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人は増やせばいいというものでもない=「大機小機」のパピ氏
 非公開コメントである方がしばらく前の「大機小機」に疑問を呈されたので、エントリーで取り上げてみたい。そのコラムは金融から遠いテーマで、ある方も「市場系・株系の双方とも外れていたのでネットの話題にはなりにくい内容」とご指摘されていたが、私はそのコラムには金融的な面も絡めて関心を持った。ので、エントリーにすることにした。非公開コメントさん、背中押していただき、ありがとうございます。
 そのコラム、すなわち「大機小機」は8日付の「医師数増加への政策転換」と題するものでありました。筆者はパピ氏でありました。久しぶりの登場でありましょうか。何か変な主張したことがあり、当ブログではやや評判は芳しくないのであるが、部分的には共感も覚えるパピ氏でありまして、今回も共感するところは一部あるものの、やっぱり答えの導き方が変であった。
 まず、ある専門的なサービスの充実が必要なとき、その専門人材を強制的に増やすのは基本的には質の劣化を招く、という事態になりかねない。一時期、企業会計向上のために公認会計士を増やせばいいのではないか、という議論があった。
 基本構図として、企業会計がお粗末な状態にあるのは、企業側に会計をきちんとしたいインセンティブが乏しいからで、これをそのままにして会計士を増やせば、仕事を取りたい会計士は企業側の意向に沿う方向にどんどん流れ、会計はまともになりにくい。企業が会計向上に強い熱意を持ち、にも関わらず会計士の数が決定的に不足していればどうなるのか。この場合は、会計士はひっぱりだこになり、会計士の報酬はどんどん上昇。会計士という職業は憧れの的となり、会計士を目指そうとする人は自然に増える、と考えられる。
 これは弁護士も同じ構造であり、国民の間で真に弁護士ニーズが高まっている状態(相当の報酬を払うつもりなのに弁護士が足りない)なら、儲かる職業としての認識が高まり、弁護士を目指す人は増える。
 で、医師である。医師不足とか、医師が超多忙とかよく言われる。需給関係として本当に医師が足りないなら、医師報酬が増大しているはずで、でもそうはなっていないようだ。よく拝見しているレジデント初期研修用資料さんのブログを読む限り、熱意ある良心的な医師ほど労多くして報酬的に得るものは少なく、下手すると訴訟リスクが高いようである。
 こういう状態で医師を増やそうとしても、まあ合理的な人なら医師の置かれた状況は分かるだろうし、医師になれるほど高い能力のある人材は一般的にリターンの高い別な専門分野を目指すはず。で、それでも医師を増やそうとしたら、結果的に医師になるためのハードルを下げざるを得ず、これは質の劣化を招くだろう
 パピ氏も「医師数を単に増やすだけでなく、システム全体として士気の向上・処遇改善に配慮した施策が必要だ」と主張する。一番良いのは、医師になるためのコスト&超多忙に見合うほどのリターンを得る状態になることであろう。例えば「産婦人科医不足は弁護士数が増えたためだった!」というのが本当なら、現状では産科医は増えない、増えても質が劣化する、ではなかろうか。
 パピ氏はまた「人の先回りして利ザヤを抜くような先端的金融に日本人は適性があるようには思えない」(パピ氏のこの発想にはいつも同感)、「モノ作りが得意で和の精神を尊ぶ日本人には知恵と心と技術が結びついた医療が性にあっている」(これもまあ同感)などと指摘。そして医師の活躍の場を海外に広げるべきで、医師数を内需だけを基に判断するのは視野が狭い、と唱える。医師という職業はグローバルに通用するからどんどん増やせ、という発想であろうか。これは違うのじゃないか。まあ、ゴッドハンド系の外科医は通用するけど、医師という職業は言語の壁もあって基本は内需であるように思う。
 非公開さんは「日本語ができて、年収5百万円で喜んで働く医療従事者を輸入したほうが、国民ニーズ満たせる」とご指摘されており、私もこれに同感であります。

