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カテゴリ:大機小機( 20 )
大機小機の「欧州人」は誤解している
 本日の「大機小機」は剣が峰氏。「欧州人はかく語りき」と題し、欧州人の弁を借りて内需主導の経済成長を果たせ、という主張だった(と私は受け止めた)。まあ、欧州人が言うように内需主導の経済成長によって生活が豊かになればいい、とは思うが、問題は欧州人の語る内容が甚だ怪しい、ということである。以下、欧州人さんの語りき主なポイント。
①財務省は巨額介入し、円安の決意を表明。金融機関は海外与信を増やし、日銀も歩調を合わせて異常に低い水準まで金利を下げ、資金の海外運用を奨励した。
②おかげで円安基調が維持され、長期の回復が今日まで続いた。
③しかし、国内の回復実感は乏しい。これは資金(資本)が海外に流れたからで、金融機関は流動性を失い、貸し出しに消極的になった。
 まだおかしいところはいくつもあるのだが、この辺で止める。
 まず、①は基本的にはデフレだったので、財務省は巨額介入したわけで、日銀も低金利を続けた。それだけのことだ。円安になるかどうかは時々の外為市場の美人・不美人投票の結果次第であり、たまたま金利差を材料にするのがブームになったに過ぎない。
 ②は一義的には海外経済が非常に堅調であり、日本の輸出製造業が潤ったため。円安はその追い風になったに過ぎない。回復のけん引は海外需要であり、円安は側面的な支援材料である。いくら円安でも海外需要が低迷したら外需主導の成長にならないでしょ。
③は誤解も甚だしい。金融機関はジャブジャブの流動性を抱えている。流動性なくて貸し出しに消極的なのではなく、資金需要が乏しいから貸出が増えないのである。

 欧州人の弁を借りて内需主導経済の必要性を説いても、そのロジックが怪しいと説得力が乏しいのではないか、と思った。ところで、この欧州人。「ロンドンを拠点に活躍する欧州のジャーナリスト」とのこと。もしかして時々日本に関して変なこと書くあの赤い新聞の記者であろうか。こだとすると困ったものである。
by bank.of.japan | 2008-06-25 22:40 | 大機小機 | Comments(8)
しまった、出遅れた!=「大機小機」の金融士構想の勘違いの勘違い
 滅多にないこと(本当です・苦笑)だが、「大機小機」を読み逃した。なぜ読み逃したのか不思議だ。必ず、少なくとも見出しはチェックするはずなのに…。年なんだろうか。まあ、それはともかく、磯崎さんこのエントリーを見て、「金融士」という今をときめく言葉が目に入り、何?と思って読んだら「大機小機」ネタで出遅れたことを知った。ろじゃあさん、私にもツッコミ入れて欲しかったなあ(苦笑)。それはともかく、出遅れネタながら、簡単に感想を。
 エントリーの途中ながら既にコメントも頂き(有難うございます)、それだけ負のインパクトがあったと思われるが、「必要悪としての金融士」と題してペンネーム癸亥氏が主張する内容は、詳しくは実物を読んで頂くとして、簡単にまとめると「一般企業の経営者は金融的能力が欠如しており、だから仕組み債とか買って失敗する。一般企業も上場の要件として『金融士の資格を有した常勤役員がいること』を求めるべき。そうすれば金融証券市場の質は大きく向上する」そうである。
 何だか激しく脱力ですね。金融士も勘違い構想だが、それに勘違いの解釈を上乗せしてここまでトンチンカンな主張をするとは。驚きのコラムでありました。既に「アドバルーンではないのか」とのコメントも頂いているが、それにしてもここまで激しく捩れた主張をひねり出すのは、ある意味才能ですね(苦笑)。
