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やっぱり「質的緩和」なんですね=バーナンキ議長講演より
簡単なメモとして。バーナンキ米FRB議長がロンドンで講演。とりあえず以下を抜粋。

・Credit Easing versus Quantitative Easing
 The Federal Reserve's approach to supporting credit markets is conceptually distinct from quantitative easing (QE), the policy approach used by the Bank of Japan from 2001 to 2006. Our approach--which could be described as "credit easing"--resembles quantitative easing in one respect: It involves an expansion of the central bank's balance sheet. However, in a pure QE regime, the focus of policy is the quantity of bank reserves, which are liabilities of the central bank; the composition of loans and securities on the asset side of the central bank's balance sheet is incidental. Indeed, although the Bank of Japan's policy approach during the QE period was quite multifaceted, the overall stance of its policy was gauged primarily in terms of its target for bank reserves. In contrast, the Federal Reserve's credit easing approach focuses on the mix of loans and securities that it holds and on how this composition of assets affects credit conditions for households and businesses.

で、FRBの質的緩和(注)と日銀の量的緩和の違いについては

This difference does not reflect any doctrinal disagreement with the Japanese approach, but rather the differences in financial and economic conditions between the two episodes.

という説明となっておりました。考察すべきことは幾つかあるが、目先はややこちらは手薄になりそうな感じで、時間が取れ次第何か書く予定です。

注 信用緩和とかいう表現もあったが、量的緩和との対比では質的緩和でいいんじゃないかと思います。当ブログでは質的緩和とします。本業はもう使っておりますが…。

この間の議事要旨やこの講演の一文から思ったのだが、FRBはまだ量的緩和(日銀的なやつ)をやる可能性はあるんじゃないかな。
by bank.of.japan | 2009-01-15 00:14 | 日銀 | Comments(23)
Commented by くず at 2009-01-15 01:11 x
やっぱり金融システムの安定化ですかね。

FRBは量的緩和をしていると見て「ヘリコプターベンが正しくて、
リフレが正しい」とする立場

がネットには強いですが、どうなんですかね^^;
Commented by PK at 2009-01-15 08:48 x
お金をばらまくんじゃなくて、なんでも買うんだから
ダボハゼ・ベン
が正しい
リフレ派(バブル派)および中川渡辺一派は認識を改めろ

日本に必要なのは金融政策ではなく、期待の形成(弱気の改善)
まず雇用と年金等福祉の不安に対処して
長期期待を少しづつ弱気から強気に変えていく
人間の心理が相手だから、継続的に辛抱強く説得を続ける作業になる
Commented by bank.of.japan at 2009-01-15 18:19
くずさん、どうもです。「量的緩和」の定義次第ですね。これは量的緩和という言葉を使っている人に聞かないと何とも言えないです。少なくとも議長講演のこの部分は金融安定化を狙ったリスク資産の買い取りに見えます。

PKさん、どうもです。言い得て妙ですね(苦笑)。もっとも、資産の質を劣化させるのは、私が解釈するリフレ論的には正しい手法に見えます。
Commented by 椿ライン at 2009-01-15 19:35 x
 毎度ご苦労様です~。
 質的緩和とはナイスな表現ですね、しっくり来ます(^^

 釈迦に説法ですが、日銀の量的緩和がマネタリスト的な意味での本当の量的緩和だったかは疑問です。当時はメガバンクでさえ調達できないほどコール市場でクレジットリスクが高まり、短期市場が機能不全に陥ったため、即日オペを打ちまくって日銀当預を使い、日銀が短期市場の代役をしていたのが実態でした。
 その意味において、FEDが「日銀的な量的緩和」をやる可能性にはアグリーです。今般のFEDの対応はプルーデンス政策・財政政策そのもの。バンカメの追加支援策が報じられるほど個別金融機関の損失拡大が警戒され、市場機能の正常化がほど遠い以上、FEDが仲介機能を買って出る必要もあるでしょう。
Commented by 通りすがり@東銀座 at 2009-01-15 20:24 x
なるほど「質的緩和」ですか。ようやくキャッチフレーズができましたね。採用させていただきたいところです。この「質的緩和」、やはり問題はコミュニケーションにあるように思います。定量化が難しい。その点で、「量的緩和」が浮上する芽もありそうです。
Commented by bank.of.japan at 2009-01-15 21:12
椿ラインさん、どうもです。バーナンキ議長自身は講演をざっと読んだ限りでは量的緩和を否定していないですね。日銀がやった政策とFRBの現行政策の違いを説明しているだけです。「量的緩和政策」をやる望み?はあるかもです(苦笑)。