結論 真のニーズがない中で、人材供給を強化すると「悪貨が良貨を駆逐する」現象が起きる恐れがある。金融士を増やしても金融はまともにならず、単に金融士の価値が落ちるだけ、というのと同じである。
by bank.of.japan | 2008-07-09 23:14 | 大機小機 | Comments(25)
Commented by 医者 at 2008-07-10 00:00 x
おっしゃること共感できますが、やはりどこの業態でもそうですがこの年十年間で、プロがぷろでなくても生きていける環境を提供してしまっているからだと思います。
競争という原理でいえばその障壁である業界団体、規制官庁、既得権益といったものが、有能な日本人の人材の飛躍する機会を抑えてきたのではないでしょうか。当然有能な方は海外へ。
私は、そういった人材をこの規制【象徴的な言葉ですが】から解き放てば、まだまだ国内供給でいける希望を捨ててはいません。やはり綺麗な看護婦さんと、赤ひげ先生を患者は望んでます。
Commented by テキサスロングホーン at 2008-07-10 00:09 x
人材供給を強化すると「悪貨が良貨を駆逐する」現象が起きる恐れがあるとのご主張ですが、同意できません。「悪貨が良貨を駆逐する」現象(いわゆるレモン市場現象-市場で流通する商品が粗悪品ばかりとなる現象)の根本的な問題は売り手と買い手との間に情報の非対称性が存在することにあります。逆に言えば、情報の対称性が担保されていれば、商品・サービスの供給増により市場に粗悪品が流通するということはありえません。(情報の対称性により買い手が粗悪品を事前に選別できるからです。)情報の非対称性の問題を抜きにして人材供給云々を議論しても意味がないように思います。各医師の格付け評価をする第三者機関をつくり、しっかりと機能させれば(サブプライムに見るようにこれも難しいわけですが)人材供給増によって患者側が被害を被るということはありえないでしょう。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-10 00:47 x
医者さん、どうもです。綺麗な看護婦さんや赤ひげ先生が(報酬的にも)十分に報われる状況になればいいのだと思います。患者がモンスター化しやすい制度&風土では現場が疲弊するのは容易に察せられます。

テキサスロングホーンさん、どうもです。ご指摘の点は重要なポイントであろうと思います。例えば、医師が超多忙な場合、それは人気があって多忙なのか、それとも制度上の歪によるものなのか、峻別する必要がありますが、なかなか難しい。多分、後者のような。一方で、医は仁術でもあり、この辺の評価も難しいようにも思われます。何とかうまい方法があればよいのですが。
Commented by 移民 at 2008-07-10 01:33 x
>日本語ができて、年収5百万円で喜んで働く医療従事者を輸入したほうが、国民ニーズ満たせる

そう考えて失敗した国で先進国は溢れています。では、途上国から来た高度な専門性を持つ人々が、日本の物価水準で年収500万円の暮らしに満足してくれるでしょうか。それは無意識に「本国で暮らしていた時は生活レベルが低かったんだから、その程度でも満足だろう。いや、満足しろ」という差別感情が根底にあります。
また、日本人と差別する形で低賃金労働を強いたとしても、結局それは日本人の所得水準に必ず波及します。
Commented by 移民 at 2008-07-10 01:49 x
人間は自分に都合が良い形で邪な考えに誘惑されがちですが、「外国人労働者を安く使い倒せば良い」という考えに流された結果、今必死に方向転換している国が大半だということを忘れてはいけません。良いとこ取りはできないのですね。

結論としては、
・高度な専門性を持つ外国人は途上国出身であれ、安く高い倒せない
・低賃金労働を強いれば、入ってくる人達の質が非常に低くなる上、必ず日本人、社会の側にも副作用が生じる
ということですね。

