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金融ブログの面白い文章を超訳してみた…
 「今日、引けにかけて金と銀をショートした。そう、ショート、つまり『売り』ね、きちんと読んでくれよ。
 分かってる、分かってる、お前らが言いたいのは。
 世界は終わって、金や銀が高騰するんだよな。通貨は価値がなくなって、ハイパーインフレになり、俺たちゃ、みんな死んじゃうんだろ」 
-「The Financial Ninja」より。金と銀を売り持ちにしたエントリーの出だしのところが面白いので、超意訳してみた。後の部分は真面目にショートした理由が書いてある。かなり鋭い洞察なので、下に原文を紹介したい。簡単に言えば、金と銀はテクニカルに買われ過ぎで、ファンダメタルズとしては、ハイパーなインフレにつながるようなプリントマネーを米財務省もFEDもやってはいない、ということです。
 「While the Fed and Treasury are indeed bailing these institutions out repeatedly, these actions are not inflationary because they are not PRINTING money or MONETIZING debt. To date the trillions deployed have all been BORROWED. Most of these dollars have been borrowed via the issuance of government debt and the rest of them via complex 'cash for trash' swap arrangements. All this does is suck capital out of other areas of the economy and directs it towards these miserable failures」
 補足的な説明。金融システムがぶっ壊れたときの流動性供給(LLR)を行うと、中央銀行のB/S(orマネタリーベース)は激増するが、これは予備的資金需要に応えている側面が強いので、実体経済に対する緩和効果はさほどではない。また、FRBは国債買い切り(クーポンパス)の増額(マネタイズ)を示唆したが、まだやっていない、というか、最近は言及しなくなったのが実情である。従って、このエントリーの冒頭は、無邪気にハイパーインフレ論をはやして金買いする向きへの揶揄でありましょう。それにしても面白い文章である。

次はmarket-ticker氏の株安への嘆き。これも意訳である。
「今日の株価は97年5月だ。10年を失った。蒸発した!、フィニッシュだ!。
市場の信頼感は完全に失われた。
政府はAIGのロスを前もって知らせもしなかった。
みんな、これがわれらが政府さ。これ以上、何もしなかったら、ダウは年内に3000ドルに行くだろう。
これが何を意味するか、簡単だ。
みんなの401Kは今や201Kだが、これが51Kになるだけだ。
ありがとう、大統領。
あんたはチェンジを約束したが、我々は何も変わらない」
相変わらずベアベアですね。
by bank.of.japan | 2009-02-24 20:14 | マーケット | Comments(10)
Commented by のむちゃん at 2009-02-25 03:59 x
突然の書き込みで申し訳ないのですが、長年の読者です。(手前勝手の)

金融のことについて何時も読ませていただきありがたく思っています。

実はふと夜中に疑問がわいてしまって、こうして失礼とは思いつつ厚かましく書き込みをさせていただいています。

先日のイタリア・ローマでの先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)において、日本はIMFに1000億ドル拠出したと報じられたと記憶しているのですが、どこからそのお金はでるのでしょうか?

外貨準備からなのですか?

それとも国債を発行してドルを買い、その後に拠出ということになるのでしょうか?

会議後から円安に向かっています。 もし、ご存知でしたらお教えください。
Commented by Non日銀 at 2009-02-25 11:36 x

these actions are not inflationary because they are not PRINTING money

この段落からだけでは、ドル紙幣を刷っているのでないから、インフレの心配はない、というのが言いたいことのようですね。

FRBに頼まれて、不安沈静化を漫才的にやっている、という感じもします・・・(この段落だけからは)

右から左にドルを流せば問題解決、そういうところまであと一歩なのか?

