米リッチモンド連銀のエコノミストが書いたエッセイが炎上した件はツィッターでも紹介したが、滅多に見られない出来事でもあり、こちらで大まかなところをまとめておきます。日本語では、maket hackの広瀬さんの「リッチモンド連銀エコノミストの自己陶酔エッセイがネットで炎上」が詳しい。それとhimaginaryの日記さんも「リッチモンド・ハイ」(なかなか洒落た見出し)で取り上げている。
発端は、連銀エコノミストのKartik Athreya氏(こちら)が、「Economics is Hard. Don’t Let Bloggers Tell You Otherwise」というエッセイを書いたこと。ご存じのように、米連銀エコノミストの情報発信はお堅いペーパーばかりで、この手の柔らかいエッセイは珍しい。試みとしては良いのだけれど、中味が問題だった。簡単に言えば、「僕は分析のプロで、経済分析は本当に難しいのだが、ブロガーらは安易に経済や政策を語っているんじゃないのか」と挑発。壮々たる面子が名指しとなり、ちょっとした騒ぎになった。 himaginaryさんによると、このエッセイはマンキュー先生が紹介。それで多くが知るところとなった。私はEconomist's Viewのマーク・トーマ教授の「Don't Let Fed Economists Tell You Otherwise...」で気が付いた。 エッセイでは「They are the patron saints of the “Macroeconomic Policy is Easy: Only Idiots Don’t Think So” movement: Paul Krugman and Brad Delong. Either of these men will assure their readers that it’s all really very simple…」とか、名指しされた方はカチンと来る書き方である。 あの温厚で、抑制の効いた書き方をして、FEDにもどちらかと言えば好意的なトーマ教授がかなり怒った感もあるので、これは連銀の情報発信の失敗かもしれない。書いた本人もネット作法をあまり気にせず、分析のプロがネットでアマなエッセイを書いた感じだ。 連銀はその後、この騒ぎでエッセイを引っ込めたようで、リンクが切れた状態だ。これがまた情報発信で批判を浴びる結果にもなった。幸い、広瀬さんのところに原文があります。関心ある方はご参照を。 参考。こういう騒ぎは起きたけど、知り合いの日銀エコノミストによると、リッチモンドはミネアポリスやサンフランシスコと並んで分析には定評のある地区連銀とのこと。
by bank.of.japan
| 2010-07-01 20:53
| FRB&others
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Comments(4)
こんにちは。拙ブログにも言及いただきありがとうございます。
該当のエッセイは、連銀として出したというよりは、あくまでも個人のパーソナルHPに掲載されたもののようですね。そのHP(http://sites.google.com/site/kitrak101/home)自体も今は削除されていますが、グーグルのキャッシュは残っており、そこの「Some Non-Technical Writings」セクションに問題のエッセイが掲載されています。 その意味では、「連銀の情報発信の失敗」というよりは「連銀の職員管理の失敗」という要素が強いのかもしれません。
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世界経済にとってもはや、どうでもい話ですね。多国籍企業化したアメリカ(当然日本も同じですが)にとって重要なのは人民銀行とドイツの金融政策です。
人民銀行より、中国銀行、中国工商銀行、中国農業銀行
どちらかというかそちらの方が大きい気がします・・・。
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