例えばの話ですが(現実にはできっこありません)、日本語能力に不自由のない途上国出身の外国人を年収500万で新聞社が雇えるようになったとします。常に目先で数字を出すようプレッシャーをかけられている、新聞社の経営者だったら、どんなことを考えるでしょうか。果たして、それでも年収1200万で日本人を雇い続けるでしょうか?年収500万の暮らしで外国人は同業者との差別待遇におとなしく従い続けてくれるでしょうか。
移民政策というのは数ある政策の中で最も難度が高い政策の一つで、EU諸国もほとんど失敗しているウルトラEの難度の政策である、ということはもっと知られた方が良いと思います。
Commented at 2008-07-10 16:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-10 21:15
移民さん、どうもです。労働コストの安さに着目して無造作に移民を受け入れて社会不安の要因になった例は欧州などで目立ちます。不況になったときに混乱しやすいです。私個人は移民には抵抗感ないですが、日本の風土を考えると積極的な単純労働の移民受け入れはしない方がいいだろうと思います。衰退を甘受した方がましですね。

非公開さん、どうもです。参考になります。ありがとうございます。
Commented by 掬星 at 2008-07-10 23:05 x
はじめまして。
いつも興味深く拝読、勉強させていただいております。

>需給関係として本当に医師が足りないなら、医師報酬が増大している
はずで、でもそうはなっていないようだ

と書いていらっしゃいますが、診療報酬が公定価格である以上、報酬の上限は決まっており、経済原則が働きにくくなっています。
しかも、もともと医療のコストの多くは人件費で占めてられています。
つまり診療報酬が抑制されている以上「医師は足りないけど報酬は上げられない」が実態です。
(そこで比較的自分の裁量がきき、(報酬とは限らない)取り分が多い開業へと走る医師が増えています。これが「立ち去り型サボタージュ」です)。
揚げ足をとるようで恐縮なのですが、診療報酬を議論せずして医師の報酬が・・・というのはミスリーディングだと思ったのでコメントさせて頂きました。
Commented by 元・非公開コメント at 2008-07-11 00:17 x
場違いな話題から議論をスタートしていただき、ありがとうございました。
差別化で需要(訴訟・起業・上場)に火をつけることが可能ものと違って、TAXIに似た話(差別化して需要を作り出すのでなければ、単に分配の問題)と考えていました。「真のニーズ」という視点では、国家予算の国民医療費枠が伸ばせない以上、真のニーズはないという気もしますが、制度の歪みによるミスマッチが裏にはあるのかもしれませんね。
海外からの受入れは、「日本人と同等以上の報酬」という厚生労働省の縛りもご丁寧に存在し、実際に進んでいないのが現実です。「移民したい」ではなく、医療技術水準の高い日本で数年働いて、それから母国のために働きたいというニーズ、はあると思うのですが、薄給でいいかというのも別の話で、ミクロな医学生の希望も、実質は移民なのでしょうね。
医療に格差を認める国民・行政の覚悟、またはパイを増やすために何をすべきか業界が考えて実行することが制度面からも可能にならない限り、「衰退を甘受したほうがまし」かもしれないですね。
金融士やSWFの真のニーズ(願望ではなく)は、、、どこにあるのか、気になるところです。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-11 01:10 x
掬星さん、どうもです。診療報酬が硬直的な状況で、仮に医師を増やしたとしても、ハードワーク&訴訟リスクの高い、例えば産科・小児科は敬遠されて、一向に事態は改善しない、という状況であろうと思います。敬遠される医療分野は、医療報酬を高くする、その方法は患者の負担or財政的なもので、これは国民の選択であろうと思います。

元・非公開コメントさん、どうもです。医師にせよ、公務員にせよ、制度や風土の歪みを放置したまたバッシングすればするほど、サービスは劣化し、結果的に被害を蒙るのは国民という形となります。
 日本という国が移民先として本当に人気があるかどうかは疑問で、なお経済格差が大きい中、短期的な金稼ぎの場とみなされているのが実情でしょう。専門的人材に、ある期間の金稼ぎor技術の習得の機会を与える、という考えで受け入れればいい、という気もします。
Commented by にちぎん☆きっず at 2008-07-11 11:54 x
>日本語ができて、年収5百万円で喜んで働く医療従事者を輸入したほうが、国民ニーズ満たせる」とご指摘されており、私もこれに同感であります。

