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景気ウォッチャー、墜落中(日銀の操縦も?)=身につまされる証言
 12月の景気ウォッチャー調査、DIはさらに大下げとなりました。まあ、予想はされておりましたが。チャートは墜落が続いている格好ですね。内閣府の資料(こちら)や幾つかのマーケットリポートなどを参考に要点をまとめます。
・現状判断DI(家計・企業・雇用の合計)は、前月比2.2ポイント悪化の36.6。
・悪化は9ヶ月連続。悪化期間としては最長のようです。
・個別で悪化幅が大きいのは雇用で、前月比4.4ポイント悪化の36.5.
・現状判断DIは、現在の景気拡大局面で最も低い03年1月の水準 (35.5)に近づきつつあり、景況感悪化は深刻である、そうです。
・某社試算の季節調整値では、12月の現状判断DIは03年6月(41.2)以来の低水準にまで落ち込み、直近ピークである05年12月(58.0)からの累積低下幅は▲19.9へと拡大。ITバブル崩壊時の▲21.0ポイント(00年10月:50.2→01年9月:29.2)と殆ど肩を並べる低下幅、とのこと。
・1月調査で現状DIが03年1月水準(35.5)を割り込む事態となれば、景気後退入りを懸念する論調が強まるだろう、とのこと。
 金融政策運営を飛行機の操縦に喩えた福井日銀総裁。「乱気流気味の中での操縦を余儀なくされたと思っている。しかしながら、われわれはコックピットの中にいて、方向感覚を失ってい
ない」と述べていたが…。街角景況感のチャートは墜落中のようであります。失速ブザーが鳴り響いているように感じられるのですが。もしかしてバーティゴ?
 ところで、アンケート対象者の判断理由を読んでいて、身につまされたのがあった。
「年金の支給日にせきを切ったように売上が跳ね上がるなど、客の様子は節約というより、そもそも現金の持ち合わせが無いような印象を受ける」(一般小売店・お客様の様子)
 年金支給を給料を置き換えれば、この客はまるで私(トホホ)。
by bank.of.japan | 2008-01-11 22:16 | 経済 | Comments(33)
Commented by 通行人 at 2008-01-11 23:07 x
>年金の支給日
今年の年末の食品小売がまさにそんな感じだったようで。年末年始もダラダラと売れるのではなく、ピンポイントの数日で稼ぐようになってきたようです。「どうせいつでも買えるしと、準備を周到にしなくなって、間際にできあいを購入するようになってるのかな」という言い方をしていました。
今年の年末に関してはクリスマスまではいまいちでしたが、年始にかけてはかなり売れていてあちこちで昨対クリアだと言っておりました。
以上、半径50m話でした。

P.S.
以下の本によると、ある種の脳障害においてはフロイトの言う否認、合理化、昨話、抑圧、反動形成などが顕著に観察されるそうで、もしかしたらこの事から健常な脳の機能も解明できるし、作文でしかなかったフロイトの説を評価できるようになるかも知れないとありました。都合の良い数字悪い数字を無意識に仕分けして都合が良いもののみ重視してしまうのは、一種の防衛機制なのかも知れませんね。
同じことは自分に対しても言えてしまうわけではありますが。

