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「no news is good news」と言えたら…=妄想です
 「みなさん、今日はニュースがないです。良い一日でした。では、さようなら」-。ニュース番組がアナウンサーのこの一言で終わり、残った時間は風景をバックに音楽が流れる。新聞なら一面トップに「今日は目ぼしい記事はありません。紙面も少なくしました」と断り書きが入れられるなら、マスコミの有り様も随分と変わるのではないかと思った。
 引き続きマスコミについて(妄想モード)です。「報道」という分野に限ってだが、「量」に応じて報道時間&紙面を日々自由に増減させられたら、無理にニュースを大きくしようとして誤解を招いたり、偏向しているのではないか、と疑われることはかなりなくなるのではなかろうか。ハト(記者)がマメ(ネタ)を食う本能は変わらないにせよ、マメへの飢餓感は薄らぐように思う。
 「事件」は、日々平均的には起きてはくれない。得てして集中しやすく、何も起きないときは起きない。集中したとき、幾つかのニュースを次の日に回すとかできればいいが、起きたものはその日のうちに記事にしないといけないのが現実の姿である。
 民放の収益構造は詳しく知らないので、ここでは新聞メディアに限るが、その購読料は一定である。これはニュースの多い日も少ない日も均したうえでの「金額」であろうと考えられるが、可能であるならニュース量に応じて購読料を増減させられればいいのだろう。忙しいときはコストもアップする一方、暇なときはコストは下がる(ただ固定費の下限はある)。
 問題は、マスベースで伝えるべきニュースは実はそう多くはなく、もっと少ない紙面で十分間に合う可能性が高いことだ。この場合、購読料&広告料の減少は必至であり、多くのメディアは経営が成り立たたなく恐れがある。そういう事態を防ぐために給与など固定費を可変にすれば、無給で耐え忍ぶ日々が多くなるわけだ。
 毎日、コンスタントに紙面を埋める(or報道時間を埋める)ために、ハトが懸命にマメを探し回る必要性が薄れたら、世の中はかなり静かになるようにも思える。また、社説も毎日出ているが、これとて毎日論じるほどのテーマはないのかもしれない。まあ、そうなったら結果として多くのハト(私も含めて)は、ハトであることを止めないといけない。
 ニュース量に応じた「課金」は妄想の領域だが、現実的には新聞を読む人はかなり減ってきており、この構造変化の方が現実味を帯びた危機である。妄想しても現実も見ても、マスコミ業界の先行きが厳しいことに変わりはない。

しばらく前に「good night, good luck」という映画を見た。印象に残ったのは、マッカーシズムと戦う取材陣に対し、社主が「(硬派のジャーナリズムは)儲からないんだよ」と言った場面であった。これはこれで経済関係の報道では思うことがあるので別途取り上げます。
by bank.of.japan | 2007-10-30 20:49 | マスコミ | Comments(9)
Commented by 北の書生もどき at 2007-10-30 23:30 x
ご無沙汰してます。
確かに、エントリーの通り、報道機関がフレキシブルとなれば、経済官庁も「月例経済報告、前月比横ばい」、日銀も「さくらレポート、今回は面白い話題ナシ」なんていうのも可能となるかも(苦笑)
(余談)
今、日本テレビで放送してるドラマ「働きマン」のエンディングテーマがウケてます。
「働きマン音頭」といいますが、歌詞の最後の「いくぞー働きマン」の部分を「金融マン」「証券マン」「報道マン」・・・etcと変えると、業界応援ソングに早替りするのです。お時間あるときに御覧下さりませ。
http://ssl.dai2ntv.jp/cse/Shop?EcLogicName=freeitem.play&itemId=NtvI00017173
Commented by 黒い霧の時代錯誤 at 2007-10-30 23:35 x
分かりやすい例だと、日曜と月曜の日経1面にはヒドイものがありますね。
「それが1面に持ってくるネタか!?」と思うような大企業の新事業ちょうちん記事のほか、経産省などの中途半端な政府方針のリーク物が出ることが多いです。もしくは、アンケート物か意味のないマクロ経済の論調です。素直にネタがないとやっておけば、無駄な紙を使わなくて済むと思いますがねえ。
しかし、新聞で忘れてならないのは、紙面を削ると広告スペースも減ると言うことです。分かりやすい例で、またも日経の土曜版・別刷りの「プラス1」を見てみましょう。最初は散々でしたが、ランキング物や生活系のネタで一般読者の受けがよくなり、広告も入るようになったとの由。新聞ビジネスは、広告も入らなければ出す意味がないんでしょうかね・・・。
そう考えるとここ1ヶ月の日経は、投信などの金融商品の広告が減る一方、やたら別刷りが多いのが恐いです。金商法に対応して、広告ポートフォリオの多様化を進めているのか!?
Commented by 飛車 at 2007-10-31 00:07 x
マスコミな方からこういう意見が出ると頼もしいですw