 まあ、主張を翻訳すると、金融市場がしょぼいのは金融機関の客である一般企業が金融オンチであり、だったら企業の金融オンチを「金融士」役員を送り込んで矯正すれば、市場は洗練する、というわけだ。このロジックにおいて金融機関は存在意義がないみたいだ。金融機関のみなさん、働くのが馬鹿らしくなりますね。

金融市場がしょぼいのは金融士みたいな発想を打ち上げる輩がいるからでしょう。
by bank.of.japan | 2008-06-04 23:15 | 大機小機 | Comments(16)
文化を変えてまで東京を国際金融センター化する必要性=「大機小機」より
 久々の「大機小機」である。13日付の日経で、童氏が「道遠し東京市場の国際化」と題してわが国の金融センターとしての将来を憂いている。まあ、概ね同感である。「何とかしなきゃいけない」という思いを込めて結んでおられるが、全体を流れる悲観的なトーンは私も共有するものであって、恐らくは先行きも悲観されているのだろうと感じた。主な論点は以下の通り。
・96年の金融ビックバンとその後の為替管理撤廃は、大蔵省の危機感が政治を動かして実現したものだが、省令により競合市場に例を見ない過剰な報告義務を残した
・企業は今もCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を海外に持ち出している
・CMSをシンガポールに移した企業は、不利な税制、貸金業法適用の恐れ、煩雑な報告義務が残る東京など念頭になかった
・邦銀も時差1時間のアジアのCMSを東京で請け負う気はなさそうである
・ビッグバンで東京は法制面では改善したが、ロンドン・ニューヨークには程遠い
・重大な法制上の欠陥があるわけでないので、金融庁の「金融・資本市場競争力強化プラン」をすべて法制化してもビッグバンの二の舞になろう
 そこで、童氏は改革のヒントは経済産業省の報告「グローバル財務戦略の高度化に向けて」にあると指摘しているのだが、どうなんだろうか。ここら辺の切り口は、昔の大蔵省、今の金融庁が主導じゃダメで、経産省がリードすべし論という感じで、ちょっと違和感を覚えた。だって次官が「デイトレは馬鹿だ」と言っちゃったし…。まあ、私はこの報告書を読んでいないので、もしかしたら改革のヒントがあるのかもしれない。この辺、事情に詳しい方ご指摘を。
 私が、童氏のコラムで印象深かったのは、わが国市場を30年近く見続けた英バンカーの話。
「日本の自由化は本物ではない。英国では、経営者も金融マンも国籍を問わないが、日本はオールジャパンにこだわり、この期に及んで(ドメの)人材育成が急務と言う。問題は法制度ではなく文化だ。文化を変えてまで東京を国際金融センター化する必要があるのか」
 私は、文化は急に変えられるものでない、風土に根付いた文化は上からの指示で変わるものでもない、無理に変えようとすると現場に不毛な負担がかかり、不毛に疲弊するだけ、と思う。なので、英バンカーの問いかけには「文化を変えてまで金融センター化する必要はない」と答える。自然に変わっていくのを辛抱強く待つしかないのだろうと思う。
 文化の問題で金融センター化が難しいなら、経産省の報告内容が良くてもうまくいかないんじゃないか。「デイトレは馬鹿だ」って言っちゃあ、やっぱりイカンよ。

童氏さん、もしかして経産省の方ですかね?
