人気ブログランキング |
日銀レビュー、「キンサキ大好きミラーマン宣言」に見える
 日銀レビュー「経済見通しの作成における政策金利の前提」が発表された。市場が織り込む政策金利として審議委員らが参考にするのは「ユーロ円金利先物」である。あのキンサキである。経済ファンダメンタルズというより、もっぱら日銀の政策運営の先行きを映して日銀の手鏡となってしまうあのキンサキである。そしてわが中央銀行はもっぱら「市場との対話」ではなく、政策運営を織り込ませるための地均しをやってしまうのである。
 このレビューで唯一評価できるのは「円環性」の問題が発生し得ることを補足していること。ただし、その説明は納得し難いものであった。円環性発生の起点を市場に求めていることだ。これは市場感覚からすると逆である。日銀が地均しして、市場はそれを織り込み、日銀はそれを対話成立と自画自賛して、自己実現に至るのである。
 従って「経済のファンダメンタルズからかい離し得る中央銀行の地均しを受けた市場の予想金利を経済見通しの前提にして、中央銀行が政策判断するようになると…、市場の予想金利はますますファンダメンタルズからかい離して自己実現するという『円環性』の問題が発生し得る」と記した方が市場関係者の実感に合うと思う。(黒字は筆者追加)

日銀 「鏡(キンサキ)よ、鏡(キンサキ)。世界で一番正しい政策運営する中央銀行はどこ?」
鏡(キンサキ) 買いで反応→利上げを示唆して金先カーブを叩き壊す
鏡(キンサキ) 仕方なく売りで反応→市場機能が正しく働いていると褒められる
という風になるのが懸念される。

追記 ところで金利可変の見通しを出すにしても、同時に金利不変の見通しも出すべきではなかったのか(英中銀やスウェーデン中銀のように)。当然後者の見通しにおいては、前者よりも成長率も物価上昇率も上振れとなる(景気過熱の構図)はず。出さなかったのは、利上げしてもしなくても見通しがあまり変わらないから?、と疑いたくなる。

知り合いの金先関係者曰く、「もっぱら利上げを懸念して金先を売ると日銀が喜び、利上げが実現する。うーん、どうしたらいいもんか」
別の百戦錬磨の金先関係者曰く、「利上げしたいならがんがん売ってやる。気持ちよくさせてがんがん利上げさせよう、そして買い戻す」→金先版ハニートラップ(ぐっちーさんのエントリー参照)

 
by bank.of.japan | 2006-05-09 21:26 | 日銀 | Comments(0)
<< ALMのゼロサムとイールドカー... ハバートのパロディ=サイトの紹介 >>


無料アクセス解析