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日米欧の金融政策の予想=ほとんど山勘ですが
とりあえず会合の近い順から。
ECB→緊急オペの前は利上げを示唆していが、4日の理事会は現状維持。その後は、米国の対応次第かもしれない。
日銀→当面何もしない。個人的には「追加利上げ」はもはやテーマではなくなったのではないかと思う。利下げに追い込まれなければ御の字という感じかもしれない。
FRB→金融市場はFFの引き下げを織り込んでいるが、次のFOMCでやるかどうかは微妙かもしれない。また、FFを下げても一時的な対応か、景気悪化を見越した上での対応かはその時のステートメントで判断するしかない。景気悪化への対応なら、かなり断続的に下げる可能性がある。

 クレジットマーケット動揺の実体経済への影響は計り難い。結果的にそれほど深刻なダメージを与えないとしても、経済成長はある程度鈍化し、ソフトパッチのような状況になるリスクはある。私が良く分からないのは、先進国がスローダウンしても、中国やインド、アラブなどの経済がおう盛で、世界的にみるとそこそこ景気がもつというシナリオの蓋然性である。個人的には、欧米の減速はグローバルに連鎖すると思うのだが、どうなんでしょう。中国やインドなどが自律的に成長を続け、アラブのオイルマネーが萎縮する流動性を補完する役目を果たせば、世界的な信用収縮の影響を薄めると期待されるのだが…。まあ、甘い期待をすると、得てして裏切られるので、ある程度ダウンサイドリスクが実現する方向をみていた方がいいのかもしれない。
 なお、仮に深刻な景気後退になったとすると、次に回復するのは数年先。ということは、私は実感ある好況を知らずに現役を去っている可能性がかなり高いですね。この職に就いたころがピークで、後は概ね転がり落ちる景気を取材する人生でありました。トホホですね。
by bank.of.japan | 2007-09-04 22:44 | マーケット | Comments(9)
Commented by Texas Longhorns at 2007-09-05 00:52 x
> この職に就いたころがピークで、後は概ね転がり落ちる景気を取材する人生でありました。トホホですね。

Don't worry. A generation after you is even worse. They don't even have a clue what it means to be an economic boom.
Commented by EURO SELLER at 2007-09-05 04:08 x
三者のうちでやはりFRBが一番対応が難しいですね。彼らは流動性も意識しないといけないですが,極端なドル安をもっと恐れていると思います。
Commented by walrus at 2007-09-05 05:16 x
FED対応については、まず保険としての利下げをして、その後の状況をみて保険の必要がなくなれば機動的に利上げに転じる、との柔軟姿勢が考えられますが、その場合、政策金利の方向性がころころ変わることによるその後の期待形成への影響(信認低下)を踏まえると、いったん逆方向に舵を切ったのならば少なくとも数回続けて利下げしたほうがいいとの議論もあり得るでしょう。もちろん今後の状況次第ですが、個人的には小幅利下げ数回パターンではないかとみています。日銀としては、その間、景気見通しの明確な下方修正を回避しつつ、不透明感の増大から「余裕ある対応」の「余裕」を十二分に活用するのではないでしょうか。もちろん、これはやや時間をかけた米軟着陸シナリオですが。
Commented by PK at 2007-09-05 08:14 x
経済成長には、特に人口増大をはじめとして人の移動が重要だとわかっているのに、それを頑なに拒み認めようとしない。生産性が人と移動と独立に上昇するという仮定を信仰にしてしまっている。土地も企業も市場化を拒み、流動性が少ない。リーダーに、あんな人形を出す既得権丸出しの自民党がのさばる。これで不況にならないのが不思議。
Commented by bank.of.japan at 2007-09-05 21:00
Texas Longhornsさん、ご無沙汰です。コメント入れることができたようで、ホッとしております。ご指摘のようにバブル崩壊以降の金融マンははほとんど好況知らずですね。もっとも、私が退役した後、バラ色の時代がくるかもしれません。

EURO SELLERさん、どうもです。私もそう思います。流動性対応での利下げを行うにしても、金融市場はさらなる利下げを期待するので、この心理戦に勝つのは容易ではないと思います。ドル安を招くと、ちょっと危険な事態になるかもしれませんね。
Commented by bank.of.japan at 2007-09-05 21:09
walrusさん、どうもです。保険としての利下げ、はあるかもしれません。問題はそこから先の舵取りでしょうか。市場期待をいかにうまくさばくかが鍵かもしれません。日銀はいつまでも「余裕モード」を続けられますので、大丈夫ですよ(笑)。第一の柱は超スローな下方修正が続くでしょう。

PKさん、どうもです。人口増大が重要なポイントであろうと思います。ただ、かなり長いテーマであり、地道な取り組みが必要でありましょう。それよりも、目先の問題として欧米経済の行方が心配です。
Commented by 神曲 at 2007-09-10 11:18 x
ピークを経験できただけでも羨ましいですよ。
Commented by 飛車 at 2007-09-10 14:13 x
人口減少していても経済成長している国は幾らでもあります。影響はあるでしょうけど決定的な要因とは言いがたいと思います。為念。

バーナンキ議長は、「利下げは負け」なんて考えていないでしょう。今後景気減速が明らかになったら躊躇せずにまた0.5%刻みに6ヶ月連続利下げとかやるのでは?むしろ、金融不安とインフレ率のネジレ現象が解消するのは悪い事ではないと思います。成長率低下を望む中央銀行総裁はいないでしょうけど、金融政策の方向性がはっきりと誰にでもわかる状態になるわけで。

>「余裕モード」を続ける
これは時間稼ぎができるだけの表現上の余裕があるという、日銀文学上のお話ですよね?やっぱり「利下げはできるだけ避けたいもの」なのでしょうか?
むしろ日銀的には未来予測のボラティリティーが上昇して、説明が相互に矛盾しやすくわかりにくくなり、過剰反応を招きやすくなってしまって大変なのではないかと思います。
Commented by bank.of.japan at 2007-09-10 19:03
神曲さん、どうもです。確かに。ほとんど素通りに近い格好でしたが、バブルのピークを目にしただけでも貴重な経験だったかもしれません。

飛車さん、どうもです。余裕モードを続けても、判断自体は下方修正になっていくのでしょう。利下げは避けたい、と思っているはずです。圧力に抗し切れず利下げ、というパターンだと予想されます。
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