日銀法改正以降、金融政策決定会合の開催数が減少している。気が付いている方もいらっしゃるだろうが、当初は年20回前後だったのが、今では年14回になっている(はず)。新法になった直後は月2回が多かったが、直近では月2回あるのは4月と10月で、いずれも2回目は展望リポートが発表される。会合数が減っていること自体が報道ベースで大きな話題になったかどうか記憶は定かではない。私自身はどうかと言えば、回数の変化にときどき気が付いてはいたものの、変化のペースが数年にも及び、気が付けば今の状況になっていた。日銀の長年の取り組みにしてやられてしまった格好である。
もともと日銀法改正のとき、決定会合の開催数が他主要国に比べて異常に多い、という議論はあったし、私もそういう印象を受けていたので、回数を多少減らすこと自体は様々な手間やコストを減らす意味ではいいんじゃないかと思う。難癖付けるならば「手抜きじゃないのか」、「日銀法違反じゃないのか」と批判できるのだが、それは言うまい。金融政策変更のタイミングとして適正開催数が年何回なのかを断言するのは中々困難だが、効率性の観点ではなるべく少なくしたうえで、緊急時には臨時会合を開くのが理想的なのであろう(緊急の定義も難しいが)。 年14回、もう少し減らしてもいいのではないかと思うのだが、みなさんはどう思われるであろうか。 追記1 もちろん回数の多寡に関わらず適切に政策を運営することが重要なのは当然(下手な鉄砲、数撃っても当たらないなら、減らすともっと当たらない) 追記2 マスコミ的にはネタは少ないより多い方がいいという面があるが、それでわれわれが回数減に反対するのは本末転倒 追記3 情報発信が必ずノイズを伴うなら、ノイズ発生回数を減らすうえでは会合減少は対話の改善につながる
by bank.of.japan
| 2006-08-08 01:22
| 日銀
|
Comments(7)
回数は減らしてもよいと思います。月に二回の場合は、たった2週間のデータしかないわけで、実体経済周りであればデータの更新がほとんどなかったり、金融であればマーケット周りの日次データが少し増えるだけで、かえって小さなピークボトムに迷わされるだけだと思います。
--緊急のものがあれば、緊急招集すればいいわけです、 湾岸戦争の時みたいに。 個人的には月一回でも多いと思います。
0
たるるーとさん、同意です!証券会社のマーケットコメントでも、週次だとチマチマ話になって、月次でもやっと方向性を打ち出せるかどうかなのだから、国家がマクロ見通しを語るには月次で十分すぎるとは感じます。
>情報発信が必ずノイズを伴うなら、 仮定法で語る必要はない!と、マーケットの人間は感じてるのでは。 もちろん、何でも材料にして売買させたがる証券会社にはとっても便利なのですけどね。
たるるーとさん、どうもです。ご指摘のことは、回数頻度が多かったときに日銀関係者も認めておりました。データが不十分な二回目の位置付けにかなり苦労し、フォローアップ会合とか言っておりました。月一回でも多いとは私も感じます。引き続きよろしくお願いします。
元IB現PBさん、どうもです。我われも決定会合のカバー記事を書くとき、材料が乏しいとチマチマな内容になりがちです。月次で十分過ぎるのが現実だと思います。仮定法で語る必要はない、おっしゃるとおりですね(笑)。
決定会合の回数が減るのは賛成ですが(ついでに総裁の国会出席回数も減るといいですね)、その分、政策委員の講演回数は増えるかも知れませんので、全体としての情報発信回数は減らず、むしろ決定会合としての総意ではなく、個々の委員としての情報発信が増える分、ノイズ度は高まる可能性はありますね。
ただ、下の水野委員の発言に対するコメントなどを拝見しますと、以前はこのブログでも「個々の委員の発言も含めて、執行部がコントロールすべき」といった意見が多かったように思うのですが、最近は、個々の委員の発言に、それぞれ一定の係数をかけて全体感を計るといった捉え方が広がってきているように思え、まあ、ノイズとはいっても、大きな実害はなくなってきているのかな、という気も致しますね。
ラスト何マイル?さん、ご無沙汰です。なるほど。会合を減らすと、情報発信量は一定の法則下、ノイズ比率の増大となるわけですね。悩ましいです。なお、ノイズが無害化している面は確かにあると思います。もっとも、これは中央銀行の情報発信スタイルが不変なので、ノイズの試練にさらされた市場が学習効果を発揮して対話能力を高めた(ノイズ度をチェックし除去する?)ように思います。個人的には、発信側の向上を期待しておるのですが…。どうでしょう。
ラスト何マイルさんの発言およびそれを受けたbank.of.japanさんの意見に賛成します。MPMを減らすのはマスコミからみると、情報発信に背を向けているように感じるものでしょうが、実態が伴わない時間の無駄といっても良いMPMは必要なのか?ってのはあると思います。また、審議委員の発言の位置づけについても、水野委員の件は個人的には「なんだかな~???」と思いましたが、委員ごとの特性を市場が認識すればいいだけの話なので、ノイズになりにくくなってますね。
発信側の向上というのは、受け手側の向上も伴う必要がありそうですね。両者の発展は市場にとって好ましいことだと思います。 なお、臨時会合は過去1回だけ開催されました。あのころ異論反論がかなりありましたが、個人的にはああいう使い方(湾岸戦争を名目として、新総裁のある種政治的な部分も伴う姿勢を示す...金融政策の実効性自体はほとんどない政策決定だった)は、まあありなんじゃないかなあと思ってます。蛇足ですが。
元とおりすがりさん、こちらにもコメント頂き多謝です。ノイズが多いとそのうちにノイズに慣れてバックグランドミュージックのように気にしないものになるのだと思います。ノイズを除去する市場機能?ですかね。できればノイズはやっぱり少ないほうがいいですが…。あの臨時は私は批判的ですが、当時の総裁の(政治的な)立場を考えると同情する余地はあります。
|
ライフログ
検索
最新のコメント
カテゴリ
全体 リンク 連絡先について メルマガ 日銀 経済 マーケット FRB&others 金融システム 替え歌 欧州便り ユーロ マスコミ ブログ紹介・お知らせなど ALM 大機小機 その他 議事録 一万田総裁 未分類 以前の記事
最新のトラックバック
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||