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「マスコミ」と「格付け会社」の共通項は予定調和かも…
 マスコミについて幾つかの論点が思い浮かび、どれから書こうかなと思っていた矢先に、ある読者から興味深いエントリーを紹介して頂いた。さっそく使わせてもらいます。紹介してもらったのは、三宅秀道さんのブログ、「福耳コラム」の「他人の判断への信頼」である。詳しくはご参照頂きたい。
 私としては、取材活動の一端が垣間見えたところが非常に面白く、それ自体に幾つか論点があると考えているのだが、ここではまず紹介してくれた読者の方が指摘した「格付け会社との相似性」について考察してみたい。
 まず、このエントリーで紹介されたマスコミの行動パターンを一言で指摘するなら「予定調和にはまった」ということであろう。ある情報が紹介され、それが反響を呼び、似た取り上げ方(ネタの調理法)が広がっていくと、ネタはともかく調理法(ここではプロジェクトX型と呼ぼう)が重視され、プロジェクトX風に見えるニュースが盛んに報じられる、という循環になる。
 この循環に入ってしまうと、それに逆らうことは難しい。パターンの定着は、それに乗っかる方が無難だし、逆張りの報道(または取り上げない)はとてもリスキーなことになる。実際にそれが一般の方々の間で人気化しているように思われたら(実際にどうかは別。そう見えるだけで十分)、万人ウケを狙うマスコミとしては全体が予定調和的に流れていかざるを得ない。
 さて、格付け会社である。昔、「格付け機関」と称されていたが、私は「機関」と呼ぶのに違和感があった。「機関」は公共・中立的なイメージがあり、格付け会社は利益を追求する民間企業に過ぎないからだ。また、そもそも「デフォルトの確率」など絶対的なものではなく、相対的なものであり(と私は思っている)、状況によって変わり得るものだろうと思う。
 マスコミが、これは万人ウケしそうだ、という報道スタイルにはまる構図と、ある金融商品が人気化していき、それを格付け会社が追認していく構図は似ている。その金融商品の中味(orニュースネタ)がどうあれ、ウケてしまう(売れてしまう)と、それには逆らい難いのである。孤立無援で逆らったにしても、それで得られるメリットはほんどない。
 三宅さんは「経済マスコミの行動は『評判が評判を呼ぶ』サイクルに巻き込まれざるを得ない」と指摘されていらっしゃる(経済に限らない)が、それはまあそういうものである。マスコミはマスの受け止め方を気にし、そこから逃れられない。格付け会社も似たようなものではなかろうか。投資家に人気化している商品を、そんなものクズだ、と格付けしていいことは何もない。
 最近、英会話教室のNOVAが紙面を賑わせている。私はそんなに大きなニュースなのかな、という印象だ。少なくとも経済(or産業・企業)ニュースというよりも社会ニュース(一般への知名度がある)であり、でも人々はそんなにNOVAに強い関心があるのかな、と感じる(もしかしたら関心が高く、詳細を知りたいのかもしれないが)。どちらかと言えば、マスコミが「これはウケるニュースである」と思って報じ、みんなが報じるから「予定調和」みたいな取り上げ方になっているのではないか、と見ているのだが…。

ps なお、「予定調和」の報道が行われているとき、人々が本当はどう受け止めているのかは別な論点であろう。意外に気にしていない、軽く受け流しているだけ、かもしれない。数百万の読者像は曖昧とし、私にはイメージできない。この点も含め、当エントリーを取っ掛かりにして幾つか論点を書いていきたいと思う。
 でも、情報を操作しようと思えば、ある状況においては簡単ですね。または報道の流れを作る、といったらいいのだろうか。「入れ食い」、さぞかし気分良かったのではないだろうか。
by bank.of.japan | 2007-10-29 22:29 | マスコミ | Comments(23)
Commented by 椿ライン at 2007-10-29 23:39 x
 毎度お疲れ様でございます。
 メディアと格付会社は似ていますが、似て非なるモノはメディアには「報道の自由」があるということですね。それを建前にして、偏向報道の何と多いことか・・・。

