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泳ごう?とする郵貯は私には感慨深い=カナヅチからの脱却
 新たな積み期間が始まる16日から準備預金残高(大人用プール)に算入される郵貯が、インタバンクで泳ごう?とする動きが資金関係者から聞かれた。極めて短い「けのび」のような行動としても、いつか泳げるようになるための小さな一歩であり、ついに踏み出し始めたのだと解釈される。
 恥ずかしながら、私は大学に入るまでカナヅチに近かった。超僻地の公教育は資金が不足していたのか、小学・中学にはプールがなく、まともに泳ぐ機会はなかった(山間部で海が遠い)。さすがに高校にはあったが、水泳の授業は夏場のほんの短い間で、泳ぎを覚えるには至らず。当時、一番得意な泳ぎは「イヌカキ」で、クロールは息継ぎできない(途中で溺れる)、平泳ぎは足の動きが変で全然進まない、といった具合いだ。背泳ぎ・バタフライは問題外。
 なぜ泳げるようになったのか。大学のプールに足しげく通ったからだ。これは泳ぎを覚えるためではなく、銭湯よりプールの方が安かったからに過ぎない。つまりプールのシャワーが目当てだった。でも、一応はプールには浸かったのですよ。すると、隣で水泳部が練習しており、飛ぶような感じで泳いでいた。実は水泳部を生で見たのは初めて(高校にはなかった)で、率直に言って感動した。まさに水面上を直進していく感じであった。
 それから見よう見まねで、泳ぎ始めた。もとより、手取り足取り教えくれる先生はいないので、我流である。恐ろしく効率が悪いやり方だが、根気よく続けるうちに運動神経がバラバラだった手、足、胴体、頭などの動きを制御するようになったのか、何とか格好がつくぐらいにはなった。
 前置きが長くなったが、今の郵貯も同じであろうと思う。フロント部門(手)には経験者を採用し、対マーケット体制は整えても、その動きに胴体(バックオフィスやシステム系統)がついていけないのではないか。どこの会社もそうだろうが、バックオフィスやシステムが「出来ない」と言ったら、フロントは立ち止まるしかない(うちも似ている)。
 胴体は旧体制の業務にあまりにも慣れた結果、手(フロント)だけを動かしても、実務が進まない(泳ぎが前進しない)状況のように見える。西川氏が頭脳としていくら体を動かそうと指令を出しても、運動神経系統がいうことをきかない感じだろう。西川氏、かなりいらつくだろうが、体が新たな動きを覚えるにはかなりの時間がかかるもの。最初は「けのび」しかできなくても、その段階を経ないと次にいけないので、ここは我慢のしどころである。
 じゃあ、何泳ぎがいいかだが、これは別途述べたいと思う。
by bank.of.japan | 2007-10-04 23:00 | マーケット | Comments(6)
Commented by すなふきん at 2007-10-05 07:46 x
>超僻地の公教育は資金が不足していたのか、小学・中学にはプールがなく

都市部では中学までには泳げるようになるのが当たり前で、高校に入ってもカナヅチというのは何か事情がある人しかいませんでした。ということは山間部の僻地出身の人にはカナヅチが多いということでしょうか?本題というよりそちらの方が気になりました。教育その他いろんな分野で言えそうですが、「インフラ整備」の差が後々現れるという典型例のような気がして・・・。
Commented by bank.of.japan at 2007-10-05 19:47
すなふきんさん、どうもです。泳げる泳げないは、個人の運動能力に左右される面が大きいので、私の事例(さほど運動神経はよくない・笑)が他の僻地出身者に当てはまるかは何とも言えません。ただ、プールがなかった→水泳を教わる機会がなかった、のは事実でして、「泳ぎがあまりうまくない」比率は都市部に比べて高い可能性はあります。そもそも、プールがなかったので、(小中時代は)友人らが泳げるのか泳げないのか、分からなかったですね(笑)。
Commented by BUNTEN at 2007-10-05 23:35 x
>高校に入ってもカナヅチというのは何か事情がある人

私はいまだに泳げませんが、うんち(運動音痴)という事情は事情のうちに入れてもらえるでしょうか?orz
(ちなみに小中ともプールがあったように記憶しています。)
Commented by すなふきん at 2007-10-06 08:36 x
失礼、他人事のように書いてしまいましたが、じつは私も「事情」のある人の一人でしたw。BUNTENさん、おそらく運動オンチもかなりのウェイトを占めてると思います。ただ同程度の能力を持つ人が異なる条件下で育った場合、明らかに差が出るとは言えると思います。当たり前といえば当たり前でしょうけど。
Commented by 飛車 at 2007-10-06 13:23 x
運動ものは、上手にできる人を日常的に見ていて、それが当たり前の環境になっているだけで習得度合いがかなり変わってくると思います。
本人が思う以上に、周囲の環境に影響されるという事ですね。

変な組織にはいって変な理屈ばかり聞いていると、いつの間にかそれが常識になってくるみたいな。で、その常識が変わると、「俺も実は昔からそう思っていた」みたいなのが、人間というものだと思いますw
Commented by bank.of.japan at 2007-10-07 22:07
環境によって左右される面は確かに大きいと思います。知らず知らずイメージトレーニングができる、ということでしょうか。組織の件は、マスコミ業界にも当てはまるところがあるような気が…(自重)。
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