「ゼロ金利との闘い」は前日銀審議委員で、東大経済学部長の植田和男氏によるもの。98年4月の日銀法改正と同時期に就任し、昨年春までの7年間を政策委員会メンバーとして過ごした方だけに、その間の波乱万丈だった政策運営を主に経済学的な側面からだが、分かりやすくまとめられている。ゼロ金利・量的緩和の入門編としては格好の読み物ではないかと思った。政策運営を振り返って記すとなると、恐らくは膨大な分量になるだろうが、すべてに関わった植田氏だからこそ、凝縮できたのではないかと思う。
読みながら、あの時はああだった、こうだったと色々なことが思い出された。これは今思いついたことなのでうまくいくかどうかは分からないが、この本の内容に沿って“色々なこと”を順を追ってエントリーで取り上げてみようかなと考えている。「ゼロ金利との闘い」番外編(or補完編)というものになるかと思う。第一回は近日中にアップする予定。 「投資銀行残酷日記」。この本は実はかなり前に見かけたが、見出しがややオーバーだったので手にとるまでには至らなかった。以降、存在を忘れていたのだが、このブログを始めて投資銀行系の方々のブログを知り、そこを巡回していたところ、結構面白いとの評がちらほらあったのでネットで探して何とか入手した。下品な言葉のオンパレードだが、ハードな投資銀行業務の“残酷”な側面が面白く描かれている。好き嫌いの分かれる本だと思うが、このノリに合うならかなり面白く読めるのは確実。「ライアーズ・ポーカー」とセットで読むと、アングロアメリカン・インベストメントバンキングがはらむ危うい側面がうかがえるのではないかと思った。 ところで、この本の帯に『僕たちがいかにして創造性を失い、考える能力を失い、余計なことを言わずに指示されたままに動くことを学んだか』とあった。この部分で私が思い浮かべたのはBOJ boys & girls であった。特にこれから企画に行くであろう若手エリートたちは要注意である。総偏差値稼働率(ROTDV)が急低下しかねないので…。
by bank.of.japan
| 2006-01-07 23:24
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Comments(1)
投資銀行関係の本でもうすでにご存知で読まれているかもしれませんが
リサ・エンドリック著「ゴールドマン・サックス」http://world-reader.ne.jp/books/saito-991025.html もう一冊 「大破局」 モルガン・スタンレーの暴露本 ご参考までに。
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