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当預10兆円割れが目前=視界不良下の再着陸は…
 気が付けば当座預金が10兆円台の前半。来週には大台割れとなりそうだ。ただ、世界的な株価の軟調、一部商品市況の急落などで“過剰流動性の縮小”がグローバルなテーマとなっている。当座預金残高と国際金融資本市場との間に相関性はないのだが、あるように思われがちな地合いでもある。私は直接目にしなかったが、しばらく前に韓国政府の高官が同国の株価急落の原因として日銀の量的緩和の解除を指摘した、とか。タイミング的にも、日銀が潤沢に供給した資金を吸収する過程で株価が不安定化しており、批判的な論調が出ても致し方ない。
 日銀としては10兆円割れはやりにくかろう。この点、気の毒なのは割るかどうかの判断は金融市場局の判断に委ねられていること。仮に世界同時株安の様相が改めて強まる局面で10兆円を割ると、世界各所から非難される恐れがないではない。政策委員会としてはもはや「概ねゼロ金利」という金利政策を決めている以上、「10兆円を割るな」とか命じることはできない。そうすると、金利と量のダブルターゲットになり、下手すると量に過度な関心が集まって金利政策が形骸化するリスクもあるからだ。
 ここは金融市場局長以下の金融調節ラインの判断にかかっている。皮肉なことに、世界的な注目が集まるほど、当座預金の減額は金融政策変更に近い影響力を持つ。金融調節は確か毎朝の打ち合わせで決められる。局長、課長、調査役、担当者ら4人程度のミーティングだと思った。もしかしたら、世界が注目する最小のポリシーミーティングとなるかもしれない。10兆円を割る操縦、今回のフライトにはインタバンクの金融機関以外に世界中の市場が乗っかっているのだろうか。胴体着陸すると、東京邦銀・外銀はロンバートというシートベルトがあるが、通路や貨物室にいるエマージング系の乗客はバンピーライディングを味わうかも。

ps もちろん「乗っている」というのは「乗っているような気がする」で、相場がパンピーライディングすると、どうも極東の日銀の調節のせいではないか、と思われるということだ。何事も無く10兆円を割って欲しい。世界的に視界は不良。今度のほうがランディングは難しい。グッドラック!!!
by bank.of.japan | 2006-06-09 22:11 | 日銀 | Comments(0)
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