日銀支店長会議と景況感、金投資の意味=日銀にとってのベースマネー
 日銀の支店長会議があった。各地域の→は下向きが多かったが、支店長らは会見では先行きに楽観的な見方を示した。支店長は会見ではそれほど先行きには踏み込まないのだが、敢えて言及したのは、→だけだと景況感が悪化した印象を与えるからだと思われる。ただ、先行き楽観とは言っても、展望リポートで示したシナリオに概ね沿っている、という程度で、特に景気見通しが上方修正されたわけではない。以下、メルマガにて。

 もう一つは、金投資の意味について。投資判断としては、実需とヘッジがあるが、昨今の金投資は通貨不安とセットで語られるので、ヘッジの側面が大きいのだろう。問題は、「通貨不安」で金を買う意味である。短期的な不安心理で金が買われる、だから金を買う、というあくまでも目先筋なのか。それとも、本気で通貨不安を信じているのか。そうなら、財政破たんするかしかないか、にベットするのと同じとなる。
 考えるべきは、通貨不安が実現(or財政破たんor銀行券暴落)した場合、単に金を買っておいて良かった、では済まないことだ。食糧危機を煽るな、と言うが、通貨不安も同様であり、金買いブームは通貨不安を煽り、危機が自己実現するリスクがある。管理通貨制度は物としての裏付けがないので…。

 解説は、ベースマネー関連。そもそも日銀にとってベースマネーはどう位置づけられるのか。金融統計の一つであり、当然ながら日々モニターしているが、実務的には二つに分解される。銀行券と準備預金だが、前者は達観するとまあ受動的なので、人々のニーズに委ねる形だ。重要なのは、後者であり、これは金融調節を行うためのインフラである。
 銀行券がなくなると、金融政策が運営できなくなるイメージもあるのだが、実はそうではない、といったことを解説してみたい。
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by bank.of.japan | 2011-01-23 18:21 | マーケット | Comments(2)
Commented by zak at 2011-01-30 16:55 x
金買い、銀買いブームは単なるブームでしょうか?価格が長年にわたって上昇しているといった面からみた単純な投資というだけでは済まされないのではないかと思います。金や銀が上昇しているというよりかはフィアット通貨の価値が下落していると考えるべきだと思います。そしてここ数年で世界各国で行われたベールアウトの副作用(今後さらに表面化)をどう処理していくか考えなければならないかと思います。紙幣の印刷を続けて経済が回復したケースは歴史的にも過去に例がないので。
Commented by bank.of.japan at 2011-02-06 14:38
通貨価値が下落して貴金属が上がる、というより、下落していくのではないか、という不安が貴金属高を招いているのでしょう。現状、先進国では紙幣印刷の金融政策はまだ取られてはいないのですが、取られることへの懸念があるのは確かですね。
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