TBSドラマの「官僚たちの夏」、偶然少しだけ見てしまい、ツィッターで「最近の経産省、産業界にお金入れるようになって権力が復活し、暑い夏になっているのかなあ、と思った。社会主義っぽいですがね(苦笑)」とつぶやいたのだが、視聴率は結構良かったようだ。番組内容は実際とは違うのだが、官僚が格好良く描かれるドラマがそれなりの人気を集めたのは、一般視聴者の官僚観はそんなに悪くもないのかなと思った。
マスコミ報道では、「官僚は批判対象」というのがデフォルトで、やたら叩かれる。一方、ドラマでは佐藤浩市という渋いスターが官僚役を演じ、視聴率は健闘した。報道局は官僚を悪役視するが、制作局(ドラマを作るところ?)はスターとして登場させる。ネット界隈では官僚批判が目立つのだが、スター官僚が活躍するドラマを作った制作局が結果を出したのは、一般の官僚観はむしろ良いのかもしれない。官僚はしようもない人種である、との見方が定着していれば、この手の番組は受けない、制作局も作らないだろう。 報道局の官僚叩きは「あくまでもニュース構成上のお約束に過ぎない」と一般の視聴者はクールに受け止めているのかもしれない。日本は全般的に社会主義的な色彩が強く、なんだかんだ言っても官頼みの風潮にあると思う。官僚のみなさん、意外と頼られているのが実情でありますので、報道は不愉快に思うかもしれませんが、国益のために頑張って頂きたい。これだけ政治が流転しても行政機構が他国対比で円滑に運営されているのは、官僚の質が高い(高過ぎるかも)からでありましょう。 しばらく前、欧米某国の大使館で懇親会があり、そこの某公使が「また官僚大異動の季節がやってきた。誰がどこいったか分からない。この大異動、信じがたい」と嘆いていたが、それでも混乱なく行政は動いている。日銀も今年は企画役級を中心に大異動(週明け発表の模様)があるが、何事もなく運営されていく。大異動でも支障なく組織を運営するのは一つの訓練かもしれんが…。 ・日銀マン&ウーマンにとっての「官僚たちの夏」は、これはやはり複雑な作品である。故・城山三郎氏は通産官僚を憧れの対象とする小説を書いたが、中央銀行に関しては実に暗い「小説日本銀行」(名作ではある)を生み出した。日銀・経産省、どっちも権限があまりないと言う意味では似たり寄ったりの存在なんだが、小説は対照的である。まあ、中央銀行員を格好良く描くにしても、業務が専門的過ぎて一般受けしないので、さわやかなドラマにはなりにくいすね(苦笑)。
by bank.of.japan
| 2009-07-11 17:29
| マスコミ
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Comments(20)
私も見てたんですが、いかにも官僚さんを美化し過ぎているように思えてきて、
段々嫌になって途中でチャンネルを変えてしまったのですが、 視聴率は良かったのですか・・・ なんだか一般的な世論とは相反するような気がしますが、 現実とフィクションは別で、面白ければOKと割り切って見ているのか? それとも、昔は良かったな的な見方をしているのか? 現実もこうなって欲しい、こうであって欲しいという願望の現れなのか? 官僚さんを信頼している方々もある程度いるということなのか? どういうことなんだろう・・・
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地方公務員については、この目で見たのでいろいろなものと比較して酷いということは分かりますが、中央の公務員については分かりません。
高度成長期に10%成長に対してダムを何個作る、発電所を幾つ作る・・・というのは優秀に成し遂げたと思います。 豊かになった後のことは分かりません。判断しかねます。 空間がたくさんの資産で埋まった後に、更新・リプレースをスムーズにやることが、これからの官僚の力量を見せる分野なのでしょう。 土建屋が少なくなって、介護関係の産業が急速に大きくなったところを見ると、うまくやっているように見える。 しかし、官僚が引退後に書いた本などを読むと、大丈夫か?と思うことも多いです。論理的に強固でない、あいまいで頼りない印象を与える。 日本の官僚は、よく分かりません。何をものさしに、どう評価したらいいのか。
PKさん、地方公務員さんも半分以上はまじめに仕事をしていますよ。
多分 ほとんどの日本人が 基本に縛られすぎて曖昧で成立していた領域を侵してしまったための恐怖に襲われているのでは? つまり原色の綺麗さに目がつぶれてしまいほかに認識出来なくなった可能性がある。それが徐々に人の心理を犯して不安が不安を生む、まさにミイラがミイラ取りを乗っ取り始めたのではないかと。 日本の長所であり欠点でもある継続者と、世界のほとんどの長所であり短所の英雄者、どちらが貴重かしら?私は継続者が最適だと思います。 故に日本の官僚さん達にはまだバランス感覚に関してはぎりぎり信を置ける部分が存在するのだと思います。 私のものさしは天秤の管理者としての運営能力だと思いますがいかがでしょうか?
