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水野委員の議案考察=「なお書き」がないのは純粋派だから
 昨日気がつけば良かったのだが、連休明けでちょっとボーっとしていたため、今ごろ合点がいったので書いてみたい。水野委員の提案は福間委員よりも減額幅が大きく、しかも「なお書き」がなかった。この点、昨日はひらめくものがなく、「忘れたのかな」と間抜けなことを考えたりしたのだが、今日になって「純粋な市場機能派」であることが分かった。
 そもそも調節方針に「なお書き」があるのは、基本線としては金融不安が台頭して予備的資金需要が急増した場合に無制限に量を供給するもの。この場合、日銀は金利を尺度に調節する。具体的には短期金利がゼロに張り付くように無制限に資金を出すわけだ。従って現行調節方針を分解すると、通常は「圧倒的な資金供給を行う(その結果、金利はゼロになっている)」、なお書き発動時は「金利がゼロになるように無制限に資金を供給する」となる。金利面でみれば恒常的にゼロ金利の状態が維持されていることになる。
 水野委員の言う「市場機能の復活」が「金利機能の復活」を意味するなら、減額と同時に「なお書き」を削除し、短期金利がときには多少は振れるようにしないといけない。5兆円の減額程度では短期金利が振れる事態はあまり考えにくいが、期末などは多少振れると思われ、振れ幅が大きくてもロンバードで止まるはず。ピュアなリザーブターゲットに戻るわけですな。「なお書き」がないのは、純粋な市場機能派というわけか。
 この観点からいくと、「なお書き」ありの福間委員は、純粋な資金繰り対応派かあ。二人を技術派でくくるにしても、さらに分派してやらないと正確な位置付けにならない。勢力図を書き直さないといけない。うーん、ちょっと面倒であるなあ。大勢には影響はないのだが。
by bank.of.japan | 2005-07-20 17:06 | 日銀 | Comments(0)
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