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欧州便りの紹介
知り合いの為替ディーラーで石川さんという方がいる。今は欧大陸(デンマーク)で仕事をしており、日本の顧客向けに市況メールを送っている。グローバルな情報共有は容易にはなっているが、メディアを通じたものはどうも予定調和的で、やはり現場の視点は貴重だ。その意味でメールは重宝しているのだが、それにも増して彼がときたま書くコラム「デンマークの生活より」が面白い。もったいないので、ここでも適宜紹介したい。石川さん、掲載許可ありがとうございます。
 通貨統合の進展・ユーロ圏の拡張など欧州経済も変革が激しいとのイメージを抱くが、実際に生活してどうなのだろうか。まずは過去に頂いたものから。

今年3月のメールより。

「肩こりが激しくて、中国人が経営している鍼に行ってきました。
 その先生は日本に長く住んでいたらしく日本語が恐ろしく上手です。先生曰く、
『コンピューターの使いすぎのストレスです。アジア人はストレスに強いので、自分で意識しないのですが、デンマーク人なんて、ストレスに弱いから、自分の70歳以上にもなる親が死んだら一週間も動けないんですよ』
 デンマークは家族の結びつきが強いところですので、それ自体は悪いことだとも思いませんが、確かに一週間も動けないとなると、それを認めなければならないかも知れません。
 しかし、ストレスというものに無縁であると思っていた私自身がそう言う言葉を突きつけられると、確かにアジア人は体を酷使しているだろうな、と思います。とか言いながら、やはり心のどこかで、ストレスが原因とは思っていませんが。
 皆さんも、お体に気をつけて、又、今週も60時間位は働きましょう。
 デンマークでは、労働組合との合意により週37時間が限度と決まっているそうですが」

週37時間労働で、ストレスに弱いデンマーク人。東欧に広がるユーロ圏の衝撃に耐えられるのかなあ…。
by bank.of.japan | 2004-11-22 11:33 | 欧州便り | Comments(0)
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