 メディアと格付会社の観点で言えば、S&Pを有する米マグロウヒルが米検察当局から召喚状を受けた経緯は興味深いですね。日本でも格付会社をグループに持つ大手新聞がありますが、当局からの行政処分どころか、刑事事件に発展するようなビジネスを一メディアができるとも思えません。この問題は自分の答えも見つかっていないので、皆さまのご意見を拝聴したいですm(_ _)m
Commented by 椿ライン at 2007-10-29 23:46 x
 連投失礼しますぅ。
 NOVAについては、NOVAうさぎの知名度で社会部ネタにはもってこいです。しかし真面目に考えれば、石屋製菓、赤福、比内鶏などの食品不祥事に通じる同族・ワンマン経営の悪さが顕著に出た例かと思います。ワンマンで銀行にも進出したがる当たり、K氏にも通じるものが・・・・・・。
 個人的には、別の英会話学校に通っていた経験上、豪州の先生の英語は聞き取りやすいため、英豪の国際問題に発展したことは残念でなりません~。

 なお、格付機関の名称は最近は使わなくなりましたが、7~8年前のSAPIOで大場元財務官が「機関という訳語を最初に使ったのは私だ」と苦笑いしていたのを見た覚えがあります。大場さん自身、不適切な訳語だと認めていた面白いインタビューでした。
Commented by 飛車 at 2007-10-30 00:52 x
本石町日記さんありがとうございます。メディアの裏側については、なんとなく想像していた事が、「自分もやっていた」という形で紹介されていて、個人的に嬉しかったネタです。本当はあちらににGJすべきなんでしょうが、あそこは登録していないとコメントできず。

格付け会社との類似性というか、人が、他人や将来を評価する事の難しさですよね。以前にも書きましたが、「わからないものはわからない」訳で。そこを認めないと、経済の多様性が損なわれて、リスクが一箇所に集中しちゃうという問題もある訳で、僕は経済のあり方も絡めて、もっと議論になっていて良いネタだと思っています。
Commented by plateaux at 2007-10-30 01:21 x
格付け「機関」に関して言えば、どこの会社でも皆さんサラリーマンなので、自分のリスクをどこかに持っていければそれで良いのだと思います。「S&Pもそう言ってた」とか。

格付け機関が間違ってたところで、皆が間違う訳ですから全然OKです。自分だけ違ったこと言って外れてた時のリスクを考えれば、「皆で渡れば怖くない」というところだと思います。

というわけで、そういうポジショニングの「商売」があり得る、と気付いた格付け「機関」の方々はホントにエラいのではないでしょうか。

Commented by 飛車 at 2007-10-30 01:54 x
>>椿ラインさん
興味持ってるネタなので横から失礼します。

「ワンマンじゃない経営者」は、そもそも経営者の資質が無いとも言えるわけで。ワンマンである事が即「悪」と断定されるのは馴染めないですね。ワンマンな人が、リスクを自覚して内部統制に力を入れるのが正しい解決策であって、現在行われている懲罰はワンマンな人に社会的に抹殺されるリスクを思い出させる一種の見せしめだと思っています。経営者が自発的にワンマンでなくなる事は、ガバナンスの欠如をもたらして余計混沌とさせちゃうんじゃないかと。

#大体、テレビでワンマン批判をしている評論家は個人事業主なわけで、
#ワンマン企業の典型だろうと思ったりして。お前はどんだけ経費で飲み
#食いしているんだと。もっと正直になれよと思ったりしてw
Commented by 飛車 at 2007-10-30 02:01 x
(続き)
大企業は人材豊富で課長さんクラスで新規事業を立ち上げ、取締役会でガンガンに批判されます。これが取締役会の統治のあり方です。でも、中小企業は人材が乏しくオーナー経営者が矢面に立たないと動かない。中小企業というのは、そういうものなんです。ワンマンが駄目だったら存在自体できない。
同族経営にしても、基本的には採用活動で人気が無い中小企業なわけで、同族が一番優秀な大学を出ていたりします。規模が拡大して、そこそこ優秀な人材が採用できるようになった時が「そろそろ経営と資本の分離が必要」と言われるタイミングで、この段階の企業は「同族良くない」という批判が正解となりますが、一般的に同族は駄目という話ではないかと。

