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「リチャード・クー」から「Richard Koo」へ=世界的なデビュー
 リチャード・クー氏の引用が目立ってきた感じである。日本人しか分からなかった「バランスシート不況」が世界で体感されてきたからだろう。世界的なデビューといった感じでしょうか。

まずPaul Kedrosky氏がこちらで取り上げ、「Good recent slide deck from Nomura's Richard Koo on what he calls "balance sheet" recessions」と紹介。これをクルーグマン教授が取り上げている
 それからfinantial Ninja氏が「The Age of Balance Sheet Recessions」でクー氏の野村証券リポートをばっちり紹介しておりました。
 みなさん、クー氏の分析がしっくり来るようである。
by bank.of.japan | 2009-04-08 23:09 | 経済 | Comments(23)
Commented by linate at 2009-04-08 23:56
確かに、表面的な今年の成長率予測だけを見てドイツや日本を再びあざ笑ってるイギリス人を見て、中長期でこれから苦しみ続けるのはお前らだと言っても理解してもらえなかったのは、そうか、バランスシート不況の概念をそもそも知らなかったからなのかもしれませんね。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-09 00:25 x
linateさん、どうもです。世界はかつて極東の島国に起きたバブル崩壊を眺めてはいたのですが、まあ他人事ですから、実態がどうなっているかは想像したことはあまりなかったのでしょう。イギリスもデットデフレーションの重圧に苦しむのではないかと思います。
Commented by よみちゃん at 2009-04-09 04:39 x
ずいぶん前からクーに目を付けてきた麻生さんの知名度も同時に世界的に浮上してほしいですね(笑)
でも彼のBIZPLUSの連載読むと、日本政府やj官僚のバブル後処理がとても適切だったし、日本の経営者の判断も正しかったしでそこまで肯定していいのかと少し不安になるんですよね。論理が明晰なので説得力はあるんですが、それは詐欺師の明晰さなんじゃないかという一抹の不安が(笑)
Commented by tatsu at 2009-04-09 09:17 x
いつも楽しみに拝見しています。私はクー氏の理屈が今一わかってないので、どなたかご教授いただければと思いコメントしました。クー氏の理屈は資産価格の下落で、資産<負債の状態になった企業等が、負債の削減を優先し、結果デフレスパイラルに陥る。一旦陥ると、そこからの回復に時間がかかるということと理解しています。(ここまでで既に間違っていたら、ゴメンナサイ)。で、私のわからないのは、資産<負債ということは、その企業は既に破綻しているのでは?それを無理やりに生き延びさせるような、(日本の場合は金融機関に公的資金を入れて保護した)政策なり規制なりがあったから、日本も、またこれからの英米も、回復に時間がかかるのでは、と理解しています。それ故、クー氏の言う大規模な財政政策というのにも、私個人としては違和感を感じています。
どなたか、ご教授ください。
Commented by aki at 2009-04-09 10:25 x
日本政府や官僚のバブル後処理がとても適切っていうのは、明らかに
買いかぶりすぎですよね。実際は決断できればもっとうまいやり方はあった。無能集団とののしることはしないけど、調整型政治の限界かもしれませんね。
資産<負債つまりゾンビ企業が大量に生み出されたこれを適切に撤退させないと、不況が延々と続きそうですね。GMとかAIGとか
Commented by PK at 2009-04-09 12:06 x
実物と金融を一体・連動させて見るには、バランスシートを単位にするしかないことを指摘した一点において、クー氏は無敵です。
名声を維持するために、これからすべきことは、分からないことは分からないと言うことです。
経済は、大きな少数のB/Sで成り立った経済と小さな多数のB/Sで成り立った経済、あるいは、金融の緩い経済とキツイ経済、実物が伸びている経済と停滞した経済、B/Sが空間に広がった経済と密集した経済など分別すべきです。


麻生氏がドイツの財政政策を批判したことは、ドイツ一国についていうなら間違っているかもしれませんが、EUの中でのドイツの役割を考えると、米英はもちろんだけれども、EU内部には麻生氏に陰で拍手をしている国は多いはず。
Commented by へいみん at 2009-04-09 16:47 x
ドイツといえば大恐慌時代に超インフレで塗炭の苦しみを経験した国です、結果、トンでもない指導者が出現するに至りました。財政規律に拘るのもやむを得ないお国柄です。

クー氏のバランスシート不況もかいつまめば、個人と企業、そして国家財政とのB/Sをセットで考えるのでしょうか?米国の場合は国家と個人が債務超過状態です。これが貿易赤字の要因です。今、企業がせっせと対外資産と債権を回収(ドル高)していますが、一段落したら、どうか?

