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財務省面接官の質問にどう答えるか
 官庁訪問をしている学生さんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/naoya1981/20050623#p1)より。
財務省の面接官の質問は興味深い。
具体的には
①銀行の抱える本質的な問題点は何か?
②金利低下の本質的な原因は何か?
 
 色々な答えが可能であり、財務省の面接官は正解を求めるというよりは問題意識を探ろうとされているのだろう。最初の問いは、バブル崩壊に伴う金融仲介機能の不全、リスク管理体系の在り方などについて述べるのがいいのだろうか。次の問いは、グリーンスパン議長や福井総裁の答弁、または水野審議委員の見解などを参考にするのが模範解答かなあ。
ちなみに私の場合は
①多くが「サラリーマン」であること、金融庁が監督していること
②景気が良くないから、国債管理政策が効き過ぎているから

こんな答えでは即不採用だろうなあ(笑)。
みなさん、どのように答えますか?


 
by bank.of.japan | 2005-06-30 21:41 | 経済 | Comments(7)
“払う”阿呆に“割る”阿呆=財務省・日銀の阿波踊り
 『また書き』付ける日銀、スワップを使う財務省。いずれも対マーケットのオペレーションは…。政府ALMをあざ笑っていた日銀だが、『また書き』でチャラになったのでは。共通するのは、財務省と日銀の現場が悲哀を味わうことだろうか。前線部隊が不毛なオペレーションの犠牲になるのは今も昔も変わらない。日銀マーケットオペレーター(注)と財務省スワップディーラーの健闘を祈りたい。
 注)福井総裁は会見で、金融市場局の調節部隊のことを「オペレーター」と呼んでいる。この呼称を調節チームがどう受け止めているのか、今度聞いてみよう。
by bank.of.japan | 2005-06-30 12:38 | マーケット | Comments(6)
続日銀人事雑感=稲葉氏について
 小さな記事なので見逃してしまったが、昨日付けの経済紙は「稲葉氏転出に『驚き』」と報じていた。稲葉氏の大阪支店長への異動では、先のエントリーで非公開コメントの形で質問を頂いており、恐らくは経済紙の報道をご覧になっての質問だったのかと今になって合点がいった次第である。
 人事ネタはいろいろ微妙な問題もあるので、解説は必要最低限にとどめたいが、稲葉氏に関して簡単に補足すると、私の知る限り「転出を驚き」と受け止めた向きは少ない。また、記事全体のトーンだが、私は違和感を持った、とだけ書いておきたい。
 私は先のエントリーで「一部は意外であった」と書いたが、これは稲葉氏の人事ではない。別の人のことである。
 なお、参考までに大阪支店長は理事ポストであり、本店から出るという意味では「転出」だが、本来的には理事の「担当替え」が正しいと思う。さらに参考までに、稲葉氏は人材豊富な「49年(昭和)入行組」(通称、49ers)のエース。ほか、いろいろ書きたいことはあるが、ここでは避けます。すみません。
by bank.of.japan | 2005-06-29 12:54 | 日銀 | Comments(2)
逆算型解除の勝算=片道燃料の戦艦大和か
大和は実際には片道燃料ではなかった、とのご指摘を頂いたが、当エントリーでは分かりやすい比喩として使うことにしたい。

まずは水野委員の会見(6月2日)要旨より。
「遅くとも夏場ぐらいからは目標を下げていく方がいいのではないかと考えている」、「短期マーケットが安定するまでには、3つのプロセスがあると申し上げたが、それぞれのプロセスには3~6か月程度は要すると思っている。最初の当座預金残高目標を引き下げていくプロセスは、多分半年ぐらいかかると思う。それから、短期マーケットの正常化を待つプロセスは、早くて3か月、できれば半年ぐらいの時間をとったほうがいいのかなと思う」、「その後、政策金利を景気の状況に合わせてあるべきところに上げていくということになるが、今から1年後には、金利を中心の目標にもっていってもいいのではないかと考えている」

一年後の金利政策への復帰を見込んで今から量を減らす“逆算型解除”は戦略的に見てどうなのだろう。
前提条件は『一年後の完全なるデフレ脱却を確信すること』
メリットは『円滑な解除ができる』

