本日の金融政策決定会合は話題多し
・現状維持は全員一致
 水野さん、ついに旗を降ろしましたか。付和雷同するより、利下げを提案した方がましだと思ったりもしたのですが。利上げでも利下げでも「孤高の道」を歩んで欲しかったです。惜しい。でもマーケットの反応、あんまりなかったですね。ユーロ円金利先物・債券先物が一瞬買いが入った程度かな。正常化路線に殉教する(前進か死か)or孤高でい続ける、しかない役を期待したい。
・景気判断を下方修正
 「ゆるやかに拡大している」→「住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している」
 「基調」が入りましたかあ。1月の中間レビューで舵を切ると思っていたが、少し早かった。過去の経緯から、文章が長くなる、「基調」が入る(という基調文学の駆使)などといったヘッジは一時的に過ぎず、大体において本格的に舵を切っていく(下方修正が続いて敗北する)予兆であることが多い。いったん別れた二人のように「元には戻れない~♪」であって、まあ「日銀版マーフィーの法則」(注)が働きやすいのであります。
・総裁会見 「(金融政策運営は)乱気流気味の中に入った」
 このほか「コックピットに入って操縦しているが、方向感覚は失っていない」など面白い。乱気流、視界不良だが、「利上げ」の方向感は失っていない、という意味であったが…。ジャイロやコンパスなど計器類が狂っていなければいいが。変なバイアスがあったりすると、墜落&激突のリスクあり。ところで、雲や深い霧に突入した(ヘリの)操縦士の方向・垂直感覚が失われるのは何と言ったかな、忘れた…。

注 今の日銀マンの気分は「利下げに追い込まれなきゃいい」(多くの幹部)である。こういう気分のとき、大体において「利下げに追い込まれる事態に陥る」ことになりやすい。そういう悲運がまた似合う組織でもある。仮に利下げせずに済み、次の政策変更(次期体制がやるだろう)が利上げなら、新法以降の苦節10年にしてやっと悲運から脱却できた、ことを意味する。そのときは祝杯を上げるときである。雨男(女)も晴れ男(女)に生まれ変われるわけだ。そうなるとイイネ…。
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by bank.of.japan | 2007-12-20 20:15 | 日銀 | Comments(14)
Commented by ash at 2007-12-20 21:12 x
建築士は結構前から酷いことになるって予想してましたよ。
620国交省不況って言って。酷いのは住宅着工だけじゃないんです。
大きい工場とか学校とか大きい建造物が軒並み建たなくなってるんです。
外資も株を売りにまわってます。建築会社は結構潰れてます。
どうにかなりませんか、、、
Commented by 飛車 at 2007-12-20 22:24 x
バーティゴですね。飛行機の方が良くなると思います。バーティゴになったら、「計器を信用しなさい」という事になっているようです。「おかしい計器が狂っているみたいだ」という思い込みが事故に至る最大の理由みたいです。

というわけで、今どうすべきか不安になったらコアコアCPIだけ見て金融政策を行っても良いのではないかと思ったりして。変なバイアスがあるんなら、安全高度(下限1%とか)をしっかりとってね。

政策委員の中の方が「たまに計器を信用できないみたい」と公言したり、「正常化すべきは物価ではなく金利」なんてスタンスだったりするのを見るにつけ、悲運ではなく必然ではないかと思ったりもしますが。というか、利下げって「追い込まれる」ものなの?なんで政策の方向性に好き嫌いが介入するのか理解できない。
Commented by walrus at 2007-12-20 22:41 x
そもそも飛行機を操縦しているのか自体が疑問です。飛行機ではなくてアメリカ気流に流され勝ちな気球に乗っているだけなのでは?
Commented by osome at 2007-12-21 00:25 x
これまで「想定どおり」としてきたシナリオが、修正に「追い込まれる」ということを嫌っているんでしょうけど、米国住宅バブルの崩壊による世界経済の減速という立派な言い訳もあるんだから、つべこべ言ってないでさっさと「修正します」と言えばいいのに。

