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やっぱりカトー氏だった…=タイミング合いますね
 下の下のエントリーで「大機小機」を取り上げ、それに関連してカトー氏に触れ、下のエントリーで日本株の低迷をテーマにしたばかりであるが、本日の「大機小機」のタイトル「株価低迷の真因は何か」を見て、「ホゥ、やっぱりみんな気にしてるのね」と納得。そして筆者を確認したら、こりゃまあ「カトー氏」であったよ(笑)。タイミング合いますね。
 念のため、私は「カトー氏」が誰か知らないので、意図的にタイミングを合わせたものではないことを断わっておきます。でも「カトー氏」って誰なのか非常に興味ありますな。リフレ派だけど日銀に近い、インタゲに対する日銀の考えを理解している、ある種の日銀マンの特性を分かっている、批判のポイントを外していない、というのが特徴。誰でしょう。
 ところで、今回のコラムであるが、私はリフレ派ではないので、引き締めによって経済がおかしくなる(先行的に株価が低迷する)とは思っていない。景気がおかしくなっていく局面で引き締めをしてしまった間の悪さの結果として非難を受けるだろうと思う。とりわけフォワードルッキングを標榜している(先の景気を予想して利上げする)以上、景気が悪くなったら、それは利上げのせいじゃないか(リフレ派なら量的緩和解除も含む)と言われるのは仕方ない。この点、日銀も分かっているはず。ただ、日銀がスケジュール感を否定しているのは、非難を真っ向から受けるのをなるべく避けたい下心がうかがえて、私はあまり好かない。
 百歩のタカ派でなく、五十歩のタカ派だから、非難が半減する、というわけではない。これはまさに五十歩百歩である。堂々とタカ派正常化路線で勝負し、敗れたらとことん打たれまくる、そういう自信がないならフォワードルッキングを撤回して、時間軸的な政策を取り入れる。すなわち、スタンスの分かりやすい政策をやった方がいいのではないか、と思う。チキンホークスっぽいのはいかんよ。
by bank.of.japan | 2007-05-23 22:06 | 大機小機 | Comments(10)
Commented by 将来はちょっぴり不安 at 2007-05-23 22:28 x
今の日銀の金融政策は「フォワードルッキングしたいけど、ちょっぴり先行き不安だな」政策だそうです(by 同僚)。
4-6月期が2%台で推移すれば利上げでしょう。そうならなければ少なくとも当面は利上げはないと思います。
Commented by 飛車 at 2007-05-24 00:55 x
>私はリフレ派ではないので、引き締めによって経済がおかしくなる(先行的に株価が低迷する)とは思っていない。

ちょっと理解がしにくい文章なのですが、リフレ派は株価下落阻止のために金融引き締めを批判しているという事でしょうか?

閑話休題。苺で面白いサイト拾って来ました。
http://www.econ.keio.ac.jp/staff/tdoi/econbure.html

2002年9月13日の最後の段をごらんください。僕が常々に書かせていただいている事が、極めて端的にまとめて書かれています。ほかにも、冒頭の8月8日、10月6日、12月20日など日銀とは関係ない話ですが興味深い指摘がいくつもなされています。
Commented by システム5.1 at 2007-05-24 11:19 x
今回のカトー氏の大機小機は私の印象では??????????でしたが...。
Commented by bank.of.japan at 2007-05-24 18:48
将来はちょっぴり不安さん、どうもです。フォワードルッキングしたいけど、ちょっぴり先行き不安だな、はまさしく私もそうだと思います。2%以下の成長だと潜在成長並みで、需給ギャップがとんとん→物価は上がらない、となるので、利上げはしにくいでしょう。

飛車さん、どうもです。分かりにくい文章ですみません。一般的な理解として、景気が悪くなった、それは日銀が引き締めたせいだ、というのは正しいです。ご紹介のサイトは参考にさせてもらいます。ありがとうございました。

システム5.1さん、どうもです。疑問に思う点があるのは私もそうですが、まあ実際に景気がどうなるか次第ですね。悪くなったら、日銀は責めを負わざるを得ないです。どうなることやら…。
Commented by 福井・中川戦争 at 2007-05-24 20:01 x
いよいよ新総裁との絡みがこの秋以降出てくる訳ですが、2%成長&デフレ逆戻りがなければ、政治的には日銀の勝利でしょうね。政権中枢の最有力者の意向をはねのける形で果敢に信念を貫こうとする福井総裁というお方は、やっていることが正しいことか賛否両論あるでしょうが、やはりただものではないですね。こんなことはなかなかできる芸当ではないと思います。
ただ、しばし指摘される通り、福井総裁というお方は天才的な政治上手ですから、福井理論上から導き出される純理論的な金融政策上の帰結とは別に、日銀の組織利益が侵食されないために必要な勝利ラインというのも想定しているはずで、今後はかなり柔軟に金融政策を運営していくだろうと思います。中川幹事長も今はお手並み拝見という姿勢で、勝負は2%成長を来年まで確保できるかどうかというところなんだろうと思います。どうなるかはわかりませんが、景気の動向が怪しくなったら秋以降の利上げは何事もなかったかのように回避し、福井日銀が勝利するような気がしています。
Commented by bank.of.japan at 2007-05-24 21:37
福井・中川戦争さん、どうもです。一つの作戦として「利上げ路線は維持するけど、利上げ時期は明示しない」というのは対政府・与党では柔軟性のあるものだと私も思います。「正常化路線を分かりにくくしている」というロジック上の批判を無視すれば、便利な手法です。景気が怪しくなる、というリスクも感じているからこそかもしれません。
Commented by 30兆円 at 2007-05-24 22:05 x
私もシステム5.1さん同様、今回のカトー氏のコラムは読み終えるのも苦痛でした。日本株の出遅れの張本人がBOJとの主張は、森永卓郎氏のBOJ陰謀説と同じくらい理解できません。一方で、本日、5/24日経夕刊の十字路のN中のN川さんのコラムは、BOJに信任があれば、その通りで理想の姿かなと思いました。
Commented by 通行人55 at 2007-05-25 00:10 x
昨年の量的緩和解除、ゼロ金利解除、今年の利上げの、株価や景気への影響はすでに数量的に分析できるでしょう。
それを待っていれば、いずれわかるのではないでしょうか?
Commented by デニアン at 2007-05-26 17:43 x
カトー氏のコラムは、常識的な話だとおもう。
マーケットの人は毎日の話と相場を関係つけるから、ラグのある金融政策との関係は体感できない。
2006年度のGDPが出たけど、実質GDPは予定通りで、名目GDPがダメだったわけでしょう。となれば、物価の問題だったわけで、これは金融政策以外に考えられないでしょう。
しかも、量的緩和解除、ゼロ金利解除、利上げと3回も金融引き締めしているのだから、誰が見ても、日銀の所為ですね。
Commented by bank.of.japan at 2007-05-28 18:01 x
30兆円さん、どうもです。ご指摘の内容は私も共感するところが大きいのですが、やはり景気が悪化すると、日銀が引き締めたせいだ、との批判は免れないと思います。2000年8月のゼロ金利解除と同じ構図に陥るリスクは大きく、その意味でも無理しない方がいいかなと思います。

通行人55さん、デニアンさん、どうもです。私は専門家ではないすが、恐らくは数量的に引き締めの効果(悪影響?)は計算可能なのでしょう。それが正しいかは別にして、景気が悪化すれば日銀は批判を浴びると思います。GDPは名目がプラスにならないとやはり回復感は乏しいと私も思います。
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