だが、1年後の物価・経済情勢を見通すのは現実には至難の業。武藤副総裁は会見(6月23日)で以下のように述べている。
「物価の見通しが、シナリオどおりに実現されるかは、現実にこれから時間の経過とともに、どういうことが起こっていくのかを、足許よく確かめながらみていかなければならない。我々の予測は非常に重要な作業ではあるが、予測にはどうしても限界があり、予測を持って予断をしてしまうのは、ある意味では危険なことである。予測は予測であり、予測能力にも限界があるし、現実は予測の中に必ずしも織り込まれていないことが起こり得るということを頭に置いておかなければならないと思う。そういう意味で、これからの量的緩和政策の運営を考える場合、そういうことを念頭に置いたうえで、時事刻々と変化する事実をしっかりと見極めて適切な政策判断を行う必要がある」
これが現実的な対応であろうと思う。従って、“逆算型解除”は、たかだか「円滑な解除」のために、「予測を持って予断をしてしまうという、ある意味では危険な」政策運営を行うことになる。もとより、水野委員の言う目標減額は技術的な対応であり、いったん下げてしまうと仮に景気が悪化した場合には再び量を増やすという緩和手段が取れなくなる。日銀的には全滅に近いインフレターゲットの導入(財政マネタイゼーションを伴う)を余儀なくされる公算が大きい。
 片道燃料で出撃した大和の運命を辿ってしまうリスクが非常に高いわけだ。水野氏がマーケットで“トロージャンホース”とも指摘される所以でもある。本当にそうかは私には分からない。
by bank.of.japan | 2005-06-28 18:06 | 日銀 | Comments(7)
日銀人事雑感=概ね当たったが…
 日銀人事が発表。予想対比では概ね当たったのだが、一部は意外であった。あの人があのポストになるとは…、どういう意味であろうか。最大の焦点であった大阪支店長は本店理事に復帰。男の花道、良かった良かった。この結果、理事人事は来年が正念場となる。「局長時代」の歌はこれから斉唱状態となるのであろう。金融政策と人事で来年の日銀は外的にも内的にも揺れ動きそうである。なお、詳細な人事分析はここでは避けます。あしからず。
by bank.of.japan | 2005-06-27 13:28 | 日銀 | Comments(3)
今度はSMAPで♪=Sustainable Monetary Adequate Policy
またまた「…みたいな。」さんの替え歌より。
この歌は、福井総裁が講演で引用していた(確か九州方面の大学で)。もちろん、アドリブではなく、日銀の誰かが考え出したもの。一説によると、SMAPからの引用を考えついたのは調査統計局の幹部であったとされる。流行歌を知らないと日銀マンは務まらない時代なのか…

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♪世界にひとつだけの国♪
(SMAP=Sustainable Monetary Adequate Policy)

No.1にならなくてもいい もともと日銀はOnly one

端末の画面に並んだ いろんなオペを見ていた
先それぞれ好みはあるけど どれもみんな札割れだね

当預目標はどこが適当かなんて 争うこともしないで
下限維持のためだけに ちゃんとオペを打っている

それなのに政策委員は どうして目標下げたがる?
景気は踊り場なのにその中で 引き締めにさせたがる?

