今回は、衆院解散・総選挙突入によって注目度は低い。もとより現状維持が予想されていたのだが。注目は、福井総裁の会見。郵政法案否決に関する質問が出た場合、どのように答えるのか、興味深い。「どんなボロ法案でも、可決してもらわないと困る」と思っていたはずであり、残念であろう。ところで政局と日銀の関係だが、これは財政運営と金融政策の関係に置き換えられるよう。政権がどうあれ、財政が悪化すると、日銀には財政ファイナンスへの圧力が増大。一方、財政緊縮化が景気にマイナスの場合、緩和圧力が増大。この相関から抜け出す唯一の道は、景気がドンドン良くなり、税収が増大して財政が健全化。そして、経済がデフレから完全脱却して金融政策が正常化すること。あり得ないだろうな…。
追記 現状維持だった。賛成7、反対2も変わらず。
by bank.of.japan
| 2005-08-09 11:42
| 日銀
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Comments(5)
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BOJWW
at 2005-08-09 13:04
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外は猛暑、職場は紫煙。
困ったものです。
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システム5.1
at 2005-08-09 17:39
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はじめてお邪魔させていただきます。楽しく拝見させていただいてます。
今日の決定会合の終了、生まれて初めて見逃しました(笑)。市場も決定そのものより、総裁のコメント(含む郵政法案否決の話題)を注目していたのでしょう。しかし、今回の解散・総選挙に市場が極めて冷静な対応をしているは、93年の細川政権誕生の経験があることも一因でしょうね。結局は官僚支配で何も変わらない...とまで言い切るのはどうかと思いますが、そんな意識があるのでしょう。 これからもちょくちょくお邪魔させていただきます。
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bank.of.japan at 2005-08-09 17:57
システム5.1さん、どうもです。コメント頂きありがとうございます。総裁会見、政治的発言は慎重でしたが、改革進展への強い思いはにじんでいました。後ほどエントリーで紹介したいと思います。景気対策が緊急に必要な状況でないので、目先の政治情勢の流動化は材料になりにくい面もあるのでしょうね。取材先では、「初めて(小泉)自民党を支持しようか」という人が増えている気がします。
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ありがとうございます
at 2005-08-09 18:11
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早速のレスポンスありがとうございます。これからが本格的な「小泉改革」の始まりですよね。自民党をぶっ壊すという原点に戻れた。民主党の矛盾(表面上の政策と支持基盤のズレ等)も露呈し易い。個人的には改革が進んで欲しいと願っています。ただ、小選挙区制では、引き続き利益誘導型が有利な面も強いです。「識者」の多い市場関係者(含む中央銀行)に比べて国民全体の意識は変わっていない感があります。いずれにせよ、今回の選挙は興味深いです。
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bank.of.japan at 2005-08-09 18:34
総裁は、国民一人一人の問題意識に期待している(するしかない?)とのスタンスでした。詳細はエントリーにて。
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