by bank.of.japan | 2008-05-14 22:38 | 大機小機 | Comments(11)
カトー氏登場、相変わらず斬れがよい=大機小機
 まあ、なんと言うか、いつものごとく、秀逸でありますね。「大機小機」、ご一読を。
 日銀にとっては極めて痛い批判であるが、しかしこうした優秀なる批判は、それにきちんと応えることが日銀を強くするのだろう、と思う。やはり、「無能なる味方は有能なる敵よりも害が大きい」のである。簡単ながらお知らせまで。
by bank.of.japan | 2007-12-07 12:07 | 大機小機 | Comments(21)
「正直に告白しよう。私には二つの『柱』が理解できない」(カトー)
 本日の大機小機は、久方ぶりのカトー氏であった。コラムを読む前に名前が目に入ったので、期待して読んだのだが、思わずニヤリとする内容でありましたね。朝っぱらの電車でオヤジがニタリ顔で日経新聞読んでいるのはまことに不気味な光景なんだが、まあそれぐらいツボにはまった内容でありました。カトー氏、問題意識を共有していただきありがとうございます。
 既に何度かこのブログでも触れているように、日銀政策運営ロジックにおける「柱」の位置付けは周囲には分かりにくいだろうと思う。私は取材する立場から何度も議論しているので、一応はわかったつもりであるが、それでもまた分からなくなったりする。これは私だけでなく、日銀マン(企画を除く)も同様であり、知り合いの某支店長も「良く分からん」と言っていた。
 もとより、日銀は「第一の柱」を主軸に利上げしているのだが、「物価がマイナスなのになぜ利上げするの」というのが普通の感覚であろう。この結果、利上げの理由はどうしても「第二の柱」(バブル予防)にあると思うわけで、既に紹介したようにBIS(国際決済銀行)もこの解釈に流れたわけだ。日銀に言わせると、BISの何も知らない若い奴が書いたのだろう、ということだろうが、何も知らない人の解釈こそ、一般的に受け入れられる金融政策の解釈だと思う。
 カトー氏はまた、日銀の潜在GDPの計測(低く見積もり過ぎている)に疑問を呈しているが、これも私の問題意識と同じ。もしかして、カトー氏は私の知っている人なのだろうか。気になりますね。
by bank.of.japan | 2007-07-18 12:06 | 大機小機 | Comments(16)
やっぱりカトー氏だった…=タイミング合いますね
 下の下のエントリーで「大機小機」を取り上げ、それに関連してカトー氏に触れ、下のエントリーで日本株の低迷をテーマにしたばかりであるが、本日の「大機小機」のタイトル「株価低迷の真因は何か」を見て、「ホゥ、やっぱりみんな気にしてるのね」と納得。そして筆者を確認したら、こりゃまあ「カトー氏」であったよ(笑)。タイミング合いますね。
 念のため、私は「カトー氏」が誰か知らないので、意図的にタイミングを合わせたものではないことを断わっておきます。でも「カトー氏」って誰なのか非常に興味ありますな。リフレ派だけど日銀に近い、インタゲに対する日銀の考えを理解している、ある種の日銀マンの特性を分かっている、批判のポイントを外していない、というのが特徴。誰でしょう。
 ところで、今回のコラムであるが、私はリフレ派ではないので、引き締めによって経済がおかしくなる(先行的に株価が低迷する)とは思っていない。景気がおかしくなっていく局面で引き締めをしてしまった間の悪さの結果として非難を受けるだろうと思う。とりわけフォワードルッキングを標榜している(先の景気を予想して利上げする)以上、景気が悪くなったら、それは利上げのせいじゃないか(リフレ派なら量的緩和解除も含む)と言われるのは仕方ない。この点、日銀も分かっているはず。ただ、日銀がスケジュール感を否定しているのは、非難を真っ向から受けるのをなるべく避けたい下心がうかがえて、私はあまり好かない。
 百歩のタカ派でなく、五十歩のタカ派だから、非難が半減する、というわけではない。これはまさに五十歩百歩である。堂々とタカ派正常化路線で勝負し、敗れたらとことん打たれまくる、そういう自信がないならフォワードルッキングを撤回して、時間軸的な政策を取り入れる。すなわち、スタンスの分かりやすい政策をやった方がいいのではないか、と思う。チキンホークスっぽいのはいかんよ。
by bank.of.japan | 2007-05-23 22:06 | 大機小機 | Comments(10)
総裁会見の雑感、大機小機など=誠児氏はリフレ色を抜いたカトー氏ですね
 本日の総裁会見は全般的にはno newsという印象を持った。言葉を切り取るならば「マイナス物価でも利上げ」というフレーズがマスコミ的な見出しになるかもしれないが、この部分が意図的な発言であった感じは受けなかった(私の感度が鈍い?・笑)。
 その他の印象は以下の通り
・案の定というかスケジュール感については言質を与えず。この辺の言い回しは福井ワールドのレトリック満載で、私はよく分からんかったな。日銀マンの中で、これを即座に理解できるのが内田参事役と見たが、いかが?
