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支店長会議の雑感=地方は既に景気後退入り
 というか、地方はもともと景気は回復しておらず、昨年のサブプライムショック、建築基準法改正による住宅投資の激減によって経済の悪化が鮮明になった、という感じでしょうか。日銀各支店の経済分析をまとめた「さくらリポート」の総括判断は「減速が続く」であったが、各地域の景気動向の→はほとんど下向きだったので、これは景気後退でありましょう(もともと後退していた、という印象を持つ人が多いかもしれないが)。
 特に燃料費の高騰は、車が日常の足となっている地方経済を直撃する。ガソリン代が高いから電車で通勤というわけにはいかないですから。バスも(少なくとも私の田舎は)ろくに走っていない。一般的に一家には大人の数だけ車がある(でないと生活ができない)ところが多く、ガソリンの高騰はかなり痛い出費(私の田舎の親戚も悲鳴を挙げていた)はず。ガソリンに食われた分は別な消費が減るだけ。
 支店長会見も全般に暗かったです。まあ、支店長がこういうご時勢に明るいこと言っても、それは本当にスポット的な動きに過ぎず、スポット的な事象を無理に明るい材料として紹介しているときは、全面的には暗い、ということを意味する。本日の会見はそんな感じでありました。早川名古屋支店長は、あのキャラなので、何をお話されても明るく聞こえてしまうのだが、過去の早川氏の各種レクとの比較では今日の会見は暗めだったのではないでしょうか。
 それから不動産バブルは崩壊したようですね。会見では各支店長が不動産市況についてちょっと言及していたが、ダメダメといった感じでした。関連業界での倒産、まだまだ続くでしょう。ファンドが嫌いな人達、バブルが嫌いな人達、そしてデイトレが嫌いな人達はこれで満足なのだろうか。それと利上げ論。意味が不明なんだが、なおも言い募る向きがいるんでしょうね。
by bank.of.japan | 2008-07-07 21:09 | 日銀 | Comments(28)
Commented by 北の書生もどき at 2008-07-07 22:48 x
ご無沙汰しております。
チラホラ倒産情報が出ておりますが、
地方の中堅建設会社が、大都市圏のマンションバブル崩壊に
想像以上の影響を受けている印象です。
公共工事削減による売上減少を、大都市圏の民間工事で
補おうとした結果なのでしょうが・・・
Commented by エコノミスト at 2008-07-07 23:00 x
本石町さんが八つ当たりしたくなる気持ちもわかります。統計を見てみると、建築基準法の影響は大部分はもう既に解消されていて、実際効いている最大の要因は、交易条件の悪化による所得流出ですね。これを何とかしないと。GDPの約5%(!)近い所得流出が発生していて、これが非常に効いています。あれだけ大騒ぎになった建築基準法改正の影響がピークになった時ですら、GDPに及ぼす影響は1ポイント以下でしたから、今般の所得流失の影響の大きさは明白です。
もう一点は、海外経済の減速が明確になってきたことが大きいですね。、今回の景気後退は、国内要因は実際にはほとんど影響がなくて、実際には、海外の高成長を受けてその恩恵にあやかってきた日本が、海外経済の減速を受けて低迷を始めた、ということで、国内要因に絡めた議論はほとんど八つ当たりということになろうかと思います。
Commented by 憂国の死 at 2008-07-08 01:06 x
利上げ論は意味不明ですか・・・
「利上げ」はあっても「利下げ」はないだろうという大衆迎合的(?)なノリだとは思いますが、
昨今のグローバル・インフレの中で金融政策だけではどうにもならないんじゃないかというのが率直なところです。
ガソリンの暫定税率も、変なところで「復活」してしまって、今さら撤廃なんて出来ないんでしょうからね。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-08 01:08 x
北の書生もどきさん、どうもです。ありがちなパターンですね。運用難の地方金融機関が無理なリスクテークで損失を蒙りやすい構図と似ています。かなり厳しい状況が続くように思われます。

