人気ブログランキング |
<   2006年 09月 ( 21 )   > この月の画像一覧
金融機構局のオペレーターらは9時20分を静かに待つ
 ドラめもんさんもご指摘されているように、ゼロ金利解除後、初めての期末となる明日はロンバート貸出がかなり出るのではないかとみられている。期末・期初の資金取引(末初・まっしょ取引)のレートが0.40%前後に上がっているため。興味深いのは①出合いがあまりない②取り手側に焦りはない-こと。これは「期末当日の資金がタイトであってもロンバートを使えばいい」と割り切っている向きが多いとみられるためで、それだけロンバートの存在が安心感をもたらしていると言える。
 さて、以前も紹介したように、ロンバートを処理するのは金融機構局である。この局は金融機関を考査したり、資金繰りをみたりしており、金融調節とは無縁である。でも、ロンバートを利用するのは個別の金融機関なので、金融機構局が処理の窓口となっている。ロンバート申し込みがあると金融機構局の職員は即座に対応しないといけない。申し込みは主として電話で、日銀ネット端末を叩いて申し込まれた額をミスなく振り込むわけだ。職員は、借り入れ注文が入ると、電話一本・即実行をモットーとするオペレーターに早変わりしないといけない。
 みなさんには非合理的に見えるかもしれないが、金融機構局のオペレーターらは、金融市場局がどのようなオペを打つのかは事前には知らされない。オペ情報は金融機関の資金ディーリングに有益であるがゆえに、金融機構局はむしろ知らないほうがいいからだ。金融機構局と金融機関との関係が健全であるために情報遮断が厳格に行われている。
 明日、金融機構局のオペレーターが忙殺されるか、それとも暇かは金融市場局のオペのさじ加減にかかっている。ドバッと金を出せばレートは下がるが、ジャブジャブ感から金利は急低下しやすいので、今度は一気に吸収オペをやらないといけない。出入りの激しいオペを回避すると取り手はロンバートに駆け込むわけだ。どちらになるか金融機構局は知らない。
 オペレーターたちは朝9時20分のオペを静かに待つのみである。金融市場局の供給と金融機構オペレーターの供給、どっちが多いんだろうか。楽しみである。ゼロ金利解除時のように後者に軍配が上がる方に賭けようかな…。

ps ロンバート水準が低いとこういうことが起きるんである。恐らくは日本で一番給料と学歴が高いオペレーターが発生してしまうわけだ。市場機能重視で解除するなら始末は徹底して欲しい。
by bank.of.japan | 2006-09-28 18:07 | 日銀 | Comments(2)
長期or超長期では農業が有望ではないかと思ったりする
 「目先の景気に囚われていいのか」という壱万円札さんのコメントで、前から書こうと思っていたネタを思い出した(こういうことが多いのは老化現象ですかね・笑)。壱万円札さん、多謝です。ところで、ネタは何かと言えば、「長期or超長期の展望として『農業』が有望な産業になるのではないか」ということだ。まあ、多分に直感的なアイデアであり、ほとんんど妄想の領域かもしれないので、読み流して頂ければと思う。
 まず、日本の人口は減少傾向にあるが、世界人口は毎年数千万人増加が続いている。また、BRIC’sの生活水準は向上し、肉食志向が強まっている。このことは農産物需要が増大していくことを意味するが、耕作面積や水資源には限界がある。従って、いずれ農産物の生産力が人口増加を支えきれずに食糧不足に陥る恐れがあるのではないか、と思われる。
 現状、日本の農産物の価格競争力はないが、穀物不足によって国際価格が上昇すると、競争力を取り戻す可能性がある。一般的な農産物の内外価格差が正確にはどの程度なのかよく分からない。3-4倍ぐらいなんだろうか。仮に4倍だと想定すると、原油などは需給ひっ迫懸念で数年で2、3倍になった。農産物も需給ひっ迫感が出ると、同様の上昇をみせるのではないかと考えられる。
 一方、日本国内では農村人口が減っている。農業の担い手は高齢化しているので、減少に拍車がかかるのだろう。全国的な現象なのか分からないが、私の郷里では使わない田畑を農業法人に集約化させている。実家の目の前にある数十ヘクタールの水田は昔は細切れに所有されていたが、随分と集約された。もちろん、この程度の集約で向上する生産性など広大な米穀倉地帯と比べると微微たるものだが、人力でやっていた時代よりはましなのだろう。
 日本は降水量も多く、水資源の枯渇は心配する必要は多分ないと考えられる。平野が少ないのはネックだが、可能な限り集約化を進めておけば、食糧不足が起きたときに農業が復活するチャンスがいつかは来る気がするのだが…。なお、農業技術の発達・遺伝子操作などで各国での収穫量が飛躍的に増大すれば上記の想定は崩れる。