まじめなことは知っていますよ
しかし、どういう働き方をしているか民間人が知ったら怒ると思います。 それに、お金と人の能力の釣り合いも取れていません。 民間の会社で、リスクとのかね合いで人の能力に対してある量の予算がつけられているときに、役所では10倍の金がゆだねられているように感じます。こんな人が億単位の金を動かしていいのか?と思うことが普通に行われている。役所の金の使い方は、ほんとうに馬鹿げています。 仕事のやり方と、金と人のバランスが取れてないです
しかし、バブルのころの民間企業の状況を知っている一般人も多い故それが問題か?と言うと問題視したいのは民間側だと思っている一般人も多いと思うのです。つまりどっちもどっち。
私が思うに、両方とも近似値の存在が脳内になくなったのではないか?と思うのです。 つまり似て非なる数字の存在です。お互いがお互いの環境を知らないために隣の芝生は青い を繰り返して結局富のパイは一定なために取り合いするには決めつけるしかない。故に本来なら細分化していく社会の中で近似値と何か別の論理で派生した論理で構築された哲学が生まれるとまた別な均等基準が生まれたはずなんですが、それの努力をせずに一気に細分化してさらに細分化を目指す意識の一般人と民間だとそりゃあ足踏み状態になりますわな。つまり細分化したから多くの富が増産されたのではなくて、細分化されたために富がハニカム構造になって増えたように見えた状態に陥っているわけです。そして後に戻すと言っても3次元下では戻るのは不可能。そしておまけに干渉を和らげていた部分を破壊してしまっているために民間側も団結出来ない状況に陥る→つまり 聖域の破壊=近似値の破壊なんです。
ちなみに私はポジショントークを必要としない身なので言えますが、
確かにPKさんの仰る部分も存在します。 但し私が一番恐れているのは、官僚の意識を削ぐことで新しい問題が出てそれが日本を蝕む大きな問題となりえる可能性が高いからです。
民主党の日本がどこに向かうのか はっきりといえるのは大阪がひとつのイメージだということ
日本の文化には、比較優位をうまく機能させるものがあり、特に帝国時代の旧制高校文化と相性が良くて、組織内で人材がゆっくりとマグマのような動きで適所に押し出される良い性質があった。 これを阻害していたのが、マスコミなどの左翼文化で、比較優位を失った文化の成れの果てとして大阪がある。 全国に散らばった詐欺のネットワークも大阪発祥が多く、中核で動いている大阪出身者も多い。 民主党というのは、左翼の既得権層を代表していて、日本に寄生することで左翼が肥えた戦後日本そのものだ。 鳩山にしても、あれが日本文化を担っている人とはとても思えない。 外人のようだし、庶民では決して無い。本当に違和感を覚える 日本で隠されている権力は天皇ではない。在日米軍だ。
城山氏の作品を見ているといつも思うのですが
第一権力者もしくは第一権威団体への反骨精神が旺盛で その反骨精神が健全であるために ブログ主さんの複雑な心境を生み出しているのかと。 そして城山氏が生まれたあたりから育った時代背景を考えても、ブログ主の歴史観はどうか分からないが戦後世代の一般の歴史観から見て暗いと決めつけてもおかしくないほどの体験をされているのかと。 故に体験や経験で見える世界は人それぞれってことでまとめてもよろしいでしょうか?(笑)
中央官庁の皆様を間近で見ていると、優秀な方も多いと思います。そしてその事を薄々察している一般の方も多いと思います。だからこその評価なのでしょう。
でも、激しい怒りがこみ上げてくることも多いです。医者である小松秀樹氏が「厚労省にも医者はいる。でも彼らは第一に役人であり、科学と規範とが相反したら規範を取る」と書いておられました。科学を○○に置き換えれば私の印象と合致します。それは○○に人生を賭けている私には耐え難いことです。昔こう決定した?おまえ馬鹿とちゃうか?現実を見ろ、現実を!目を開けば嫌でも入ってくるだろ?なぜ目を閉じる!この腰抜け、卑怯者、(以下自粛)
