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円&元は「東洋の神秘」コンビだったのね…
  定例で巡回しているブログの一つであるEconomics, Technology & Mediaさんが「市場のボラティリティとオリエンタリズム」という興味深いエントリーをアップされている。詳しくは、そちらをご覧頂くとして、円キャリー“世界に流動性をばら撒く”日銀と外準“分散投資本当にやるの?”人民銀が「東洋の神秘」コンビとして似たようなシロモノとして受け止められているのは面白いと思った。
 「どうも皆さん『円』とか『元』とか『中国』という『東洋の神秘』がからんだとたんに、先ほどのバイサイドの会社の例でもそうなんですが、何か別のスイッチが入っちゃうような気がします」とのご指摘は身につまされる。私自身、マスコミが円安→円キャリーと突っ走る様子に「オォ、スイッチが入りよった」と傍観者的に眺めるのだが、中国の外準運用では「共産党だしな。不気味」と思ってしまう。この辺、Economics, Technology & Mediaさんに指摘されるまで気が塚なった私はまだ修行が足りないわけで(苦笑&汗)。
 冷静に考えると、運用資産が巨大になるほど、そう簡単に分散投資できるものでもなく、自らが動くことのインパクトが大きいほど自らの首を締めてしまうリスクもあり、中国もそれぐらいは承知のはず。また、仮に小規模な投機をやるにしても、うまくいくかどうかは未知数であり、かつてバンク・ネガラ(マレーシア中銀)でしたっけ、為替投機で大損こいた(90年代半ば?)こともあり、まあ中国も慎重にやるんだろうとは思う。
 外為ディーラーの方々はご存知のように、各国の為替投機(コマーシャルオーダー=介入ではない・外準運用の一環としての取引)はかなり盛んであり、海外大手銀行のディーリングルームには「セントラルバンキングデスク」があり、いろいろな国と取引している。中銀側の担当者が民間銀行のデスクに移籍したり、人材交流もあるようである。中国だから特殊扱いするのはバイアスがかかった見方かもしれない。

ps マスコミが円安&円キャリーに走りやすいのは、これはハトマメ論の応用で考えると、「円安&円キャリー」はいったんマメだと認識してしまったので、ハト(マスコミ)はパブロフの犬のように条件反射でネタとして反芻し続けると思う(これは仕方ないです、我われはそういう動物ですので)。
by bank.of.japan | 2007-06-18 22:25 | マーケット | Comments(6)
Commented by 椿ライン at 2007-06-18 23:13 x
 NHKスペシャルで幸田真音さんの出番が少なくってガッカリしていたところに、興味深いエントリー! 遅くまでご苦労様です。
 bank.of.japanさんのおっしゃる通り、中国だから特殊扱いするのはバイアスがかかった見方ですね。とはいえ、変動相場制に移行できず、外準が溜まる一方の中国がブラックストーンのIPOを手助けするのはタイミングがお上手過ぎる感も。IPOも大成功。
 緒方・元公安調査庁長官と組んでいた元地上げ屋○×に総連側から現金が受け渡されていたこととは全く次元が違う話ですが、森羅万象、お金は巡り巡って世を回るものなんですかねぇ。お金に色は無いとはいえ、中国の外準は運用したくないですよね(とか言ってみるテスト)。
Commented by テツ at 2007-06-18 23:42 x
円キャリー“世界に流動性をばら撒く”→“世界に流動性を少しばら撒く”
グローバルに自国に対するヘッジが起きてるような感じです?
お金は巡り巡って世を回ってますね^^。
Commented by どっちにしろ at 2007-06-19 00:48 x
外準を現金で保有しないかぎり、米銀に預金するか米国の短期国債買うかしかないわけで、必ず環流しますが。金本位制ではない以上、資金環流なんて問題は起こり得ません。起こるとすれば、リスキーな投資に向かう可能性が高まるということだけ。
Commented by PK at 2007-06-19 08:43 x
運用の問題ではなく、人脈の問題でしょ。
戦前の日本軍は、中国軍にてこずったが、共産党は蒋介石を誘拐して勝ったわけだし、中国人の思考は玉重視ですよ。兵隊など消耗品です。
Commented by bank.of.japan at 2007-06-19 20:01
椿ラインさん、どうもです。ブラックストーンへの出資が今後もうまくいくのかどうかは未知数。知り合いの中には、国が登場したのは逆にブーム終えんの兆候との見方も聞かれます。どうなることやら。

テツさん、どうもです。国際間で資金の過不足があっても、金の流れに障害がなければ自然に回りますね。不均衡も均衡すれば、問題ないじゃないか、という見方も可能です。

どっちにしろさん、どうもです。外貨準備を現金(お札)で保有すると、中央銀行の負債が膨らみ、中銀は見合いで国債を買うので、これもお金は最終的には回ります。リスキー資産に回る場合も、やり過ぎるとエグジットが難しく、あまりできないかもしれません。
Commented by 飛車 at 2007-06-25 02:04 x
外貨準備なんて無駄だから、輸入して使っちゃえば良いのに。
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