私の農業観(兼業農家) 子供の頃に強制的に手伝わされたので、しんどいという思いが強い。また、農薬をかぶって気分が悪くなったこともあり、健康にも良くない気がする(今は改善されたと思うが)。最近になって親父から聞いたのは「農業はしんどいことを思い知らせるために手伝わせた」とのこと(確かに効果は大)。そして「ミカンとかいろいろ作ったが、コストもかかり、恐らく通算すると儲けはなかった。自家消費分が浮いただけだろう」という(徒労だったのか…)。
by bank.of.japan | 2006-09-27 22:08 | 経済 | Comments(25)
内閣新布陣と日銀の命運=基本はやっぱり景気次第
 安倍首相の組閣人事が発表された。日銀絡みでの印象は以下の通り。
・強力な日銀応援団であった与謝野氏が閣外へ
・官房長官の塩崎恭久氏→日銀出身ながら、与謝野氏ほどのシンパという印象はない。
・経済財政担当相に太田弘子氏→竹中氏の刺客?
・財務相に尾身幸次氏→97-98年の経企庁長官。市場関係者なら、あの真っ暗な時代の「桜の咲くころには景気は回復」との見事な外し発言を鮮明に覚えているであろう。私もそうだ。尾身大臣には申し訳ないけれど、スーパー雨男の印象が持たれるかもしれない。

経済政策の実権は中川幹事長が握る内閣か。成長重視路線に従うなら、日銀の追加利上げに逆風だと受け止められる。もっとも、肝心の景気が利上げを正当化するかどうかが怪しい。景気さえ強ければ新政権も日銀には文句なし。日銀の命運、基本はやっぱり景気次第である。

日銀関係者へ
尾身大臣と水野日銀理事、風貌が似てませんか?

ひとり言 水野さんも理事になった途端、総裁の不祥事に巻き込まれて雨男的である。最近、誰もが雨男のように見えて仕方がない。今日は天気も悪いし…。
by bank.of.japan | 2006-09-26 20:51 | 日銀 | Comments(32)
ダムの水はなぜ流れにくいのか
 について改めて考えてみた。好調な企業収益はいずれ家計の所得増加につながり、個人消費が活発化する、というダム論が思うように働いていない。金利水準の引き上げが可能になるためには、内需主導の自律的な景気拡大が続く必要があるが、現状では今ひとつ個人消費がぱっとせず、内需主導・自律的拡大の持続は見込みにくい。日銀としても、個人消費に火が付かないと日銀自身の尻に火か付く恐れがあるだけに、幹部からは「企業はなぜ労働者にもっと利益を分配しないのか」という焦りの声も聞かれるわけだ。
 失業率の低下など雇用環境は好転している。それでも、企業収益が家計に流れにくい、すなわち所得がさほど増えない理由としては、①非正規雇用の比率が高まっている②労働者の世代交代-などが考えられる。雇用情勢が好転したとしても、非正規雇用(パート・フリーター)比率が高まる構図では、もともと労働コストは低いだけに所得は伸びにくい。また、労働市場では人数が多くて所得の高い団塊世代の退出が始まっているが、替わって労働市場に参入する若年層の所得は低く、これも全体の所得の伸びを抑える要因であろう。
 一方、企業側の要因としては、「経済構造分断仮説」にも関係するのだが、収益率を高くしておきたい事情があるのではないか、と考えられる。海外に連動する国内経済圏で活動する企業はグローバルな競争にさらされている。もともと日本の企業は欧米に比較して収益率が低いとみられていただけに、労働分配率はそう簡単には引き上げられないのではないだろうか。
 企業の中には利益を動労者に還元したところもあるだろう。だが、労働者の報酬体系は柔軟化しており、もらった側からすれば一時的にちょっと潤ったに過ぎない状態だと考えられる。給料が増え続ける保証はなく、消費行動も保守的になるように思える。
 考えれば考えるほどダムの水は流れにくい、という結論になっていく。間違いですかね。
by bank.of.japan | 2006-09-25 22:48 | 経済 | Comments(21)
ヘッジファンド損失と商品相場下落と景気の行方=これから数ヶ月は正念場かも
 米ヘッジファドのAmaranthが天然ガスで巨額損失を被ったことが日本の新聞でも報じられた。詳細は既にウォールストリート日記さんや、Cutting Edgeさんらが取り上げている。他ファンドへの波及面では日本橋ふぁんど日誌さんが触れている。日本のファンドも影響を受けるところがありそうだが、詳しいことは不明。ある日系金融機関のアナリストの方と話をしていたら、そこが手がけるファンドも多少やられたらしい。それからAmaranthに先立って同じく天然ガス取引で失敗したMotherRock(こちらは急騰で損が発生)の件はEconomics, Technology & Mediaさんのエントリーが詳しい。

