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「赤点」記事の思い出
 かなり前の話。量的緩和に関する記事(専門媒体向け)を書いたところ、ある幹部が記事のコピーを前に「間違いだらけである」と反論した。ここで注目は「反論」ではなく、「コピー」の方だ。真っ赤になっていたのである。赤ペンでラインが引かれまくれ、「てにをは」以外はすべて赤かった印象がある。新人時代の原稿が跡形もなく直されたことを除けば、高校の生物以来の“赤点”であった。
 さて、これは単なる思い出話ではない。記事をこまかく添削し、びっしりラインを引く行為から、この幹部にみなさんいやらしい感じを持つかもしれないが、そんなことは全然ない。むしろ、一目置くべき人物で、添削趣味のかけらも感じさせない。私が推測するに、かなり偉い人が添削し、立場上、反論せざるを得なかったのではないか。
 激しく後悔しているのは、そのコピーをもらうのを忘れたこと。「持ち帰って考えてみたい」などと言えば、くれたであろう。その幹部、遠い将来、日銀の頂点に立つかもしれない。「現総裁に昔もらった赤点原稿」はいい記念になる。まだあるなら欲しいのだが…。
by bank.of.japan | 2005-01-26 12:27 | Comments(9)
Commented by bank.of.japan at 2005-01-26 18:01
現金が好まれる理由の一つは、その匿名性。具体的には「不倫のこん跡を残さない」(日銀幹部)など。私のように甲斐性なしなら電子マネー化は賛成ですが、政治家や財界人、一部の富裕層は資産捕捉や後ろめたい行動の露見を恐れて日銀券電子マネー化は反対しそうです。難しいかもしれません。数年前、給料が現金支給から振込みに替わった日銀マンらが、なんとなく不満気だったのも、家庭内で所得の捕捉性が高まったからではないかと推測しています。
Commented by bank.of.japan at 2005-01-27 11:13
電子マネーの研究、日銀はこういったものは熱心。インターネット勃興期は急速に電子マネーが普及するとの見方もあり、相当に熱心だったと思われる。最近も続けているでしょうが、券が膨張しており、ちょっと下火かも。
Commented by bank.of.japan at 2005-01-27 13:06
将来、「通用しなくなる日がくる」とした場合、預金封鎖・新円切り替えが選択肢の一つになる可能性がありますが、その機をとらまえて、切り替え先を電子新円にする仕組みを考えるといいのでしょうかね。極論ですが。
Commented by bank.of.japan at 2005-01-28 13:12 x
日銀もいろいろな職種で中途採用を積極化させているので、サイトのリクルート情報は要チェック。金融調節などアウトソースすればいいのに、と思う。
Commented by 馬車馬 at 2005-01-29 02:37 x
この際ですね、現金そのものを廃止してしまうというのはどうでしょう。現状でも、銀行に普通預金口座ひとつ持っていれば何でも買えてしまうわけですし、別に通貨に国の保証が必ずしも必要なわけではありませんから。そうすると「金利の非負制約」も消滅するので(今各種利回りがマイナスにならないのは現金がいつでもどこでもゼロ金利を保証しているからな訳で)、不景気の時には無限に利下げが出来ます。当座預金残高を増やせばOKとか、そういう筋の悪い議論も出てこなくなるでしょう。

あと、こちらのブログをご紹介頂きましてありがとうございました。御礼が遅れてごめんなさい。
Commented by 馬車馬 at 2005-01-29 02:43 x
あ、廃止しなくてもEuromanさんのおっしゃる決済専門口座の金利をマイナスにしてしまえば、同じ効果がありそうですね。
Commented by bank.of.japan at 2005-01-30 11:09 x
埼玉の用水路に1500万円、との記事。要らない金がこんなにあるなら、廃止も一考。馬車馬さん、御礼など恐縮です。引き続きよろしくお願いします。
Commented by ラスト何マイル? at 2005-02-04 23:31 x
やはりアングラマネーだったようですね。
Commented by bank.of.japan at 2005-02-05 12:01
会社員宅から盗まれた6000万円。こういう事件が起きたとき税務署は関心を持つのだろうか。偽札の横行と捨てられる本物のお札。偽札まで作って金を欲しがる向きがいる一方、使いたくても使えない現金を大量に持つ向き。妙な資金偏在だ。
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