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いざという時に銀行券ルールをごまかす方法
 将来、銀行券ルールの抵触が視野に入った場合、ルールの抵触をごまかす方法をざっと考えてみた。

①「なお書き」を付ける
 これは福井体制でバンバン量を増やしたとき、金融調節方針における当座預金残高目標の一時割れを容認したやつの応用編。「保有国債残高が一時的に銀行券残高を突破しても、財政ファイナンスは意味しない」というなお書きを付ける方法である。デメリット→「姑息である」と非難されてしまい、信認が落ちる。

②法定準備預金をのり代に使う
 銀行券に長期国債をマッチングさせるのは、長期負債に長期資産をあてがうロジックである。そこで長期負債と認定できる負債を見つければよい。該当するのは「準備預金」。準備預金制度を維持し続ける限りにおいて、法定準備預金は恒久的な負債となる。まあ、世の中から預金が消えることもないですし。4兆円ぐらいは長期負債とみなすことが可能で、この部分は銀行券残高に上乗せできるのり代になると考えられる。
 デメリット→日銀が既にのり代を潰してしまっている。3月の決定会合議事要旨によると、複数の委員が「準備預金など短期的に変動する負債に対しては短期の資金供給手段を割り当てる、という原則である」と言っちゃっている。あぁ、もったいない。この複数の委員は、総裁&副総裁ではないかと思った。本当にもったいない。

③売手も銀行券みたいなものだ、と言い張る。
 これは究極の手段。まあ、確かに売手は「第二銀行券」とか「準銀行券」とか言えなくもない。ただし、現在の売手は期間が短いので、短期負債ではある。この方法を使うなら「売手を永久ロールオーバーします」というアナウンスとか、または10年売手とか打たないと…。売手=銀行券説はちょっとバカっぽいやり方だけど、銀行券ルールは無限に近いぐらいに引き上がる。

④例えば残存1年以下になった長期債は「長期国債」から除外する
 これも姑息かなあ。

「銀行券ルール」の意味 調節上の技術的なポイントで信認のかかった決戦をやるようなもの。本当に信認のかかったポイント、すなわち戦略的に意味のある絶対国防圏であるなら決戦やるべきなんだが…。203高地じゃなくて、戦略的に意味のない201高地で玉砕戦やるような感じです。

オマケ 玉砕戦に突入した場合→ルールを突破した分の国債は売り切りとなる。ゲリラーの対極的な現象、すなわち消化しきれなかったものが吐き戻される。債券市場、日銀のゲロまみれになってみんなもらいゲロする(国債を売る)。超満員電車の真ん中でゲロの噴水が起きるようなもんです。
 食事中の方、すいません。

このネタ、本業で使う予定で考えたもの。そのうち記事にする予定。
by bank.of.japan | 2009-04-15 21:12 | 日銀 | Comments(13)
Commented at 2009-04-15 22:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by PK at 2009-04-15 22:19 x
預金に課税して日銀券に追いやるのはダメなんでしょうか?
Commented by bank.of.japan at 2009-04-16 00:07 x
非公開さん、どうもです。マジメ過ぎて堅苦しい、だからちょっとフマジメになれ、というのはリフレ論に通じるご指摘です。ただ、マジメ一本槍で来た集団は、ほどよくフマジメになれない、演技下手でもあるので、一気にフマジメになってしまう、という側面があります。一線越えるとグダグダになる感じでしょうか。これは期待形成面で面白い論点です。企画局の純白なドクターエコノミストの関根氏がフマジメになるのが想像付かないのと似ています。これはちょっとマニアな比喩でしたね(苦笑)。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-16 00:09 x
PKさん、どうもです。ご指摘のシナリオでは、預金流出で銀行が資金繰り破たんする公算が大きいです。
Commented by (^ν^) at 2009-04-16 00:15 x
日銀が銀行券ルールをいじらなくても政府のほうが債務の短期化をすればベースマネーは増やせるんじゃないでしょうか?FB発行を財源にして長期国債を償還していけばいいと思うんですが。これだとだめな理由とかあるんでしょうかね。受身な日銀相手に緩和させるならこれがいいと思うんですが。政府紙幣とかわざわざやらなくても短期国債発行すれば0.1%なんだからほとんど違いないはず。
Commented at 2009-04-16 02:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by システム5.1 at 2009-04-16 08:11 x
数年後までシラを切り、その後、買入れを減額するではどうでしょう(笑)。
Commented by PK at 2009-04-16 12:27 x
日銀券は、供給増・盗難のリスク
預金は、課税
対外投資は、不確実性
で、どこかにバランスが取れないのでしょうか?

人口が減少する経済では、資産側の縮小に対応して資本負債側も漸減していく仕組みを持たないとうまくいかない。
既存の経済学は、これに対応していない
どさくさにまぎれて実験して欲しいです
Commented by 小野(東京都港区) at 2009-04-16 12:30 x
日本の財政金融経済を本当の意味で支え続けているのは唯一日銀。ひいては世界も。前も
度々おんなじ事投稿してるようで大変、スイマセンがm(_ _)mしかも実質全くの「孤軍奮闘」
状態で!?!?、話は大きくそれますが(汗)、かってあのプロレスの神様「カール・ゴッチ」は、
「私の真の弟子は唯一木戸修( or He is may sun!)」等と確か言ってたんではないかと思う。

日銀こそは、今の「世界の金融、経済」の、”木戸・修” なのではないかっ!?
( 実力ありあふれながら(?)、「殆ど評価されない」って点まで含め・・・??? )
Commented by Teddy at 2009-04-16 13:38 x
このお題とは全然関係ないですが、bank.of.japanさんの以前のエントリーでスミス&ウェッソン株のことがありましたが、16日付WSj.comには「流行の最先端としての自動小銃投資」てな記事があります。やはり銃規制強化を見越して、という文脈(実際にはその政治の動きは少ない、とWSJ)で、買いだめ、AK-47転がしと、懲りない人々です。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-16 22:06 x
(^ν^)さん、どうもです。エントリーは日銀を主体としたものですが、国債の発行体が増発分を短期債にすれば理論上は銀行券ルールの抵触は回避できます。日銀は短期国債の保有には上限は設けていないので。この案、数年前に某審議委員にぶつけたことあります。

システム5.1さん、どうもです。シラを切るほどの役者であればよいのですが(苦笑)。

Teddyさん、どうもです。米市中の銃器数量が増えるのは社会的には不安要因の増大で、気になるところです。
Commented by kamakura at 2010-10-23 01:27 x
今改めて読むと、正解はどれでもなかったですね。
(5)基金をつくり、その買い入れ分は銀行券ルールの対象外とする。
基金分はルールの対象外としていい、というロジックがいまだに理解できないですが……
Commented by bank.of.japan at 2010-10-30 00:00
同意です。
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