 この件ではヘッジファンドの特性、過去の損失事件、マーケットの反応、マスコミの取り上げ方など論点は多いのだが、ここでは損失をもたらした国際商品市況の動向を踏まえ、今後の景気動向について思うことを書いてみたい。
 しばらく前、原油相場が反落を始めたころ、知り合いのエコノミストとの間で話題になったのは「原油価格の沈静化はグッドニュースだが、それにしては株式市場などの好感度が弱いように見えるのはなぜか」であった。高騰した商品相場の反落は、原材料コストの低下につながり、企業収益にはプラス。また、インフレ圧力の後退にもなり、世界的な金融引き締めに一服感をもたらす面もあるからだ。
 前向きな仮説は「株式市場はこれから本格的に好感する」というもの。経済のトレンドが変わるとき、マーケットの反応は過剰になりやすい。米経済はソフトランディングする。しかし、住宅市場の調整の影響は大きいのではないか、欧米の景況感関連指数の悪化は景気後退の兆候ではないか。そういった懸念が市場を覆いやすい。また、各種市場に集まった投機マネーは、離脱するときは得てして一斉に波が引く格好にもなる(ヘッジファンド損失はその過程のアクシデント?)。過剰反応が収まり、投機マネーも落ち着きを取り戻せば、米経済のソフトランディングを好感する、というシナリオである。
 一方、「国際商品市況の下落は(程度は別にして)世界的な景気後退の予兆」という仮説も考えられる。米住宅価格の下落は調整ではなく崩壊であり、米経済は後退局面に陥る。そして、グローバルに成長が低下する。原材料への根強い需要を見越し、長期にわたって流入してきた投機マネーの流出は、いずれ到来する世界経済後退を先取りしている可能性があるのではないか、という解釈だ。
 私の手元にきたモルガン・スタンレーのインタナショナルリポートは非常に興味深い。リチャート・バーナー氏率いるマクロエコノミストチームの「リセッションリスクをめぐる議論」はブル・ベアが交錯し、それぞれうなずける主張である。楽観・悲観が入り混じるのは、長期拡大してきた世界経済がどのように転換するのかを占ううえでクリティカルな段階に入りつつあることを意味しているように思う。
 同社スティーブン・ローチのシナリオ(中国減速・米住宅バブル崩壊・商品市況の長期下落)は、日本経済にはかなりつらい。ジンクス的に日銀に逆張りする私の予想は当たるわけだが、私自身は少なくとも過去の後退局面で発生した金融危機は起きないだろうと思っている。また、後退局面とは言っても、それほど深いものになるとも見てはいない。ありがちなのは、勝敗がはっきりしない踊り場のような後退、後退のような踊り場ではないだろうか。
 日銀も心理的にはやや下に振れている感じである。気持ちの下振れが今後の経済統計で上向くことを期待しているようだ。今後数カ月、どっち方向のサプライズがあるのか。世界経済のトレンド転換期だとすると結構な騒ぎになるかもしれない。楽しいような怖いような…。
by bank.of.japan | 2006-09-22 22:23 | 経済 | Comments(4)
安倍政権下の日本銀行=命運を握るのは「景気」
 簡単なメモ程度で。自民党総裁戦は予想通りに安倍氏が勝利(麻生氏、意外にも善戦。応援していたのでちょっと嬉しい=私は自民党員ではない)。さて、安倍政権下で日銀(の金融政策)はどうなるのか、というのはマーケット的な注目点である。一般的には、安倍氏の成長重視路線を踏まえると、利上げはやりにくくなる、と受け止められている。
 実際に日銀の命運がどうなるかと言えば、政権交代よりも「景気」そのものが大きな鍵を握るであろう。新政権が日銀にいかに圧力を加えようとしても、景気が力強く拡大すれば、市場のインフレ期待が高まり、日銀の利上げは正当化される(新政権も利上げ阻止の介入はしないはず)。一方、景気が踊り場入りする、または後退する、となれば(政権がどうのこうの以前に)日銀は自動的に窮地に陥る。

