貸出動向が各地でどうなっているのか。日銀の「地域経済報告」(さくらリポート)から抜き出して比較することを思いついた。以下の通りである。
・北海道 個人&法人向けが増加。 貸出金利は緩やかに低下。 ・東北 個人向け住宅ローンが堅調。地公体向けも増加。法人向けは前年割れだが、不動産向けは増加。製造業の一部で持ち直しの動き。 ・北陸 個人&地公体向けは引き続き増加ながらも、法人向けは前年下回る。法人向けの資金需要は幾分持ち直す。 ・関東甲信越 個人向けは堅調な動き。法人向けは下げ止まり。 ・東海 設備・運転資金需要が緩やかに増加。金融機関が貸出増加に注力し、中堅・中小向けが緩やかに増加。 貸出金利は低下傾向にある。 ・近畿 小幅な減少続く。地元金融機関が金利面で弾力的な運用しつつ、住宅ローンや不動産関連融資を中心に貸出を増加させる一方、都市銀行は大企業の調達多様化・効率化の動きもあって貸出減少が続く。 ・中国 前年並みで推移。法人向けは低調。個人向けは住宅ローンを中心に堅調。 ・四国 一部地域で前年を上回るほか、増加の兆しがある地域も。住宅が堅調。海運、不動産向けが宇上向く。 ・九州・沖縄 ほぼ前年並み。運転資金は依然低調。設備資金は、自動車関連の一部のほか、アパート・マンション向けやサービス業で動意。 総評 企業向けは総じて低調な中、住宅ローンや不動産関連の融資が伸びている構図。ただし、貸出競争が厳しいため、貸出金利は低下傾向となっている。金融システムからみると、景気回復とは言っても、市場金利が織り込む「数次の利上げ」など別世界の話で、貸出増加に努力するほど金利は下がり気味になる状態だ。これから住宅ローンを借りるなら、銀行は基本的には貸出難のはずなので、いろいろショッピングすべし。ライバル行を競わせるのも手かもしれない。「市場金利の上昇」を理由に貸出金利を上げる銀行もあるだろうが、実際に当該銀行の資金調達コストが上がっているわけではないので、やはり各行比較は怠りなく。 追記 銀行界の業務純益はさほど伸びそうもない。 景況感も良くない北海道の融資が堅調なのはなぜだろう。 近畿の記述がやけに長い。支店長要因? 太字は金利低下を強調したものだが、金利面の弾力的な運用も同義ではないのか。
by bank.of.japan
| 2006-04-19 22:03
| 経済
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Comments(3)
『「市場金利の上昇」を理由に貸出金利を上げる銀行もあるだろうが、実際に当該銀行の資金調達コストが上がっているわけではない』というのは、そうなんだろうなぁと感じておりました。足元の資金需要が旺盛に増えているわけでもないのに、貸し出し金利から上げ始めるってどうゆう心理だろ?、とか。(ゼロ金利も解除されない内から)
実際にゼロ金利解除された直後から資金需要が高まる筈もおそらくは無いので、地方銀行からエライ目に会うのかなぁとか素人考えしておりますです。bewaadさんも触れてたように、長期ローンよりも企業の(運転)資金需要が直撃されそうでちょっと怖いです・・・。
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名無之直人さん、どうもです。貸出金利を上げる銀行はあっても、実際に融資実行となる場合には資金需給(弱い)が大きな決定要因になるので、実際には余り上がらないのではないかと思われます。ご指摘のように市場金利連動の短期スプレッド貸し(中小企業が多いと推測)は金利が上がりそうですね。
こんにちは!
ブログ拝見させていただきました。 私も住宅ローン(返済)についての記事を 書きましたので 誠に勝手ながらTBさせていただきました。 ライブドアですけど、よろしければのぞいて いただけると嬉しいです。 よろしくお願いします!
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