日銀は4月の景気判断を変えた。これまでは「景気は持ち直している」、今回は「景気は持ち直しを続けている」となった。では問題。景気判断は変わらないのか、変わったのか。私は最初、「変わってないな」と受け止めた。でも、各パーツの細かいところが明るめになっていて、表現は変わった(続けているがくっついた)のだから、判断も変わったのかな、と思い、誰かが「半歩前進ですかね」と言ったので、それでいいんじゃない、となった。
で、白川総裁は会見では「一歩前進」と説明した。変わらないか、変わったか、の質問に戻れば、最初の受け止め方は零点、表現が変わったことに改めて着目した行為は30点、「半歩前進」と誰かが言ったのは75点といったところか。まあ、点数に根拠はないですが。 景気判断の表現に戻ると、日銀は昨年11月から「持ち直している」を使っている。3月までこれが続いて、今回「持ち直しを続けている」となった。普通の感覚では、ああ、確かに持ち直しが続いてますね、それはそうですね、と思うだけだ。誰も「続けている」がくっつくことで「景気判断が一歩前進した」とは思わない(思った人はいますか?)。なので、国語の問題で「日銀は今回の表現変更で何を言いたいのか」が出されたら、分からんよね。 ともあれ、「続けている」は「景気判断の一歩前進」を意味するのだが、「続けている」が判断の上方への修正を意味するなら、今後、例えば「回復している」→「回復が続いている」となれば判断の上方修正となるのだが、日銀の人に聞くと「そうするとは決まっていない」のだそうだ。また、同じ表現が何回続くと「続けている」が付くのか聞いたら、「ルールがない」んだそうだ。 と言うことで、結論としては、日銀文学はやっぱり難しい、でありました。 参考 一応想定問答としては「景気判断を心もち前進させた」という説明を用意していたようだが、総裁は「一歩」と表現した。事務方の想定よりちょっと強めの表現であったらしい。心持ち→半歩とすれば、半歩前進と言ったうちの記者は大正解。まあ、勘でしか意味が分からない表現は悪文だね。
by bank.of.japan
| 2010-04-08 21:14
| 日銀
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Comments(3)
難しいというより、「真面目に聞く必要が無いもの」って事になっちゃわないかなと。
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次回会合での根強い緩和観測を暗に否定したくて、必要以上にタカ派的な会見になったのでしょうか。或いは早くもタカ派の虫が蠢き始めたのでしょうか。私には、「政府からの4月時点における緩和要請は強くないですよ」と総裁がリークしてくれたように聞こえました。期待形成は過去の実績に大きく左右されます。菅財務相の"予告"と逆の対話・決定(政府を説得しての利上げ)を貫徹して初めて信認が回復するのかもしれません。the long and winding road...
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