デフレがますますひどくなるんじゃないでしょうか。
むしろ優秀な医師が海外から来てもらえるよう、医療報酬が高くなるような方策が必要だと思います。
日本の場合どんどん所得が低くなるような発想が多すぎます。
年収3千万くらいになる職業をどういうふうに増やすか考えるべきだと思います。
地方公務員の所得が高すぎるんではなくて、民間の所得が低すぎるという認識をもたないとまずいんではないでしょうか。
Commented at 2008-07-11 12:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 飛車 at 2008-07-11 17:41 x
統制価格の下で供給サイドにショックが発生(医療の高度化で減価償却費がコストアップしている部分とか、訴訟リスクが増えているとか)して、需給バランスが崩れている状況なのでしょうね。僕は精神論では回避できない問題だし、良心的な人ほど損をする状態を放置するのは好ましくないと思っています。

診療報酬の話は色々出ていますので、訴訟リスクに関して言うならば。慎重な議論は必要ですが、日本もある程度は司法取引に類する制度を作って、「原因究明と再発防止に協力したケース」での一定の免責を作った方が良いのかなと思う事があります。モラルハザードが生じない程度で。これ医療に限らず、事故調査関係全般でそう思います。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-11 19:14
にちぎん☆きっずさん、どうもです。高額所得層が増えるケースとしては分かりやすいのはバブルなんですが、わが国はバブル忌避の論調が多いです。現状、賃金が上がる状況にはなく、報酬的に日本人には割が合わないけどアジアの方々に魅力的である、という場合には、限定的に専門人材は入れた方がいい、と思います。

非公開さん、どうもです。産科の置かれた厳しい状況は察せられます。あらゆるリスクに備えたとしても、まあ積極的に産科を希望するお医者さんが増える感じにはないです。感情的バッシングのツケが患者に跳ね返る典型的なパターンです。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-11 19:16
飛車さん、どうもです。精神論での対応は何らの解決策にもならないと思います。むしろ現場の疲弊を強めるだけでしょう。ご指摘のような制度上の対応が必要かと思います。
Commented by にちぎん☆キッズ at 2008-07-11 23:18 x
バブルも問題ですが、統制経済が行き過ぎるのも問題だと思います。
もし産科のお医者さんが不足しているならば、産科の報酬が引き上がるのが自然だと思います。
色んなところに配慮して、問題をこじらせている業界が多いと感じます。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-12 00:42 x
にちぎん☆キッズさん、どうもです。人気のない医療分野のてこ入れを図る場合は報酬引き上げは当然で、あとは負担の問題でしょう。患者の負担にするのか、財政的支援を行うか。訴訟リスクでは、飛車さんの指摘に納得というところです。
Commented by 学生 at 2008-07-12 01:02 x
医師不足の問題というのはもうちょっと違う問題かと思います。
産科医にしても小児科医にしてもマクロな視点で見た場合、総数というのは減っていないばかりか小児科医は増えています。
考慮しなければいけないのは病院勤務医と開業医という診療の2形態であり、ずばり、問題は「病院勤務医の不足」です。
この不足の原因では、すでに国際的な比較から明らかなことですが、元々医師の数に対して病院の数が多すぎるというものがあげられます。そこに医師への要求水準が上がったり、患者側のモラルが低下したり、と教育現場と同じような社会の変化が重なっているものと思われます。
また、もう一つ別の視点からみると、開業医と勤務医では開業医の方が明らかに収入が高いことから、昨今の低金利の追い風をうけて貸したい銀行と儲けたい医者の思惑が一致し、病院から医者がいなくなったという部分も考えられると思います。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-12 20:49 x
学生さん、どうもです。ご指摘の状況を前提としてお医者さんを増やすと、リスク・リターンの関係上、開業医の方に流れていきそうです。病院統廃合・病院勤務医の報酬向上などが必要でしょう。銀行は資金需要が乏しい中、お医者さんはケースバイケースでしょうが良い融資先なのかもしれません。
Commented by ポカチ at 2008-07-13 00:09 x
 これまでの議論でありましたが、問題のひとつに国がすべての医療費を決めているという状況があると思います。しかもいったん決めるとこの医療費(診療報酬)は2年間変りません。金融政策決定会合が2年に一度しか開かれないようなもので、問題が顕在化しても適切な手を打つことができません。医療の分野における価格統制は非常に強力で、金融の分野からみると驚くべきことばかりです。医療費の基本的な決まり方については、金融の方にも入っていただいて根本的な議論をして頂く必要があると思います。金融と医療の比較は対照的でじつに面白いです。
Commented by Willy士 (その1) at 2008-07-14 14:25 x
日本の医療を資本主義的に論じること自体が乱暴でちょっとピント外れの感が否めません。

