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本日は有難うございました=(業務連絡です)
 招待者が中心であったため、敢えてこのブログではお知らせしておりませんでしたが、本日、大手証券会社の主催によるセミナーにパネリストの一人として参加致しました。参加者した方々には、このブログの読者もいらっしゃったようで、何人かの方には挨拶できましたが、できなかった方々にはこの場を借りて感謝したいと思います。
 私の参加したパートは「金融政策の行方」がテーマで、もう一人のパネリストが日銀批判の急先鋒の方(中原伸之さん)であったので、一応パネル全般のバランスを取るために可能な限り日銀を代弁する役回りを演じたつもりでしたが、やっぱり批判的になっちゃいました(笑)。金利水準の調整(利上げ)を説得的に説明するの本当に難しい。
 なお、普段は少人数かつオフレコの場で話す機会が多いのだが、今回はかなりの人数の方がいらっしゃったので、さすがに緊張いたしました。話にとりとめがなかったとすれば、私の不徳と致すところで申し訳ありません。

 なお、時間の都合で、説明できなかったネタの一つ、「日銀が正常化路線(一定の間を置いて淡々と均衡水準まで利上げする)を取らない」理由について。
・量的緩和の解除前は景気回復に勢いもあったのでメジャードペースの利上げという発想はあった
・ただ、単純計算で均衡金利を導き出すと2-2.5%となる
・景気も減速方向が見え、そこまで金利を上げるのは無理と慎重になった
・そもそも均衡金利の正しい水準がどこかは正確には分からない
・均衡金利を低めにおいて正常化するにしても、今度は低めの正当性をうまく説明できない
・低めの均衡金利で正常化する際はこの水準を漏らしてはいけないが、ボードメンバーの不用意な発言によって漏れるリスクもある
・量的緩和解除&0.25%への利上げでミニマムの正常化はできたと判断
・そこから先は景気次第という方向に切り換えた
・足元の指標を見るのとフォワードルッキング(先を見通す)の政策は矛盾しない

感想 最後の部分に関しては、足元の指標(や株価の動向)次第で先の見通しのベクトルが変化し、結果的に日銀が一喜一憂している印象をもたらす。うーん、難しいですねえ。
by bank.of.japan | 2007-01-10 22:24 | ブログ紹介・お知らせなど | Comments(3)
Commented by Teddy at 2007-01-11 08:49 x
外から見ると、こういう意見もあるようで・・・

このブログの読者の皆様は先刻ご承知かもしれませんが、ご参考まで。
日銀、年内に最大3回利上げへ=米著名エコノミストのサイナイ氏
 来日中の米著名エコノミスト、アレン・サイナイ氏(ディシジョン・エコノミクス社プレジデント兼チーフグローバルエコノミスト)は10日午前、時事通信のインタビューに応じ、日本銀行が年内に0.25%ずつ、最大計3回利上げするとの見通しを示した。 具体的にはまず、1月17、18日の政策委員会・金融政策決定会合で利上げに踏み切った後、5月か6月に2回目、9月か10月に3回目の利上げを実施するとみている。サイナイ氏は、2007年度の日本の実質GDP(国内総生産)伸び率が3%程度に達し、06年度の推計2.7%から加速すると予想。昨年11月の完全失業率(季節調整値)は3.99%と完全雇用状態にあり、07年中に3.5%まで改善する可能性があると述べた。 また、07年の生鮮食品を除く消費者物価指数は平均で前年比0.7%の伸びとなると予測し、「日銀は中立的な金融政策姿勢への回帰のペースを加速しよう」との見方を表明した。
 
Commented by Parliament at 2007-01-11 10:35 x
はじめまして、いつも楽しく読まさせてもっらってます。
日銀の利上げの是非についての議論が大変盛り上がっているようですが、ひとつ質問があります。
「日銀が0.25%の利上げをしたところで、金利はたかが0.50%」世界第2位の経済大国である日本経済がそれくらいの金利で失速するようには思えないのですが。。(かなりシロウト的な発想かも知れませんが)
金融業界ではそれほどの大事なのでしょうか?
Commented by bank.of.japan at 2007-01-11 13:13
Teddyさん、どうもです。知り合いの米系ヘッジファンド幹部もそうなんですが、ガイジン勢では素直に「正常化」の利上げ路線を見込んでいるようですね。私らからみると「えっ?」という感じですが。
Parliamentさん、どうもです。日銀的には25bpの利上げのマクロ的な影響は軽微という見方です。ただ、問題はその後の景気悪化や株安、円高など経済に起きた悪いことは全て利上げのせいにされる恐れがあることです。金融業界的には、やはりわずかとは言え、金利が動くことは収益変動要因ですので、それなりには注目されると思います。
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