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資源高で微妙に揺れるFRBの金融政策、バーナンキ議長の「定例会見」=日経新聞、第二の柱への傾倒
 今度のメルマガではFRBを中心に取り上げたい。
① 資源高の主因として、FRBのQE2を挙げる論調が多い。国債を大量に買うと、ドルがじゃぶじゃぶと放出され、資源市場に流れ込んでいる、というわけだ。資源投機の源泉をFRBの金融緩和に求める見方である。もちろん、FRBとしては、このロジックを受け入れるわけにはいかない。資源インフレ抑制のために引き締めに動かなくてはならないからで、先般の記者会見で、バーナンキ議長はQE2の資源高犯人説をきっぱり否定した。
 正しい否定ではあるが、金融政策の運営自体は微妙に揺れる可能性が高いことを解説してみたい。

② バーナンキ議長が記者会見の定例化を検討している、と伝えられている。透明性の向上という観点では議長が直接対話する場を設けるのは理念的には正しい。ただし、理念的に正しいことが、正しい対話を生み出すとは限らない。現実は「話せば分かる」というものではないからだ。
 現状、先進国でバンバン記者会見をしているのは日銀やECB。英米はあまりやらない。私は4年ロンドンにいたが、その間、イングランド銀行の総裁を「生会見」で見たのは一回だけだった。ベアリングズが破たんしたときであった。個人的には、露出は最低限にとどめ、できればあまり生対話はしない方がいい、と思う。その理由を解説する予定である。

③ 日経新聞の論調が少し変わってきた。資源高を受けて「第二の柱」に傾倒してきた感じである。初めての試みだが、メルマガのクローズドな媒体というメリットを生かして、日経新聞の読み方とその影響など考察してみたいと思う。

 解説は、ゼロ金利解除の議事録の続編であります。まず、①解除劇の失敗はピンポイントで見るより、その前からの政策運営の流れが重要だ。その点を検証する②解除劇がその後の政策運営に与えた影響③次回議事録の見所-などを取り上げたい。
 今回も内容盛りだくさんなので、私の履歴書オマケは割愛します。
by bank.of.japan | 2011-02-06 15:09 | FRB&others | Comments(2)
Commented by まつだ at 2011-02-07 01:28 x
Twitterから来ました。メルマガの登録をお願いしたく存じますが、HP内で登録先が見当たらず、こちらご質問させていただきました。どこにあるか教えていただけますか。よろしくお願いいたします。
Commented by bank.of.japan at 2011-02-20 16:48
こちらです。よろしくお願いします。→http://foomii.com/00016
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