なんと言っても、温暖化をもたらす最大の要因?とされる人間の生産活動が世界的にクラッシュしたのですから。人間の生産活動が温暖化の主要な原因と位置付けると、最高の温暖化対策は生産の抑制である。つまり経済成長を下げることだ。でも、どの国も経済は成長させたいので、最高の温暖化対策は取れない。この結果、余計な金使ってエコ対策とはやっているわけです。
世界的なバブル崩壊でどの国も成長率は落ちる。最高の温暖化対策が実現したのだから、当面対策やるのはやめたらどうか。それに使う金があるなら、景気対策に回してよいだろう。雇用対策に使うとか。人間が貧乏になるのを放置してまで温暖化対策をやる必要はないでしょ。中には貧乏になっていいから温暖化対策をやれ、という主張の方もいらっしゃるかもしれないが、多くの人はそんなの嫌でしょう。 自動車メーカーはエコカーで不況を乗り切る、とか報道されている。でも、世界的な需要急減で原油安いですからね。雇用・所得環境がどんどん厳しさを増す中、余計なコストかけてエコカーに乗り換える人はあまりいないでしょう。ガソリン、もっと安くなると思う。ますますエコカーの必要性は薄れるのではないだろうか。まあ、10年、20年のタームで考えると、いつか原油がまた高騰してエコカー人気はくるかもしれないが、目先はあまり期待できないのではないか。 私は、緑の環境は維持すべきだし、なるべく緑地帯を増やして欲しい、という意味では環境派である。山林整備のために税金を払え、と言われたら、むしろ可能な範囲で協力したいと思う立場である。もともと木や森や山が好きで、最近は田舎の放置山林を手入れしたいとも考えている。田舎では誰も間伐作業しておらず、身内に「間伐やろうかと思う」と言ったら、アホじゃないのか、みたいな反応があったが、近いうちに田舎に帰り、山に入る予定である。これは温暖化問題とかは関係なく、せめて田舎の山ぐらいはちゃんとしたい、という欲求に基づくものである。 しばらく前は温暖化対策の大合唱であった。人間活動温暖化原因説を唱えていた向きで、誰かバブル崩壊を歓迎した人はいないのか。いらっしゃるなら、その人は信念があるとむしろ感心するのだが…。 追記 ハートマン軍曹の動画、やっと見た。想像していたより面白かった。かなり出来が良いですね。金研とか日銀文学とかのところは笑った。玄人ウケしますな。日銀に詳しいリフレ派の方の作ですかね。この動画、ずんちゃかさんのこちらのエントリーに紹介されているので、興味ある方はご参照を。 日銀向けバージョン考えてみた。 ・企画版ブートキャンプ 死ぬ気で策を出せ、死ぬ気でつじつま合わせろ ・金研版ブートキャンプ 2年で博士号取れ、モデル回し千本ノックだあー ・市場局版ブートキャンプ 絶対に消すな、絶対に消すな、絶対に消すな、何を?、市場機能だよ!! 死ぬ気で売手で打て、えっ? 国破れても? ほかアイデアあればどうぞ。 番外編 しばらく前に主計幹部が言っていた、「日銀のDNAが均衡金利なら俺たちは均衡財政だ」 ・財務省版ブートキャンプ 消費税引き上げ、消費税引き上げ、消費税引き上げ、叩かれても打たれても、ガレー船の奴隷になっても、消費税引き上げ、消費税引き上げ…えっ? 国破れても?