エコノミストさん、どうもです。ちょっと八つ当たり気味な感じが出てしまいましたか。すいません。原油など原材料価格の高騰は直撃弾となったような印象です。外需牽引型の成長は、世界経済に連動して低迷する構図でしょうか。まだ下押しが続きそうですね。
Commented by グレートブリテン at 2008-07-08 07:07 x
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいております。現在英国で生活している金融については素人に毛の生えたぐらいの者です。
こちらで生活していると長期のデフレが日本にもたらした影響の大きさがよくわかります。日本の物やサービスはその質の高さの割に信じられない安さをしています。先日、チェコに行ってきましたが、ここでもプラハより東京の方が物価が安いという印象だったのが衝撃的でした。
日本では賃金上昇を伴う好循環のインフレが相当の年数続いてちょうどよいという印象を強く受けます。利上げなんか到底考えられないように思われるのですが、一体日本ではなぜそんな議論が起きるのでしょう…。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-08 21:22 x
憂国の死さん、どうもです。現状での利上げはかなり非現実的であろうと思います。供給ショック的な物価上昇に際して、金融政策での対処は確かに難しいものです。とりあえず様子見せざるを得ないでしょう。原油高を緩和する最も効果的なのが税率の引き下げですが、今さらやりようもないかもしれません。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-08 21:26 x
グレートブリテンさん、どうもです。日本においては特にサービスは無料みたいな感じで、得てして過剰サービスになりがち。これは海外に生活してみたいと実感できないですね。私もそちらの生活は、当初はやたらと不便だなと思ったものです。まあ、慣れますけど。わが国の利上げ論は、なぜ浮上するのか、私もよくは分からないです(苦笑)。謎です。
Commented by PK at 2008-07-08 21:46 x
中国好きの左翼が頭を取って、景気が良くなるわけがない。
さっさと消費税を10%にして、大不況にしてから、
今度こそマルクス主義の連中の息の根を止めてやり直さないと


ど う に も な ら な い だ ろ う ね


根が腐っているからね、この国は
Commented by 飛車@越南 at 2008-07-08 23:11 x
>>本石町日記さん
日本においてサービスが無料なのは、競争が激しいからですね。変動費がゼロに近いですから、競争が激しいと価格はゼロに収斂していきます。その国で、まだ競争が足りないと騒いでいる人がいるのが信じられません。そのくせ、国際競争力強化といいながら寡占度を意図的に高めている業種があったりして。この辺、分野ごとの用語の意味の違いなのでしょうか。理解に苦しむ事が多々あります。

利上げ論については、例の日本を海外で晒し者にしていた新聞社が、粘り強く社説で訴え続けていますよね。2000年の利上げの時も同じでした。陰謀論は嫌いですが、「わざとやってんじゃないの?」と思わざるをえなかったりします。
Commented by PK at 2008-07-08 23:58 x
馬英九なんてさ、あれは米国の永住権取ろうとしたおとこで、そいつが愛国心で魚釣島ですって、どんだけ日本人を侮辱してんだ?

米国さ、冷戦終わっても在日米軍基地こんだけ置いて、従軍慰安婦だ?
さっさと帰れよ

ロシア、北方領土は取引や交渉の対象じゃないんだよ。石油があるなら全部持ってけ、但し、島は返せ もう少し日本人の研究をしないとシベリアを失う羽目になるぞ

中国、お前ら満州と台湾の財産を頂戴して、まだ分捕るつもりか?
加藤、いいかげんにしとけよ 中国人と日本人の民族性の違いぐらい勉強してから外交やれよ

Commented by 官僚&T at 2008-07-09 00:34 x
グレートブリテンさんの以下のコメントって結構興味を覚えます。「日本では賃金上昇を伴う好循環のインフレが相当の年数続いてちょうどよいという印象」
これは批判するのではないのですが、決して今の国内在住の日本人大半が感じていないと思います。このあたり内外価格差というか、実質購買力の生活実感というところでしょうか。
同様に地方経済とその外の景況観はちょっと前の好況期でも違っていたはずですが、ここに来て追いつてきた観があります。残念ながら悪い方へ。その中の利上げ確はなぞですが。投機マネーの抑制という単純な考えであれば、もっと効果的な制度的対応はいくらでもあると思いますよ。過去にもそうやってきましたし。日本でいうなら総量規制とか。
Commented by グレートブリテン at 2008-07-09 07:31 x
>官僚&T様
金融論についての知識は不十分ですのでご容赦ください。某衣料量販店の価格対比での質の良さ、ビジネスホテルのサービス姿勢等は縁がなくなって初めて非常にありがたいものだったと気づかされました。内外の価格是正=日本のインフレ、ただし消費者にはその分の収入増が必要、というだけの考えで、マクロの影響まで考えた発言ではありません。失礼しました。
一方、海外では東京の物価は高いと今なお思っている人がいるあたりにも不思議なギャップを感じます。
Commented by 官僚&T at 2008-07-09 23:19 x
そうですね。この間に行われていたことは、経済に成長の成果が、労働に配分されるより、株主に配分されたということです。当たり前のことですが、これが海外に行っていっただけのことです。ということで国内消費なんてあがるわけがないのですよ。成長ファクター最大の要因に点火しないという、ごく自然な結果です。
この成長でも労働者の所得はあがらず、常態雇用が増えないという結果です。経済はバランスです。
Commented by 官僚&T at 2008-07-09 23:30 x
という中で、地球問題って馬鹿なマスコミが騒いでます。成長とめることでしょうか。だったら馬鹿マスコミがグルメ番組とかやめろ。というか、昔のように11時以降北のように放送やめたら、わけのわからん数値目標ってさー。なんかまた極端なキャンペーンやり始めてます。CO2ってさーはっきりいって計測不可能でしょう。乾いた雑巾とかわけのわからんこといってるが、その何万Tって意味あるとは到底思えん。多分再生紙同様のまやかしで、欧米の投資銀行の口車だよ。
でCO2が増えたって誰がどうやって計測しているのでしょうか。俺の息を計測しているか。くるってます。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-10 00:41 x
PKさん、どうもです。一般的に不況になるほど政府は大きくなってサヨク化が強まる気がします。

