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師匠に説教された件
について書きたい。
昔の知り合い(市場関係者)が集まった飲み会に行った。駆け出しのころ、世話になった方々で、まあ師匠のような存在だ。その中で大師匠である偉い人が私のエントリーを見て、一つの忠告をしてくれた。悲観的な見方がはらむ危険性についてだ。酔っていたので良く覚えていないが、骨子は以下の通り。
・悲観的な見方は若手ディーラーにも共通する特徴。数年前にデビューした彼らは好況を知らないから、これは致し方ない面がある。もっとも、生活がリスク回避的になるためか、ポジションの取り方もマーケットニュートラルになりやすい。例えば、部長が「大きくポジションを取れ」と言うと、部下は「そんな大きなポジション、部長取ってください」となるらしい。
・こうした手法が多くなると、相場はレンジになりやすく、ボラティリティは下がり、オプションを売る動きが強まる。相場はさらにこう着し、レンジを前提としたエキゾ系オプションが流行る。そして、もちあい均衡が崩れると、どうしていいか分からなくなる。株価などその典型ではないのか。
・相場はいいとして、土地の話。悲観的になるのは分かるが、REITに組み込まれる物件は(持ち込む側に)キャピタルゲインが発生し、リタイヤ世代の余暇資金が不動産に流れているのも事実。都心部・都心近郊の銀行保有不動産は開発案件として高値で売れているようだ。不動産が実需で盛り上がるかどうかは合理的に考えるより、むしろマインド次第ではないか。日本人ほどマインドに振れる民族はないし、土地は上がり出すと勢いがつく可能性はある。
・私もこの世界では不況世代。教訓は、悲観論が思い込みとならず、なるべくフラットに物事を見るように務めるべし。
・なお、若手ディーラーを擁護するなら、リスク管理の厳格化や会計基準の強化など制度的な変化があったことも影響しているかもしれない。
・追加。私は悲観論者だが、家計ポジションは大きな負債と価値不透明な不動産を抱えて無謀。地価が上がると、職業的読みは外れるが、家計ポジションは改善する。せこい?、すいません。意図的でなく、たまたまそうなだけで…。
・骨子がずれていたら、大師匠から改めてコメントが入る予定。ですよね?
by bank.of.japan | 2004-11-25 01:44 | Comments(10)
Commented by ドラドラ at 2004-11-25 22:49
>例えば、部長が「大きくポジションを取れ」と言うと、部下は「そんな大きなポジション、部長取ってください」となるらしい。

と、苦言を呈される方の立場から申し上げますと・・・・

部長の言うことを真に受けて大きなポジションを取ったのはいいが、損をこいた場合に結局ディーラーのせいにされるという事例がそこかしこで発生しているから「そんなに言うならあんたの責任でやってくれ」って事になるのではないかな~と思う次第であります。

「もっと大きくポジション取れ」「よっしゃぁ!」となるのは、「骨は拾ってくれる」という安心感あってこそのノリな訳でして、ここまで業界が流動的な状態だとリスク回避的にならざるを得ないでしょうね。「骨を拾ってくれる筈の上司がいつの間にかいなくなっていた」ってリスクもある訳ですし。
Commented at 2004-11-25 22:55
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bank.of.japan at 2004-11-25 23:37
ちなみに大師匠は骨を拾ってくれる頼れる上司であります。念のため。でも、ご指摘のような事例は多そうですねえ。そう言えば、うちの社も……
Commented by bank.of.japan at 2004-11-25 23:37
ちなみに大師匠は骨を拾ってくれる頼れる上司であります。念のため。でも、ご指摘のような事例は多そうですねえ。そう言えば、うちの社も……
Commented by bank.of.japan at 2004-11-25 23:42
コメントだぶりました。送信ミスです。
Commented by ぎんなん at 2004-11-27 16:31
この若手ディーラーのケースは、業界あ流動的、上司も流動的、でも会社全体は安泰だから、大過なくすごしていれば雇用は大丈夫。自分のキャリアアップもあるけどまあゆっくりとといった少し前のケース。会社もどうなるかわからない現在のような状況になってくるとさらに変化してきます。危機感が高くなると、生き残るためにプロとしての自覚ができてきて、より速く自分のキャリアアップ、能力アップを目指し、とれるポジションは少しでも多くほしい、チャンスをほしいというようにリスクをとるようになってきています。ある意味、開き直っているわけですが、こういうタイプは強く、成功していきます。危機は人を強くします、つらいけど。リスクをとらないこういう若手は存在できません。だってじっとしてると自分も部署も会社もなくなりますし。。
Commented by バジョット at 2004-11-28 15:57
身にしみる指摘。安泰ではない会社の雇われ人として肝に銘じたい。
Commented by 馬車馬 at 2004-11-30 11:05
はじめまして。
実際、HRマーケットでも大きくポジションを取れる人はそれだけでバリューがあるとみなされてるみたいですね。もちろん、単にリスクを取れる度胸があるから評価されるわけではないと思うのですが。

為替などはともかく、スワップなどの小さなマーケットでは大きくやろうとするとプライスメーカーにならざるを得ず(両サイド立ててナンボの世界になるわけで)、その分緊張感も強いられますし、マーケットに対して敏感にもなるのでしょうね。大きくポジションをとれることが評価されるのはそのあたりも込みでの評価なのかなぁと思っています。
Commented by ドラドラ at 2004-11-30 12:29
何か最初に書いたあっしが赤恥モードなので補足。

どちらかと言うと私が申し上げたかったのはポジションどうこう以前の組織的な問題(気が付いたら上司が梯子を外してしまうリスク)でして、まぁ大きなポジション取れる体力がある組織にいて、ポジション取って少々逆に行っても別に無問題って人はポジション取りましょうって事で皆様のおっしゃる通りかと。

#と、書いていて悲しくなって来たので以下自粛。
Commented by バジョット at 2004-11-30 16:58
ある外資系証券エコノミストの証言。営業担当と某大手銀行にセールスにいき、熱心に投資ストラテジーを説明。それを聞いた銀行の方(市場部門の幹部)、最後に「でもうちは儲ける必要はないからなあ」とのこと。こういう風土ではなかなかリスクを取るのは難しいかも。業態や組織の違いなどあり、ディーラーのあり方として、なかなか一概には論じられない面があると思います。どちらかと言うとバンク系の方の思いが複雑のような印象があります。
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