当時の日本の状況は国家財政が債務超過状態で企業はまあまあ、個人に至ってはトンでもない貯蓄を持っていました。

海外からのファイナンスに頼る米国が、今度は国内でファイナンスできる?1,000兆円を?キリギリスがアリに変わる?消費に向かわず、貯蓄に回る、借りたものは返さなくても良い世界なのか?、分からない世界です。
Commented by みほのぶるぼん at 2009-04-09 18:44 x
>tatsuさん

足元のB/Sが債務超過=破綻ということではないです。基本的には、資金繰りが回る限り、大丈夫です。但し、一般的には債務超過の場合には借り入れを起こすことが非常に難しくなり、運転資金が回らなくなった結果破綻、ということが多いと思います。
なお、B/S上で債務超過になっていたとしても、将来フリーキャッシュフローの現在価値との合算で正の値になっていれば、多くの犠牲を払って破綻処理を行うよりも、事業継続により解消していく方が正しいのではないかと思います。まぁ、所詮将来キャッシュフローは見積りの数字ですので確実とは言えないのですし、正の値であってもぎりぎりプラスでは大して意味も無いでしょうが、要は”本業は儲かってるのか”というところだと思います。

個人的には、今回世界中で負ってしまったロスは、結局これから先産み出される価値でもって返していくしかないと思いますので、徒に悲観論を唱えるよりは、いかにして正常な経済活動を促進するかということが大事なのではないかと考えています(これは政治の世界でしょうけど)。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-09 19:29 x
よみちゃんさん、どうもです。財政出動に慎重なドイツに注文付けたり、それなりに注目度は上がっているのではないかと思います。

tatsuさん、どうもです。このままだと誰も金を使わなくなる、だから財政出動で政府が金を使って景気を支える(流動性の罠からの脱出)、という理解をしております。

akiさん、どうもです。壮大化したバブルが崩壊すると、どの国も時間かけるしか方法がないのかもしれません。

PKさん、どうもです。まあユーロの内情はバラバラですので、それぞれ言い分があると思われます。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-09 19:33 x
へいみんさん、どうもです。米国がアリになると、日本はアリ以下の辛酸を舐めるのか、それとも中国がキリギリス化するのを期待するのか。いずれによ容易ならざる事態になるような気がします。

みほのぶるぼんさん、どうもです。解説多謝です。不安な時代に不安煽っても仕様がないので、まあ淡々と正常化に励むのが現実的な対応だと思います。
Commented by at 2009-04-09 21:48 x
Hayashi Fumio教授のMacroeconomicsを履修しようと思ったら、
「Richard Kooのような人になりたいんだったら履修しないでください」とアナウンスされた。
すっぱい。
Commented by 小 野(東京都港区) at 2009-04-10 00:19 x
バランスシートなんとかとりつくろって解決する程度の負債なんだろうか今回のアメリカは。
買取にしろ、時価会計見直しにしろなんにしろ。そこがまえの日本と違う点ではないかなと。
アメリカ(の特に消費)が回復せにゃ~日本も新興国も景気回復考え難い、日中ともに
アメリカが最大の輸出国。。。。。てなこといいながら、最近のあの(内外の)「地合改善」
とやらの株高を、めちゃ残念がってる私がそこにはなぜかいた
のでございました・・・「ジダンだっふんだ!と地団太踏んだ(サッカー?)」、失礼 m(_ _)m

骨董商古美術鑑定家の中島 誠之助さんによると「わざと高い値つけ高く買わせる」行為を
骨董の世界では「てこやり」と言い「最も汚い手」なのだそうだ、でも株で毎日「気配値」みて
たら日常的(?)、って感じもするけどナそ-ゆ-の(汗)・・・(安くするのも?? )・・・少し
前のエントリの「買取」の記載でチョット。まぁ頑張ってあげて下さい皆さん何もかも(笑)
Commented by 小 野(東京都港区) at 2009-04-10 00:32 x
麻生総理のドイツに対する御発言、話題にゃならなぃかな~、PKさんとか...と思ってたら、ココ
の他にも既におふれになられてらっしゃってた様でなぜか?何だか少しホッとしました(笑)
「国連で対北朝鮮決議への協力...イィの(ドイツ?)」、なんて事あったかどうかはともかく(汗)
「海上警備行動」を(今回衛星ロケット(?)で)空、正確には宇宙??、までいっきに拡大したのは
じつは麻生総理の「殆どあまり注目されない」成果だって話もなんだかあるみたぃですョ...
(  自衛隊法「82条の2」、「弾道ミサイル等に対する破壊措置」とか何とかって奴?...  )
Commented by 小 野(東京都港区) at 2009-04-10 01:17 x
欧州で主張されるように「規制」でなにもかもよくなるわけがない、規制し透明化しなきゃ
損失額も把握できない、というのも判るが逆に茫然自失なす術無しって事も有得なくも無い。
でも、だからって「世界中疑う事も無くただひたすら一心不乱に景気対策財政出動」ってぇ
のもネ(汗)...「世の中更に判り難くする”ダマシ”」、みたぃな役回りかってでたんだと考えると
なんか超うなづける、うってつけ?と言う気もしちゃうんですが...(PKさんスイマセン m(_ _)m )
Commented by ubon2k at 2009-04-10 03:19 x
クルーグマンとクーの過去の無責任な姿勢が大嫌いなので、感情的に書き込んでしまいます。

確かにクーが大恐慌から見出したバランスシート不況の概念は一般人でも非常に分かりやすく、現在の実態と照らしても整合性のある素晴らしい発見だと思います。例えばホンダがリストラしたF1チームが現在開幕2連勝でホンダを揶揄する声が多いのですが、バランスシート不況だから仕方ないだろ、と説明するとウチの社長ですら納得します。

しかしながらクーの90年代の財政発動を賛美する意見は、将来的に人口増加が見込めるか固定相場制で半鎖国的政策を取れる国の論理であって、団塊が死んだら加速度的に人口が減少し現在の国民金融資産が維持できない我が国では、将来に向かって時限爆弾をセットするようなものではないでしょうか?20年後にはオーバーファイナンスに陥ってませんか?

