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これは超弩級のトンデモ論かも=日経コラム「十字路」
日付訂正しました(14→17日)。失礼しました。
 無視しようかと思ったが、無視するには惜しい超弩級のトンデモな主張だったので取り上げます。17日付の日経夕刊コラム「十字路」である。論旨は以下の通り。
①安定負債の預金を抱える金融機関(銀行)は優位になっている。
②しかし、一部で囁かれる最低預金金利法が実施されたら銀行優位は崩れる。
③もし預金金利が1%引き上げられたらメガバンクは逆ザヤかも。必死に貸出を増やすかもしれない。究極の貸し渋り対策だ。
④預金者の利息が増える。こんな消費刺激策はそうはない。貸出金利の上昇で企業は苦しいが経済全体ではプラスに見える。
⑤政策金利も上がるなら円高になるが、緩やかならこれも日本経済にプラス。
⑥高金利通貨がまた買われている。バブル的取引のキャリートレード復活だ。利上げも視野に入ってきた。

 まあ、何というか、めまいしそうな内容なんだが、とりあえずそれぞれの論点を取り上げると、①流動性の面で銀行はたまたま公的支援もあって今は強いだけ。中にはダメな銀行もあり、論点の設定として強引②聞いたことがない③聞いたことがない法律があたかも実施されることを想定して、さらに1%も金利を上げるというのは荒唐無稽。これで必死に貸し出し増やしたら不良債権が増えて金融不安が再び起きるでしょ。④出たあぁぁ⑤上がりません⑥高金利通貨買う人もいるでしょう。それで利上げなど視野にはないですよ。
 筆者は九楽氏(誰なんですかね)。タイトルは「預金金利引き上げの誘惑」。そんな誘惑、どこにもない。こういうコラムは日経さんの読者にウケるのだろうか。そもそもこういう誘惑を覚えること事態が極めて謎である。
by bank.of.japan | 2009-04-19 23:03 | 大機小機 | Comments(19)
Commented by モンテカルロ・モナコ at 2009-04-20 00:23 x
これって4月17日の金曜日の夕刊です。

これの発起人や同じ考え方の人(日本に限らないはず?)、潰した人(日本に限らない)、それで諦めた人(政府・野党)などおおよそ察しがついてますが、自信なし。

最近蒸発したNON日銀さんはこの発想のはずなんですけどねぇ?
2つの意味で、数式的にもそこそこOK。
これに困る人もいるので大々的に批判した人(影武者)など、いたって簡単に察しがつくと勝手に思っています。
昨年の資源価格・農産物価格高騰も参考になるし、俺的に考えると、雑なMM理論により、もっと儲かる商売をしろってことで。。。

まぁ、来年以降のの話でしょうけど。

ちなみに、十字路の「吾妻橋」さんは、文体からそこそこ察しがつきましたが、ある記事はチョンボであると思います。
ただし、教え子2人(男女)がかわいくてしかたがないようである。
Commented by PK at 2009-04-20 01:03 x
確かに外人でしょうね
共同体の内部の人間ではない
Commented by bank.of.japan at 2009-04-20 01:06
モンテカルロ・モナコさん、どうもです。コラムの筆者は何となく察しはつくのですが、まあいつもの主張が変わらずで、困ったものであります。
Commented by 飛車 at 2009-04-20 13:12 x
くらくらしちゃいますねorz
Commented by べっちゃん at 2009-04-20 18:35 x
 四月一日の紙面に載っていればクールだったのに。

