FRBの金融緩和は、低金利+何となく量的緩和+質的緩和の合わせ技で、私はそれぞれ意味があると思うが、まあ一般的には分かりにくい。この点はFOMCの議事要旨でも指摘されていたように幅広い世の中に向けたメッセージ(コミュニケーション)が難しいわけである。案の定というか、欧米ブログを巡回していたら、表題のような疑問の声が出ていた。
たまに見ている「Economist's View」で、「Quantitative Tightening?」というエントリーがあった。これは別な経済ブログのエントリーをネタにしたもので、オリジナルはこちらである。興味ある方は直接ご覧ください。 引き締め論が出る理由を簡単に言えば、FRBのB/Sがこのところ縮小しているからだ。「FRBは量的緩和をやると示唆していたのに、実際にはB/Sが縮小していて、どうしちゃったの?」というわでけです。当ブログをご覧の方々ならお分かりのように、FRBはB/Sを高水準に維持する考えは示していたが、量的な面ではB/Sも含めてターゲットは置いておらず、バーナンキ議長は日銀がやった量的緩和と対比して、市場機能の回復に向けてピンポイントでリスク資産を買っていく質的緩和をやるんだ、と言っていた。つまり、メッセージが十分に伝わっていなかった、またはB/S縮小を疑問に思ったブロガー(WoodwardさんとHallさん)のモニター不足であった、ということだろう。 Economist's View氏もエントリーの最後の方で、知り合いとみられる人からのメールを紹介していた。以下の内容である。 「Woodward and Hall are confused because they do not recognize that the Fed has not initiated a policy of quantitative easing…because the Fed sees their actions as credit market related, they would have no problem with the balance sheet contracting if credit market conditions dictate. They could easily jump to quantitative easing, but just are not there yet…and I am not saying we won’t get there」 その通りですね。 一部の新聞は「量的緩和」とか使っているけど、私はFRBも日銀も量的緩和に行く可能性はまだあると思っているんだが、実際に量的緩和をやったら「本物の量的緩和」とかの見出しになるんですかね。どうするんでしょう。
by bank.of.japan
| 2009-02-06 01:01
| FRB&others
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Comments(11)
金融危機が急性から慢性に変わるときに長期金利についての予想の文脈が不安定になる
その時に、制御理論での抵抗要素として量的緩和がドンと重石になって金融を安定化させる。 消費税増税も給付金も、経済学の人からは評判が悪いけど、今はお金と財が結びつかない流動性の制御が問題だから、雇用と年金(雇用の一種だ)の確保が重要。 交換経済のの効率性の追求は、お金と財の交換がスムーズになった後にすべき。
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毎日新聞がいつの日かこっそり「量的緩和」という表現を変えてくるの
じゃないか思っています。そもそも,最初は「量的緩和」,その後米国 型「量的緩和」になって行ったから,「どちらかといえば「質的緩和」と 言える」を経て…みんなで使えば怖くないのでしょうが,踏み込んだ 表現を単独で使うときはリスクを伴いますね。
政府紙幣の馬鹿騒ぎや、埋蔵金の品の無い論争ははやく止めて欲しい
米国一国の資源の浪費でも、このありさまなのに、結果が分からないのか? あの馬鹿な果物掲示板の奴らは。 政府紙幣とやらのゴミが最終的にどこに溜まるか考えてみろ。 米国に加えて、日本に中国が、紙で資源を動員し始めたら、どうなるんだ? 馬鹿か? 無利子国債のほうがまだマシだ
高橋という人は本当にオカシイ。ストックの切抜きをして、フローにあてがうことが、簡単に出来るかのように言う。共産党の内部留保の話と同じだ。
苺の連中も、バブルの軟着陸ができる証しとして、グリンスパンを賞賛して日銀を罵倒したが、この有様だ。 金融政策が重要だと言いつつ、インタゲをリフレに言い換え、挙句の果てに政府紙幣だと。それは財政政策ではないんですか? マーシャルのK。どこまで上昇できるんでしょう? 流通速度が部分的に上がることを想像できないんですか? 金融の貸借関係が膨張し、バランスシートが膨らむと、 実物的な裏づけが無いだけに、経験的に急激な変化が起きることがまだ認められないんですか?
人間は、まだ、不換紙幣と生産力の関係が引き起こす経済現象を、経験しているのに理解できていない。
また他方で、資源は有限であるという事実には謙虚でないといけない バブル崩壊後、非常に長期間、ゼロ金利を維持したことは、ある意味、経済史の偉業だ。 ケインズの一般理論の「ポープの父親」のようなことを現実に実践したわけだ
政府紙幣いいですよ。なんで中央銀行が失敗する可能性を否定しないのでしょうか。中央銀行がその役割以上のこといわれる場合なら、政府としてその役割を超える経済政策として地域通貨なり、政府紙幣の発行を考えるのは当然です。それを頭から否定するのはおかしいですね。
基本的にこういった状況下で、政策発動の遅れで失敗する可能性が高い以上、これを補う意味では必要なのでは。 まー日本得意の解釈問題でやるのもいいのですが。その余裕はないはず。民間は非常に破局的な決算数字を出しているにも関わらず、何もしない政府当局。名古屋通貨でも発行して、東海地域をオフシュアしたほうがいいかもな。
現在のFRBの政策を2003年の日銀と比較するのはおかしい理由は本件にも現れていると思います。1998年の日銀と同じようなことをしていると考えると、市場が金融不況から落ち着いてくるのに従ってB/Sの規模が落ちてくるのも自然に思えます。
・・・って、考えているのですがどうでしょう?
名目GDP=M/k=MV=PY
M:マネーサプライ k:マーシャルのk V:貨幣の流通速度 P:物価水準 Y:実質GDP 式を変形すると P=MV/Y 変化率は近似式で(abの変化率=aの変化率+bの変化率) Pの変化率=Mの変化率+Vの変化率-Yの変化率 物価の変化率=マネーサプライの変化率+貨幣の流通速度の変化率-実質経済成長率 あとはじっくり考えてみましょう
> 毎日新聞がいつの日かこっそり・・・
ウェブとちがって「削除出来ない」ため苦労するかもしれませんね~。 (ウェブもじつはキャッシュなどなど皆様ご承知のとおり(汗)。) >政府紙幣いいですよ。なんで中央銀行が失敗する可能性を否定しないのでしょうか 「長くないこと」を予測してのことなんじゃないでしょうか、ぃぇ日銀がっていってんじゃありません (とゆーより事実言ってないわけで。=「失敗する可能性を否定しないのでしょうか」) ”もっぱら官僚、霞ヶ関等々では現在もうコンセンサス”、だそうで。「世間全体そう(?)」 と いえばそうかもしれませんが、でも今も書きましたように官僚霞ヶ関等のかたがたが最も主張なさって らっしゃるようでどうやら・・・でもあとどうするんでしょうねぇ?
EURO SELLERさん、どうもです。今後の金融政策の呼び名がどう変わっていくのかは見ものです。ちょっと楽しみです。
PKさん、どうもです。政府紙幣については考え中です。 かるパースさん、どうもです。ややテクニカルな側面から政府紙幣を考え中です。 a-kunさん、どうもです。ご指摘のように、金融市場が正常化するとFRBのB/Sは縮小します。ただ、縮小させずに強引にB/Sを維持すると、金融緩和かな?という見方も可能かもしれません。引き続き考えたいと思います。
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