石屋製菓、赤福、比内鶏。これらは、中小ではよくある話です。ちゃんと罰則が機能して、悪い奴が排除されて真っ正直に頑張った会社が成長する環境が維持されていれば良いと思います。大企業は簡単に潰せないので完璧性が求められますが、中小企業は簡単に潰せるので系全体でエラーが一定値以下になるように保つみたいな。だからつぶれてOK。むしろ何故今まで見つからなかったのか検査体制(保健所問題)を追求すべきです。
Commented by 三宅秀道 at 2007-10-30 14:14 x
拙ブログを御紹介下さってありがとうございます。
以前やっていたアルバイトの裏話をつい書いてしまいましたが、メディアの御本業の方のお目に触れるとちょっと生意気を申し上げたようで恐縮です。

投資家に人気の商品に否定的評価をしても格付け会社はなにも得をしない、というのは短期的にはそうでしょうが、「長い目で見て」、あそこの会社は「見る目がある」という評価にはつながって結果として自社の「格付け情報商品」の価値が上がるということもありましょうが、それはその時その時の格付け会社の評価を後になって検証する「社会の側の記憶力」の問題も絡んできますね。後になったらまたその時人気の商品のことばかりで頭がいっぱいになるんでしょうか。
Commented by 三宅 秀道 at 2007-10-30 14:14 x
企業についての研究をしていて、先輩研究者が褒める「いま人気の企業のビジネスモデル」について、「それはそんなに安定的優位性ではなく、いっときのブームで注目を浴びているが故に成功しているだけなのでは?」と論評したら、ひどく叱られたことがあります。でも数年経ってブームの後に見直せば、あまりぱっとしていなかったりします。でもその頃はまたその先輩は違う会社を持ち上げていらっしゃいます。そういう現象を逆手に取るアルバイトをしていた身としては複雑です。

ものづくり、商品企画についての講義録の公開もしておりますので、よろしければそちらもお暇な時にご覧頂ければ光栄です。
http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20071029/1193644946
Commented by PK at 2007-10-30 15:39 x
新聞を罰することができなくて、不快。
死ぬまでに見てみたいことは、朝日新聞の倒産。
日本に巣食ったマルクスレーニン主義の主な患部のひとつであるから。
Commented by bank.of.japan at 2007-10-30 18:33
椿ラインさん、どうもです。金融・経済の有り様が複雑になってくると、分かりやすく伝えようとする善意の報道が逆に事実から乖離するケースもあり、悩ましい問題です。ところで、格付け「機関」が、大場氏の訳であったのは知らなかったです。

飛車さん、どうもです。一応非公開のコメントでしたので、ある読者という形にしてしまいました。このエントリー、個人的にも参考になりました。舞台裏が垣間見えることはなかなかないですので。ただ、格付け会社としても、格付けが「分からない」とは言えないので、商売としては難しいところです。NPO的な形態がいいんですかね。
Commented by bank.of.japan at 2007-10-30 18:44
plateauxさん、どうもです。確かに、ご指摘のような意義が格付け会社にあるかもしれません。投融資を正当化する、ないしは安心したいときには、多くの投資家が利用している「格付け」は便利な存在であるのが確かです。ビジネスモデルとしては、トレンドにうまく乗ってコンセンサスの中心から外れない、ということでしょうか。この場合、転換点での対処が難しいですね。
Commented by bank.of.japan at 2007-10-30 18:52
三宅さん、どうもです。わざわざコメント頂き、恐縮です。非常に興味深いエントリーで、マスコミを論じるときに参考になるものでした。ありがとうございます。格付け会社が、流れを気にせずに正論的な格付けを行う際、ご指摘のように検証は重要な作業です。マーケットの場合はまだトラッキングレコードのようなものは残りますので、いずれ評価が高まる可能性はあります。ただ、当て続けるのは容易ではないので、トレンドフォロワーでいるのが無難かもしれません。企業研究の世界も難しいですね。引き続きブログの方は参考にさせてもらいます。よろしくお願いいたします。

PKさん、どうもです。マスコミへの一番のペナルティは不買運動が起きることでしょう。そこまでいかずとも、購読数は減少傾向になっていると思いますが。ジワジワと苦しめられている感じです。
Commented by 椿ライン at 2007-10-30 23:18 x
 飛車さん、コメントありがとうございます。虚業に従事する私は経営のことはさっぱり分からないのですが、中小企業こそワンマンが大事というのは同感です。NOVAの場合は、ワンマンから普通の会社に変わることができずに失敗したのでしょうか・・・。

 bank.of.japanさんのために、連投で大場発言を抜粋してアップします。これは大場さんの名誉のためでもありますので、小学館さん許して下さい(^^
 なおNPOについては、格付会社ではありませんが、SRI評価会社として英国にEIRIS(Ethical Investment Research Service)という非営利団体があります。1983年に設立され、20年以上ビジネスを続けていますから、成功例と言えるのではないでしょうか。

