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Toshihiko Goldilocks, 大熊が帰ってきやがった?=米雇用統計が悪化
 今から一年と少し前、「Toshihiko Goldilocks, Bear come back?」というエントリーをアップした。詳しくはそちらをご覧頂くとして、そのときは「Bear」は帰ってこなくて、一時的なベア(Bear)マーケット、つまり熊の幻影であった。昨夜、米雇用統計が悪化した。これが超大型の熊(super big bear=本格的な景気後退)がやって来る予兆ではなければいいのだが…。
 Goldilocksの童話は、少女が熊さんの家で食事を食い散らかし、熊さんが帰ってきてさあ大変、というストーリー(色々なバージョンがあるらしい)である。好き勝手に量を増やし、勝手に量から出ていった「福井日銀」は、童話に似て政策ロジックを食い散らかしていった感が強い。あれ(量の解除)から一年半、そろそろ熊が帰ってきてもおかしくない時期なのだが、この米雇用統計の悪化は熊の足音っぽい感じがする。
 問題は、熊の種類である。景気情勢に応じて考えてみた。①テディベア(景気回復の持続=雇用統計悪化は一時的な振れ)②アライグマ(景気はソフトパッチ)③ツキノワグマ(軽度の景気後退)④ヒグマ(本格的な景気後退)-といったところであろうか。個人的には②ないし③あたりをにらんでいるのだが。日銀は①と②の間ぐらいを見ておるんであろうなあ。
 Goldilocksちゃんがテディベアで楽しく遊ぶ、というストーリー展開は「食い散らかした後は楽しく遊んで…」となってしまい、童話としての含蓄がない。若き日銀マン&ウーマンへの生きた教訓にもならんだろう。もちろん、楽しい日々が続くのは、国民生活上は好ましいことであり、私はそうなって欲しいと願っているが、人生は甘いものではない。そう思ったいた方がショックへの耐性は強まると思うだが、悲観的過ぎますかね。
by bank.of.japan | 2007-09-08 17:23 | 経済 | Comments(13)
Commented by 通行人 at 2007-09-08 18:32 x
こんなの出てますね。

日銀、全部門で最低=市場との対話能力-英銀調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070908-00000074-jij-int
9月8日15時0分配信 時事通信 ・・・ あっw
Commented by Eco at 2007-09-08 19:03 x
日銀様も含めたエコノミストと言われる人達は、とかく急な景気・経済情勢の変動は起こらない」と考える傾向があるように思います。今回の雇用マイナスについての皆様のレポートなどはまだ見ていませんが、「非農はマイナスだったが、民間に限ればまだプラス、だから今のところ深刻な景気後退の懸念は小さい」とかいう主張が多くなるのでは?と勝手に思っています。

「今のところ」の先を読むのが予想だろうが!なんてのは、無責任な傍観者の文句ですかね・・・。などとツマラナイことを言っている私もエコノミストのハシクレでなので、救いようがないといえばありませんね。

しょうもない愚痴で失礼致しました・・・。

Commented by コミュニケーションは鬼門 at 2007-09-08 19:44 x
日銀に限らず、コミュニケーションは日本人が一番苦手な分野なので勘弁してあげて下さい。
Commented by walrus at 2007-09-08 20:02 x
最近における「市場との対話能力最低」は、明らかにトリシェでしょう。利上げ宣告→無制限資金供給宣言による市場の疑心暗鬼増幅→利上げ宣告は生きている宣言→理事会前日の利上げ見送り予告→理事会終了後の次回決定会合での日銀現状維持予告。このボラティリティーは他中銀にはなかなか真似できないと思いますが。
Commented by biaslook at 2007-09-08 21:33 x
市場との対話能力調査で大きく影響するのは、金利決定プロセスの民主度と透明性ですよね。
日銀・ECBの市場対話能力が低いのは、民主度が低く総裁の影響が大きいため、政策決定プロセスと対話能力のイメージが総裁の資質に大きく依存するためではないでしょうか?
Commented by PK at 2007-09-09 09:35 x
日本の状況は歴史的なスコラ学文化の欠如が原因としてあるので、当面どうしようもありませんが、今の文部省はまともな認識なので15年ぐらい経つと希望が持てるようになるかもしれません。
Commented by bank.of.japan at 2007-09-09 11:36
通行人さん、どうもです。そのアンケートがあちらこちらに配布されているのは知っておりました。やっとまとまったのですね。記事が出ていたのは気が付きませんでした(笑)。

Ecoさん、どうもです。人は神ではないので、未来を知ることはできないです。「今のところ」と条件をつけざるを得ないでしょう。個人的には、当たった外れた論議よりも、予想する際の理屈付けが納得できるものかどうか、が重要だと思っております。

コミュニケーションは鬼門さん、どうもです。まあ、確かにそういう面はありますね。
Commented by bank.of.japan at 2007-09-09 11:44
walrusさん、どうもです。利上げを予告して、外してしまうのは、確かにまずい事態です。この点、日銀はスケジュールを示さないことが奏功しましたが…。足元ルッキングだと割り切ればよいのにと思います。

biaslookさん、どうもです。ご指摘の点、福井総裁は最初こそ指導力を発揮してきましたが、昨年央以降は陰りが目立ちます。それゆえスタンスがはっきりしないという側面があるように感じます。

PKさん、どうもです。なかなかコメントしにくいご指摘です。
Commented by von_yosukeyan at 2007-09-09 14:23 x
どうでもいいことですが、アライグマはネコ目の、独立したアライグマ科に属していて、クマ科クマ亜科には属していません。遺伝子学的な解析によると、アライグマは、どちらかというとイタチやレッサーパンダ(レッサーパンダも、クマ科パンダ亜科ではなく、独立したレッサーパンダ科を形成)に近く、むしろクマはアシカ亜目(アザラシ、セイウチ、アシカ、オットセイ)に近いようです
Commented by 名無しSUN at 2007-09-09 21:41 x
あたしも、どうでもいいことですが。
個体では、ヒグマは黒熊(日本の種類はツキノワグマ)よりガタイがでかく強いのですが、なんと黒熊の集団に追われて、木の実の少ない北方に追いやられたそうです。日本のヒグマ、アメリカのヒグマ(グリズリー)然り。
なので④より③の可能性大?
Commented by bank.of.japan at 2007-09-10 18:54
von_yosukeyanさん、どうもです。「クマ」とは言っても、全然違う動物であったのですね。参考になりました。

名無しSUNさん、どうもです。なるほど。勢力圏の違いは、そういう事情があったのですね。ベアーズ=クマ集団が、もっとも手強いわけですか。
Commented by Teddy at 2007-09-11 16:30 x
bank of japanさま、前回あまりご支持はいただけなかったです(その後きちんと全コメント見ていないのですみません)が、世界の過剰なドルからの逃避先としての<原油>、まだご賛同いただけないですか?
Commented by bank.of.japan at 2007-09-11 19:02
Teddyさん、どうもです。ご指摘のシナリオはなくはないと思います。ただ、ドルは過剰である→価値が下がる→代替投資先として原油を選ぶ、という場合、原油は上がっていく(需要が強い)という見通しを持つ必要があります。一方、原油が上がるとしても、それ自体は原油消費国には課税強化となり、上がり過ぎると原油の消費が落ちる(価格が下がる)面もあります。この点、世界人口は増えているので、当面需要は強いとは思いますが、上昇には限界もありそうです。むしろ、長期的には食糧関係が投資先として有望ではないかと思いますが。
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