ところで、麻生首相とオバマ大統領は保護主義反対、ドルの基軸通貨堅持で一致したようです。

オバマ来日は要請したのでしょうか? 自民党最後の切り札かもしれない、オバマ来日は・・・

Commented by PK at 2009-02-25 12:03 x
民主党という選択は、戦前の日本と同様、自殺行為です

小選挙区制といい、二大政党制といい、マークシート方式受験といい
日本は嵌められました

テキスト分析が構造的に省かれるために、馬鹿が量産され
マスコミの情報操作で同にでもなります

政治や学問は旧に復した方が良いと思います
Commented by 平ちゃん at 2009-02-25 12:03 x
米国でハイパーインフレへの懸念が出ているらしいことに、むしろ、興味を持った、というか、ある意味、バーナンキ議長の「狙い」がうまく行っているのではとの解釈、印象も、、、

最近、FRBにおいては、インフレターゲット導入の議論がなされているとの話もあるようですが、インタゲにより(マイルドな)インフレを無理に作り出すとの当局の姿勢であれば米国民の一定の反発がでるやもしれませんが、今回のように、信用市場の(緊張)緩和のために「止むに止まれず」巨額の資金供給→国民の間にハイパーインフレの懸念→ハイパーインフレとは断固と戦うとの当局の姿勢を明らかにするためのインタゲ導入→マイルドなインフレへ着地、の道筋であれば米国民の納得も得やすい印象も、、、

、、、いずれにせよ、FRBと市場との間での心理情報戦ですね。


Commented by PK at 2009-02-25 13:13 x
世界経済はロジスティックスを握っている米国の意向抜きに予想できないが、少子高齢化の日本経済は中央銀行の質的変化に最初に直面するかも。
成長経済では、基本的に金利一本でやってこれたが、逆成長経済・停滞経済では、リスクと保険とバブルというミクロ現象がマクロに波及するのを監視する機能が中央銀行の機能になるのかも。
患部を日銀負債と交換で、システムの外部に出してしまう機能の使い方。
その外部化された患部を政府と協調して治療して、また戻す。
市場の大きさと企業組織なり金融組織なりの相対的な大きさが、中央銀行負債による切り離し成功の要素にもなる。
大きすぎると外部に切り離し出せない。
また、成長経済と停滞経済が金融で繋がる時の資本移動の問題、トービン税の役割など。
米国次第だが、そういうことが問題になりそう
Commented by A- at 2009-02-25 19:03 x
時価会計の罪ですね。

日銀は前のバブル崩壊の時以上に、

窓口でどんどん貸し出すよう指導すればいいのになあ。

三味線弾いてちゃ、地下も株価もマダマダ下がるよ。
Commented by 椿ライン at 2009-02-25 20:04 x
 毎度ご苦労様です~。
 「401kが51kになるだけだ」に笑わせていただきました。国内大手企業でも、持株会で買った株が下落する中、ワークシェアリングを要請されるケースがあると思われますので、対岸の火事でないなぁと思いました。チェンジを約束するといえば、オバマ大統領は24日の議会演説でCEO達にプライベートジェットを使わないようチェンジを求めていましたね。
Commented by walrus at 2009-02-25 20:10 x
2月CB信頼感からは2月NFP80万人減、米失業率3月8%、年末10%の示唆が出てしまいました。オバマ対策は果たしてこのモメンタムに勝てるのでしょうか?勝てないだろうなあ。。。
Commented by bank.of.japan at 2009-02-25 21:29
のむちゃんさん、どうもです。ご愛顧有難うございます。推測で申し訳ないですが、保有外貨準備からの拠出で、これは外貨準備内のポートフォリオを変える形になると思われます。米債など有価証券の一部を売却したり、預金の一部を変えたりとかの作業だと思います。少なくとも国内で国債を発行して資金を調達してこれを外為市場で円売り・ドル買いとかにはならないはずです。

Non日銀さん、どうもです。ブログが漫才的に使われるなら、かなり高度な対話戦術ですね(苦笑)。まあ主なブログの論調見る限り、米経済の先行きにはかなり悲観的な感じです。

平ちゃんさん、どうもです。ある意味、質的緩和局面でのインフレターゲットは正しい対応のように思われます。

PKさん、どうもです。ご指摘の内容、難しいです。すいません。
Commented by bank.of.japan at 2009-02-25 21:32
A-さん、どうもです。貸し出しも有担保なので、バンバン貸すには受け入れ担保基準をもっと下げる必要がありそうです。石ころとか?

椿ラインさん、どうもです。米国は贅沢は敵だ、の風潮になりつつあります。これもわが国のデジャブーですかね。

walrusさん、どうもです。クルーグマン教授の最近のコラムを読むと、ちょっと諦観の念がにじんでいる感じがします。奇跡的回復を願うしかないです。
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