 ちょうど本日、三菱UFJ信託銀行さんが主催したESGセミナーにEIRIS幹部が来ていたようです。それでは、日米円ドル委員会の話も出てくる大場発言をお楽しみ下さい。
Commented by 椿ライン at 2007-10-30 23:19 x
◎SAPIO 1998年10月24日号
大場智満「米格付け会社の公平と正義を逆格付けする」
ジャーナリスト 前屋毅

(前書き)
 “格付け機関”の存在が急速に問われている。きっかけは昨年11月に起きた山一証券の「自主廃業」の引き金がアメリカの“格付け機関”の一つである「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」によって引かれたからだ。
 彼が理事長を務める国際金融情報センターは、その“格付け機関”を逆に日本側から評価することに乗り出した。これが “逆格付け”とマスコミにネーミングされて注目されている。

(本文)
大場 まず言っておきたいのは“格付け機関”ではなく、「格付け会社」と呼ばなきゃいけないということです。これは私が新聞社の方々にお願いして、だいたい「会社」に統一されてきています。
 「機関」というから、権威のある公的機関か準公的機関のような認識が日本の企業にあったんですよ。会社と呼べば、利益を追求する株式会社だと正しく理解される。
Commented by 椿ライン at 2007-10-30 23:20 x
――なぜ会社ではなく、機関と呼ぶようになったんでしょうね

大場 最初にそう訳したのは、私かもしれないんだ(笑)。
 格付けの問題が最初に出てきたのは、1984年の日米円ドル委員会です。あのとき私は財務官として日本の議長だったんですが、そこでアメリカ側から日本独特の適債基準をやめろという強い要求があったんですよ。(中略)
 適債基準に代わる基準を示すところとして、アメリカ側が「レーティング・エージェンシー」を出した。それを私が「格付け機関」と訳して、そのままできたらしい。
 さらにアメリカ側の議長だったスプリンケル財務次官は、「すでにアメリカに格付け会社があるから、そこを日本も使えばいい」といったんです。それに私は、「冗談じゃない。反対だ。日本でもつくる」といった。
(後略)
Commented by 飛車 at 2007-10-30 23:29 x
>>本石町日記さん
この場をお借りします。申し訳ありません。

>>三宅秀道さん
RSS配信させて毎度見させていただいています。講義録とても参考になります。内心薄々思っていた事をズバっと指摘される点に、いつも勇気を頂いています。

先日、某共同組合の顧問をしていただいている老先生から、30年後の予測みたいな本を課題図書で与えられまして、本音は「ここの記述、裏づけの技術の解釈がおかしい」と思いつつ、婉曲に「将来はわからないし、何が売れるかもわからない」と書いたところ、思いっきり怒られてしまいました(笑)。商品開発にトライし続けられる資金・利益的余裕と、長く続ける事が、唯一確実な方法ではないかと思うんですが。
とはいえ、当方は中小の問屋業ですので、商品開発という風土の定着に四苦八苦している状況です。
Commented by 飛車 at 2007-10-30 23:48 x
>椿ラインさん
NOVAはJASDAQ上場してますし、社長を取締役会で解任しています。切羽詰まるまで小田原評定だったかも知れません。

社長の決断には後が無いんです。周りの人は「指示されたことだから」とした方が楽です。でも、それだと「脳みそ」が社長の分1個しか使えない。内部統制上誰も批判を加える人がいなくて危うい。他の取締役や取締役候補の人材の「脳みそ」を使うようにして、自分は批判者側に回るようにしなきゃならない。けど、逃げてばかりいると舐められちゃう。
オーナー企業だったら、「俺の会社だ」と開き直ってしまう事もできます。上場すると、その社内統治に関するレジーム転換が求められます。上場企業の取締役がほぼ全とっかえになるのは、そういうレジーム転換についてこれないからではないかと想像してます。