http://www.amazon.co.jp/dp/4047913200
Commented by bank.of.japan at 2008-01-12 01:07
通行人さん、どうもです。貴重な情報、ありがとうございました。取り合えずミクロレベルでの消費はまだ何とかなっている感じですね。日銀は少なくともロジック&シナリオの防衛本能は働いているとは思います。本を紹介して頂き、ありがとうございました。
Commented by EURO SELLER at 2008-01-12 06:48 x
きっと,ドラめもんさんが取り上げてくれると思うのですが,福井総裁の衆議院での次期総裁の条件の最後のやつ「想像力」云々には笑いました。いわゆる脳内利上げホルモンが出ないといけないわけですかな。本当の想像力があったら,村上ファンド事件など起こさないはずですがなにか…と口調まで似せてみました。
Commented by 利下げ at 2008-01-12 09:04 x
福井総裁は、もうコックピットからパラシュートで脱出しているのでは。OISはどんどん利下げを織り込み始めました。日本において利下げの効果がどれだけあるのか疑問ですが、この景気悪化の乱気流はやばそうです。
Commented by とおりすがり at 2008-01-12 17:35 x
結局、2006年からの日銀の金融引締め路線が誤りだったということでしょう?
となると、日銀応援団の人は大変でしょうね。
Commented by fredy at 2008-01-12 18:48 x
この景気ウォッチャー調査、昔、竹中が大臣をやっていたときに、某民放経済ニュース番組に出演した際、「この指標、結構面白いんですよ」とチャラいコメントをしていたのを今でもかなり強烈に覚えています。私は景気動向指数なんかより、こっち方が足元という意味ではシリアスだし、バカに出来ない最重要な景気統計の一つだと思っています。これだけ悪心理が浸透しちゃうと、35を切るのは時間の問題。青木功のエイジシュートを超えるこの偉業は政府の無為無策(貸し金と改正建基法以外)から来ているのは誰の目にも明らか。福井総裁と同時に福田総理もお辞めになるのがベストチョイスです。
Commented by ??? at 2008-01-12 22:40 x
政府・日銀が何かをするとサブプライム問題が終息するのでしょうか?この期に及んで金融財政政策による短期景気浮揚を求めるべきでしょうか?財政発散下、ゼロ金利制約下でそもそも金融財政政策の短期的有効性さえ疑わしくはないでしょうか?0.5%の金利引き上げが原因なのでしょうか?量的緩和を続けていた場合、現在とどれほどの違いがあったでしょうか?退屈な議論はしないほうがましではないでしょうか?
Commented by bank.of.japan at 2008-01-12 22:47 x
EURO SELLERさん、どうもです。あれは福井総裁の好きなフレーズでして…。会見でも何度か聞きました。「何だかなあ」とは思うのですが、あのワーディングは対国会のコミュニケーションとしては結構有効なような気がします。市場関係者は違和感あるでしょうが(笑)。

利下げさん、どうもです。OISはいい感じですよね。乱気流に対して市場スタビライザーが働き始めたのかも。金融政策の操縦桿を市場に委ねるのも手かもしれません。脱出カタパルトが作動したなら、なおさらそうですね。

とおりすがりさん、どうもです。こういうとき、応援団ではなかったフリをするのがありがちでして…。真の応援団はいないのかもしれません。

fredyさん、どうもです。この統計、最初は堺屋氏の思いつきみたいなところがあったのがですが、意外にトラッキングが良くて日銀でも評価が高まった経緯があります。私は結構気に入っており、最近の急降下は要注意でありましょう。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-12 22:53 x
???さん、どうもです。ご指摘の内容はよく分かります。でも、政府・日銀という存在は「効果ないからやらない」と突っ張るものでもなく、実効性はどうあれ、対策が求められるときには何かをやる、というものでしょう。だから量的緩和もあれだけやったのではないかと。
Commented by ??? at 2008-01-12 23:26 x
ポーズの対応可能性についてはagreeです。「何かすること」の効果と副作用の比較において、残された対応余地は財政出動というよりはやはり金融政策ということでしょうか。利下げにせよ、0.5に時間軸を付けるにせよ、資金需要がない中で意味のないカーブ低下が生じるだけでしょう。銀行のバランスシートへの影響も金利低下より株価下落効果のほうがかなり大きいですし、時間軸効果もFED利下げが代替してくれるはずです。
Commented by パットメセニー at 2008-01-13 02:04 x
「0.5%程度の利上げ云々で」と言う方々の頭の中には、実質金利の概念は無さそうだし、消費者物価指数に上方バイアスがあること(実際よりも高めに出る)も考慮外なのだろう。違っていたらすみませんね。1年前の新聞読み返したらすごいです。ありがたき識者のお言葉の数々。「年内に利上げは3回」「これで収益改善が見える銀行株は買い」「年央にもデフレ脱却へ」。どこがですか?また、これがはずれた理由に米国サブプライム問題なぞ挙げてもそうは問屋がおろしませんからね。一方で、ここのブログの主なコメント投稿者は、ほぼ現状を的確に予想されていましたよ。正月からの特集で「すべった」某新聞社は、なぜ皆が間違えたか特集を組みなおされては?
Commented at 2008-01-13 10:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by luke at 2008-01-13 22:43 x
ほんとに。「0.5%程度の利上げ云々で」という方々は、じゃあ利上げのメリットもデメリットも両方とも無いと考えてるのでしょうかねえ。だったら利下げ(利上げしないこと)に反対する理由もないはずなんですが。

