報道ベースでの流れだが、バーナンキFRB議長が利下げ休止を宣言。そして、トリシェECB総裁が利上げを示唆。本日は金先(ユーロ円金利先物)が利上げ懸念で叩き売られてしまった。5月1日以来の緊急証拠金制度の発動となった(相変わらずボラが高い)。あたかも、先進国がインフレ抑制で協調して利上げに向かうかのような感じになった。一連の動きに対する雑感を簡単にまとめてみたい。
バーナンキ議長→ドル安けん制は意外。インフレは心配だけどクレジットマーケットはまだ傷が癒えず、景気も不安があって利上げはできない。と言うか、利上げしたくないからインフレを高進させるドル安を阻止する発言を行ったのではないかと思った。ただ、為替に言及したことで、市場とのゲームは難しくなった感じである。仮にドル安になったら、「利上げするんだろ」という思惑を招きやすい。為替動向に金融政策が関連付けられる展開になるんじゃないかと思った。 久々にエントリーがアップされたEconomics, Technology & Mediaさんの「FRB議長の新しい為替方針・・・って???」に同感です。 トリシェ総裁→「利上げの可能性排除せず」はただの一般論のように思えるけれども、実際の会見の雰囲気はやっぱりタカ派だったのかもしれない。いったん取ったファイティングポーズは簡単には崩せない、崩すことがマーケットを混乱させ、場合によっては信任の問題にもなるのだが、先行きどうなるのか分からないのに利上げする印象を出すのはどうかな、と思った。まだタカ派ゲームを続けられる、という魂胆があるのか、それとも(フレンチな)ブンデスバンカーとして本当にインフレを叩きのめしたいのか。まあ、good luck、bonne chanceですね。ドイツ語で何と言うんですか? わがキンサキ(金先)→まあ、弾みで売られたのでしょう。相変わらず流動性もあまりないようなので…。昨日はかなり買われ、そして叩き売られて。かなり激しい日替わりであります。往復ビンタ食らったトレーディングの方もいらっしゃるのではないかと。 こういう展開のとき、日銀って得てして「一体何が起きたの?」という感じで、トリシェとか、バーナンキとかの発言も「真意は何かな?」と面食らっている様子。「市場で利上げ観測があるみたいよ」とか言うと、反応の模様を描写するならば「えぇー、俺らが利上げするのー。そうなのー」というものでしょうか。 インフレ&利上げをはしゃぐマスコミが心配ですね(頭が痛い)。
by bank.of.japan
| 2008-06-06 20:58
| マーケット
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Comments(14)
Viel Glück!
先日は失礼いたしました。 トリシェは金融政策を予告することにしているんでしょう。ユーロ圏、景気は予想以上に底堅いですから。「本能」がむきむきと出てきたんでしょうか。
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利上げをする時は、日本を一斉にやるべきでしょう。
タイミングがずれると混乱を招く もし、足並みを揃えないなら、混乱の調整の負担として、日本が何らかのバッファーになるので、どこにどういう変化が生じるか予測しておくべきでしょう。
通りすがり@東銀座さん、どうもです。さすがプロです。多謝です。Viel Glück!ですね。ユーロ景気、底堅いのが続けばよいですが。予告できるとは…。凄い自信です。
PKさん、どうもです。協調利上げですかあ。それは難しいですね。
基本的にアメチャンの政策は、誇張し続ける商品Fの抑制に向かうでしょう。大統領選挙前に、たたくとすればこのFと後ろの投資Bという図式が全世界的に受け入れやすい。だってやつらの組んでるのは、アメチャンが嫌いな元共産主義国家と、なんやら教徒ですよ。でこいつらに流れる金はもともとは善良なアメリカ市民nに流れるかねであった。
さらに善良の市民の金が年金を通じて、商品Fにお流れ込み受給者の生活を圧迫するってね。さすがに馬鹿なアメ公もそろそろ気がつかないと。 米国発多国籍企業は、アメ公の国益なんかくそ食らえなのにね。
Glück, bonne geschieht zufällig.
