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OISは実質ゼロ%に=利上げは「期待の正規分布」では異常値
 飲み会があったのでエントリーは予定しておりませんでしたが、SAKAKIさんより円急騰のコメントを頂き、本業で書いたネタ(本日=16日配信)を流用してエントリー化することにしました。やや朦朧としておりますので、乱筆乱文お許しください。
 16日の株価は最安値を再び更新、一時は自由落下状態となりました。円相場も壊れた感じで、NYでは崩壊中のようであります。そうした中、OISはついに10%を割り込み、知り合いによると8%程度だとか。この水準は一応は一ケタの数字が付いているが、デリバティブ関係者によると、「実質的には誰も利上げポジションを取らない状況」とのことで、つまり利上げ観測は「クラッシュ」、「壊滅」、「無」となったわけだ。
 これをクオンツ的に表現すると、正しいかどうか自信がないが、来週の決定会合に向けた市場期待の正規分布において、利上げは「異常値」となったのだろう。OISが10%割れの状態が続く中で利上げを敢行しようとした場合、日銀は現在の世界的な市場混乱が実体経済に影響がないということを説得力をもって説明する必要があろう。
 もとより、実体経済に影響があるのかないのかを予見できるものはいない。利上げはイチかバチかの大勝負となりますね。日銀が一機関投資家なら「頑張れよー」と言っておしまいだが、フォワードルッキングを標榜している以上、「神の予知能力を持たなかった責任を問われる」存在なので、私は日銀のためを思ってのことだが(これは本当よ)利上げは見送った方がいいとの考えだ。
 外は猛暑だが、金融市場は信用収縮の寒波に震えている。もし利上げしたら? そのときは余りの暑さに判断が狂ったということであろう。決定会合の部屋が暑くならないように少し温度を下げたらいかがであろうか。余計なお世話かもしれないが、ちょっと心配なので。
by bank.of.japan | 2007-08-17 01:06 | マーケット | Comments(15)
Commented at 2007-08-17 01:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Willy at 2007-08-17 13:52 x
利上げはやはり無理でしょうね。
高金利の通貨ならともかく、このタイミングでの円のような低金利通貨の利上げは、信用収縮を一層悪化させてしまうリスクが高いと思います。
Commented by Teddy at 2007-08-17 14:14 x
自分の国の偏った為替政策を棚に挙げてFTに中国の「独立系エコノミスト」が「中央銀行のプット」はならぬ、と。グリーンスパンの反省か、大恐慌の反省か、中央銀行は悩ましいことでしょう。Barron'sにはブレトン・ウッズⅡ崩壊後に待つインフレというある程度人口に膾炙したストーリーがありましたが、この金融市場の過剰が中期的デフレと結びつくか、インフレと結びつくか、第三の道があるのか、悩ましいところです。
http://www.ft.com/cms/s/a4bf5100-49b4-11dc-9ffe-0000779fd2ac.html
Commented by 害債 at 2007-08-17 15:58 x
本日ロイターの記事でオーストラリア中央銀行総裁が日銀は早く金利を上げるべきだと発言したとのヘッドラインが出ていました。全文は見ていないのですが、今回の相場の大変動を引き起こした原因を超低金利を長く続けすぎたことに求める見方も根強いことは注意しておく必要があります。まあ自国でヘッジファンドやら銀行やらぼろぼろになっているので腹いせというか責任転嫁という面が強いとは思いますが。
Commented at 2007-08-17 17:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dell at 2007-08-17 17:32 x
と言うより、この状況で日銀はなぜ「利上げ」ではなく「利下げ」をしないのか?
日本経済はデフレなだけに、全く理解に苦しむところです。
Commented by bank.of.japan at 2007-08-17 18:35 x
最初の非公開さん、どうもです。私も同感です。それほど強情でもない、と期待しているのですが(笑)。

Willyさん、どうもです。相場の水準感が乱れているとき、ベース金利を動かす愚は避けた方がいいと思います。悪いことはすべて日銀のせいになりやすいです。

Teddyさん、どうもです。信用膨張の崩壊後、個人的にはインフレにはなりにくいと思うのですが、どうでしょう。全般に生活水準が落ちて、消費も落ちる、というイメージです。

