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オーストラリア中銀が教える為替介入法
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 オーストラリアの金融政策は、私は全然ウォッチしていないのだが、為替市場では注目されているようだ。オージー・円やっている人が多いからだろうか。予定された利上げがなかったとかで、一部では騒がれたようですね。ウォッチしていないのは、①GDPがとても小さい(スイスぐらい?)②そういう国の金融政策はグローバル的にはあまり影響がない③日銀でも話題にならない④同様にG7でも話題にならない-ため。
 ただ、そうは言っても日本人には昔から馴染みの国で、たくさんの人がオージー・円を手掛けるという行為が、あの国の金融政策にどんな影響があるのかな、と軽い興味を覚えてホームページをざっと眺めてみた。で、ちょっと面白いなあ、と思ったのは、マーケットオペレーションの中に「為替」の項目があったこと。その中に為替マニアor介入マニア(私は違いますが)にとっては興味深い記述があった。介入方法を具体的に紹介しておったのです。項目はここ
 その中のポイントは「How Does the Reserve Bank Intervene? 」です。
まず為替相場を操作する場合は以下のようにしている。
「For example, if the RBA was intervening with the intention of influencing the exchange rate, it could enter the broker market directly through the electronic broker market. Because the broker market is the main mechanism used by interbank market participants to trade among themselves, knowledge of the RBA’s presence in the market is immediately available to all active interbank players. They typically also inform their clients very quickly. This ‘announcement effect’ can itself have a significant impact on the exchange rate」
 要約→為替相場を動かしたくて介入したい場合は、ブローカーマーケットに直接介入する。そうするとインターバンクの参加者らはすぐに介入が分かってクライアントにしゃべりまくり、アナウンスメント効果がでかくなるんだよね。
 それと、オーストラリア中銀は外貨準備の調整(運用?)もやっており、その場合の為替取引(介入ではない)は以下の通り。
「if the RBA was intending to replenish foreign exchange reserves after a period of intervention, the aim might be to rebuild reserve holdings without having a significant impact on the exchange rate. Under these circumstances, the RBA might use an agent bank, so that the market as a whole is not aware of the RBA’s presence」
 要約→介入後に外貨準備を補強したい時は、相場に影響を与えなくないので、エージェントバンクを使う。そうすると、介入は気付かれず、相場に影響はない。(エージェントバンク=為替取引を委託された市中銀行=一般的には中銀取引の守秘義務を負う)

 世界的には介入と外準調整(=運用含む)を併用する国が多く、このオーストラリア中銀の説明は非常に参考になるので、為替取引に熱心な方はご一読を。日本みたいに「市場に出るのは原則として介入」という国はむしろ例外で、上記の解説はある意味、非常に新鮮に感じる。これぐらいMOFも解説したらいいのにとは思うが、そうすると介入の神秘性が薄れてつまらなくなるかもしれない(威厳も落ちる?)。口先介入、不意打ち介入、びっくり介入、隠密介入、覆面介入、だらだら(ジャンキー)介入、国売り介入、レートチェック、ポジションチェック、チェックまがい、まあ好きにやったらよろしい。

感想 豪州は基本は資源国で、経済も超小さい。それにしては豪ドルの取引規模はかなり大きく、ポンド・ドルぐらいはあるんですかね。これはかなりいびつな感じで、為替投機国ようなイメージがある。本当は、管理フロート色を強めて、資源取引に応じた実需原則の為替売買にとどめるのが身の丈に合っているように思う。オージー・円に突っ込むのはご自由なのだが、移住したいとか思わないのであれば、ボラの比較的高い通貨で短期の投機をやっている、と割り切った方がいいのかも。
 ドルを基軸とする管理通貨制度がぶっ壊れ、日本もかなりの社会不安が起きると思うのであれば、穀物と肉が豊富な豪州はラストリゾートの一つとしては有望。いいところらしいですし、英語が苦にならず、日本を簡単に捨てられるなら、淡々と豪ドル投資をやるのがいいかも。ニュージーランドもいいけど、あそこはちょっと寂しい。カナダもいいけど寒そう。
by bank.of.japan | 2010-02-03 21:30 | FRB&others | Comments(6)
Commented at 2010-02-03 22:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-02-04 02:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by かる at 2010-02-06 00:28
できればそうしたい中銀は多いのですが。やはり規模が違うので、イケの中でめだか介入するのと、鯨が泳ぐ差があるのですかね。フルーい言葉ですが、マーケットインパクトという奴で、前者は最大に出したい、後者は最小化したい。でも今はイケのようでイケでない調整池みたいなでかいレバレッジのあるので、池の底は海につながっているので、影響はわからんみたいな。
そういえば、オージーがらみのデリバで大損させたお客に向かって、同じようなことを言って激怒されたセールスがいました。
Commented at 2010-02-07 20:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bank.of.japan at 2010-02-07 22:36
かるさん。本当に分かっている(?)お客さんなら怒らないのでしょうね。
非公開のみなさん、どうもです。引き続きよろしくお願いします。
最後の非公開さん、「パン屋襲撃」です。
Commented by かる at 2010-02-13 01:23
おっしゃるとおりです。これができれば年金の為替リスクはゼロなので、相対的な高金利通貨国に移住して豊かな暮らしというくらいな、グローバルワイドで年金資金を運用すればって考えますかね。まーGPIA(グリーンPIA)はドメなので、だめったんで、JGBより成長する国の通貨のアセットに投資して、円安になったらみんなその国に移住なんて最高ですが、財産権があるかどうか別ですね。バンクーバーの隣は日系人の収容所だったらしいです。ハイ。
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