本日の一言

日銀の命運、新政権よりもまずは「景気」である

例のゲームで恐る恐る「日銀」と「景気」を戦わせてみよう

[日銀] 攻撃:94 素早さ:68 防御:14 命中:23 運:90 HP:127
[景気] 攻撃:62 素早さ:83 防御:52 命中:44 運:20 HP:189

日銀 vs 景気 戦闘開始!!
[景気]の攻撃 HIT [日銀]は67のダメージを受けた。
[日銀]の攻撃 HIT [景気]は136のダメージを受けた。
[景気]の攻撃 HIT [日銀]は98のダメージを受けた。
[景気]が[日銀]を倒しました(ラウンド数:2)。

日銀、景気に秒殺されました…

ps 「日本銀行」と4文字にすると、日銀の圧勝であった。日銀は「日本銀行」を主張するであろうが、ニックネーム的には「日銀」。うーん、どっちがいいのか微妙である。こうなったら、経済の女神が日銀に微笑むのを祈るしかない。
by bank.of.japan | 2006-09-20 19:33 | 日銀 | Comments(2)
大都市圏地価上昇と「地方マネー」の考察
 2006年の基準地価で、三大都市圏の平均地価(住宅地・商業地)が16年ぶりに上昇した。一方、地方圏は下落幅は縮小したとは言え、全用途で3.5%の低下であった。経済構造分断仮説ではないが、地価形成も分断化(二極化)状態である。こうした地価形成で気になったのは、背後にある資金循環の構造である。地方の余剰マネーが大都市圏に流れ込み、皮肉にも地価の二極化を強めている格好にもなっている。
 しばらく前の日経新聞月曜観測で、中国銀行の永島頭取は貸出動向について「住宅ローン、東京・大阪での貸出、地方公共団体向け貸出などの増加によるもの。主力の地元企業向け貸出は減っており、貸出の本格回復はみられない」と述べていた。地元の資金需要が低迷する中、余剰資金の一部が不動産関係とみられる東京・大阪での貸出に流れている、ということであろう。これは地方金融機関の典型的な融資行動とみられ、地方マネーが都市圏不動産に流れるルートとしてはREITも有力だと考えられる。
 伝統的に国内の資金偏在は「地方の余剰・都市の不足」であり、この局面でも地方から都市圏に金が流れるのは自然な動きである。ただ、景気回復が地方圏に波及しにくく、公共投資も削減されて都市と地方の分断が広がる中、より金余りが強まった地方から都市圏へのマネーの流れはそれ自体が地価の分断を広げる結果になるのだろう。
 なお、一部新聞の記事で、日銀試算による全国地価の合計額は前年を1.4%上回っているとし、基準地価は下落が続くが、土地価格を合計すると反転している可能性が大きい、との記述があった。だから脱資産デフレと言いたいのなら、それは間違いであろう。部分的に突出した動きで全体が底上げされたような計算に基づき、仮に利上げしていくなら分断化を広げる公算が大きい(そういう利上げは日銀はしない、と思う)。
 なお、日経新聞地方面の「三大都市の地価上昇が周辺に波及しているというより、周辺土地の地価は大都市に吸い上げられている状況だ」という表現はしっくりくる。この言い方を借りると、大都市の地価は地方のマネーも吸い上げている、というわけだ。