EUの場合、所得水準と雇用のミスマッチが激しいフランス以外には 恒常的に、再開発&復興に伴う経済成長と物価高が見て取れるので、 怖くてハト派になれないのだと思います。
という意味では一気、全世界的に強調利上げをして余剰マネーの抑制に走るでしょう。レバレッジの根本はデッドでしたっけ。でこのあたりそろそろクレジットクランチに対する対応は局所的にやることで、乗り切り一気に政策転換を図る時期です。全世界で電車でGOなみの、スロット調整をやらないと、全世界が脱線します。
「strong vigilance」 懐かしい言葉ですが、わずか1年前の話なんですよね…
金曜に金先が売られたのは、某米国レポートが「日銀は政策スタンスの変更を迫られる」と報じた事で、7月にも利上げというリスクが台頭してきたことによるものです。朝からうりゃーとメガバンク達が売っていたというウワサ
小ブッシュが大統領に居る内は原油安になりにくいと思ってましたが…
そこで商品高騰を抑制してインフレを抑えるけど自分のカードは取っておく、 一石二鳥の口先介入でウルトラCだと思ったんですが。 本来はポールヤンがやるべき仕事ですよねぇ>口先介入 どうでもいい事ですが、日銀総裁とF1ドライバーのロバート・クビサ(好青年)がそこはかとなく似ています。
外資が入ってる個別株なんかやってみた感じだと、日本の金利(債権市場)は狙われていると思います。原油高を派手に打ち上げてきたり(株だとストップ高)、CTAといわれる債券市場の初動の揺さぶり、欧米中銀の金利上げ報道(あくまでも報道です)
いまからどう対応するか考えておくべきだと思います。 私は、中銀が金利をコントロールできるとおもっていませんので、日銀が市場からの圧力で追い込まれるよという話だと思います。
そんなことよりももとたたないとさん、どうもです。商品ファンドの規制論ですね。浮上はしているようですが、どうなんでしょう。実施は難しいようにも思われます。
鷹鳩さん、どうもです。某リポートの件は耳にしました。どうなんでしょうか。ちょっと違うような気もします。 hamさん、どうもです。口先介入はうまくいくこともあれば、ダメなときもあり、あまり駆使しない方がいいように思われます。口がダメなら実弾とエスカレートしますので。総裁とドライバーの件は要チェックですね。 Pkさん、どうもです。金利はしばらくボラの高い状態が続く可能性はあります。最後はファンダメンタルズに沿う(そんなに上がらない)とは見ておるのですが。どうなんでしょう。
Ph.D Candidateさん、どうもです。足元の経済・物価情勢ではタカ派スタンスを取らざるを得ないのかもしれません。問題は、ハトに転じたときはすでにビハインドしているリスクがあることでしょうか。まあ、果敢にハトを演じればよいのでしょうが…。見ものです。
一応金融政策トップの発言ですから、いずれも無視できません。ご指摘のとおりバーナンキさんは今の環境で利上げが無理だということまで為替のメッセージにこめたのかもしれませんし、さもなければFRB議長が財務省の名前を挙げてまで為替に言及する意図がいまいちわかりかねます。欧州もインフレがエネルギーと食料に引っ張られ当面「購買力の減少」があることに言及しつつ、強引に利上げに突き進もうとするのがいまいち理解しかねる感じで。日銀がぽかーんというのも不自然。意図的に3極間の温度差を演出して資金の流れを作る高等戦術というのは考えすぎでしょうかね。
害債さん、どうもです。金融政策の温度差を演出できるならば、かなりの役者でしょう。そこまで打ち合わせできているなら、たいしたものだと思います。もっとも、この演出にマーケットが感応するのかどうか。演出を無視したら、大根役者だったということもかも(苦笑)。
ということで、環境が整ったところで、やるでしょうね。強調やぶりはロシアくらいですか。産油国政府なんて、ネパールよろしくいつでもひっくり返せずぞなんていわれりゃ。後は資源国のブラジルと豪州ですがここもなんとかなるでしょう。中国とインドは自然災害で、まーどうでもいいか。
最後はレームダックアメリカに対していかに欧州が妥協するかだよね。 という意味ではロシアと欧州タッグかこえーな。
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