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貸出の失速感は気になる=よろしくない兆候かも
 このところ貸出関係の指標が冴えない。資金吸収貸出動向では伸び率のピークアウトが鮮明で、都銀の伸び率は既にマイナスに転換。前日の主要銀行貸出動向アンケート調査(四半期ベース)は、資金需給DIが急落した。全般的な印象として貸出失速の感がある。これは気になる。景気変調のよろしくない兆候ではないかと心配になる。日銀も悩んでいるようである(というか不安なんだろうな)。
 貸出は景気に対して「やや先行か一致」と言われる。貸出が景気とかなり相関が高いならば景気が減速or足踏みor踊り場or下降局面に入りつつあることを反映していることになる。ちなみに貸出アンケート調査のDIをセクター別にみると、企業向けは前回比11ポイント悪化、個人向けは8ポイント悪化。過去の推移をみると、DIはかなり上下に動いているのだが、過去2年ぐらいはきれいに山を描いて落下中といった感じ。利上げで落ちたというより、落ちる局面で利上げしちゃったという印象である(間の悪さの証明?)。
 企業向けDIを業種別でみると、「建設・不動産」の落ち方がすごい。大企業は同12ポイント悪化、中堅は同17ポイント悪化、中小は同23ポイントも悪化。これは①公共投資の減少②不動産投資の減少-の両面が影響していよう。前者は過去数年の傾向であるが、後者は地価上げ止まりor軟化の兆しなのだろうか。
 個人向けDIの悪化で大きな要因は「住宅ローンの減少」。そう言えば、最近はマンション販売が低迷している。販売価格の先高観から売り惜しみしているから、との解説をよく聞いたが、私はこれには懐疑的である。お金の流れは間接金融(貸出)以外もあるので、全体をみないといけないのだが、少なくとも間接金融からみると利上げは整合的でないように思われる。業純の悪化、それを補うためにデュレーションリスクを取る、ベアフラット化という相場観なんですが…。
by bank.of.japan | 2007-07-25 22:08 | 経済 | Comments(5)
Commented by 飛車 at 2007-07-26 03:11 x
そういう時のために、第二の柱が用意してあるんですよ。きっとorz
Commented by PK at 2007-07-26 11:51 x
日本のトップの決断は、いつもタイミングが遅れるので、やろうと思ったときは止めた方がいい。一周遅れのタイミングでうまく行く例が多い。
日本的な土壌では、これはちょっと早過ぎないか?というタイミングが一番うまくようです。
Commented by 名無之直人 at 2007-07-26 12:31 x
素人考えなのですが、原油などのコスト高が物価に反映され始めてしかし賃金への波及にはまだ及ばない時期に、景気の減速が明らかになってしまうと、前途が暗雲になってしまう気がします。

貸出需要低迷で金利はほぼ横ばいかも知れませんが、物価高と景気減速がもしも数年続いてしまうと、雇用とかから出生率とかまで影響を受けるかも知れませんね。
Commented by PK at 2007-07-26 17:59 x
安部氏の続投は、米国の希望のようで米国の専門家がしきりに応援の論陣を張っています。しかし、日本に彼の支持層はいないんじゃないでしょうか?これまで自民党は支持層を切り捨てながら改革を進めて来ました。小泉氏もマルクス主義の影響が強い日本のメディアから相当な攻撃を受けましたが、ネットの若年層がこの攻撃をカバーしました。しかし、ネットには安部首相の支持者はいません。自民党はどう考えているのか知りませんが、安部氏の続投は、支持層がいない自民党の完全な崩壊に繋がると思います。そして、日本は民主党と自民党という名の第二民主党の時代に入るのではないでしょうか?民主党が分かれて自民党を補強しても、自民党に支持層がいない状況は変わらないと思います。
安部氏のなってから、日本の勢いは完全に無くなったと思っています。
安部氏が訪中をした時点で、この内閣の弱体化は予想できました。
Commented by bank.of.japan at 2007-07-26 19:43
飛車さん、どうもです。「第二の柱」で利下げ、という選択肢のことかと思いましたが、利上げという意味ですね。

名無之直人さん、どうもです。ご指摘の経済情勢は「スタグフレーション」ですね。最悪の状態に見舞われてしまいます。どうかそうならないように祈りたいです。

PKさん、どうもです。安倍氏が続投できるかどうかは、結局のところは選挙民の意思に左右されると思います。総選挙で負けても続投との説がありますが、本当にそうできるのか。ちょっと良く分かりません。選挙後の政局がどうなるかは何とも。
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