飛車@越南さん、どうもです。今は南越ですか? ご苦労さんです。サービスの過当競争はそうで、おもてなしの無料化は当たり前の感じですね。某社説は見ておりませんが、ワザとというより、真性ではないかと…。まずいすね。

官僚&T さん、どうもです。環境報道のバカ騒ぎは、条件反射みたいなもので、どうしようもないです。CO2は本当に吸収した以上の熱を放出するのか? たかだか数十年の気候変動は何十億年の時間軸の中ではただの揺らぎではないのか? 温暖化すれば恐竜時代のように、恐竜が存在するだけの豊富な植物類が繁茂するのではないか? まあこういった疑問が素直に浮かぶのですが、どのマスコミも答えてくれない。
Commented by M.Sc at 2008-07-11 00:10 x
簡単に。
官僚&T様:
> CO2が増えたって誰がどうやって計測しているのでしょうか。
人里離れた場所に設置されたCO2濃度計が世界中にあり、それらが継続的に測定しています。ハワイのマウナロア山での観測が有名です。NOAA (アメリカ海洋大気圏局) が運用しています。日本では気象庁が岩手県大船渡市、南鳥島、与那国島の3カ所で測定しています。
それらCO2は本当に化石燃料由来なのか。判定する方法があります。放射性同位体であるC14の比率が経年変化を起こしていることから、化石燃料由来のCO2が完全には自然界に吸収されず、大気中のCO2濃度を増加させていると断言できます、、、誠に申し訳ありませんが、丁寧に説明すると非常に長くなります、分かる人にはこれで分かるはずなので、後は科学の知識がある人に説明してもらってください。とにかく
> 俺の息を計測しているか。
なんて事は誰もしていませんし、温暖化の観点では、する必要もありません。

bank.of.japan様:
> CO2は本当に吸収した以上の熱を放出するのか?
ううむ。なにか根本的な誤解があるようですね。世間ではそんな誤解がまかり通っているのか?かなりショックです。
Commented at 2008-07-11 00:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 通りすがり8くらい? at 2008-07-11 01:38 x
> M.Sc 様
お詳しいですね。もっと色々聞きたいところですが、他人様の Blog なので、1点のみ突っ込みを
>世間ではそんな誤解
中国の御用学者が頑張っているのです。実に低レベルなのですが、ダマされる人があまりに多いことに私も衝撃を受けています。
Commented by 飛車 at 2008-07-11 17:54 x
>>本石町日記さん
食の安全・安心について非常に考えさせられる旅となりました(笑)。顛末は僕のブログにさらっと書いてありますorz

某社の社説は、「途中まで真っ当なのに、半分くらいのところから強烈に論理の飛躍をさせて無理やり利上げ論を導いた」みたいなのを読んでのけぞった事がありまして・・・。僕はわざとだと思っています。大体、2000年の時に自分たちな何を書いてその結果どうなったかくらい、中の人は覚えているはずでしょう。まあ、僕がそう思っているだけですが。
Commented by 飛車 at 2008-07-11 18:06 x
CO2の件ですが、万年単位の気候変動から良くあるレベルの変動ですよね。三内丸山遺跡の時代は、今よりずっと温かかったわけで。海岸線がだいぶ後退していて、貝塚がかなり内陸から出てきたりもしています。その後の寒冷化で東日本より西日本の方が発展しやすくなったわけです。