最近のニュース番組って、ワイドショー化してしまって、ニュースバリューというと、社会への影響の大きさより、「何日間おばさんをテレビの前に釘付けにできるのか」というところにシフトしちゃっていますからね。

昔の、表情を微動だにさせないアナウンサーが、坦々とニュースを読んで、インタビューで専門家が難しい事を言いながら結論は「わかりません」だったりした時代が懐かしいです。

とはいえ、最近は慣れてしまったのか、地元局の情報番組と比較して、「流石はキー局だ。1分30秒にこれだけの情報を詰め込み、感情を動かすとは」みたいな感心をしてしまっていたりしてw

あと、給与を変動型にすると、飛ばし記事が増えてしまうかも知れませんね。アフィリエイト収入で運営されるブログみたいなものですね。
Commented by PK at 2007-10-31 00:51 x
日本のメディア関係者は海外で笑いものになっているでしょ?
日本の中ではやりたい放題の天下だけど。
まともに質問できないのに、数だけは蝿のごとくいるわけだから。
Commented by at 2007-10-31 01:06 x
新聞でギモンなのは休刊日が全社同じであること。
日頃声高に主張する「国民の知る権利」はどこへ?(笑)
Commented by マスゴミ at 2007-10-31 03:28 x
新聞は反競争的ですね。
再販価格は絶対維持だし、休刊日もカルテル。
Commented by パットメセニー at 2007-10-31 12:42 x
新聞と聞いて、10年以上前の思い出がよみがえりました。とある地方支店に勤務していたわたくしに、突然本社から緊急のお電話。「日債銀が減資をするという記事がそっちの地元紙に出たらしい!大至急詳細を教えろ!」はあ?そんなのあったっけ?よく見るとたしかに「日債銀減資へ」とのタイトル。中身よく見ると、今後の経営方針として資産の圧縮をはかる云々、でした。スポーツ紙じゃあるまいし、何でも略すんじゃねえ!思わず小島風・・・これに限らず、市場関係従事者が新聞に振り回されることは枚挙にいとまがなかろう。まあこの世界、3年も経てば、例の新聞のマーケット欄なぞ誰も真剣に読みませんが。
Commented by bank.of.japan at 2007-10-31 20:53
北の書生もどきさん、どうもです。ニュース量の変化に応じた報道が可能なら、ヘッドラインが踊るリスクも軽減されそうです。ノイズも減るでしょう。働きマンの件、参考にさせてもらいます。

黒い霧の時代錯誤さん、どうもです。鋭い観察に脱帽。マスコミ業界にとって広告は重要です。土曜版の別刷り、私も愛読者の一人でありました(笑)。

飛車さん、どうもです。私はあまりテレビは見ないのですが、ご指摘の風潮はあると思います。スポーツとか娯楽性はあるのですが、必要以上に盛り上げられると、そのスポーツの実力ベースの姿が分からない、という矛盾を感じます。オリンピックなどの事前のメダル予想と結果の乖離に驚いたりしますね。

PKさん、どうもです。海外の見方は良く分かりませんが、数は多いと思います。これから淘汰の波がくるのでしょう。生き残れるか自信ないですが…。
Commented by bank.of.japan at 2007-10-31 21:01
まさん、どうもです。確かにそうですね。まあ、その分、ネットでニュースは分かりますし、結果的に新聞離れを強めるのかもしれません。

マスゴミさん、どうもです。規制に守られた側面が強いほど、競争に脆弱であるとも言えます。規制緩和が進んだときの淘汰の波は強烈かもしれません。

パットメセニーさん、どうもです。減資→資産減少の略ですかあ。さすがにその略はうちでは通らないような気がしますが…。変に見出しが躍ると、事情を良く知らない経営陣が過剰反応したりして、現場が苦労することが多い、と聞きます。私もその余波を蒙ることがあり、何とかして欲しい、と思う口です。どうしたらいいもんか。
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