そうさ日本は 世界にひとつだけの国
金利はゼロ 財政破綻寸前
国債を買い切ることだけに 一生懸命になればいい

困ったように笑いながら ずっと迷ってる執行部
がんばって延ばしたエンドはどれも 期越えだから仕方ないね

やっと落札してきた オペ先が抱えていた
ありあまるほどの札束と 苦しそうな運用

不胎化もしなかったけれど あの日MOFに笑顔をくれた
誰も気づかないような場所で 買ってたドルのように

そうさ日本も 世界にひとつだけの国
売った円は 市中残になるから
そのカネを維持することだけに 一生懸命になればいい

低い金利や高い金利 ひとつとして円金利にはないから
No.1にならなくてもいい 中央銀行はOnly one
by bank.of.japan | 2005-06-24 00:35 | 替え歌 | Comments(4)
お知らせ
 公私にわたりあれやこれやと予定が立て込み、ここ2、3日はエントリーの更新頻度落ちるかもしれません。ご容赦を。間隙をぬって小ネタをアップするぐらいはできそうです。なお、「…みたいな。」さんのご好意により、替え歌のストックが一つありますので、折をみて放出します。乞うご期待を。
 今考えているネタ。
「水野委員的“逆算型解除”の勝算=片道燃料戦艦大和の恐れ」
「須田委員は一体どうしたのだろう=沈黙する技術派の考察」
by bank.of.japan | 2005-06-22 11:58 | ブログ紹介・お知らせなど | Comments(5)
注目の議事要旨だが…=奇妙な議論満載で手がつけられない
 現状維持への反対が二人となった決定会合(4月28日)、そして調節方針に「また書き」が付いた決定会合(5月19、20日)の議事要旨がそれぞれ公表された。
 福間委員に次ぐ反対者は水野委員。二人は5月も歩調を合わせた。技術的減額派を私は「ドップラー派」と命名している。なぜなら、緩和と声高に叫びながら接近したと思いきや、「技術」、「技術」と小声で遠ざかるような政策運営がドップラー効果のように見えるからだ。いったんドップラーの道を歩むと当座預金残高の増減は技術的にしか行えないため、この二人は大勢意見が擦り寄らない限りは永久に反対し続けないといけない。従って、“二人のドップラー”を今後どのように議論の対象とするかだが、量的緩和のあるべき姿に照らすと放置するしかないだろう。頑張って遠ざかって欲しい。
 残る委員らはどんな主張をしているか。これがまた奇妙な主張の満載であり、どこから手をつけていいのか悩むほどである。
 かいつまんで紹介すると、まず4月分。「これらの委員は、金融システムの安定度合いや、流動性需要の動向、経済・物価情勢を点検した上で、金融市場の実情に合わせて、技術的に何らかの対応が必要ないかどうかは、今後の検討ポイントの一つであると述べた」。“これらの委員”は潜在的なドップラー派。“これら”が3人であるなら、ある日突然、技術的減額が行われる恐れがある。それにしても、これらの委員は、どのようにしてリザーブの色分けを行うのだろう。謎である。
 もうひとつ。「一人の委員は、調節運営面での工夫を重ねながら当座預金残高目標を維持してきたが、オペ期間が長期化するなど無理のある運営となっていることに言及した」。これは問題認識の錯誤である。調節が無理な運営になったのは、無理な量的緩和の拡大をしたから。マラソンをして体が火照った人が「大変だ、俺の体は熱いぞ。なぜなんだ」と叫んでいるに等しい。「一人の委員」が誰かは不明だが、政策運営の結果として予見し得るオペの負担を他人事のように論じてどうするのか。
 5月分では、政策運営に伴う原因と結果を錯誤する者が増えている。具体的には「複数の委員は、資金需要が極めて弱い場合に当座預金残高目標を維持し続けると、資金供給オペレーションの長期化により、日本銀行の資産の固定化が進み、機動的な金融調節が阻害されると同時に、市場のリスクプレミアムの極端な縮小など市場機能に一層悪影響が及ぶと指摘した」との部分。
 『調節年報』では、執行部が「食い過ぎて腹が痛い」と訴えるかのように資産固定化を憂慮していたが、この症候は政策委にも伝染してしまった格好だ。中央銀行が自分で勝手にやった政策によって身体の苦痛を訴えているとき、われわれはどうすればいいのだろう。①背中をさする②なぐさめる③仮病だろと突き放す④量的緩和やめてもいいんじゃないと許す⑤ざまーみろと笑い飛ばす。あなたならどれを選びますか。知り合いの都銀幹部は③、知り合いの日銀OBは⑤、私は③と⑤の両方かもしれない。
 このほか、いろいろあるが、特に鼻につくのは「市場機能」という言い方。5月分の金融政策論議のパートでは、数えると6回登場(暇だから数えたわけではない)。このうち2回は仕方なく使われた感があり、許せる。残りは論外だ。ちなみに日銀金融市場局では市場機能については「定義していない」とのこと。先の複数の委員は「市場のリスクプレミアムの極端な縮小など市場機能に一層悪影響が及ぶ」と指摘しているが、緩和効果がどこまでいくと悪影響を及ぶのかをきちんと分析して欲しい。でないといい加減な議論をしているような印象があり、政策委の信任に「一層悪影響が及ぶ」のではないか。
 ここまで書いたところで、まともな主張がまるでなかったと思われるかもしれないが、ありました。それぞれの会合で一つずつ。つまり同じ委員の意見なのだろう。4月分では「一人の委員は、金融市場の状況について、金融機関が必要とする以上の流動性を供給することを通じて金融機関行動に働きかけるという意味での量的緩和政策の効果がより強まってきているとみることができると述べ、特に、景気が踊り場局面にあることを考慮すれば、当座預金残高目標を維持することに積極的な意義があるとの見解を示した」との部分。5月では「一人の委員は、市場機能を低下させるまで金利を低下させることによりデフレ脱却までの距離を縮めている面もあるので、市場機能への悪影響を強調しすぎることは適当ではないという考え方を示した」ところ。植田和男前委員の『遺志』は継承されており、喜ばしいかぎりである。これらの発言がなければ議事要旨はジョーク集となっていた恐れがある。
by bank.of.japan | 2005-06-21 00:38 | 日銀 | Comments(8)
■Musical Batonというゲームに参加するエントリー
 「Musical Baton」というネット上のバトンゲームの“バトン”を政治・経済関係のブログを運営されている「bewaadさん」(http://bewaad.com/)から渡されてしまった。いきなり「bewaadさん」と言ってもご存知ない方もいらっしゃると思うので、bewaadさんのブログの説明文を拝借して紹介すると「経済学者じゃあないですが、国家公務員(いわゆる官僚ってやつですが)のはしくれとして、実際の政策決定・遂行過程に携わっている身としては、今のような状況を前に『そのうちなんとかなるさ』という気分にはなれず、じゃあなんとかなるまでに何ができるのか、ということで、当bewaad研究所を設立したわけです。主として政治・経済ネタを取り上げますが、その中でも官僚がらみの話題を中心にいろいろ書いていこう、と思っております」という方。
 強力なインフレターゲット派の方であり、私と思想は本質的には異なるものの、現時点では量的緩和政策の在り方では見解が一致しております。敵に回すと超怖い論客であり、いずれ意見が分かれた時に手加減してもらう(笑)ために、ゲームに参加する次第。とは言うもの、このところ替え歌盛況の折、格好のエントリーとなったことに感謝します。
ゲームで設定されたのは以下の五問。
①Total volume of music files on my computer:
ゼロ
②The last CD I bought:
随分と昔のことで記憶にない。最近はもっぱらレンタルで、娘に頼まれたものが大半。直近は「オレンジレンジ」の何とかかんとか。
③Song playing right now:
「青春時代」をもじった「局長時代」。気が付くと口ずさんでいる。歌詞は余りにも哀しいので非公開。日銀某局長の心情を察すると泣ける…。
④Five songs I listen to a lot, or that mean a lot to me:
頂いた替え歌の大半。強いてあげると
サッカー日本代表の「ope! ope! ope!」
およげたいやき君の「おとせ、当預残」
徳永英明の「壊れかけのmarket」
山口百恵の「イミテーションゴールドの替え歌」
都はるみの「下の窓」
替え歌送っていただいたみなさん、ありがとうございます。
⑤Five people to whom I'm passing the baton:
うーん、これが難問。知り合い、またはトラックバックや頂いたコメント主でサイトを運営されている方を思いつつままに挙げるしかない。