サブプライムとか構造計算書偽装とかを「予想が外れた理由」に挙げるのはおかしいですよね。将来の不確実性は、常に予想されていないショックが原因なわけで、それもある程度考慮に入れるのは当然。

日銀の利上げは、「予想より景気が過熱してインフレ率が急上昇する」確率と「予想より景気が冷え込む」確率を両天秤に掛けたものでなければならなかったはずですが、誰がどう見てもそうはなっていなかったわけで。
Commented by ??? at 2008-01-14 00:20 x
おっしゃるとおり、(名目成長率トレンドが2%内外のなかでは)0.5%利上げのメリットもデメリットも両方ともないに等しいと考えています。従って、利下げにも全く反対しませんが、その実効性は上に述べた理由で皆無に近い(ポーズ)と考えています。予想が外れた理由としてサブプライムを挙げたのではなく、0.5%の利上げによって日本経済が変調したという論調に対して、利上げよりも圧倒的にサブプライムインパクトのほうが大きかったはずと申し上げています。日銀の利上げは、需給ギャップのタイト化持続を背景とした利上げ戦略であり、ゼロインフレ下という環境においてそのペース設定を緩やかにしたものです。名目成長2%下でゼロ近辺の政策金利を上げることが非難されることでしょうか。確かに米景気を見誤りまった可能性が高まってきていますが、この可能性に対してはもう1年近くも利上げをしなかったという部分でカバーしている部分もあると思います。特にあげつらう必要も感じませんが、いかがですか?
Commented by とおりすがり at 2008-01-14 07:32 x
名目成長率が2%だからこそ、0.5%の影響がおおきかったのでは?
利上げで株価が5000円すっとんだという論文もあったような。
日銀の利上げ以外何も政策していないでしょう。
それで、景気が悪くなったのだから、利上げのせいと考えるのが自然でしょう。
サブプライムも日本への直撃弾ではないし、欧米より日本の下落が大きいのは、日本問題(=利上げ)ということですよ。
Commented by osome at 2008-01-14 10:30 x
そもそもデフレが続いている状況で、都心の一部の不動産価格上昇だけを捕らえて「将来の景気過熱に備える」利上げ(金融引き締め)を始めた中銀はナンセンスですけど、空前の利益を上げながら「国際競争力を高めないと生き残れない」を声高に叫んで、人件費その他を削り続けた企業経営者にも責任はあったと思います。コスト削減なんて、為替の変動で「あっ!」という間に消えてしまうのに、内需を拡大してこなかったツケが国内を覆う不況として跳ね返っているように思えるんですよね。
Commented by ??? at 2008-01-14 11:21 x
将来のバブルリスクへの日銀言及は、上振れ、下振れのリスク要因をバランス化させるなかでの上振れ要因として言及されてきただけであり、利上げはあくまでも第一の柱によって行われてきました。
Commented by luke at 2008-01-14 15:42 x
景気が悪くなると「日銀は(金融政策は)無力。なんの影響もない」と強調する人が現れますね。 謙虚な勝負師は「負けは実力、勝ちはツキ」と言いますが、往生際の悪い勝負師は逆を言う。

>利上げよりも圧倒的にサブプライムインパクトのほうが大きかったはず

「圧倒的なインパクトのある下振れ要因」などいくらでも考えられました。一方、「大きな上振れ要因」など見当たらなかったのに引き締めた。あまりにも偏った判断であったと言えるでしょう。
Commented by ??? at 2008-01-14 17:18 x
判断が誤りつつある点は認めています。繰り返しますが、私の問題提起は50bpの利上げが景気軟化の主要因であったか否か、の一点です。
Commented by luke at 2008-01-14 22:52 x
日銀の金融政策を語る上で「何が景気軟化の主要因であったか」は瑣末な問題ですね。
金融政策は、常に予想できないショックの可能性(どちら向きのショックの可能性が高いか)を織り込んで行うべきものですから。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-15 00:21 x
みなさん、いろいろ議論を頂き、多謝です。利上げの影響、ならびに上下リスクの判断は、別個に論じた方がいいかもしれません。利上げの影響については過去何度が議論され、今回も議論をしても平行線に終わる可能性があると思われます。
 私は、???さんの意見(50bpの利上げは景気軟化の主要因ではない)に近いですが、一方でリスク判断についてはlukeさんご指摘のように日銀は甘かったのは否めません。
 私は、日銀の金融政策の景気コントロール力(影響力)は小さい、という立場ながらも、景気が悪化した際にはその責めを負わざるを得ない宿命にあるとも思っており、故に利上げには慎重な立場をとっておりました。
 今後、景気悪化が鮮明になった場合、昨年2月が最後となった利上げまでの政策判断を問う声が政財界で強まるかどうかが(日銀が責めを負う)鍵となるだろうと思います。
 非公開さん、ご指摘の件、了解しました。他のみなさんもご意見、ありがとうございます。
Commented by およよ at 2008-01-15 05:19 x
>判断が誤りつつある点は認めています。繰り返しますが、私の問題提起は50bpの利上げが景気軟化の主要因であったか否か、の一点です。