by bank.of.japan
| 2009-01-08 21:12
| その他
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Comments(16)
今となって振り返ると、福井さんの柔軟さって偉大だった気がします。
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財務省版ブートキャンプは、まず「Sir! 増税 Sir!」でしょう。w
お楽しみ頂けたようで幸いです。
>ますますエコカーの必要性は薄れるのではないだろうか。 これはもう全くその通りで、いつだったか当ブログでも書きましたが、昨今の全てのエコブーム・リサイクルブームは背景に資源高・原油高があります。特に都市鉱山の類は、単に値上がりしたから今まで採算に合わなかった「都市鉱山」という名のマインサイトが開発可能になった、というだけの話で、価格が落ちれば閉山に追い込まれます。
吹き替えは歌詞とちがって字制限もないし,よりシチュエーションを楽しめますね。◎
小生、日銀の性格に疎いのですが、各局のブートキャンプは参考になりました。そして、仕事関係の初笑いでした。ありがとうございました。
戦後の官僚は平野はアスファルト、山は杉で埋め尽くしてくれたので、
どんな町でもちょっと足を伸ばせば、間伐されてないマッチ棒のような杉林があると思います。 外国人失業者なんかを雇用して、間伐させるというのも、恐慌対策としてアリですね。
しかし、戦前の日本の軍部がなんたらと、戦後60年以上馬鹿にしてきたわりには、
自分達も同じことをやってますね マスコミと民主党と渡辺 日本企業がどんなに対応を早めて時間を稼いでも、政治が全部チャラにしてしまう。 愚かですね。
bank. of. japan さん、バブル崩壊大歓迎です。いい方向に世界は導かれているのではないですか。エコカーに乗り換える人、まだまだ居ますよ。日本人の根っこは八尾ヨロズの神々の信仰や宮崎さんのアニメのようにアニミズムですから、自然の神の怒りをどこかで感じています。そういう感覚からはバブル崩壊には安堵を覚えました。
flexibleさん、どうもです。事態が急変するときは確かに福井さんのように「悩むなら飛べ」というスタイルがいいかもしれません。まあ、天性の感に委ねる形になりすが。
Baatarismさん、どうもです。ご指摘の通りかと。 zoomchakaさん、どうもです。なかなか楽しめる動画でした。ありがとうございます。長期的には資源には強気になれる面もありますが、しばらくはダメダメ状態となりそうです。後はドルの信認が維持できるかどうかが鍵でしょうか。 Kさん、どうもです。長い視野での取り組みがエコカーには必要であろうと思います。
EURO SELLERさん、どうもです。確かにそうです。引き続き替え歌も楽しみにしております。
Panaticさん、どうもです。日銀局バージョン、ウケて頂きありがとうございます。調統バージョン、金融機構局バージョンとか考えてみます。審議委員スタッフバージョンも面白いかもしれません。 PKさん、どうもです。間伐作業、短期なら私も参加したいですね。 Fineさん、どうもです。まあ慣れの問題ですので、貧しい田園生活もまたおつなものかもしれません。でも、慣れるまでがしんどいですね(苦笑)。
米国の失業率がグングン上がっています。やはり米国の雇用調整はダイナミックですね。
企業は生き延びるかもしれません。金持ちの自殺はバランスシートの維持が困難になった明確な印ですが、雇用調整の後にどうなるか? さらに、失業した人たちが、再度雇用される過程がどうなるか? キッシンジャーが、日曜のTV東京の番組で、「大恐慌時代の米国と異なって今の米国は大量雇用を生み出せる製造業が少ない。回復の過程で急速に雇用を生み出せるか分からない」と言っていました。 国土が広すぎることも、再結合には不利です。日本は多くの点で恵まれている。 雇用不安は、預金不安と同じで社会全体の流動性(心理)の急変を招いてしまうので保護しないといけないと思います。 恐慌時に、増税をして強制的に支出するのはアリです。 流動性と言葉と心理への対応が恐慌時の政策の要諦です
ブートキャンプ、遅ればせながら拝見しました。これは傑作ですね(笑)
小生も考えてみました・・・ 金融庁「金を貸せ!グズグズしてる奴は公的資金突っ込んでやる」 某銀行「この前までプリンシプルだ、バーゼルⅡだって言ってたくせに・・・」 金融庁「誰だ今のは?!戯れ言ほざいてる奴は、大臣目安箱行きだからな!!!」 ・・・ブラック過ぎますかね(苦笑)
北の書生もどきさん、どうもです。今は貸せ貸せになっているみたいですね(苦笑)。まあ、こんなものでしょう。なかなか面白いバージョンです。
>人間活動温暖化原因説を唱えていた向きで、誰かバブル崩壊を歓迎した人はいないのか。
さらにいうなら、人間活動温暖化原因説を唱えていた向きで、人口の人為的調整を歓迎した人はってところですか。 信念ではなく利得でなら、投資家はそれにあたると思います。
北風さん、どうもです。確かに最高の温暖化対策は人類の絶滅ですね。
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