人気ブログランキング |
8対1で現状維持でした=会見はやや弱めな感じ
 決定会合は8対1で現状維持でした。昼過ぎに終わり、メシを買いにコンビニへ。オフィスに帰る途中、たまたま某委員と遭遇。付き人もおり、ブラックアウト中(会見終了まで)だったため、挨拶程度ですれ違ったが、一票入れた勇気に拍手の合図(分かってもらえましたか・笑)。
 現状、利上げオプションの価値はかなり厳しい状態だが、このまま維持して利上げできたら相当に価値は上がる。アップサイドは非常に大きい。このオプションの保持、かなりしんどいと思われるが、信念として頑張って欲しいと思います。私は勇気がないので、このオプションは買えないです。ショートガンマに見えて仕方ないです。
 で、福井総裁の会見である。(例の切り取り系の)ヘッドラインでやや債券は売られたようだが、全体としては「やや弱め」というのが私の受けた印象でありました。足元までの経済指標で判断すると景気はシナリオ通りながらも、先行きはよく見ないといけない→利上げできるかどうか分からない、であろうか。政策の方向感に変化を与えず、時期についても材料を与えず、市場動向はよく見る、ということに注意を払っていた、と受け止めた。
 「FOMCは『(市場の混乱が)景気を抑制する可能性がある』としており、(我われも)そこをみないといけない」というところが印象に残った。気分はダウンサイドリスクを意識している、ということであろう。
 ところで、横文字多かったですね。「マーク・トゥ・マーケット」がいきなり出てきたので、おぉぉとなりました。クレジットマーケットの動揺、足元は株が反発するなど一相場終わった感じですが、まだまだ予断許さないであろう。中間期末に向けてなお不安定な地合いが続くのではなかろうか。ECB、FRBがどういう政策判断するか、取り合えず注目ですね。
by bank.of.japan | 2007-08-23 22:26 | 日銀 | Comments(11)
Commented by 福井俊彦という男 at 2007-08-23 23:22 x
非常に真面目なものの交渉事があまり上手くない日銀マンにあって、福井総裁というお方の政治的駆け引きの上手さは突出していますが、量的緩和以降の流れを見ていて、彼の実現しようとしている政策が正しいとは思わないものの、政策を実現するにあたり彼が打っている手に関しては、あっぱれとしか言いようがないです。政治的駆け引きの上手さ、危機管理の仕方、やはり彼は只者ではないですね。玄人好みの非常に優れた能吏だという思いを改めて強くしました。
Commented by 来輝 at 2007-08-24 00:53 x
利上げのオプションはあり得ないでしょう。
それよりも、もう少し現実的な利下げのオプションを表明する人はいらっしゃらなかったんですね(これもあり得ない選択肢かな?)。
Commented by bank.of.japan at 2007-08-24 01:08 x
福井俊彦という男さん、どうもです。実際のところ、オーラもありますし、政財界で人望が厚いこともなるほどな、と思います。山本幸三議員をして、「口のうまい速水さんだ」というのもうなずけます。今回の危機を乗り越えてもう一回利上げできたら、あっぱれでありましょう。

来輝さん、どうもです。個人的にはあり得るとは思いますが…。政策委ではなかなかそうはいかないのでしょう。
Commented by 市場参加者 at 2007-08-24 07:56 x
今回の市場の動きのなかでクレジットリスクとかファンドの問題がクローズアップされるとともに中央銀行の資金供給が紙面を賑わしました。一方、リスクのなかでも流動性リスクのことはあまり話題になりませんでしたが、これだけ相場が動くとオプションなどのデリバティブのポジションクローズはうまくいったかとても疑問です。21世紀型の市場リスクとはバランスシートにのらない目に見えないデリバティブのポジションが巨大になりすぎてストック化していることにも問題があるように思います。そのへんのヒアリングを金融庁、日銀は徹底してほしいと考えてします。
Commented by Teddy at 2007-08-24 09:05 x
利上げオプションは2006年ビンテージのサブプライムCDOのエクイティみたいなもの。ところで、PIMCOのGrossは、財政資金を注入しろ、と。Resolution Mortgage Comapanyだそうです。S&L危機並みと見ているのですね。http://www.pimco.com/LeftNav/Featured+Market+Commentary/IO/2007/IO+September+2007.htm
Commented by 通りがかり at 2007-08-24 11:59 x
今回の危機はやはり短期市場の機能不全にあると思います。いわゆるABCP(CP市場の半分近くを占める)が如何に市場の生命線だったか、そしてその中の信用補完条項が如何に価値が高いものだったか、この辺を再認識している今日この頃です。人間お金がつまると如何なる手段でも講じてしまうので、先週の混乱は仕方なかったかな、と思ってます。では如何にすれば市場は落ち着けるか、ABCPの担保となる資産は、この局面においてもどれもこれもがジャンクというわけでは無いでしょう。忌嫌われている不動産担保証券でもサブプライムと非伝統的な部類を除けば、多くのものが価値を過小評価されています。これ点は誰かが音頭をとって市場の評価の正常化を行わないと、ABCP市場の機能は回復せず、金が回らないという市場の本質的な不安は解消しないでしょう。
Commented by 通りがかり2 at 2007-08-24 11:59 x
では誰が?難しい問題ですが、ファニーメイでもフレディーマックでもプラムローンのみでいいから購入を始めてもらい、過度の「恐れ」を取り除いて欲しいものです。またその他にもファンドや金融法人の損失や破綻、不動産市場の低迷等、マクロに影響を及ぼしそうな負の要因もありますが、問題の根幹は調達市場の機能不全です。ここ解消しない限り、多少金利を下げても直接的な効果は限定されたものとなるのではないでしょうか?
Commented by 鰯多 at 2007-08-24 15:47 x
福井俊彦さんという男さん、私も常にオーラを感じてます。
昨日の総裁会見をビデオで見ましたが、同じような質問が何度も何度も繰り返されても、根気よく丁寧に説明しておられました。ウィットに富んだ表現は、私がお手本とする所です。
後任が誰になっても、比較されて大変ではないでしょうか。
Commented by bank.of.japan at 2007-08-24 20:18
市場参加者さん、どうもです。ご指摘の件、ポイントの一つであろうと思います。金融庁はかなり細かいので、見ていくだろうとは思います。

Teddyさん、どうもです。救済するにしても、貸し手側の責任追及は必至でしょうね。税金投入する以上、世論が納得する形が必要です。S&Lでは多くが刑務所に入りました。どうなるのか、見物です。

通りがかりさん、どうもです。私自身は、サブプライムが結果としてインタバンクに波及した格好で、インタバンク自体に問題があったとは思いにくいです。いずれにせよ、中央銀行の庭先ですので、金は回るであろうとは思います。問題は、リスクテークの過剰さが、形を替えて表面化した格好で、これをどう防ぐかはかなり難しいかもしれません。

鰯多さん、どうもです。総裁は確かにレトリックがうまいです。感心するほど。結果的に雑音になりやすいところがネックですが(笑)。
Commented at 2007-08-24 20:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bank.of.japan at 2007-08-25 01:44
↑さん、御無沙汰です。さっそく、週末にでも紹介したいと思います。ありがとうございました。
<< ベンを擁護してみたい=まだケチ... クレイマー、クレイマー、罵倒し... >>


無料アクセス解析