 このコラムの作者は、周りに金を借りている人なんかいないような結構な環境で育ったのでしょうね。
Commented by 植田日銀総裁 at 2009-04-21 00:13 x
のけぞります。最低預金金利法ですか。そんなものが出来たら、色んなものが崩壊するでしょう。大中小問わず債務の多い企業も地方自治体も、国も。すべての調達コストが上がりますね。どうしてこんなロジックを持った人が、日本を代表する経済新聞にコメントするのか。何故それが許されるのか良く理解できません。このような人がこういったことで収入を得られるとしても、その原資は企業広告と購読料なのでしょうが、なんというか購入意欲が減退します。
Commented by クマゴロウ at 2009-04-21 00:50 x
これは、凄い内容ですね。釣りなんでしょうか。もし実証できたら、ノーベル経済学賞確実www
現在留学中の公務員ですが、時間があるのでFTやWSJを読んでいます。内容をそれらと比べると、日経新聞の購読料を払うのがばかばかしくなります。今年日本に戻りますが、まあ購読はしないつもりです。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-21 01:00 x
飛車さん、どうもです。まあ、コラム内容にはかなり強烈な毒がありました(苦笑)。

べっちゃんさん、どうもです。4月1日向けならまだしも、という感じでしょうか。周囲は多額の預金を持つ人が多いのかもしれません。

植田日銀総裁さん、どうもです。ご指摘の疑問は私も感じるところです。コラムなので、内容は筆者に委ねるにしても、なんか不思議です。

クマゴロウさん、どうもです。経済政策では色々な主張があるものですが、当コラムはそうした政策論とはかけ離れたびっくりする内容であるところに驚かされます。

Commented by まる at 2009-04-21 06:09 x
日経バカにするのは結構ですし、いろいろいいたいこともあるでしょうが、
真剣に議論することをちゃかされる日本の空気はどうかと思いますがね。
税金で留学去れてる方がそれをいってはいけませんね。
国内の経済政策を国民の為になる方向に変える何かがあるなら結構ですが。
一人で勝ち抜く気概があるなら、本気で華僑のようになるくらいの覚悟があるかどうかだと思いますが。

決済手段としてドルに特殊な意味を持たせる考え方が大勢なのですが、そうでない意見もあるということです。私は基本的にはドル支持派でしたがね。
桃色新聞はドルとユーロさえ生きてればどうでもいいか、IMFよりですね。
Commented by PK at 2009-04-21 07:50 x
日本経済を1つのB/Sと考えると、人口が減少するのはもちろんですが、高齢化と少子化が同時に進み、加えて長い停滞で高齢者の貯蓄と若い層の貧困が増幅されています。B/Sに相当なストレスが掛かっている。
痛んで縮小するのは目に見えているのに、B/Sの貸方である負債が利子を取るなんて、外部の人間の発想ですよ。
北野一さんの本では資本でそういう現象が起きていることを問題にしているのに、株どころか負債までそんなことになったら日本国民は奴隷ですよ。