利上げと急激なマネーサプライの減少で、当時多少バブル化していた新興株市場が大暴落し、個人投資家の多くが大損をこいて日本の株式市場から退出して行った。

当時個人消費が多少持ち直して来ていたのは、これらの株式や都心部の地価上昇で懐の暖まった個人に因る部分が大きかったと思うが、それを一気に叩き潰せば景気が減速するのも当然かと思いますが。
何せ景気は「気」から、ですから。

今の日本の様に景気低迷が長期間続いて来た状況では、バブルを潰すという発想ではなくバブルをコントロールする考えで、景況感を維持する政策が必要じゃないですかねえ?
国民は再び貝殻を固く閉ざし、預金はもっぱら海外で運用するようになったといった所でしょうか。

1990年前後のバブルのトラウマが有るのかも知らんが、役人の「自己保身」と庶民感情・感覚に対する「鈍感さ・冷酷さ」には心底呆れ果てる。
官制不況と呼ばれても仕方ないですね。。。
Commented by すなふきん at 2008-01-15 07:43 x
>官制不況
消費者金融規制や耐震偽装関係の規制強化も関係してるんじゃないでしょうか。こういうのにも「バブル潰し」に通じる感覚を感じるんですよ。これはむしろ悪玉探しに熱心な庶民感情に過剰反応した結果ともいえるとすれば、国民自身が自分で自分の首をしめてる面もなくはないかなと・・・。
Commented by とおりすがり at 2008-01-15 10:11 x
>50bpの利上げは景気軟化の主要因ではない

量的緩和解除もあるので、100bp以上の利上げに相当しています。
これで景気に関係ないとはいえないでしょう。
株価が5000円も利上げで下がっているのは実証分析されているわけで、そんなに金融政策が無意味なら独立した中央銀行は不要です。
Commented by luke at 2008-01-15 13:20 x
まあ、ゼロ金利+量的緩和でも、まだまだ緩和は不足だった(日銀にはもっともっとできることがあった)わけで。

『たった0.5%なんて誤差だからがたがた言うな』というご意見もありましょうが、それなら誤差じゃない程度まできちんと緩和してくれといいたいですね。
Commented by PK at 2008-01-15 17:51 x
日銀は、金融政策のために存在するのではなく、誰かの責任転嫁のために存在する
今回の不況は、メディア主導のもの。こいつらを仕留められなかった安部の責任は大きい。
福田のようなリーダーシップのない首相では、株が下がり、通貨が上がる(怖気づいた資金が戻ってくるからだ。潜在的には日本を見切る資金も
徐々に増えてくるだろう。そうなれば本格的に通貨安になる)
負債を梃子に、左翼を締め上げることができなかった以上、この国になんらかのフローがダイナミックに生じることはない。
動けば、メディアに叩かれる。朝日が騒ごうが、人口が増えて左翼の口を黙らせるようなポテンシャルはこの国にはもう無い。
これからは、自殺者が4万人5万人と増えていくだろう。
Commented by PK at 2008-01-15 18:01 x
キャピタルフライトのことを言い出すと馬鹿にされるような状況は、もうすぐなくなるかもしれない。元本が保証されるなら、日本人は日本に資金を置いておくだろうが、人口減少・市場縮小の永久不況が脱出口を見出せない状況になると元本が次々に食いつぶされる状況になる。そうなると、キャピタルフライトは本当に実現する。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-15 20:50
およよさん、どうもです。バブルの傷はバブルでしか癒えない、というエントリーを書いたことがあります。でも、一般的には暴論or極論として受け入れがたいのかもしれません。