クーを参照するウルフを参照するクルーグマン、アホの系列です。
Commented by 通行人 at 2009-04-10 13:08 x
アリとキリギリスの寓話より、蜂の寓話の方がよろしいかなと。アリさんは自らを最低限の生活にまで落とす事で、キリギリスさんを大量虐殺しちゃったんですよ。貯蓄のパラドックスって奴ですね。
Commented by お伊勢参り at 2009-04-10 13:33 x
ubon2kさんに賛成です。
リチャード・クーは、「今の日本のように超低金利の時に、民間に代わって政府がお金を借りて、公共投資をすることは、有効な政策。また、インフラが未整備の日本にとり長期的にも合理的。」というような主張をしています。田原総一郎が黙ってきいてしまうほど(彼は自分の頭で、他人の経済理論を再構成するほどスマートではない)、一見理屈が通っているようにみえます。
でも、しかしです。金利は長期的に見ておトクかもしれませんが、元本返済はどうするのですか?返済能力を大きく超える返済は、理財の概念がわかる人なら、トンデモ理論です。
現状日本人自身が間接的に最大の国債保有者とはいえ、世代間の公平は大きく損なっています。また、昨今はその日本人によるりファイナンスも揺らいできています。
結局、調達だけで返済を考えない、経済というシステム全体のサイクルを考えないで、蛮勇を評論家的に主張する人たちのリクツです。クー、クルーグマンも殆ど行政府や経営のかじ取りなどやっていないキャリアでは?
サマーズやサックス、竹中が展開する理屈とは、品質が違う気がします(なお、この3名を"神格化"しているわけではないので、念のため)。
Commented by EURO SELLER at 2009-04-10 18:32 x
クー氏の理論が無差別財政出動の根拠とされたとしたら,それはそれでご本人にはかわいそうです。財政出動自体は良いのですが将来の日本に対するグランドデザインの沿った支出でないと一億総キリギリスになって史上最大の債務国が誕生することでしょう。
Commented by A- at 2009-04-10 21:37 x
将来人口が減り続けるという前提が当たり前なんですが、これって何の根拠も無い前提なんですけどね。このまま減るだけなんておかしな話です。増えることもあるんじゃないの。
Commented by べん at 2009-04-11 00:22 x
ttp://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1550.html

上記などを参考にすれば、意識調査などからはネガティブな感が否めず将来人口の減少も通説?通り減少に向かう様に思いますが、景気回復などが一因になり、トレンドが変わっていくかもしれません。世の中の景気って、かくも色々な現象に影響があるものなのですね。

因って、もちろん増えることもあるかも知れません。
Commented by 通行人 at 2009-04-11 02:11 x
クー氏は無差別財政出動論者だと思いますが、でもグランドデザインに沿った支出こそ望ましいという意見も、どうかと思いますよ。グランドデザインに関する調整なんて誰もやっていないし、恐らく調整しても時々刻々と変わっていくものなわけで、「猫の首に鈴をつければ万事解決」とほざいているのとなんら変わりません。
Commented by bank.of.japan at 2009-04-14 00:28 x
こちらも引き続きコメントありがとうございます。クー氏の主張がそこそこ散見されるのは、世界が日本化した証左かもしれません。その意味で、引き続きクー氏の動向はウォッチしていきたいと思います。
Commented by 小野(東京都 港区) at 2009-04-15 06:17 x
「役回りを ”気づかぬうち演じさせられてた”」、と書くべきだったでしょうか?(=2009-04-10 01:17)。
あのお調子者の御性格に接し続けてる(?)せいか気がつくとツィ(、「かってでた」などと)投稿してしま
ったと言いますか。そもそも、御本人にそんなツモリ毛頭無いのに(、「かってでた」なんて)失礼ってもん
かもしれませんしネ^^;「役回り ”(気づかず)演じさせられてた”」がまぁおあつらえ向きってもんかも
しれませんネ。それにひきかえ.....GS(=「ゴールドマンサックス」)、ぃゃあいかわらずイ~ィ仕事して
ますな-ぁ(笑)(=中島誠之助?).....(ぇ?...ウェルズファーゴ過去最高益も忘れるな?)「株価は結局1日
だけ」だったようですけどね(汗).....為替も”またあぁ”だし今日は日本も”また”↓かな?...m(_ _)m
「(減収減益でも)パソコン市場底売った」とインテル...さて吉と出るか凶と出るか...
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