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『人間を幸福にしない日本というシステム』
デンマークの生活より
「有給消化の2週間がようやく過ぎました。2週間の有給なぞあろうものなら、普通の日本人はあれも、これもやろうと思うはずです。欧州に大分慣れてきた私は、おそらくそれをするとあれもできなかった、これもできなかったという精神的に不満の残る2週間になってしまうことが、あらかじめ予想できたため、先週言った『人間を幸福にしない日本というシステム』という本をじっくり読んで。その読後感想文を書くことだけに専念しました。
 先週述べた様に、私は日本人の民主主義にはかなり懐疑的で、この本の結論とは逆の方向ですが、日本に本当の民主主義が根付くのはかなり難しいと思っています。そして、人前で何かをするという民主主義の根幹の習慣がそぎ取られていることの例として、思い出したことがあります。
 こちらで、ある電気メーカーの人と知り合いましたが、その同僚が、顧客の前でプレゼンテーションをすることになっていたそうです。ところが、先方の都合でその人の持ち時間が20分から15分に短縮になりました。すると、もう
『できない』
と悲鳴があがったそうです。仕方なく、私の知り合いがピンチヒッターでそのプレゼンをこなしたそうです。
 やはり思い出したのは、別の電気メーカーで英語があまりにもできないので、ロンドンに約2ヶ月の語学研修に送り出される人が出てきた話です。この人は、その目的からして、在ロンドンの自社の子会社に頼ってはいけないということで、取引銀行であるうちのところに泣きついてきました。私は、明け方ヒースロー空港まで車を飛ばして迎えに行きました。
 電気メーカーばかりが悪いのではないでしょうが、もうひとつ、最初の電気メーカーのところの取締役が日本から来るのだが、まるでドメで、しかも経済も音痴。ところが銀行のお偉いさんと飯を食うことになったとのこと。そこで下の人間が、経済レポートを先に作って、その取締役に暗記させることになり、私のところに原稿の材料集めをお願いします、という話もありました。
 どこから変えれば良いのでしょう」
by bank.of.japan | 2005-05-02 15:13 | 欧州便り | Comments(0)
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