そもそも国が数を規制している弁護士や医師は、現状では希望者はいくらでもいるわけで供給を増やすことになんら問題があるとは思えません。特に医師については、日本では実質的にマニアックな大学入試を通して選抜をしているだけなので、例え人数を2倍にしてもたいして質は劣化しないでしょう。そうした環境下で、医師の賃金を上げる目的で、せっかく統制している診療報酬を平均的に上げるメリットは当事者(病院や医療従事者)以外には全くありません。医学部医学科に無試験で入れるくらい医師の人気がなくなったり、医師や医学部の卒業生が製薬会社やバイオベンチャーに流れて医師が確保できなくなるような状況なら、考える価値がありますが。現状では医師を増やさなければならないのに、医療費総額(および医師の育成費用)を抑えたい政府が医者の供給(医学科の卒業生数)を不当に抑えているのが問題だと思います。本来であれば医療費総額が増えるたびに政府負担分が適切に調整されるような仕組みが必要なのかも知れません。
Commented by Willy士 (その2) at 2008-07-14 14:25 x
もちろん相対的な問題は存在していて、各科間や勤務医・開業医間の診療報酬体系に著しい不均衡が存在しているのは問題でしょう。そのあたりは、厚労省が日本医師会などの圧力に負けずにきめ細やかに改定する必要があると思います。また私見ですが、訴訟の問題は、現状では医師のリスクが大きすぎて、各科間のバランスや医療行為そのものにも悪影響を与えていると思います。病院の経営面についてならともかく、医師や看護師個人に高い訴訟リスクを取らせても、大して医療が改善されるとは思えません。

日本語を話せる外国人医師を年500万円で(マクロ的に意味のある数)呼ぶのは明らかに無理ですね。医療に限らず、高度な専門技術を持つ外国人の賃金が日本人より安いというのは単なる幻想だと思います。十分に優秀な医師なら待遇が良いアメリカ等に行くでしょうし、そのアメリカでさえ、末端レベルの医療レベルが日本より高いとは思えません。日本の場合は、言葉の問題も大きく余計にハードルは高いでしょう。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-14 21:13
ポカチさん、どうもです。私は医療システムに詳しくはないですが、可能であれば価格の弾力性はあった方がよいと思います。そのための仕組みとして医療費見直しのタイミングが早いのが有効であれば一考に価すると思います。ないしは機械的に決まる仕組みの導入とか。

Willy士さん、どうもです。私はご指摘の事情に詳しくないですが、医者になれる人がたくさんにいるのに政府が統制しているなら、それは直した方がいいと思います。その後の個々のお医者さんの報酬が増えるかどうかは家計の懐次第かもしれません。結果的にパイの食い合いになれば、あまり儲からない、となって医者の成り手が調整される、ということだと思います。海外のお医者さんがわざわざ訪日するかどうかは、経済格差&母国の医療ニーズなどにより、ご指摘のようにマクロ的に意味のある形にはならないかもしれません(来るものは拒まずの姿勢でいいいと思います)。
Commented by ななし at 2008-09-20 14:42 x
医師です。ポジショントークになってしまうと思いますが。

医師の総数は足りていると感じます。病院と開業医の数が多すぎて医師の配置がミスマッチしているのが問題だと断言できます。

技量を発揮できる環境が一番です。その上で診療報酬が下がってもさほど不満はありません。収入より精神的ストレスで、最前線から去っていく人の方が多いです。

医学が義務教育になればいいと思うんですけどね。難しいかな?
Commented by bank.of.japan at 2008-09-20 19:38
ななしさん、どうもです。やっぱりマクロではなくミクロのミスマッチですか。小児科、産科などの分野では、患者側ではなく、むしろ医療側の対応を手厚くする方策が必要ですね。
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