害債さん、どうもです。既に調整が起きているのに、利上げは無謀でしょう。豪州も他国の金利に注文付ける余裕はないように思います。ご指摘のように腹いせかもしれません。

dellさん、どうもです。利上げではく、利下げという方向感には個人的に共感を覚えます。

下の非公開さん、またまたコメント頂き恐縮です。私もそう思います。
Commented by 椿ライン at 2007-08-17 22:17 x
 本石町さん、本日は慌ただしい中ありがとうございましたm(_ _)m
 害債さんの話に出ていたRBAは豪ドル買い介入を実施。NZドルの急落も激しいですが、短期間でこれだけ動くと、改めて為替は恐いなと思う次第です。
 その一方、FEDは公定歩合を引き下げましたね(声明付き)。FFの緊急利下げじゃないところに、FEDの苦悩を感じます。
 日本の金融システムは落ち着きを見せていますが、日銀は次回会合で利上げを見送るだけでなく、何らかの政策・アナウンスメントを出す必要がある局面に来ているような感じもします。本来的には日銀というより、G7なんでしょうけれども。
 なお、iTraxx japanはじりじりと前回高値に迫っていますが、今般の問題はCDSに端を発したフライ・トゥー・キャッシュです。信用問題です。いましがた古館アナは緊急利下げと公定歩合の引き下げの違いが分からないコメントをしていましたが、こういう報道が出始めれば、底打ちは近いのではないかと思います。乱筆失礼です。
Commented by dell at 2007-08-17 22:19 x
FRBは公定歩合を下げるようですね。
日本も協調利下げすべきだと思います。逆に、これで利上げするようなら、アメリカはビンラディンの前に福井を拘束すべきですね。資本主義にとって危険なのはビンラディン=アルカイーダより明らかに福井日銀ですから。
Commented by dell at 2007-08-17 22:26 x
それにしても惜しいと思いますね。
今ここで緊急利下げしてゼロ金利プラス大型量的緩和プラス「世界の金融秩序の安定のため」との声明付き大規模円売り介入で日銀は資本主義世界の英雄になれるんですけどね。デフレ脱却にもプラスだし、やらないメリットがないんですが。本当に惜しいです。
Commented by a-kun at 2007-08-17 22:52 x
FRBが公定歩合しか下げないあたり中途半端さを感じてしまいますが、とりあえずこれでとまればいいのですが。

dellさん:
>今ここで緊急利下げしてゼロ金利プラス大型量的緩和プラス「世界の金融秩序の安定のため」との声明付き大規模円売り介入で日銀は資本主義世界の英雄になれるんですけどね。
でもそれは米国や欧州諸国の中央銀行や政治家たちに正面から喧嘩を売ってしまっているような気が。それこそ豪国のように「お前たちが円キャリーポジションを放置していたからだ」と責任転嫁されてしまうだけのような(汗)
#ついでに為替は財務省の専管ですが(汗)

素直に緊急G7を提案して協調利下げすべきかと。幸い福井総裁は現在の主要国中央銀行では一番長くやっているメンバーなので音頭も取りやすいのだし。
#つかそろそろ各国がばらばらと対処している場面ではなくなったような気が。
Commented by うさこ at 2007-08-17 23:14 x
高度化する金融についていけず、放置され、秩序がなくなってしまったのが大きな原因なんでしょうか? それを日銀の低金利のせいにされても。
Commented by dell at 2007-08-17 23:15 x
そろそろ各国がバラバラの対処している場面ではないという状況認識には基本的に同意致します。ただ、各国のインフレ状況を見るに、ここで腰の入った本格的な金融緩和の手を打てるのはおそらく日本だけではないでしょうか?インフレ懸念くすぶる今のアメリカに本格的な金融緩和を期待するのは難しいと思われます。逆に日本が金融緩和に転じないと、金利差縮小から円キャリの強烈な巻き戻しに拍車がかかり金融緩和効果が薄らぐ危険性大です。今の状況なら、日銀から財務省に働きかけて大規模為替介入を打っても諸外国から賞賛はあっても非難はないと思います。逆に、jこのまま円キャリーの巻き戻しが続けば、世界の金融市場は文字通りフリーフォールに陥る危険性があります。
Commented by bank.of.japan at 2007-08-18 01:56
椿ラインさん、どうもです。円安バブル論にあおられて利上げせずに本当に良かったです(日銀自身はその気なかったですが)。来週の会合どうでしょうね。現状維持の上で何か出るかどうか。せいぜい総裁が会見で所見を述べる程度ではないかと思いますが。

dellさん、どうもです。さすがに利上げはないと思います。公定歩合引き下げは「利下げ」ではないので、付き合うならロンバートの下げでしょうか。でもコールレートとのスプレッド狭いですからね。個人的には、利下げしてもいいとは思いますが、何度も指摘しているように、私は量的緩和の必要はないという立場です。
Commented by bank.of.japan at 2007-08-18 02:01
a-kunさん、どうもです。FRBの対応、余計なステップ踏んでる感じがありますね。公定歩合の下げでしのぎたいという意図がにじみますね。

うさこさん、どうもです。金余りの中で、金融高度化が投機行動の行き過ぎを招く方向に拍車をかけた(or利用された)のかもしれません。
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