すなふきさん、どうもです。ご指摘の通りかと私も思います。マスコミがその過剰反応を増大する機能を担った面もあるでしょう。官の反応は、ある意味でそれ自体が条件反射のようなものですから。

とおりすがりさん、どうもです。金融政策の力は小さい、という考えは最終的には中銀不要説になり、ご指摘の通りです。

lukeさん、どうもです。日銀的には現在も十分に緩和的というロジックでして…。

PKさん、どうもです。責任を転嫁させられるための存在、というのはかなり本質を突いているかもしれません。かなり長いスパンでは、キャピタルフライトのリスクはあると思います。でも、現時点では考えにくいのですよ。
Commented by Teddy at 2008-01-16 16:40 x
政策の無効性については、昔確かサージェント=ワレスの主張がありましたね。しかし、テーラー教授の主張以降、金融政策の有効性とルール重視は復活しました。日銀の真の課題というか難題は、ルールと裁量のあぶはちとらずになりそうなこと。バブル崩壊後の教訓として、バブルを起こさないことをいうための(グ前議長の今や大変評判の悪いリスク・マネジメント運営ともちょっと違う)「第二の柱」論だとしても、円安で騒いだのなら、円高でもシメトリックに反応すべきで、それは要はドルERMでしょう。BISのビル・ホワイトさんもいいですが、その背後の経済思想に沈潜することなしに新古典派に接ぎ木してもむなしいもんが・・・ちょっと厳しめですが(^^;
Commented by 飛車 at 2008-01-16 16:45 x
ちょっと出遅れ気味ですが、日銀の0.5%の利上げは影響大です。その証拠は、日本の株式市場の下落率が世界で2番目に大きいことでご理解頂けると思います。当事者であり一番深刻な影響を受けているはずのアメリカより、市場の透明性が日本より確実に劣るであろう新興国市場より大きいので、これらに原因を持っていく事はできないはずです。昔の中国発デフレ論の際に、日本より貿易比率が高いアメリカはデフレではないという反論と似たようなものです。

それから、僕はバブルというのは市場機構の不完全性が原因だと考えているので、金融政策は崩壊後の事後処理担当であり、本質的には金融行政が抑止すべき課題だと考えております。この辺は本石町日記さんが良くおっしゃられるオーバーキル問題と一緒です。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-16 21:39 x
Teddyさん、どうもです。量的緩和の解除&利上げするの理由は、ご指摘のようにシンメトリカル(対称的)にならないと、ご都合主義の裁量となりかねず、まあ、市場との対話は成立しにくいです。そんなに厳しい批判ではないと思いますよ(笑)。

飛車さん、どうもです。ご指摘の内容には反論しにくいですね。まあ、こうなるリスクもかなりあったので、解除&利上げはなるべく慎重にやったほうがいいと思っておりましたが。バブルの予防は金融政策では難しいので、もっぱらリスク管理の面で対応した方が良いだろう、と思います。それと透明性を高めるための市場のインフラ整備(価格情報や各種取引データの蓄積etc)でしょうか。
Commented by PK at 2008-01-17 12:18 x
高度成長期から拡大を続けた各種の既存市場が縮小して、それに企業が適応できるのか?そもそも適応するための粗投資余力をもてるのか?縮小の結果はじき出された人間が新しい市場に生きる新しい企業に雇用されるのか?
日本経済は人口の変動が激しく、市場の変遷変動が大きいのに、それを交換に立脚した経済学で理解できるのか?
変動に適応するために、投資余力と指導力が必要ではないのか?
変動を認識するのに、朝日などのマルクス主義メディアや東大京大の左派知識人は誤認させるような誘導をしていないのか?
今の状況は、金利うんぬんりも、指導力を削ぐようなネガティブな報道を繰り返し、小泉、安部と立て続けに潰したメディアに責任はないのか?
Commented by bank.of.japan at 2008-01-17 19:23 x
PKさん、どうもです。経済環境が大きく変わる時に、指導力が必要なのはその通りで、その点に関してメディア報道が(指導力の発揮に)ノイズをもたらした側面が大きいのはうなずけます。
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