追記 米住宅価格の調整が強まり、日本の都市圏のバブル的部分がはく落すると、地方マネーは毀損するリスクがある。日米地価が連動するかどうかは不透明だが、願わくばデカップルして欲しい。
by bank.of.japan | 2006-09-19 22:27 | 経済 | Comments(2)
貸金業法改正、ごった煮の議論=社会福祉の在り方が問題では…
 灰色金利の廃止に向けた貸金業法改正問題は、横目で報道ぶりを見ていたが、全体として議論がごった煮となった感が強い。結論的には、グレーゾーンをなくすために上限金利を下げたとしても、多重債務問題の解決にはほとんど効果はないと思われる。この点は、金融・法律系のブログの方々も金利引き下げに懐疑的であったが、私も基本的には同様の立場である。
 私はこの問題の専門家ではまったくないが、大雑把に問題の整理を試みたい。とりあえず以下のように分けてみた。
①リテール向け融資で「出資法」と「利息制限法」の二つの上限金利が存在=二重規制の発生
②200万人とも言われる多重債務者の存在
③上記問題の因数分解として「貸し手の問題」と「借り手の問題」
 貸金業者を監督する行政が取り組むべきはまず①であり、競争原理が働く下でリスクに応じてリターンが決まるという理想論としては、上限金利は廃止した方がいいのだろう。同時に③の貸し手問題として、借り手を意図的に多重債務に追い込む貸し込み行為は厳しいペナルティを貸すのが望ましい。
 問題は②である。多重債務者が多数発生している原因としては、マクロ要因とミクロ要因に分かれよう。以前のエントリーで経済構造分断仮説を紹介したが、景気が良いとは言ってもなお不況色が強い地域・セクターがあるなら、景気回復は十分ではないと考えられる。マクロ的には景気が良くなればなるほど生活苦から脱却できる人々は増えるはず。私は景気の先行きには懐疑的であるので、金融財政政策は慎重な舵取りが必要であると思う。
 一方、ミクロ要因である。この点については「投資銀行家への道」さんのエントリーを参考にしたい。紹介されている「経済教室」は見落としてしまったので、多重債務者の区分けはエントリーからそのまま引用させてもらいたい。

①病気・勤務先の倒産などで生活費が足りなくなり、消費者金融から借り入れ、高金利で借金が雪だるま式に増え、多重債務に陥るグループ
②自分の収入以上に浪費したり、ギャンブルなどにお金を注ぎ込んで、生活費に困り消費者金融から借り入れをするグループ
③新たな事業始めようとしたものの、銀行からは資金が借りられず、ノンバンクから事業資金を借り入れ、事業がうまく軌道にのって高い利息も返済していくグループ

(注=「経済教室」の筆者が消費者金融の顧客層を上記三つだけに分類したのは、投資銀行家への道さんがご指摘されるように私もおかしいと思う)

真に救済されるべきグループが①であるのは疑いの余地がない。言うまでもなく貸金業者は慈善団体ではない、NPOでもない、篤志家でもない、純粋な利益追求団体である。社会福祉のセーフティネットからこぼれた人々の資金源が貸金業者である場合、貸金業者を締め付けると借り手は退路を絶たれるだけだ。恐らくは闇金に流れ、ますます悲惨な状況に陥る公算が大きい。従って、多重債務者問題と金利水準を結びつけるのは見当違いであり、真に議論すべきはセーフティネットの在り方(拡充)であろうと思う。
 もとより、セーフティネットを甘くすると、暴力団などの資金源になりかねず、問題は単純ではない。だが、私の郷里の遠い親戚が生活保護を申請するため、遠く離れた私までハンコを押さないといけないほど厳格な手続き、そしてBUNTENさんの日記など読むと、ちょっとハードルが高いのではないかと思う。また、NHKのワーキングプア特集でも紹介されたように、住所がないと職に就けない(生活再起のスタートができない)のもセーフティネットの不備のように思える。
 なお、金利を下げたからと言って多重債務者が救われるものではないことは、不良債権問題が莫大な債権放棄を必要としたことでも明らかであろう。貸金業法改正、色々報道されたが、社会福祉の充実を強く訴えた論調はなかったように思う。