ドラめもんさん
ぐっちーさん
不動産屋金融日記さん
マーケットの馬車馬さん
Espresso Diaryさん
リンクしてくれているnanoniさん
かぶログ@WebryBlogさん
国家破綻研究ブログさん
金融市場で思うことさん
ネットは新聞を殺すのかさん

5人以上になってしまったが、誰でもいいからバトン受け取って
by bank.of.japan | 2005-06-18 00:49 | 替え歌 | Comments(2)
お知らせ、そしてガンダムの補足
 このブログのホストであるエキサイトのメンテナンスのために、長時間にわたって閲覧が不能な状態となってしまい、ご迷惑をおかけしました。やっと作業が終わったようで、ホッとしているところです。当ブログの今後の展開については、社内的にも前向きに対応する方向で議論が進んでおり、近い将来、新たな取り組みのご案内ができると思っています。

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ガンダムを知らない世代、およびガンダム世代なのにガンダムを知らない方々へ。
BOJの詳しい方より、下記替え歌を補足する内容のメールを頂きました。
参考までに紹介します。詳しい方、ありがとうございます。

「モト歌は以下のとおりです。

哀 ふるえる哀
それは別れ唄
ひろう骨も 燃えつきて
ぬれる 肌も 土にかえる

荒野をはしる 死神の列
黒くゆがんで 真赤に燃える

死にゆく男たちは 守るべき女たちに
死にゆく女たちは 愛する男たちへ

何を賭けるのか 何を残すのか
I pray, pray to bring near the New Day

『機動戦士ガンダム』は、本部の都合で、訓練中の若手下っ端兵士が、
民間人を乗せたままの空母で、本部の指示により、
単独での苦しい戦いを強いられる、という深~いお話です」
by bank.of.japan | 2005-06-17 12:09 | ブログ紹介・お知らせなど | Comments(0)


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