通りすがり@東銀座さん、どうもです。ご指摘の通りで、「質的緩和」もターゲットがない(定量化が難しい)ので、政策的には分かりにくいというデメリットがあります。量にターゲットを設けて、そのターゲット実現に向けて質を劣化させるオペ・買いきりなどを行う、という方法ですかね。
Commented by かるぱーす at 2009-01-15 22:54 x
残念ながら金融政策は料理でたとえるなら、香辛料です。なので香辛料で料理は作れないので、具がないといけません。でいまはカレーがおいしいときなのですが、全部香辛料では料理はくえませんがな。
Commented by ノン日銀 at 2009-01-16 00:20 x
ロンドンやニューヨーク、ワシントンで、日本の事例を持ち出して、何かを議論できるだけでも高い評価が得られる、という時代になった気もします。

グリーンスパンの頃に日本を引き合いに出すときは、かなり、意図もニュアンスも違っていたように思います。

狙いは信用収縮の回避ではないかと思います。

逆に、アメリカ人がクレジット・カードよりも現金をもって生きることを選択すると、革命になると思います。
Commented by Teddy at 2009-01-16 08:22 x
バ議長は、「原理的な異動はない」と言ってますが、日本の消極的アプローチが必ずしもうまく行かなかったという認識を隠すため、という感じがあります。
しかし、これはもう一つのイッシューである、ジョン・テイラーが最近かみついている"Mondustrial Policy"="Monetary+Industrial"だというのは、日本も一部CPでそういう路線に転じつつあるので、もしかしたらもう議論の意味がないことかも知れません。しかし、白川教科書にもあるように、金融政策の領域外に出たことは、金融政策の「あるべき論」として、短期的な成否とは別に議論の意味はあるでしょう。
Commented by PK at 2009-01-16 08:39 x
質的緩和の目安は、将来の巨大銀行がその資産構成でなんとかやっていけるかどうかではないでしょうか?
FRBが現金を出して、国策銀行が預金を受入れながら現金を回収して、その現金でFRBから資産を購入していく。
長期的には巨大国策銀行を分割して正常化する。
そのために、常に仮想の銀行をイメージして資産を構成するのが良いのではないでしょうか?
Commented by PK at 2009-01-16 12:52 x
日本の左翼って偉大だな
賃上げだって 給付金反対だって
もうすぐ電機関係が数千人単位で人員整理するんじゃないかな?
電機はどうやって生き延びるんだろう?見当もつかない。
その人たちに届くかもしれないお金なのに
マスコミも凄いよ
民主党も凄い
感心する ホント
Commented by PK at 2009-01-17 12:21 x
高速道路の料金引き下げ
1000円ではなくて、900円とか 950円とかに何でできないのかなあ?
Commented by a-kun at 2009-01-17 14:36 x
バーナンキの発言を聞いてひとつ不思議に思ったのは準備預金付利に関する言及がなかったこと。信用不安に対応するだけなら付利はいらないですよね。
・・・いやまあ、資金吸収手段とかコリドーだとか、本来の効能があるのは分かるんですが、今バーナンキはどう説明するのかな、と思いまして。
Commented by PK at 2009-01-17 15:20 x
【春闘09】トヨタ労組、ベア4000円以上要求2009/1/17
 トヨタ自動車グループの301労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会(東正元会長、約30万6000人)は16日、今春闘で一般企業のベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として、4000円以上を要求する方針を発表した。


日本はマルクスレーニン主義の国
危機になるほど、それは先鋭化するというのが長年の持論
隠されていたものが必ず出てくる
共産主義は、若者の無知につけ込んで、その善意と活力を利用し、人生を吸い尽くす
Commented by にちぎん☆NIGHT   at 2009-01-17 18:21 x
米国でクレジットカードを使えない人が増えると全世界的に大変なことになるというのが、よくわかりました。
日本はデノミをして金回りを良くするというのは如何でしょうか。
(退蔵してあるお金が銀行に戻ってくるかもしれません。)
Commented by bank.of.japan at 2009-01-17 18:31
かるぱーすさん、どうもです。なるほど香辛料ですか。確かにそれだけだと食えないですね(苦笑)。