何が言いたいかというと、環境問題というのは、土地財産やら農業の生産地の移動が必要になったりとかいった、そういったもろもろで今生きている人間の財産価値が変動する、その財産権の問題ではないかということです。気候の変動により財産を失う人がこれだけ発生し、財産を築く人がこれだけでますが、トータルではこれだけの損失となります(=経済損失)という言う話にした上で、厚生経済学の第二基本定理的にパレート改善するような対策の話をすれば良いのにと言うことです。
Commented by 飛車 at 2008-07-11 18:06 x
(CO2の件続き)


僕らには一切関係ない氷河の後退を現地人に深刻に語らせて、妙な良心に訴えかけることで、経済成長(あるいは人類の存在そのもの)を否定しようとする言説は、この話題に乗じて別な宗教心めいたものを布教しようとしているように感じられて、僕みたいな偏屈者は疑心が先にたってしまいます。この点では官僚&Tさんの言う事もわかります。

つまり、気候をコントロールするために制御則とパラメータを持ち出してドライに数字を見ている科学者関係の方と、マスコミ経由の良心論しか情報が無い僕ら一般人との認識ギャップが相当にでかくなってきているのかなと。

財産価値の変動という観点からするとロシアあたりはもっと温暖化して欲しいでしょうし、オランダあたりは死活問題なんでしょう。その辺が国際機関で大きな話題となる原動力なんだと思っています。そんな中で馬鹿正直に環境サミットとか言ってる日本政府の対応が滑稽に見えてしまうのは僕だけでしょうか。

長文&連投失礼しました。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-11 19:23
M.Scさん、どうもです。私自身は環境保護は優先すべき課題と思っておりますが、温暖化の費用対効果&政策上の優先順位などの議論がやや少なめな印象です。それと、これまで盲目的にCO2温暖化を信じていた口で、去年から山林に興味を持って以降、色々な論調を知るようになり、改めてそれでいいのかどうかと思っている次第です。まあ、自分で納得してみたい、というところでしょうか。ご意見、参考にさせてください。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-11 19:28
飛車さん、どうもです。私の言い足り部分を見事に捕捉して頂きありがとうございました。経済行為に伴って排出されるCO2の温暖化が決定的に正しく、その温暖化で大災害が予想される場合、正しい対応は①経済成長の抑制②人口増大の抑制などで、日本は少子化対策はしない方がいいのかもしれません。この辺、経済損失的な論点がやや足りないかな、という印象です。
Commented by M.Sc at 2008-07-12 11:09 x
> これまで盲目的にCO2温暖化を信じていた口で、去年から山林に興味を持
> って以降、色々な論調を知るようになり、

仰ることはわからんではないです。気象学の現実を見れば、え、こんな危なっかしい論拠に基づいた主張だったの、という話は山ほどありますから。叩けば埃は無限に出ます。シミュレーションは、一回作ってみれば分かります、泣きたくなる代物です(私は卒論で作りました)。モデルに基づく経済予測なんてものもありましたね。懐疑論の人にとっては叩きがいがあるでしょう。私は今、かなりの時間を費やして各種予測の可能性と限界をチェックしている最中ですが、確かなことは実に少ない。
私が言えることは「そうした情報をすべて総合した上で、私は人為的温暖化を強く確信しています」「懐疑論の人のあなた、アインシュタインは間違っていた!アポロは月着陸してない!という本を書くのは勝手だが、プロとして発言するなら最低限の勉強はしてね」でしょうか。
経済学的な論点がやや不足気味、というご意見は全く同感です。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-12 21:21 x
M.Scさん、どうもです。温暖化はCO2の原因かどうかはともかく、環境保護の意識が高まることにつながればよいと思います。後は、技術的に見て正しい議論が浸透することでしょうか。山林の場合、間伐が必要ですが、とにかく木を切るは悪である、という考えも根強いようです。
 一般論として工場等のばい煙は少なく、クリーン化した方がいいのは当然です。これは温暖化に関係なく。環境保護の優先順位、経済的な費用対効果の議論が必要に思われます。
Commented by bank.of.japan at 2008-07-12 21:23 x
温暖化はCO2の原因か→温暖化はCO2が原因か、でした。
Commented by とおりすがり at 2008-07-14 03:37 x
EPAの連邦最高裁への反論置いときますね
お暇な方はどうぞ
http://www.epa.gov/oms/greenhousegases.htm
Commented by bank.of.japan at 2008-07-14 21:13
通りすがりさん、ありがとうございます。
<< 人は増やせばいいというものでも... 「大機小機」の富民さんはもしか... >>


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