若い層は貧困化して親になれず、親になったとしても労働者であるから、企業の視点が家計に投影される。家計にとって子どもは投資・資産でも企業にとって子どもはコストです。非成長期では、子どもの面倒を企業から切り離して、老人からの購買力の移転で賄わないといけない。
昔は共同体があって抱え込めたが、今の日本にはそういう仕組みが無い。
Commented by 通行人 at 2009-04-21 11:36 x
真剣に議論するに値しない話でしょ。これ。
馬鹿にされて当然だと思うよ。
Commented by 小野(東京都港区) at 2009-04-21 13:24 x
④=、「利下げ」で景気刺激も否定され、「利上げ」で預貯金国債に資金シフト、っていう
のも今後もう有得ないのか...(感慨)...以前yahoo(掲示板)でもコレあって指摘したら逆に
「あなたこそ”欧米に洗脳されてる”」と指摘され大変困惑した。ごぞんじ
「リーマン後日本は蜂の一刺し程度」と言ってのけたあの「与謝野氏」もそういやこの
御説しきりと言ってたよな。あと「さわかみ投信」のさわかみさんまで最近は(汗)...今後
インフレ(というか超インフレ?)で利上げ、って論法ならまだ理解出来ぬでもない(???)が
はたしてそこまで財政金融破綻が顕在化するかどうか?本音(?)は実は意外とこ-ゆ-事
だったりして!?(=URL:)
> ...減少の要因について、「1月よりも利率が下がっていること.....
だとしたら(与謝野氏もだが)東大ってぃゃはや本当凄いネ、”増税や国債売る為なら何でも”、
が凄いって意味ですが勿論。G7楽しみです、G20も新興国から質問攻め
されちゃったりして、利上デ、景気回復スルッテ本当デスカ...それとも俺が遅れてるの?
Commented by お伊勢参り at 2009-04-21 13:58 x
いやはや、コメントすること自体、何らかの地球のエネルギーを使用するので、"反環境的行為"と思えてきます。
古今東西、この種の議論はなかなか根絶しない・・・(トホホ)。
ブッシュ父大統領の時代にも、不況下の金利引き上げを意気軒昂にのたまう学者がいて、「ブードゥー経済学」といわてました。
90年代の日本でも梶山静六(元自民党幹事長)が同様の金利引き上げ、消費喚起策を真顔で主張してました。
日経夕刊記事は、またぞろでてきた「ブードゥー経済学」なのです。はやくカリブ海の藻屑ときえろ、というカンジ。
銀行が低金利で儲けている、と勘違いしてるのかな?経済システムとして、金利機能がビルト・インされている、と理解できないらしい。
反対に、彼らにとって、好況期には金利引き下げをするというロジックでいいのかな?
まぁ、とんでもない勘違いとヤッカミで、ヴェニスの商人を迫害する、というのは人間の世の常なのかも。
法律に書いてあるから、庶民がかわいそう、と経済原理を無視してグレーゾーン金利を廃止して消費者金融を一気に冷え込ませてしまった、この国の「伝統的インテリ」はまだまだた~くさんいるということでしょう。
Commented by 通行人 at 2009-04-21 18:21 x
伝統的インテリは、まだまだた~くさんいるというより、奇異なことを
主張しないと伝統的インテリの仲間入りさせてもらえないような風土が
若干あるのかなと思ったりして。

テレビに出てくるような人って、大抵(たまにマトモな事も言うので信用
してみたくなるけど)基本的にトンデモ系の人ばかりでしょ。新聞も一緒。
最近はブログ界にも沸いているようだけど。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-22 01:09 x
みなさん、引き続きコメントありがとうございます。ご指摘の方もいらっしゃるように取り上げるに値しないコラム内容ではあるのですが、影響力の大きいメディアに出ると、真に受ける人もいるかもしれないので、一応書いておいた次第です。当ブログ読者には真に受ける方はいないと思いますが。
Commented by べっちゃん at 2009-04-22 08:52 x
この手の利息引き上げ論は、「パンがないのならお菓子を食べればいいじゃないの」の現代版ですね。

実はお菓子の方が原材料費も投入労働量も上なんですな。
Commented by nhcjpn at 2009-04-22 22:28 x
預金金利が上がらなくても、現在の預金金利+預金保険料+経費を預金コストと考えれば、国債運用では十分逆ザヤですよね。預金金利を上げたら、スプレッド貸しの金利が上がって、単に企業から家計にお金が回るだけですね。こういう変な議論がまかり通る日本って、どうかしています。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-23 00:27 x
べっちゃんさん、どうもです。まあ、そんな感じかもしれません。

安東さん、どうもです。コメント、ありがとうございます。マスコミがもっぱら金融の負の側面に焦点を当てて、感情的な金融悪玉論が台頭。妙な規制で必要なところにリスクマネーが流れないようになるのではないかと心配です。
Commented by システム5.1 at 2009-04-27 13:54 x
お伊勢参り様、「ブードゥー経済学」とは、ブッシュ(父)大統領候補がレーガン候補の経済政策をそう呼んだと記憶しております。「ラッファー曲線」というのがその象徴でしたね。その後も同じような使われ方をしたのかもしれませんが。
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