追記 米国の事情についてはEconomics, Technology & Mediaさんのエントリーが参考になる。興味ある方はご一読を。
by bank.of.japan | 2006-09-18 23:07 | 経済 | Comments(0)
竹中総裁!?と思った人はいますか
 竹中平蔵総務相の議員辞職を聞いたとき、直感的に「もしかして日銀総裁を狙うのではないか」と思った。その後、知り合いの日銀マンと話していたら、彼もそう思った、という。夕方から飲み会だったが、その席で私の師匠筋であるマーケットの超ベテランの方も「そうなんじゃないの」と言っていた。いろいろストーリーは考えられるのだが、とりあえずこの場での開陳は避けたい。
 みなさんはどう思われただろうか。
by bank.of.japan | 2006-09-16 00:48 | 日銀 | Comments(13)
本石町日記 vs 日本銀行 戦闘開始!!=ゲームをやってみた
 BUNTENさんのところ面白いゲームを見つけたので、やってみた。

戦力・戦況は以下の通り。

本石町日記=攻撃:79 素早さ:81 防御:25 命中:57 運:99 HP:286
日本銀行=攻撃:95 素早さ:33 防御:40 命中:30 運:77 HP:273

本石町日記 vs 日本銀行 戦闘開始!!
[本石町日記]の攻撃 HIT [日本銀行]は90のダメージを受けた。
[日本銀行]の攻撃 HIT [本石町日記]は147のダメージを受けた。
[本石町日記]の攻撃 HIT [日本銀行]は44のダメージを受けた。
[日本銀行]の攻撃 HIT [本石町日記]は101のダメージを受けた。
[本石町日記]の攻撃 HIT [日本銀行]は94のダメージを受けた。
[日本銀行]の攻撃 MISS [本石町日記]は攻撃を回避した。
[本石町日記]の攻撃 HIT [日本銀行]は127のダメージを受けた。
[本石町日記]が[日本銀行]を倒しました(ラウンド数:4)。

勝ってしまった。BUNTENさんの敵討ちに成功。
面白いので日銀と財務省を対戦させてみた。

戦力・戦況は…
日本銀行=攻撃:95 素早さ:33 防御:40 命中:30 運:77 HP:273
財務省=攻撃:99 素早さ:33 防御:75 命中:44 運:51 HP:255

日本銀行 vs 財務省 戦闘開始!!
[日本銀行]の攻撃 HIT [財務省]は91のダメージを受けた。
[財務省]の攻撃 HIT [日本銀行]は133のダメージを受けた。
[日本銀行]の攻撃 HIT [財務省]は28のダメージを受けた。
[財務省]の攻撃 HIT [日本銀行]は129のダメージを受けた。
[日本銀行]の攻撃 HIT [財務省]は33のダメージを受けた。
[財務省]の攻撃 HIT [日本銀行]は92のダメージを受けた。
[財務省]が[日本銀行]を倒しました(ラウンド数:3)。

負けた…。
戦力分析すると、攻撃力・敏捷性(素早さ)はほぼ互角。そして日銀は運力に勝るものの、財務省は防衛力・命中精度が高い。運がよほど味方しないと百戦錬磨・財務省の強かさを打ち破れないことが浮き彫りとなった敗戦である。現実もそうだったりして…。
なお、ゲームでは私は日銀を秒殺したが、現実はそうはいかない。組織全体としてはいくら銃弾を打ち込んでもビクともしない感じである。個々戦闘員の理論武装能力は異常に高いので、前もって弱点を探っておかないとこちらが瞬殺されるリスクあり。

一応敵討ちのつもりで財務省と対戦。
本石町日記=攻撃:79 素早さ:81 防御:25 命中:57 運:99 HP:286
財務省=攻撃:99 素早さ:33 防御:75 命中:44 運:51 HP:255

本石町日記 vs 財務省 戦闘開始!!
[本石町日記]の攻撃 HIT [財務省]は55のダメージを受けた。
[財務省]の攻撃 HIT [本石町日記]は154のダメージを受けた。
[本石町日記]の攻撃 HIT [財務省]は1のダメージを受けた。
[財務省]の攻撃 HIT [本石町日記]は151のダメージを受けた。
[財務省]が[本石町日記]を倒しました(ラウンド数:2)。

なんと。敏捷性と運力、命中力で圧倒しながら、財務省の強固な防衛力と強力な攻撃力によって超瞬殺の返り討ちであった、あぁぁぁ…。財務省侮りがたし。貴重な教訓、本業で生かしたい(苦笑)。
by bank.of.japan | 2006-09-15 18:51 | 日銀 | Comments(6)


無料アクセス解析