そもそも金利の調節を、「政策委員会」で決める必要ってあるのでしょうか。委員会は、金利調節のルールを決めるだけにして、あとはオートコントロールにしたら?
Commented by パットメセニー at 2007-12-21 00:33 x
12月20日、雀荘「本石町」にて
水野君「あーもう、ハイパイ悪いわ。ツモも悪いし。今日はもうヤメや。帰ろ」
福井君「勘弁してや。最初の約束とちゃうで。最後までつきおうてや。これだけ粘ってワシ2回しかアガッてへんでぇ!」
ベン君「さっきからケータイに電話が何回も。何か大変なことになっているようなので、お先に失礼します」
店主「はいはい全員一致ですね。閉店です。気をつけてお帰りください。(しかし最初の構想からして無理が多かったね。あれじゃアガれんわな)」
外野席「でも、水野君の11月7日の講演を読むと、結構いいこと言っているんですよね。変なイメージが固まって、もったいないですね」
Commented by EURO SELLER at 2007-12-21 05:15 x
いやあ,利下げを主張してほしかった。残念!!!
Commented by bank.of.japan at 2007-12-21 19:52 x
ashさん、どうもです。官製不況とも言われますが、問題が起きた、マスコミが批判の合唱、規制強化、誰も反論できない、そして自滅する典型的なパターン。他業界に波及すると、日本単独ずっこけの景気後退かもしれません。

飛車さん、どうもです。空間識失調でしたね。景気識失調?とでも言うのでしょうか。困ったものです。

walrusさん、どうもです。昔の比喩は、車の運転でしたが、今は飛行機の操縦。日銀、いつの間にか飛んでました(笑)。気球とのご指摘はその通りではないかと…。

osomeさん、どうもです。シナリオの点検は四半期(展望リポート&その中間評価)ごとで、私は1月の中間評価で修正されると思っておりましたが、ちょい早いタイミングでした。個人的には秋口にもやっとけば良かったのに、という印象です。金融政策をもう一度物価に縛るというルールもあり、でしょう。
Commented by bank.of.japan at 2007-12-21 19:58 x
パットメセニーさん、どうもです。役満上がる自信があったのかもしれませんが…、やっぱりこれだけ配パイが悪いと上がるのは無理でしょう。

EURO SELLERさん、どうもです。利下げ案は、けっこう期待していたのですが。次回に期待したいです。
Commented by 元日銀マン at 2007-12-21 22:23 x
計器類ですか・・・「高度な理論」に裏付けたれたハイテク機器類ですがコンセントが違う穴に差し込まれているかもしれません・・。
Commented by 椿ライン at 2007-12-22 01:22 x
 配パイが悪い時は流し満貫でしょうか?(^^
 冗談はともかく、両建てオペの解説勉強になりました。
Commented by bank.of.japan at 2007-12-22 22:43
元日銀マンさん、どうもです。うーん、機器の示す方向が逆であった、とか…。それはまずいすね(笑)。

椿ラインさん、どうもです。「流し満貫」、うーん、どんな手だったか忘れました…。両建ての件、こちらこそどうもです。
Commented by luke at 2007-12-23 11:51 x
>日銀、いつの間にか飛んでました(笑)。

以前、デフレ下で「インフレ加速」を懸念するのは、
「ノアの大洪水の中で『火事だ!』と騒ぐようなもの」
という比喩がありましたが、今ならさしずめ
「機首が下を向いていて墜落しそうな時に『上昇し過ぎ』を懸念して操縦桿を押すようなもの」
といったところでしょうか。感覚に頼らずしっかり高度計(物価)が下がり続けてることを見据えてほしいものです。
Commented by 植田日銀総裁 at 2007-12-23 17:43 x
翌日に月報全文が出ており、各項目について詳細が述べられてますが、こちらは前月とさほど変わっておりません。問題の住宅についても月報基本的見解で強調したほどの変化は「全文」の方にはないように感じられます。なにかこう「(政府やマーケットに)お付き合い下方修正」したという感じがします。住宅のせいにしておけば住宅がテクニカルにリバウンドした時に機動的に修正できるということなのでしょうか。個人的には住宅がテクニカルにリバウンドしたのにその他がダメで利上げできない。となる可能性があるように思いますが・・・。その時はどのように修正するのだろう?
Commented by bank.of.japan at 2007-12-24 23:59 x
植田日銀総裁さん、どうもです。将来的な利上げの必要性はまだ堅持しているので、住宅の反動増を契機に利上げ、という線は捨ててはいない、と思います。ただ、トップ3人が替わるときは、政策ロジックも替わる可能性はあるかもしれません。利上げできる情勢には当面なりそうもないので…。
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