大日本帝国の崩壊の数年前には、誰もそんなことを予想していなかった。
米国が左翼で日本も左翼とというのは本当に拙い。 トヨタとGMの合弁工場の件も、予想していた。 どうしたらトヨタは困るか?トヨタが追い込まれる方向に物事は進んでいくと僕は考えている。 とにかく、これからは悪い方向悪い方向に物事を考えたほうがいい。 麻生のような人がいなくなってしまうのだから、なおさらだ
昔仕事でご一緒した中央官僚の方は優秀な人も多かったのは事実。ただし、何をどの方向に進めるべきか・・という話になると価値観が多様化してすばやい判断が要求される現在は、古い方向に軸足を向けたままの方も一部にいらっしゃいました。組織や仕事の仕方を柔軟に変更できる民間に比べ、規律に縛られ、政治との連携が重要視され、問題が起きるまでルール変更(法改正)できない官僚にはおのずと限界があるのかなあと感じましたね。その点日銀さんは白川総裁の記者会見原文を読む限り、市場との意識の乖離が以前より少なくなってきたように感じます。
AとBを足したものが全体であって、Aが間違いならBが正解。
共通一次以降、選択肢の中に必ず正解があるという思考に慣れてしまって、しだいに選択が狭まり、二大政党制や小選挙区制になってしまった。 今の日本は、途上国の大統領選挙とかわらない。お笑い民主主義。 メディアの執拗な土着政治権力つぶしと、明らかに外国の勢力の支援を受けた政党(ご丁寧に反米を演じたり=攘夷の放火の直後に英国に留学した長州ファイブを思わせる)がメディアの賞賛の中に登場 民主主義に栄光あれ
見ないで言うのもあれですが、視聴者の人は、官僚たちの夏も白洲次郎も太陽にほえろも水戸黄門も、すべて等しく空想の産物として受け取っているのではないかなと思います。
「官僚たちの夏」は読んでいます。
「小説日本銀行」は積ん読状態ですが、大失敗した金解禁を賛美する「男子の本懐」などを読むと、どうも違和感を禁じ得ない。城山氏の日銀に対する見方にはかなりバイアスがかかってるんじゃないですかね。私は金解禁を罵倒した元日経社長の小汀利得のほうに共感します。
昨日オープニングを見て息子が面白そうだといい家族で見ました。小生は城山三郎は好きな作家でかなり読んでいます。愛知県生まれで同郷でもあります。霞ヶ関の住人も見ている方は多いのでは。
デイトレーダーさん、どうもです。官僚はどこも肩身が狭い面があると思います。日銀と市場との距離は、どうなんでしょう。まあ、今はあまり摩擦はない感じです。
飛車さん、どうもです。基本的には娯楽という位置づけではないかと思います。 kamakuraさん、どうもです。城山氏の日銀観はバイアスはあると思いますが、まあかなり雰囲気はつかんでいる感じはあります。 星の王子様さん、どうもです。ドラマとしては面白いのかもしれません。やや格好が良すぎる感じはしますが(苦笑)。
私もこのドラマは官僚を美化しすぎではないかと思っています。ネットでもいろいろな意見がありましたが、おそらくこの人が歴史家の視点から一番痛烈に批判しているのではないかと思いました。
ttp://www.kurayama.jp/ 官僚を美化する、どころか社会主義礼賛ドラマだとかなり強烈に批判していて、私としてもすっきりしました。城山三郎の原作本も相当批判していますね。
ひどい番組を垂れ流してますね!皆でTBSを抗議しましょう!国民生活を踏みにじるクソ官僚共には鉄槌を 政権交代して官僚トップを取り敢えず懲戒免職させましょう!!
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