介入がやっと入った。あくまでもスムージングが目的なので、もっと早い段階で入っても良かったと思うが、長年介入をやっておらず、「介入」がやたらと注目され、もみくちゃになる中では、まあ良いタイミングで入ったのだろうと思う。MOF&日銀の介入関係者らは良い仕事をしたと評価したい。
でも、この間、介入をやる上で困ったこともあったように感じる。仙谷長官の「82円が防衛線」というのは、投機筋に攻撃目標を与える失言であるし、菅総理も代表選の過程で水面下の交渉(欧米に文句を言わせない工作)を暴露したりと、市場とのゲームをやりにくくしている。 介入というのは、市場との戦いでもあるので、手の内をさらすのは自ら戦いを不利にするようなもの。民主党は政権運営の経験がないというのは分かってはいるが、もう少し現場の声は聞いた方がいいように思う。本来、相場を人為的にいじるのはやらない方がいいのであり、政治主導とは言っても、マーケットの事はMOF&日銀のプロに委ね、その仕事は政治的に邪魔しないことが肝要であろう。 で、明日は介入資金の決済があり、現在の資金需給上の計算では2兆円前後は当座預金残高が増える見込みだ。これは、今日の午後に日銀が明日の期落ちオペをしっかりつないだことからほぼ確定したことで、事前には吸収するとかしないとか取りざたされたようだが、まあ、日銀もバカではないので、即日売手とかは打たず、みなさんのご期待に応えて「非不胎化」の演技をやると思う。 非不胎化の実務的な解説としては、メルマガの臨時号で解説したので、ここでは繰り返さないが、なかなか実務的には意味は見出しにくいものの、期待する向きが多いので、介入資金が放置されたことが誰の目にも分かるような当座預金残高の増加を演出するはずだ(多分)。 欧米の金融経済系のブログでは、今回の介入に関する反応は見られないのだが、目に付いたのはTim Duy's Fed Watchの「Yen Intervention」だった。 この中で、Duy氏は「although they might simply sterilize the intervention, which would be, in my opinion, a policy error」と指摘しているのだが、まあ調節ではほぼ介入分が上乗せされるのだろう。 なお、今回の介入は最大とか言われるけど、双方向ではもっとでっかいのがある。やっている途中から熱くなってキレちゃった、とかいうやつだ。今は自国通貨売りだからいいけど、将来、もしかしたらあるかもしれない防衛介入でキレると簡単に玉砕するので、どうか冷静に。
by bank.of.japan
| 2010-09-16 21:22
| 日銀
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Comments(5)
やりましたというかやったというか、やりました。さてこれからが勝負ですが、アジア通貨を味方につけて、ついでに妊娠させないでがんばりましょう。国家の存亡かけた戦いなので、ここはみなさん評論家にならずに応援しましょう。でないと空洞化でこの国は。
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
失礼しました。1)という風にします。
ホームページの件は聞いてみます。
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