社員数で理想とする統治体制が異なります。人数が少ない時は、個人的な信頼関係や表情を見ながら統治できますが、大きくなると「脳みそ」はたくさん必要だし、成果で計るしかないみたいな。というわけで、昨今色々と物議をかもした、急成長型企業の内部統制のグチャグチャ具合に反面教師として強い興味があったりします。
Commented by 椿ライン at 2007-10-31 00:35 x
 飛車さん、たびたびのレスありがとうございます。
 社長の脳みそ1個しか使えない会社ですと、松下幸之助さんクラスなら良いでしょうが、業績やブランド力は社長1人の手腕次第となりますので、会社としての経営力は弱くなりますね。また、社長が筆頭株主の場合、取締役も人事権を握られていますから、役会がイエスマンだけになる可能性も・・・。
 社外取締役を入れても、CEOのお友達で選んだら意味がないことと同義です(^^

 私も最近の実業界の一部の動きを反面教師として関心を持っています。今度、本石町日記さんも交え、3人で飲みながら経営論・メディア論を語り合いましょうか?(笑)
Commented by 飛車 at 2007-10-31 02:04 x
共通の話題をもった方と飲むのは大好きですw
私の連絡先は、本石町日記さんが知っているかな。

最近は異業種からM&Aでの参入みたいなケースがありますが、そういう企業のトップの見込みと実際の乖離から生じるグチャグチャ具合も興味深く見させてもらっています。見かけとは裏腹に態をなしていないみたいな。
Commented by 三宅秀道 at 2007-10-31 20:22 x
飛車さん、読んで頂けてとても光栄です。
経営学が曲がり角にあると思いますのは、戦後の輸入経営学時代のキャッチアップ型途上国的フレームの中のフォロワー的メンタリティが強固な前提としてある年代の先生たちにまだあって、「不確実性が本質である将来」に対し「対象が不確実なら不確実なりに対応する」フロントランナー的エートスがてんで理解されない、その過渡期にあるからであろうと思います。こういうことを理屈で申し上げて頭では通じても、どうしてもそちらに考えがいかない限界というのがある年代の先生方にはあるかもしれませんね。「だからその不確実な将来を何とかいまから見通して予測して対処するんだ」という風に受け止めてどんどん自らの戦略を硬直化させてしまう危険性があろうかと思います。そういう「途上国的エートスの経営学」へのアンチテーゼのつもりもあって講義録をとりあえず仕上げましたが、書いてみると、また整理をしなおさなければならないあらが見えてまいりました。今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by 飛車 at 2007-10-31 20:44 x
>>三宅先生
レス頂き恐縮です。その老先生は中小企業論と協同組合型組織と柔道で有名な先生でして、問屋業であっても研究開発費を持ちなさいなど、具体的になすべき事を教えていただいています。

戦略の硬直化はまずいですが、ただ商品開発の場にあたっては、あまり優柔不断すぎるのも、トップの趣味で開発ごっこしていますみたいに取られてしまわないかという不安もあります。一つ目は、ごり押ししてでも一点突破しておくべきだったかなぁと反省中だったりします。
Commented by 三宅 秀道 at 2007-11-01 14:45 x
>飛車さん
いったいどなたでしょう?多分僕が存じ上げない方でしょうが、思い描いていらっしゃることは何となく想像がつかないもないですが、僕でしたら問屋さんでも持っておくべきなのは開発費よりむしろ「研究開発センス」でしょうし、それは経営者の方の心配りひとつ(消費社会を楽しみながらあちこち観察してその背景にあるものを推測・仮説構築する)ではないか、そのために自腹を切ってでも自分にいろいろなものを見せる、というほうが割がいいんじゃないでしょうか。製造業ならはっきり技術や設備に投資するというのがわかりますが、流通業では、「調査費」というような。
僕は、トップの趣味で「開発」はともかくいくらでも「調査」をされて、いいじゃないかなんて思います。
Commented by 飛車 at 2007-11-01 18:05 x
ありがとうございます。

そうです!それです!研究開発といってもいまいちしっくり来ていなくて、実際にやる事と言えば、最終的にはやはり市場調査なので、迷っていた面がありました。確かに調査費ですね。早速活用させていただきます。

ブログも毎度楽しみにしておりますので、今後ともよろしくお願いします。
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