・国債買い切りの減額が質問に出たのはちょっと驚き。もうケリが付いたと思っていたのに…。マーケットの一部で減額観測があるのだろうか。私はまったく知らない。何かご存知の方いますか。

 ところで本日の「大機小機」(誠児氏)はなかなか良かった。ちょうどカトー氏からリフレ色を抜いた感じで、マーケット感覚に近い日銀批判であろう。うなずける箇所は以下の通り。
・現在の金利は本当に「大幅に緩和された水準」なのか。根拠はあるのか
・経済構造&環境変化で適正金利はよほど低水準にあると考えるのが自然
・現時点で利上げが正当化されるか極めて疑わしい
・米経済の減速といった下振れ要因は見逃せない

こういう論調の批判は、日銀内でも同調する向きがそこそこいるのではないかと思われる。足元の幾つかの経済指標や銀行貸出の増勢鈍化など、何だか踊り場に入りそうな予感もする。あっ、そうかあ。だから利上げしないで済むようにスケジュール感否定しているわけね。なるほど。
by bank.of.japan | 2007-05-17 21:11 | 大機小機 | Comments(18)
「大機小機」六本木族氏の主張にはうなずける=結論はしかし…
 久々の「大機小機」。論者は六本木族氏である。「長期志向の経営を標榜しながら、短期志向の経営に陥っている。これは日本企業経営のパラドックスと言える」との主張は結構うなずけた。詳しくはコラムをご覧になって頂くとして、気に入ったフレーズは以下の通り。
・新年度である。予算達成に向けた日本の組織の集中力は高い。
・とりわけ売り上げ目標達成に向けた執着心は強く、利益度外視の過当競争体質に結び付く。
・単年度の予算達成に邁進するのは短期志向の経営そのもの。
・中長期の経営計画は各部門のプランの積み上げを企画部が体裁を整えたものに過ぎず、洞察と決断に欠けるものが多い。
・このところの業績改善は主に好調な外需に支えられたものであるのは否めない。
・日本企業の経営体質がどこまで進化したのかは実は不明だ。
・モノ作り、巧みの技、顧客志向などの現場力だけでは先がない。
 六本木族氏のコラムはなかなか読ませるのが多い。私のお気に入りの一人だが、「分析」には同調するものの、「結論」は違うことが多い。今回の場合、「パラドックスを乗り越える経営の革新」を訴えておられる。理想論としてはそう言うしかないが、恐らくは日本企業の特性はコラムの分析通りで、それがまた日本企業らしさであるのだろうと思う。従って、革新できるのは多分無理であり、現状の特性を前提にいかに生き延びるかを考えるしかない。
 利益度外視の過当競争も辞さない覚悟で、異常な集中力を発揮する組織。そして一般的には無理だと思われる創意工夫を異常な修練によって獲得したモノ作り・巧みの技で解決する。その結果として多少とも利益が残れば良しとする戦いである。
 
 六本木族氏の企業特性の分析は、金融政策の運営上も重要な示唆をはらむ。すなわち内外需のバランスの取れた景気回復と日銀は言うが、外需が崩れると同時に景気はガタガタと落ちていく公算が大きいわけだ。もとより成長が鈍化しても変わらぬ日本企業は薄利多売・過当競争への邁進を継続するはずで、物価は上がらない、または下がるリスクがあるのではないか。利上げした方が「息の長い成長につながる」(武藤日銀副総裁)とはどうしても思えない。
by bank.of.japan | 2007-04-04 20:49 | 大機小機 | Comments(16)
何でこんなにうなずける内容なのかと思ったら…
 カトー氏の「大機小機」だったのね。「確実に言えることは、日銀の政策変更はいかにも『間が悪かった』ということである」。この点は多くの日銀マン&ウーマンらも感心して認めるほどの間の悪さ(良さ?)のようですよ。取りあえず株価反発で超安堵の本石町でした。最近、健忘症気味(笑)。忘れないうちにこのネタ、簡単だけどアップしました。続きあるかも。
 それから「バブルへGO!!パート2(日銀バージョン)」の主人公創作メモもアップ予定。落ちこぼれ日銀マンが過去に跳んで活躍、歴史が変わり、主人公はスーパーエリートに変身という本石町界隈でしか受けないマニアネタ。請うご期待。
 なお、映画に出ているのは「財務省大臣官房経済調査課(現実の課とは少し違う)」の官僚(モデルと思われる知り合いに聞いたら『違う』とのこと・笑)。日銀版ではどうするか、政策委員会室政策調整課? 企画局経済政策課? 