ノン日銀さん、どうもです。クレジットがダメになった時、クレジットに介入するのは、まあストレートなやり方ではあります。米国が現金主義になったら大変ですね。でも、危険ですから、どうなんでしょう。

Teddyさん、どうもです。FRBは既にプルーデンスでリスク資産を抱え込んでおり、これを事後的に質的緩和と評しているようにも見えます。この質的緩和については、ご指摘の通り議論が必要でしょう。
Commented by bank.of.japan at 2009-01-17 18:36
a-kunさん、どうもです。私もエントリーで何度か触れたように、同じ感想です。インタバンク的には付利部分の捉え方が肝のところなんですが…。

にちぎん☆NIGHTさん、どうもです。世界経済の機関車が壊れたので、まあ大変です。退蔵マネーをあぶりだす策としてデノミはいいかもしれません。
Commented by ノン日銀 at 2009-01-17 20:02 x
金利商売がなくなることはないでしょうが、現金からゴールド主義になると、かつての第三世界化ですね。

FRBの存在が危険視されない限りは治安は保たれるでしょう。アメリカでも。

しかし、日銀は神聖化する必要はないと思います。

Commented by PK at 2009-01-17 22:47 x
反給付金とか反消費税とか言ってないで、韓国みたいに、マダガスカル買って来ればいいのに。
日本と「金銭併合」したい国ありませんかーーーーとか言えば結構いるはず。
Commented by blue^2 at 2009-01-18 15:21 x
シティもバンカメも2度目の政府支援によって国の関与が高まっているので、折角の機会ですからGood-BankとBadーBankに加えてSettlement-Bank(決済銀行)に分けるといいと思うんです。決済のクリティカルな部分を人質にとられて、金融市場が混乱したわけですから。私は金融は主役でなくて「インフラ」だと思っています。

クレジット部分は本来SECなどの監督機関の管轄下で、手に負えなくなったら財務省などが買取機構なりを設けて対応すべきが本則だと思うのですが、緊急事態ですから。最終的には、質的緩和も政府部門が受け皿を作って政府保証を付して一気に移管して、Fedの信用をまっさらに戻して平時の金融政策に回帰するのがいいと思ってます。
Commented by PK at 2009-01-19 13:12 x
渡辺とか中川とか夢を追って飛び上がりたい人は、飛んだ時と着地した時の地面の位置が異なっていることを想定しないと腰を砕いて二度と歩けなくなる。
心理と流動性が一体となって動く今は、個人にお金を持たして支出を期待するより、集めて社会的共通資本に支出する方が良い。減税よりも増税が良い。但し、給付金のように失業などのタイミングに合わせた一時的バラマキや信用供与は有効。
財務省は伝統的に財政というフローに縛られ日本と言うストックを振り回してきた。それは米国の株式市場が短期的視野で企業を振り回してきたのと共通する。経済企画庁が無くなって日本の経済政策はバランスがなくなりダッチロールを繰り返してきたという話もなるほどなと思う。
Commented by bank.of.japan at 2009-01-19 22:49
ノン日銀さん、どうもです。ゴールド主義は最悪の調整方法なので、そうならぬことを期待します。

blue^2さん、どうもです。一つの考え方ですね。中央銀行も広義の政府部門で、どっちが損失を請け負っても一緒ですが、まあ中銀がきれいな方が最終的に通貨価値が安定するなら、ロスは分離したほうが良いでしょう。
Commented by PK at 2009-01-20 08:32 x
ニクソンショック以降変動相場制の世界では、価格変動に人の世界が耐える時代になった。
変動に応じるために様々なバッファが生まれて肥大し、結局
資産側に国債・負債側に預金という形になった。
変動への恐怖心理と流動性の安定した結合と言うのはこれしかなかった。
資産価値の変動に勝った者は皆この両建てを持っている。トヨタを代表に。インタゲ派やリフレ派(総称してバブル派)のいう無税国家の現実の姿がこれだ。
2~3年程度のバブルでは日本企業は騙されなくなったが、さすがに6~7年のバブルには騙されてしまった。それが現在の状況だろう。
国債と預金の両建ては、国家資産と国債の両建てでもある。
結局変動の世界で行き着くのは社会的共通資本にバッファの役割を求めることになる。それが変動する世界への一つの回答だ
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