、1月なのか、まあどっちでもいいが、願わくば、①短観がかなり良い②株価が上昇基調になっている③米国の年末商戦が活況④各種統計が好転してきた-という条件が揃い、金利市場が「景気拡大が続き、賃金も上がる。インフレのリスクが出てきた。利上げが必要だね」と納得する状況になって欲しい。
 現状、追加利上げに向けて走り始めたのは、金利マーケットの方々はお分かりであるようにマスコミ(一部新聞)であろうと思う。利上げ局面では、マスコミはどうしてもフロントランニングする体質なのです。こういうときに起こりがちなのは、ドラめもんさんやぐっちーさんがよく指摘されることだが、現場は冷静だけど、新聞を読んだエライ人達の反応に困ってしまう、という構図である。なお、私は引き続き日銀は冷静に政策を運営すると信じております。日銀のヘッドラインリスクはないと期待したい。甘いすか?
by bank.of.japan | 2006-11-15 21:27 | マーケット | Comments(11)


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