by bank.of.japan | 2007-03-09 13:04 | 大機小機 | Comments(2)
投資利回りが低いのは…=『大機小機』悠憂氏への違和感
 11日付の日経新聞『大機小機』で、悠憂氏が「日本版ビッグバンの矛盾」と題し、投資立国への取り組みを訴えていた。肯けるところもあるのだが、市場動向の解釈には違和感を持った。具体的には、国民が受け取る金融収益の低さを「政府・日銀の長年の低金利政策」に求め、さらに投資利回りの低さを「日本の機関投資家の投資対象がTBを中心にした債券に偏っているため」と分析していた点である。
 低金利の因果関係において、投資行動(TB・債券買い)を原因に、結果(低金利)を導き出すのは正確ではない。投資行動も実は結果であり、TB・債券買いが強まる原因が別にあるわけだ。つまり、「金利が低い」ことの根本原因は「景気が冴えない」ことが大きい。機関投資家(銀行含む)の投融資行動にリスク回避性がないわけではないが、基本的には「景気が冴えない=民間資金需要が弱い」ために運用難に陥り、消去法的にTB・債券を買わざるを得ない。
 コラムの内容によると、日本の金融機関はあたかも金融技術が乏しく、市場理論に疎いために安易にTB・債券買いに走っている、という印象を受ける。金融機関の中には該当する例もあるかもしれないが、事実としては、上記述べたように景気回復が力強さに欠けるために民間資金需要が弱い(マネーはデフレ的)ことに尽きる。言い換えれば、インフレになれば金利は上がるのである。
 もし、民間資金需要が弱いのにTBや債券を買うのを止めたら…。機関投資家は、運用資金を現金として持つか、強引に民間向け投融資を強めるしかない。そうなると、強烈な官民金利の逆転が起きて、わが国経済の資金循環は狂った状態になる。
 なお、「投資立国」を目指す手段として、金融技術に通じた人材養成の必要性を訴えているが、私はちょっと違う考えだ。日本の金融が劣後している原因は、「技術不足」ではなくて「リスク回避(サラリーマン)的な風土」であろうと思う。いくら技術や理論を向上しても、それが生かされない風土なら、総偏差値収益率の低下を招くだけだろう(日銀のように?)。
 この点は、はからずしもコラムの一文が証明している。「リスクはあるが利幅の大きい内外M&A、MBO、PE案件は、ほとんど外資が扱っている」と。外資で働いている人の大半は日本人である。彼&彼女らは、日系金融機関の彼&彼女らに比べて圧倒的に理論と技術で優れているのか。そうではなくて、理論と技術よりもむしろインセンティブの違いであろう。リスク・リターンに応じた報酬体系(その分従業員は厳しい選別にさらされる)が、リスク性の案件確保につながっていると思われる。
 私は、投資立国を目指す際、外資の力を頼ってもいいと思う(英シティー)のように。それから「拝金思想の一掃」とかあまり言わない方がいい。収益追求=拝金。単に言い方の違いでしかない。「収益は追求するが、拝金はいけない」とは何だろう。仮に「金さえ儲かればいい(ぼったくり)=拝金」とした場合、ビジネスモデルとして継続性がなく、拝金一掃と言うまでもなく自然淘汰されると思うが。
 なんだかこのコラム、うなずけるところがどんどんなくなってきたなあ。

ps 知り合いの日銀若手が辞めた。外資系投資銀行への転進である。彼の活躍を祈っている。彼が見事成功したら、もともと持っていた能力が日銀よりも外資の下で発揮されたことになる。要は技術や理論ではなく、人材の使い方の問題なのでないか。
by bank.of.japan | 2007-01-12 22:38 | 大機小機 | Comments(16)


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